元KARAメンバーの悲劇から生まれた法改正への道のり
元KARAメンバーのクハラさんが28歳という若さでこの世を去る。韓国社会だけでなく、日本のファンにも大きな衝撃を与えた。
約20年間音信不通だった実の母親が突然葬儀に現れ、遺産の半分の相続を主張。喪主を名乗る行動も取り、世間に大きな波紋を呼んだ。
兄のク・ホインさんが「親としての責任を果たさなかった母親に相続権はない」と主張し、裁判で争うことを決意。韓国民法の相続規定が争点となった。
ク・ホインさんが「親の養育義務を著しく怠った場合は相続権を喪失する」という法改正案を国会に請願。社会運動の始まりとなった。
「育児放棄した親にも相続権があるのはおかしい」という世論が高まる。メディアやSNSで激しい議論が展開され、社会的関心が急速に拡大した。
裁判所の判決により、当時の韓国民法に基づいて母親が40%、兄が60%の遺産を相続することが確定。父親は相続分を兄に譲渡していた。
与野党の合意により「ク・ハラ法」が正式に成立。親が扶養義務を果たさなかった場合、家庭裁判所の判断で相続権を失うことが可能となった。
新法が施行開始予定。ただし遡及適用はされないため、クハラさんの遺産相続には影響しない。今後の類似ケースの防止が期待される。
数千万〜数億円規模
父親分も含む
相続分を兄に譲渡
※ 母親の寄付意向は表明されたが、実際の寄付の有無は公表されていない
親が子どもに対して長期間の養育放棄、虐待、扶養義務違反などを行った場合
家庭裁判所が個別のケースを審査し、相続権の剥奪を判断
2026年1月から施行開始。遡及適用はなし
親の責任を重視し、子どもの立場を守る新しい家族法の時代へ