クハラ遺産相続問題とク・ハラ法成立の流れ

元KARAメンバーの悲劇から生まれた法改正への道のり

2019年11月24日

クハラさんの死去

元KARAメンバーのクハラさんが28歳という若さでこの世を去る。韓国社会だけでなく、日本のファンにも大きな衝撃を与えた。

葬儀時

母親の突然の登場

約20年間音信不通だった実の母親が突然葬儀に現れ、遺産の半分の相続を主張。喪主を名乗る行動も取り、世間に大きな波紋を呼んだ。

2020年

遺産相続をめぐる裁判開始

兄のク・ホインさんが「親としての責任を果たさなかった母親に相続権はない」と主張し、裁判で争うことを決意。韓国民法の相続規定が争点となった。

2020年3月

ク・ハラ法の請願

ク・ホインさんが「親の養育義務を著しく怠った場合は相続権を喪失する」という法改正案を国会に請願。社会運動の始まりとなった。

裁判期間中

韓国社会での大きな議論

「育児放棄した親にも相続権があるのはおかしい」という世論が高まる。メディアやSNSで激しい議論が展開され、社会的関心が急速に拡大した。

最終判決

遺産分割の確定

裁判所の判決により、当時の韓国民法に基づいて母親が40%、兄が60%の遺産を相続することが確定。父親は相続分を兄に譲渡していた。

2024年8月28日

ク・ハラ法成立

与野党の合意により「ク・ハラ法」が正式に成立。親が扶養義務を果たさなかった場合、家庭裁判所の判断で相続権を失うことが可能となった。

2026年1月

ク・ハラ法施行予定

新法が施行開始予定。ただし遡及適用はされないため、クハラさんの遺産相続には影響しない。今後の類似ケースの防止が期待される。

🏛️ 最終的な遺産分割結果

母親

40%

数千万〜数億円規模

兄(ク・ホインさん)

60%

父親分も含む

父親

0%

相続分を兄に譲渡

※ 母親の寄付意向は表明されたが、実際の寄付の有無は公表されていない

⚖️ ク・ハラ法のポイント

🎯 対象となる行為

親が子どもに対して長期間の養育放棄、虐待、扶養義務違反などを行った場合

🏛️ 判断機関

家庭裁判所が個別のケースを審査し、相続権の剥奪を判断

📅 施行時期

2026年1月から施行開始。遡及適用はなし

🌟 社会的意義

親の責任を重視し、子どもの立場を守る新しい家族法の時代へ