Windows 11への移行、そろそろ本格的に考えている法人のIT管理者さんや、特定業務のシステム担当者さんも多いんじゃないでしょうか。
でも…
「うわ…Windows 11って、年に1回も大きなアップデート(機能更新)があるのか…」
「そのたびに、うちの会社の業務アプリがちゃんと動くか検証したり、社員に使い方を教え直したりするの、めちゃくちゃ大変なんだけど!?」
あるいは、
「うちの工場ラインや医療機器、POSレジのPCは、一度導入したら5年、10年、絶対に同じ仕様(機能)のまま安定稼働してくれないと困るんだよ!」
…そんな切実なお悩みを持って、慌てて「windows11 ltsc」って検索して、このページにたどり着いてくれたんじゃないでしょうか。
わかります、わかります!そのお悩み、IT担当者さんならよーくわかります!
年1回の大型アップデート対応なんて、本当に悪夢ですもんね…。「また検証作業…?」「マニュアル作り直しか…」って、もうパニックになっちゃいますよね😫
その課題を解決してくれる(かもしれない)選択肢が、そう、「Windows 11 LTSC(Long-Term Servicing Channel)」なんです。
これは、まさにその「安定性(機能が変わらないこと)」と「長期サポート」を最優先に設計された、特定業務向けの「特別なぁ」Windowsエディションなんですよ。
普通のWindows 11 ProとかEnterprise(GACって呼ばれます)とは、OSのアップデートに関する考え方(サービスモデルって言います)が、もう根本からぜんぜん違うんです。
…でも、ちょっと待ってください!
「じゃあ、うちの会社も全部LTSCにすれば解決じゃん!」って、慌てて導入を決めるのは、絶対に待ってください!
LTSCはその特殊さゆえに、導入にはすっごく厳しいライセンス条件があったり、そもそも「普通のオフィスPC」には向いていなかったり、いろんな「罠」があるんです。
特に「windows11 ltsc サポート期限」については、従来のWindows 10 LTSCとは致命的な変更点があって、ここを誤解したまま導入しちゃうと、将来とんでもない問題になっちゃう可能性があるんですよ…!😱
この記事は、そんな「Windows 11 LTSC」に悩む法人のIT管理者さんやシステムインテグレーターの皆さんのために、「windows11 ltsc」って一体なんなのか、Proや普通のEnterprise版と何が決定的に違うのか、そして一番大事な「サポート期限」のホントの話、導入すべきケース・すべきじゃないケース、ライセンスの入手方法まで…!
IT担当者が知っておくべき全ての情報を、私と一緒に、一つずつ冷静に確認していきましょうね🥰
そもそも「Windows 11 LTSC」って、一体なにもの?
まずは、「Windows 11 LTSC」っていうのが、どんなOSなのか、その正確な意味(定義)と、一番大事な「本質」から理解していきましょう。
LTSCの正式名称:「Long-Term Servicing Channel」の解説
LTSCっていうのは、「Long-Term Servicing Channel(ロングターム サービスチャネル)」っていう英語の略なんです。
日本語にムリヤリ訳すと「長期サービスチャネル」みたいな感じですね。
ここで一番大事なポイントは、これがWindowsの「サービスモデル」、つまり「OSの保守やサポートを、どういうやり方で提供しますか?」っていう「形態」を指す言葉だっていう点なんです。
私たちが普段使ってる普通のWindows 11 ProとかEnterpriseは、「GAC(General Availability Channel:一般提供チャネル)」っていうサービスモデルが採用されています。
こっちは、年に1回、Copilotみたいな新しい機能が追加される「大型アップデート(機能更新プログラム)」が降ってくるモデルですよね。
これに対してLTSCは、「機能更新プログラムが(基本的に)提供されない」っていう、まったく逆のサービスモデルを採用しているんです!
LTSCの最大の使命:「機能更新の凍結」
LTSCを導入する最大の使命、というか唯一の理由と言ってもいいのが、この「機能更新の凍結」なんです。
LTSC版をインストールすると、そのOSは、リリースされた時点の機能でずーっと固定(フリーズ)されちゃうんです。
つまり、普通のWindows 11 (GAC) みたいに、年に1回Copilotが追加されたり、スタートメニューのデザインが勝手に変わったり…みたいな「機能的な変更」が、サポート期間中、一切発生しないんですね。
これによって、企業(特にIT管理者さん!)は、こんないいコトがあるんです!
- 業務アプリケーションの互換性を守れる!
OSの機能変更が原因で、会社で絶対に必要な基幹業務アプリが、ある日突然「動かなくなった!」っていう最悪の事態を、最小限にできるんです。 - 検証や再教育のコストが激減する!
年1回の大型アップデートのたびにIT部門が悲鳴をあげてた「アプリの動作検証」とか、「社員向けのマニュアル作り直し」「使い方の再教育」…こういう運用コストを、劇的に減らせるんです。 - システムの安定稼働が命!な現場を守れる!
UI(見た目や操作感)が変わらないから、工場のオペレーターさんとかが操作ミスをしにくくなります。24時間365日、絶対に止まっちゃいけないシステム(製造ラインとか)の安定性をガッチリ守れるんですね。
…ただし!ここで絶対に誤解しちゃいけないのは、「すべての更新(アップデート)が止まる」わけじゃないっていう点です。
セキュリティの穴(脆弱性)をふさぐための「品質更新プログラム(セキュリティパッチ)」は、普通のWindows 11とまったく同じように、毎月ちゃんと提供されます。
LTSCっていうのは、「機能はずっと固定!でも、セキュリティだけは最新!」っていう、すっごく特殊なモデルなんですよ🛡️✨
LTSCは「Windows 11 Enterprise LTSC」が正式製品名
この「LTSC」っていう便利なサービスモデル、残念ながらどのWindowsでも選べるわけじゃないんです。
LTSCは、Windowsの一番えらいエディションである「Enterprise(エンタープライズ)版」専用のサービスモデルなんですね。
なので、製品としての正式な名前は「Windows 11 Enterprise LTSC」となります。
私たちが普通に買える「Pro(プロ)版」や「Home(ホーム)版」には、LTSCっていう選択肢は存在しないんです…。
これが、LTSCが普通のパソコン屋さんとかで売ってなくて、主に大企業さんとか、特定の業務向けにだけ提供されている理由の一つなんですよ。
IoT版との違い:「Enterprise LTSC」と「IoT Enterprise LTSC」
LTSCについて調べてると、きっと「IoT」っていう言葉がついたエディション(Windows 11 IoT Enterprise LTSC)も見かけて、「???」って混乱しちゃってるかもしれません。
この2つ、名前はそっくりですけど、対象にしてるお客さん(市場)とライセンス、そしてサポート期間がぜんぜん違うので、しっかり区別してくださいね!
- Windows 11 Enterprise LTSC (こっちが本記事のメイン)
普通の会社(大企業)の業務端末(情シス部門が管理してるPC)とか、特定の業務で使う専用PC(例:ネットにつないでない研究室のPCとか)向けのエディションです。 - Windows 11 IoT Enterprise LTSC (こっちは組み込み向け)
特定の機能しか持たない「専用の機械(アプライアンスって言います)」に組み込むためのエディションです。
例えば、ATM、POSレジ、医療機器(CTスキャンとかMRIとか)、工場のロボット、駅の電子看板(デジタルサイネージ)なんかがコレにあたります。
これらは「PC」っていうより、「Windowsが中に入ってる専用の機械」っていう扱いなんですね。
この2つは、あとで詳しく解説する「サポート期限」が決定的に違う(ここ、テストに出ます!笑)ので、自分の会社が導入したいのがどっちのライセンスなのか、よーく確認する必要があるんです。
この記事では、主に前者(IoTじゃないほう)の「Windows 11 Enterprise LTSC」に絞って、詳しく解説していきますね!
【徹底比較】Windows 11 LTSC と Pro / Enterprise (GAC) の決定的違い
LTSCの本質が「機能更新の凍結」にあることは、なんとなく掴んでもらえたんじゃないでしょうか。
ここではさらに具体的に、私たちが普段使ってるWindows 11 Proや、普通のEnterprise版(GAC)と、Windows 11 LTSCが、IT管理者さんの視点で「どこが、どう決定的に違うのか」を、徹底的に比べてみましょう!
ひと目でわかる!LTSCとPro/Enterprise(GAC)の違い
まず、ごちゃごちゃ言う前に、一目で違いがわかるように比較表にまとめちゃいました!ドン!
| 比較項目 | Windows 11 Enterprise LTSC | Windows 11 Enterprise (GAC) | Windows 11 Pro (GAC) |
|---|---|---|---|
| サービスモデル | LTSC (長期サービスチャネル) | GAC (一般提供チャネル) | GAC (一般提供チャネル) |
| 機能更新 (年1回) | なし (リリース時の機能で固定) | あり | あり |
| 品質更新 (毎月) | あり | あり | あり |
| サポート期間 | リリースから 5年間 (※超重要!) | 各機能更新版のリリースから 36ヶ月 | 各機能更新版のリリースから 24ヶ月 |
| Microsoft Store | なし (標準では含まれない) | あり (標準搭載) | あり (標準搭載) |
| プリインストールアプリ | 最小限 (Edge, Defender等のみ) | 多数 (フォト, 天気, Xbox等) | 多数 (フォト, 天気, Xbox等) |
| Copilot in Windows | なし | あり (順次展開・管理可能) | あり (順次展開) |
| 主な対象ユーザー | 特定業務 (医療, 製造ライン, ATM等) | 大・中規模企業 (一般オフィス) | 中小企業・個人事業主 |
| ライセンス/入手方法 | ボリュームライセンスのみ | ボリュームライセンス | OEM, リテール, DSP, VL |
違い①:機能更新プログラム(フィーチャーアップデート)の有無
これが、LTSCとGACを分けてる、もう一番大きな「境界線」です。
▼LTSC (Enterprise LTSC) の場合
さっきも言った通り、機能更新プログラムは一切、提供されません!
2024年にリリースされる予定のLTSC版(Version 24H2ベースって言われてます)を導入したら、サポートが切れる5年後(2029年頃)まで、ずーっと「2024年時点」の機能のまま固定なんです。
▼GAC (Pro / Enterprise) の場合
こっちは年に1回(だいたい秋頃ですね)、OSの機能をガラッと変えちゃう「機能更新プログラム(フィーチャーアップデート)」がリリースされます。
「22H2」→「23H2」→「24H2」…みたいに、どんどんバージョンが上がっていって、そのたびにCopilotがくっついたり、タスクバーが改良されたり、新しいセキュリティ機能が追加されたりするんですね。
<なぜこの違いが法人にとって重要か?>
GACモデルだと、IT部門のみなさんは、年に1回、この大型アップデートに対応し続けないといけないんです…。
「え、アップデート?アプリちゃんと動くか検証しなきゃ…」
「うわ、社内展開用のOSイメージ(マスターイメージ)も作り直しか…」
「全社員のPCに、どうやって展開しよう…(憂鬱)」
「またUI変わった!絶対、社員から問い合わせの電話が鳴り止まないぞ…マニュアルも直さなきゃ…」
…ね?😅
これ、数百台、数千台のPCを管理してるIT部門さんにとっては、もうすっごく大きな運用負荷(コスト)なんですよね…。
LTSCを選ぶっていうことは、この恐怖の「GAC運用サイクル」から、完全に解放されることを意味するんです!✨
違い②:プリインストールアプリ(ストアアプリ)の不在
普通のWindows 11 ProとかEnterprise (GAC) って、最初から「Microsoft Store(アプリストア)」とか、そこ経由で入ってくる「フォト」とか「天気」「ニュース」「Xboxナントカ」みたいな標準アプリが、いっぱい入ってますよね。
▼LTSC (Enterprise LTSC) の場合
こういう「業務に(たぶん)いらないよね?」って見なされるUWPアプリとか、Microsoft Storeアプリストア自体が、標準で(ほぼ)含まれていないんです!
OSのイメージが、すっごくクリーンで軽量になってるんですね。
<LTSCが提供する主なメリット>
- OSイメージが軽い!
社内に配る用のマスターイメージのサイズを小さくできて、PCのストレージ容量も圧迫しません。 - PCがサクサク動く(かも)!
裏側で勝手に動いてる不要なアプリが減るので、CPUとかメモリの消費を抑えられます。特に、スペックがギリギリな専用端末とかでは嬉しいですよね。 - セキュリティがちょっと上がる!
いらないアプリ(=攻撃されるスキ)が最初から無いので、そのぶんセキュリティが向上します。 - 管理がラクになる!
IT管理者さんが、わざわざグループポリシーとかで「このアプリ使わせない!」って一個一個設定して回る手間が、まるっと不要になるんです。
「業務で使う専用PCなんだから、OSはアプリを動かすための『土台』に徹してくれ!」っていう現場のニーズに、LTSCのこの仕様はバッチリ応えてるんですね。
違い③:Microsoft Edgeの扱い
LTSCの歴史を考えると、ここはちょっと注目すべき変更点なんです。
昔のWindows 10 LTSC(2019とかそれより前)は、なんと標準ブラウザがあの「Internet Explorer 11 (IE11)」で、当時の標準だったEdge (Legacy) すら入ってなかったんです…。
でも、IE11はもうサポートが完全に終わっちゃってますから、Webの世界から取り残されてて、すっごく大きな問題だったんですね。
▼Windows 11 LTSC (Enterprise LTSC) の場合
この問題は、ちゃんと解決されてます!安心してください!
Windows 11 LTSCには、最新の「ChromiumベースのMicrosoft Edge」が、ちゃんと標準搭載されます。
さらにすっごく大事なポイントとして、LTSCはOSの「機能」はガッチリ固定しちゃうんですけど、「Microsoft Edge」だけはOSとは別扱いで、ちゃんと自動的に機能更新とセキュリティ更新を受け取り続けてくれるんです!
これのおかげで、LTSC環境っていうガチガチに固めたOSの上でも、Webブラウザだけは最新の互換性とセキュリティを保ったまま、安心してWebアクセスができるようになるんですよ。
違い④:サポート期間の構造
この違い、あとで「windows11 ltsc サポート期限」の章で、これでもかってくらい詳しく解説しますが、根本的な「考え方」の違いとして、ここでも触れておきますね。
▼LTSC (Enterprise LTSC) の場合
「リリース日」をスタート地点として、「5年間」っていう、一つのながーいサポート期間がドン!と提供されます。(※ここ、あとで超重要な注意点があります!)
この5年間は、途中で大型アップデートを当てたりする必要は一切なくて、毎月のセキュリティパッチだけをちゃんと当て続ければ、ずーっとサポートが継続されるんです。
▼GAC (Pro / Enterprise) の場合
こっちのサポート期間は、「リリース日」じゃなくて、「それぞれの機能更新プログラム(年1回のアップデート)のリリース日」をスタート地点として計算されるんです。
- Pro版: 各バージョンのリリースから24ヶ月(2年)
- Enterprise版: 各バージョンのリリースから36ヶ月(3年)
GACモデルっていうのは、この2年とか3年っていう期限が切れちゃう前に、次の機能更新プログラムへ「アップデートし続ける」ことが大前提のモデルなんですね。
たとえば、Enterprise版で「22H2」を使ってる会社は、リリースから36ヶ月(2025年の秋頃ですね)までに、「23H2」とか「24H2」とか、次のバージョンにアップデートしないと、セキュリティパッチがもらえなくなって、サポート対象外になっちゃうんです…(こわい!)。
LTSCが「静的(ずーっとそのまま)」なサポートモデルなのに対して、GACは「動的(走り続けないといけない)」なサポートモデルって言えますね。
違い⑤:ライセンスと入手方法
はい、ここ!ここが、LTSCを私たち一般ユーザーが(合法的には)使えない、一番大きな「壁」なんです。
▼LTSC (Enterprise LTSC) の場合
Microsoftさんとの「ボリュームライセンス(Volume License)」っていう、法人向けの特別な契約が絶対に必要なんです。
具体的には、「Enterprise Agreement (EA)」とか「Software Assurance (SA)」みたいな、すっごく包括的な契約を結んでる企業さんや組織だけが、「ボリューム ライセンス サービス センター (VLSC)」っていう専用サイトからLTSC版のOSイメージ(ISOファイル)をダウンロードして、使う権利(ライセンスキー)をもらえる仕組みなんですね。
▼GAC (Enterprise) の場合
こっちもLTSCとだいたい同じで、ボリュームライセンス契約が必要です。
▼GAC (Pro) の場合
こっちが一番、手に入れる方法がいっぱいありますよね。
- OEM: メーカー製PCに最初から入ってるやつ。
- リテール(パッケージ版): お店とかネットで箱で売ってるやつ。
- DSP版: PCパーツとセットで買うやつ。
- ボリュームライセンス: 会社向けにPro版のボリュームライセンスもあります。
結論として、LTSCっていうのは、「あ、なんか機能変わらないのイイな、使いたい!」って個人が思っても手に入れることは(基本的には)できなくて、会社がIT戦略として「ウチは導入するぞ!」って決めて、高額なボリュームライセンス契約を結んで、初めて使えるようになる、すっごく専門的でクローズドなエディションなんですよ。
【最重要】「windows11 ltsc サポート期限」の落とし穴!
LTSCを導入するかどうか決める上で、機能セットと並んで、いや、それ以上に一番大事なのが「サポート期限」です!
特に!Windows 11世代のLTSCでは、今までのWindows 10 LTSCの「常識」が、まったく通用しなくなっちゃったんです!
IT管理者さんは、この変更をぜっっったいに、正確に知っておかないとダメですよ!
Windows 11 LTSC のリリースバージョンと時期
まず、Windows 11で「初めて」のLTSC版って、いつ出るの?って話ですよね。
Microsoftは、Windows 11のLTSC版を「2024年の後半」にリリースしますよーって、公式に発表しています。
これは、2024年の年に1回の大型アップデートである「Version 24H2」をベースにして作られる予定です。
なので、私たちがこれから「windows11 ltsc」って呼ぶものは、具体的には「Windows 11 Enterprise LTSC 2024 (Version 24H2)」みたいな製品名になることが予想されますね。
(※これは2024年前半時点での情報なので、リリース時に正式な名前が確定します!)
Windows 11 Enterprise LTSC のサポート期限:「5年間」への短縮
はい!ここ!ここが最重要ポイントです!よーく聞いてくださいね!
今までのWindows 10 LTSC(2019とか)って、「10年間」(メインストリームサポート5年+延長サポート5年)っていう、すーーーーっごく長いサポート期間がもらえるのが当たり前でした。
この「LTSC=10年サポート」っていうイメージが強すぎて、Windows 11 LTSCも当然10年でしょ!って思いがちなんですが…
それ、間違いです!!
🚨警告:超・超・重要なポリシー変更!🚨
Microsoftは、Windows 10 LTSCの2021年版(Version 21H2)をリリースした時に、LTSCのサポートポリシーをこっそり(?)変更したんです。
- Windows 10 Enterprise LTSC 2021: この時点でサポート期間が「5年間」に短縮されました。
- Windows 11 Enterprise LTSC 2024: この新しいポリシーが引き継がれて、サポート期間は「5年間」となります!
「LTSCだから10年安心♪」っていうのは、もう過去の話なんです!
たとえば、Windows 11 LTSC 2024が2024年の10月にリリースされたら、その「windows11 ltsc サポート期限」は、2029年の10月頃になっちゃう、っていうことなんですよ!
【注意】Windows 11 IoT Enterprise LTSC のサポート期限:「10年間」の維持
「え、でもウチの取引先は10年って言ってたよ?」
…はい、このポリシー変更がめちゃくちゃ混乱を招いてる最大の原因が、さっき出てきた「IoT版」の存在なんです。
ややこしいことに、組み込み機器向けの「IoT Enterprise LTSC」だけは、このポリシー変更の対象外とされたんですね。
つまり、こうなってるんです…
- Windows 11 Enterprise LTSC (普通の法人向け): サポート期間 5年
- Windows 11 IoT Enterprise LTSC (組み込み機器向け): サポート期間 10年
Microsoftは、普通のPCとして使われる「Enterprise LTSC」と、専用の機械に組み込まれる「IoT Enterprise LTSC」とで、サポート期間をきっぱりと差別化したんです。
もし、あなたの会社が導入しようとしてるシステムが、工場のライン制御とか医療機器そのもので、「IoT版」のライセンス対象になるんだったら、ラッキー!引き続き10年間のサポートが期待できます。
でも、普通のオフィス業務とか、研究室で「PC」として使う端末に「Enterprise LTSC」を導入するんだったら、サポート期間は絶対に「5年」を前提にして、導入計画を立てないといけないんですよ!
サポート期限が「5年」になったことの影響とMicrosoftの意図
「なんでMicrosoftは、そんなヒドイこと(10年→5年)するのさ!😫」って思いますよね。
でも、そこにはMicrosoftの、はっきりとした「戦略的な意図」が読み取れるんです。
▼Microsoftの意図(ホンネ)
それは、「LTSCは、普通のオフィスPCで使うもんじゃないですよ!」っていう、すっごく強いメッセージなんです。
Microsoftとしては、CopilotみたいなAI機能とか、Microsoft 365との便利な連携とか、最新のクラウドセキュリティ機能とか、そういう「イノベーションの美味しいところ」を、GAC(一般提供チャネル)を通じてどんどん使ってもらうことこそが「標準(推奨)」だと考えてるんです。
もし、「アップデートが面倒だから」っていう安易な理由だけで、普通のオフィスPCにまでLTSCを導入されちゃうと、企業の生産性アップやDX(デジタルトランスフォーメーション)が進まなくなっちゃう…って、Microsoftは心配してるんですね。
▼「5年」っていう期間の意味
とはいえ、「5年」っていう期間は、多くの会社がやってる「PCのリース期間」とか、「ハードウェアの物理的な買い替えサイクル」と、だいたい一致しますよね。
だからMicrosoftは、「ハードを買い替えるまでの『5年間』は、OSの機能を固定して安定稼働させたいっていうニーズには、まぁ応えましょう。でも、次のハード買い替えのタイミング(5年後)には、その時点での最新のLTSC(か、できればGAC)にちゃんと移行して、セキュリティとか機能のレベルをちゃんと引き上げてくださいね!」っていう意図を持ってるんです。
一般法人向けの10年サポートをやめちゃったのは、LTSCを「本当に本当に必要な特定用途」だけに限定させて、普通のPC市場をGACモデル(=Microsoftが儲かるサブスクモデル)に誘導するための、戦略的な決定なんですよ。
LTSCのアップグレードパス(次のLTSCへの移行)
じゃあ、5年間のサポート期限が切れちゃったら、どうなるの?っていう話ですよね。
もちろん、サポートが切れたOSを使い続けることはできません(危険すぎます!)。
でも、LTSC環境からの移行(アップグレード)って、すっごく道が限られてるんです。
- LTSC → 次のLTSC へ (⭕️)
「Windows 11 LTSC 2024」から、将来たぶんリリースされる「Windows 11 LTSC 2027 (仮)」みたいに、次のLTSCバージョンへデータを保ったまま上書き更新(インプレースアップグレード)することは、サポートされています。 - LTSC → GAC へ (❌)
「Windows 11 LTSC 2024」から、普通の「Windows 11 Enterprise (GAC) 24H2」とか「25H2」みたいなバージョンへ、インプレースアップグレードすることは、サポートされていません!
もし移行するなら、OSを「クリーンインストール(全部消して、イチから入れ直し)」しないといけないんです…。
LTSCを一度選ぶっていうことは、GACのイノベーションの流れ(=普通の道)から外れて、「5年ごと(とか、次のLTSCが出るたび)に、OS移行っていうデカいプロジェクトをやる」っていう、別の運用サイクルに入っていくぞ!っていう覚悟が必要なんですね。
じゃあ、一体どんな時に「Windows 11 LTSC」を選ぶべきなの?
うわぁ…Microsoftからは非推奨って言われるし、サポート期間も5年に短くなっちゃったし…。
「じゃあ、LTSCなんて導入しないほうがいいの?」って思うかもしれませんが、それでも「LTSCじゃなきゃ絶対にダメだ!」っていうケースが、ちゃんとあるんです。
LTSCの特性(=機能が固定される)を最大限に活かせる、具体的なシナリオを解説しますね。
LTSCが最適解となるケース(推奨される利用シーン)
LTSCが最適解になるのは、「OSの機能変更が、ビジネス上の重大なリスク(損害)や、莫大なコスト増に、直接つながっちゃう」っていう、特別な環境です。
1. 製造ラインの制御PC(ファクトリーオートメーション)
24時間365日ずーっと動き続けてる工場の生産ライン(PLC制御とか、監視システムとか)は、LTSCの典型的な出番です。
もしOSの機能更新が勝手にかかって、予期せぬ再起動とか、制御アプリが動かなくなったりしたら…?考えただけでもゾッとしますよね。生産ラインが止まって、莫大な損害が出ちゃいます。
機能がガッチリ固定されたLTSCは、こういう環境には必須なんです。
2. 医療機器(MRI, CTスキャンなどの操作端末)
人の命に関わる医療機器(MRIとかCTスキャンとか)は、もっとシビアです。
導入する前に、OSとアプリの組み合わせで「この構成で、絶対に正しく安全に動きます!」っていう厳格な動作検証(バリデーションって言います)をして、国とかの規制当局から承認をもらう必要があるんです。
一度承認された「鉄板の構成」は、絶対に勝手に変えちゃいけないんですね。
機能更新が強制されないLTSCは、この「承認された構成」を長期間ずーっと維持するために、絶対に必要なんです。
3. 金融機関の勘定系端末・ATM
銀行の窓口で使ってる端末とか、ATM(現金自動預け払い機)も同じですね。
めちゃくちゃ高い安定性とセキュリティが求められるし、同時に、画面(UI)がコロコロ変わっちゃうと、窓口の人(オペレーター)がミスしたり、お客さんが混乱したりする原因になっちゃいます。
だから、機能が固定されてる必要があるんです。
4. 交通機関の運行管理システム
電車の運行指令システムとか、飛行機の航空管制システムとか、私たちの生活インフラを支えてるシステムも、OSの機能変更が原因で止まったりしたら大パニックですよね。
こういう「絶対に止まっちゃダメなやつ」も、LTSCが選ばれます。
5. POSレジ、デジタルサイネージ、キオスク端末
お店のレジ(POS)とか、駅にある案内表示板(デジタルサイネージ)、セルフサービスの受付端末(キオスク端末)みたいに、一つの機能だけを提供するために使われる専用の機械(アプライアンス)です。
(※こういうのは、さっき出た「IoT Enterprise LTSC」(10年サポート)の対象になることが多いですけど、考え方はLTSCと同じですね!)
6. オフライン環境・閉域網での運用
インターネットから完全に切り離されちゃってる(エアギャップって言います)研究所の分析機器とか、会社の超キケンな機密情報を扱ってる「閉じたネットワーク(閉域網)」の中の端末とか。
こういう、そもそもネットに繋げないから大型アップデートのダウンロードも適用もムリ!っていう環境でも、LTSCが使われます。
…どうでしょう?
これらの共通点って、「PC」としていろんな作業(メールしたり、Web見たり、資料作ったり)に汎用的に使うんじゃなくて、「特定の業務をやり遂げるためだけの専用機」として使われてるっていう点なんですね。
LTSCを導入すべき「ではない」ケース(非推奨な利用シーン)
逆に、こういうケースでは、LTSCの導入は「やめといたほうがいいですよ!」ってMicrosoftから言われちゃってる(=非推奨)んです。
1. 一般のオフィスワーカーのPC(情報系端末)
これ!一番多いケースです。
Word, Excel, PowerPoint, Teams, Outlook, Webブラウザ…みたいに、私たちが日常的にいろんな業務で使ってる、いわゆる「普通のオフィスPC」です。
<なぜ非推奨なのか?>
- Microsoft 365 Apps (Office) との相性が悪い!
これが最大の理由です、間違いありません!
Microsoft 365 Apps(昔のOffice 365 ProPlusですね)って、常に最新の機能とセキュリティを届けるために、GACの最新Windows 11(とか、サポートが切れてないWindows 10)で使ってもらうことが大前提になってるんです。
LTSC環境でMicrosoft 365 Appsを使うこと自体はできるんですけど、OSの機能が古いままだから、Office側の特定の新しい機能(OSと連携する機能とか)がうまく動かなかったり、最悪「それはサポート対象外です」って言われちゃったりするリスクがあるんです。
Microsoftは、LTSCでのM365 Apps利用を一応サポートしてますけど、そのサポート期間がOS(5年)よりも短くなっちゃう可能性があったりして、ライセンス管理がめちゃくちゃ複雑になっちゃうんですよ…。
- イノベーション(生産性アップ)から取り残される!
Copilot in Windows とか、Teamsの最新の便利機能とか、OSレベルで連携するAI機能とか…Microsoftがクラウドと連携してどんどん提供してくる「最新の生産性アップ機能」の恩恵を、一切受けられないんです。
5年間ずーっと古い機能のまま使い続けるってことは、最新機能を使ってるライバル会社に比べて、社員さんの生産性がどんどん下がっていくリスクがあるってことなんですね。
- 最新のセキュリティ機能が手に入らない!
毎月のセキュリティ「パッチ」は提供されます。でも、OSの「仕組み(アーキテクチャ)」自体が進化しないんです。
GAC版だったら将来提供されるかもしれない、新しいAIを使った脅威検知システムとか、もっと根本的な防御メカニズムのアップデートとかは、LTSCには降ってこないんです。5年間、古い防御の仕組みのまま戦い続けることになっちゃいます。
2. 「アップデートが面倒だから」という安易な理由での導入
…はい、IT管理者さんの視点だと、年1回の機能更新対応が「面倒くさい」、その気持ちはよーーーーくわかります(私もそう思います!)。
でも、その「短期的な運用負荷」を避けるためだけっていう安易な理由で、普通のオフィスPCにLTSCを導入しちゃうのは、IT部門が本来やるべき「テクノロジーを使って、会社のビジネス(生産性)をもっと良くする」っていう大事な役割を、放棄しちゃうことにつながりかねないんです。</p
LTSCの導入っていうのは、5年後の移行コスト、セキュリティが古くなるリスク、社員さんの生産性が上がらないリスク…こういった「技術的負債(Technical Debt)」を、今のラクさと引き換えに抱え込むことなんだっていう覚悟が必要なんですよ。
LTSC導入の代替案:Enterprise (GAC) + 更新管理 (WUfB)
「うーん、GACの頻繁なアップデートはマジで困る。でも、LTSC(5年固定)もちょっと極端すぎる…」
わかります!多くの「普通のオフィス」が抱えてるジレンマって、まさにソコですよね!
そのジレンマに対する「最適解」は、LTSCじゃないんです。
その答えは、「Windows 11 Enterprise (GAC) を使いつつ、アップデートのタイミングをIT部門がガッチリ制御する」っていうアプローチなんですよ!
- Windows Update for Business (WUfB):
Intune (Microsoft Endpoint Manager) とか、グループポリシーを使って、「機能更新プログラムを、ちょっと待って!(延期する)」っていう設定ができるんです。 - 展開リングの作成:
「まずIT部門(第1リング) → 次に一部のテストユーザー(第2リング) → 最後に一般社員(第3リング)」みたいに、アップデートを適用する順番(展開リング)をあらかじめ決めておいて、まずIT部門でしっかり検証を終わらせてから、一般社員に展開するっていう、安全なやり方ができるんです。 - WSUS (Windows Server Update Services):
昔ながらのオンプレミス環境で、更新プログラムを一個一個「これはOK!」「これはまだダメ!」って承認・管理する手法も、もちろん引き続き使えますよ。
Enterprise (GAC) 版は、Pro版 (24ヶ月) よりも長い、36ヶ月(3年)っていうサポート期間がありますよね。
この「3年の猶予期間」をうまく使って、WUfBとかで展開タイミングをわざと1年くらい遅らせて(例えば、世間が24H2になっても、社内はまだ23H2を使い続けて、1年かけてじっくり24H2を検証してから移行する、みたいな)、その間に十分な検証をやる。</p
この「GACの更新管理」こそが、安定性(IT部門の負荷)と革新性(社員さんの生産性)をどっちも手に入れる、Microsoftが推奨してる「イマドキのデバイス管理」の姿なんですよ!
LTSCを導入したい!どうやって手に入れるの?(ライセンスの話)
いろんな検討をした結果、「ウチの環境は、やっぱりLTSCじゃなきゃダメなんだ!」って導入を決めた場合。
じゃあ具体的に、どうすればそのLTSC版を手に入れられるんでしょうか?
入手経路は「ボリュームライセンス」のみ
何度も言っちゃいますが、LTSCは普通のパソコン屋さんでは絶対に売っていません。
Microsoftさんとの「ボリュームライセンス(Volume License)」っていう、法人向けの特別な契約が、唯一の入手ルートなんです。
これは、何百ライセンス、何万ライセンスっていう単位でまとめて契約する、大企業さん向けのライセンスプログラムですね。
- Enterprise Agreement (EA):
社員さんが多い(たとえば500ユーザー以上とか)大企業向けの、まるっと全部入りの契約です。 - Software Assurance (SA):
ライセンスにくっついてくる「保守契約」みたいなものです。これに入ってると、新しいバージョンへのアップグレード権とか、LTSCを使う権利とかが付いてくるんですね。
こういう契約を結ぶと、会社のIT管理者さんは「マイクロソフト ボリューム ライセンス サービス センター (VLSC)」とか「Microsoft 365 管理センター」っていう、専用のポータルサイトにアクセスできるようになります。
LTSC版のOSイメージ(ISOファイル)とか、インストールに必要なライセンスキー(VLK: ボリュームライセンスキー)は、この専用サイトからダウンロードするんですよ。
必要なライセンスの具体例
LTSCを使う権利っていうのは、特定のライセンスに含まれてるんです。
一般的には、「Windows 11 Enterprise E3」とか「Windows 11 Enterprise E5」みたいに、さっきの「Software Assurance (SA)」が有効になってるサブスクリプションライセンス、あるいは永続ライセンス(もちろんSA付き)が必要になります。
(※ちなみに、このへんの複雑なライセンスを売ってるリセラー(販売代理店)さんにとっては、ここがビジネスチャンスなんですね💰)
ぶっちゃけ、ライセンスの体系ってめちゃくちゃ複雑で、コロコロ変わるんです…。
だから、あなたの会社の今の契約内容でLTSCが使えるのか、それとも追加でどのライセンスを買わないといけないのかは、必ず契約してるリセラー(販売代理店)さんとか、Microsoftの担当者さんに直接確認するのが、一番確実ですよ!
評価版(Evaluation)の利用
いきなり高額なライセンス契約を結んじゃう前に、LTSCが本当にウチの会社のシステム(特に、絶対動かないと困る専用アプリ)でちゃんと動くのか、徹底的にテスト(検証)しないと怖いですよね。</p
ちゃーんと、そのためにMicrosoftは「90日間限定の評価版(Evaluation)」を、タダ(無償)で提供してくれてるんです!
「Microsoft Evaluation Center」っていうサイトからダウンロードできて、機能的には製品版のLTSCとまったく同じものが使えます。
IT管理者さんは、まずぜっっったいにこの評価版を使って、実際のPC(とか仮想環境)にインストールしてみて、業務アプリがちゃんと動くか、変なエラーが出ないか、周辺機器(プリンターとか)のドライバーは当たるか…みたいなのを、数ヶ月かけてじーーーっくりテストする必要があるんですよ!
最後にチェック!LTSC 2024の技術的な条件(ハードウェア要件)
最後に、これから登場する「Windows 11 LTSC 2024」を導入するぞ!ってなった時の、技術的な「前提条件」について解説しますね。ここも大事!
LTSC 2024 でベースとなる「Version 24H2」の注目点
Windows 11 LTSC 2024は、GAC版の「Version 24H2」をベースにして作られます。
この「24H2」っていうバージョン、実はWindows 11が出て以来、一番大きな技術的な変更(OSの心臓部(カーネル)の刷新とか、AI基盤の統合とか)が含まれる、メジャーアップデートになるって言われてるんです。
…ただし! LTSC版では、これらの新しい機能のうち、「業務に不要だよね」って見なされるものは、バッサリ削除されます。
- Copilot in Windows:
LTSC版には、含まれない可能性が極めて高いです。LTSCの「機能固定」っていう考え方と、真逆の機能ですからね。 - Microsoft Store とか UWPアプリ:
さっき言った通り、標準では含まれません。スッキリ! - AI関連の基盤技術:
OSのコア部分に統合されるAIの「土台」みたいな技術は、LTSCにも含まれちゃう可能性があります。でも、私たちが直接触るようなAI機能(Copilotとか)は、無効化されるか、削除されるはずです。
LTSC 2024っていうのは、「24H2の安定したコア部分」と「Edgeブラウザ」だけをキレイに抜き出して、長期安定稼働できるようにパッケージングし直したもの、ってイメージすると分かりやすいですよ。
Windows 11 の厳格なシステム要件(TPM 2.0, CPU)
LTSCを検討する上で、IT管理者さんが一番頭を悩ませてるのが、「今使ってるPC(ハードウェア)、そのまま使えるの?」っていう問題じゃないでしょうか。
結論から言っちゃいますね…
LTSC版でも、通常のWindows 11 (GAC) と、まったく同じ、あの厳格なハードウェア要件が適用されます!😭
- TPM (トラステッド プラットフォーム モジュール):
TPM 2.0 が必須です。 - CPU (プロセッサ):
Microsoftが指定してる対応CPUリスト(Intelだったら第8世代以降、AMDだったらZen 2以降とか…)に含まれてないとダメです。 - セキュアブート:
UEFIセキュアブートに対応してる必要があります。
この要件、特にWindows 10 LTSCから移行しようとしてる会社さんにとっては、すっっっごく高いハードルなんです…
だって、今現在、Windows 10 LTSC(2019とか2021)で元気に動いてるPCの多くは、こいうWindows 11の要件(特にTPM 2.0とかCPUの世代)を、ぜんぜん満たしていないケースがほとんどですから…。
つまり!
Windows 11 LTSC 2024へ移行するっていうことは、OSのライセンスを準備するだけじゃなくて、今使ってるPC(ハードウェア)を、ぜんぶ新しいものに買い替える(=総入れ替え)ことが必須になるケースが、ほとんどだっていうことなんです!
この「ハードウェア刷新コスト」も、LTSC導入の総コストとして、絶対に忘れずに見積もっておかないと、あとで大変なことになっちゃいますよ!
まとめ
「windows11 ltsc」っていう、ちょっと(かなり?)特殊なエディションについてのお話、お疲れ様でした!
普通のWindowsとはぜんぜん違って、法人IT管理者さんを悩ませるポイントがいっぱいあるんですよね。
この記事で解説した、IT管理者さんが絶対に押さえておくべき大事なポイントを、もう一度おさらいしますね。
✅ LTSCの本質って?
Windows 11 LTSCは、機能更新(年1回の大型アップデート)をストップ!させて、リリースされた時の機能のまま、ずーっと安定稼働させることを目指した、特定業務(医療、製造、金融インフラとか)向けの「特別な」エディションなんです。
✅ Pro版とかGAC版との違いは?
アップデートがあるか無いか、Microsoft Storeとかいらないアプリが入ってるか無いか、そしてサポート期間の考え方(GACは「走り続ける」、LTSCは「立ち止まる」)が、もう根本からぜんぜん違います。
✅ 最重要!サポート期限は?
「windows11 ltsc サポート期限」は、昔の「10年」っていうイメージを捨ててください!
・Enterprise LTSC (普通の法人向け) → 5年間 です!
・IoT Enterprise LTSC (組み込み機器向け) → 10年間 のままです。
自分の会社がどっちなのか、絶対に間違えちゃダメですよ!
✅ 導入すべきケースは?
LTSCは、「機能が変わっちゃったら、もう業務が止まって大損害!」っていう専用機器(製造ラインとか医療機器とか)には最適です。
でも、Microsoft 365とかを使う「普通のオフィスPC」への導入は、非推奨(やめといたほうがいい)ですよ!
生産性が上がらないし、Officeアプリとのサポート問題とか、いろんなリスクがあるからです。
✅ 導入の条件は?
手に入れるには「ボリュームライセンス」っていう大企業向けの契約が絶対に必要で、一般販売はされてません。
あと、TPM 2.0とか対応CPUっていう、Windows 11のあの厳格なハードウェア要件も、LTSC版でしっかり適用されちゃいます(=PC買い替えが必須かも!)。
「アップデートが面倒だから」っていう理由だけで安易にLTSCを選んじゃうと、今の短期的なラクさと引き換えに、将来の大きな「技術的負債」(生産性が低い、セキュリティが古い、5年後にまた移行で大騒ぎ…)を抱え込むリスクがあるんです。
あなたの会社のその利用シーンが、本当にLTSCじゃなきゃダメなのか(=機能変更が本当に許されないのか)、それとも、Enterprise (GAC) 版を導入して、WUfBとかで賢く更新管理をしていくべきなのか…。
この記事の情報を参考に、慌てずに、ご自身の会社の環境に一番合った選択を、慎重に検討・判断してくださいね!
悩ましい問題ですけど、ちゃんと一つずつ整理していけば、必ずあなたの会社にピッタリの解決策が見つかりますから!💪✨


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