Windows 11を搭載した新しいPCの購入を検討する際、あるいはOSをアップグレードしようとする時、多くの人が「Home」と「Pro」という2つのエディションの選択に直面します。
一見すると似ているように思えますが、この2つの間には、特にセキュリティと管理機能において、業務利用を想定した場合の決定的なwindows11 home pro 違いが存在します。
結論から言えば、一般的な個人利用(Web閲覧、動画視聴、Officeソフトの利用、ゲームなど)であれば、Homeエディションで十分すぎるほど高機能です。
しかし、もしあなたがビジネスオーナー、IT管理者、開発者であるか、あるいはPCの紛失・盗難に備えて最高レベルのセキュリティを求めるなら、Proエディションが持つ機能は必須となります。
この記事では、Windows 11のHomeとPro、さらには最上位のEnterpriseエディションとの違いについて、初心者にもわかりやすく、しかし技術的にも深く掘り下げて徹底的に比較・解説します🕵️♀️✨
特にPro版のメリットである「BitLocker」や「リモートデスクトップ(ホスト機能)」、「グループポリシー」とは何なのか、それがないとどう困るのか、あるいはHome版でどう代替できるのかまで、この記事を読めばすべてが明確になりますよ🥰
結論ファースト:あなたに最適なWindows 11エディションは?
まずは、あなたがどちらのエディションを選ぶべきか、簡単な診断でチェックしてみましょう。
Windows 11 Home がおすすめな人
- PCの主な用途が家庭内である(Web閲覧、メール、動画視聴、SNSなど)🏠
- 学生さんで、レポート作成やオンライン授業に使う📚
- PCゲーマーである(Proの機能はゲームのパフォーマンスに影響しませんからね!)🎮
- Officeソフト(Word, Excel, PowerPoint)を主に使う。
- 個人事業主だけど、高度なデータ暗号化やネットワーク管理は不要かな、っていう人。
基本的に、PCを「個人」として利用するほとんどのユーザーさんにとって、Homeは最適な選択肢なんです。
Windows 11 Pro がおすすめな人
- PCを業務で利用し、重要な顧客情報や機密データを扱う(=BitLockerでの暗号化が必須!🔒)
- 会社のネットワーク(ドメイン)に参加する必要がある(Active Directory / Azure AD)。
- 自宅や外出先から、オフィスのPCにリモート接続して操作したい(リモートデスクトップのホスト機能)💻
- 開発者さんで、仮想マシン(Hyper-V)や分離環境(Windows Sandbox)を使いたい。
- IT管理者さんで、複数のPC設定を一元管理したい(グループポリシーエディター)。
- PCのアップデートタイミングを業務に支障が出ないよう細かく制御したい(Windows Update for Business)。
これらの項目に1つでも当てはまる場合、Proエディションを選ぶことで得られるメリットは、価格差を大きく上回るものとなるでしょう!
Windows 11 HomeとProの主な違い比較表(早見表)
HomeとProの機能差を一覧できる早見表を作成しました。
特に重要なwindows11 home pro 違いは、表の下3分の1に集中している「ビジネス管理とセキュリティ」関連の機能です。よーく見てみてくださいね。
| 機能カテゴリ | 項目 | Windows 11 Home | Windows 11 Pro | 備考(差分の重要度) |
|---|---|---|---|---|
| 基本機能 | コアエクスペリエンス (UI, Microsoft Store, Edge) | ✅ | ✅ | 差はなし |
| Microsoftアカウントでのサインイン | 必須 (※) | 必須 (※) | ※初期設定時。Proはローカルアカウントも選択可 | |
| Windows Hello (顔/指紋/PIN認証) | ✅ | ✅ | 差はなし | |
| スナップレイアウト、仮想デスクトップ | ✅ | ✅ | 差はなし | |
| セキュリティ | Windows セキュリティ (標準のウイルス対策) | ✅ | ✅ | 差はなし |
| デバイスの暗号化 | △ (※) | ✅ | ※ハードウェア要件を満たした場合のみ利用可 | |
| BitLocker デバイス暗号化 | ❌ | ✅ | 最重要(Proの大きな利点) | |
| Windows情報保護 (WIP) | ❌ | ✅ | 業務データと個人データを分離・保護 | |
| リモート機能 | リモートデスクトップ (クライアント) | ✅ | ✅ | 「接続する側」は両方OK |
| リモートデスクトップ (ホスト) | ❌ | ✅ | 最重要(Proの大きな利点) | |
| 仮想化 | Hyper-V (標準仮想化機能) | ❌ | ✅ | 開発者やIT管理者に重要 |
| Windows Sandbox | ❌ | ✅ | 安全なテスト環境 | |
| 管理機能 | グループポリシーエディター (GPO) | ❌ | ✅ | 最重要(Proの大きな利点) |
| Active Directory (AD) 参加 | ❌ | ✅ | 企業ネットワーク参加に必須 | |
| Azure Active Directory (Azure AD) 参加 | ❌ | ✅ | クラウドベースのID管理に必須 | |
| Windows Update for Business | ❌ | ✅ | アップデートの延期・管理 | |
| キオスクモード | ❌ | ✅ | 特定アプリ専用端末として設定 | |
| ハードウェア | 最大搭載メモリ | 128 GB | 2 TB | 一般ユーザーにはHomeで十分 |
| 最大CPUソケット数 | 1基 | 2基 | ワークステーション向け |
なぜProを選ぶ? HomeにはないPro版の主要機能10選
比較表で「Proのみ」となっていた機能は、なぜビジネスや高度な利用に必要なのでしょうか。
「windows11 home pro 違い」を決定づける、Pro版の主要なメリットを1つずつ深く解説します。
1. BitLocker デバイス暗号化(セキュリティ)
BitLocker(ビットロッカー)は、Proエディションを選ぶ最大の理由の一つです。
これは、PCの内蔵ストレージ(SSDやHDD)全体を強力に暗号化する機能です。
もしBitLockerが有効なPCを紛失したり盗難に遭ったりしても、第三者がPCを分解してストレージを取り出し、別のPCに接続したとしても、中身のデータを読み取ることはほぼ不可能です。
▼Home版にも「デバイスの暗号化」がある?
Home版でも、PCが特定の要件(TPM 2.0チップ搭載、モダンスタンバイ対応など)を満たしている場合、「デバイスの暗号化」という機能が自動的に有効になることがあります。
これはBitLockerの技術をベースにしていますが、Pro版のBitLockerと比べると、暗号化キーの管理や回復オプション、外部ドライブの暗号化(BitLocker To Go)など、管理機能が大幅に制限されています。
ビジネスで顧客情報や機密情報を扱う場合、この「万が一」に備える強力な暗号化は、もはや義務と言えますよね!
2. リモートデスクトップ(ホスト機能)
リモートデスクトップは、手元のPCから、別の場所にあるPCを遠隔操作する機能です。
ここで非常に重要な違いがあるんです!
- Home / Pro 共通: クライアント機能(接続する側)は両方使えます。
- Pro のみ: ホスト機能(接続される側)になれます。
つまり、「自宅のHome PC」から「会社のPro PC」に接続することはできますが、「会社のHome PC」から「自宅のHome PC」に接続することは(標準機能では)できません。
Pro版をホスト(接続される側)に設定しておけば、外出先のノートPCや、自宅のPCから、オフィスの高性能なデスクトップPCに接続し、まるでその場にいるかのように作業を継続できますよ💪
3. グループポリシーエディター(GPO)
これは、特にIT管理者さんや、PCを自分の思い通りに細かく設定したいパワーユーザーさんにとって、決定的な違いです。
グループポリシーエディター(gpedit.msc)は、Windowsのありとあらゆる詳細な設定を、GUI(グラフィカルな操作画面)で一元管理できるツールなんです。
例えば、以下のような設定が可能です。
- 特定のUSBメモリ以外の使用を禁止する。
- コントロールパネルの特定の項目を非表示にする。
- Windows Updateの自動再起動を厳密に禁止する。
- パスワードの複雑さ(長さや文字種)を強制する。
Home版では、これらの設定を変更するには「レジストリ」という、すっごくデリケートなデータベースを直接編集する必要があって、操作を誤るとOSが起動しなくなる危険が伴っちゃうんです😥
Pro版なら、これらを安全かつ確実に設定・管理できます。
4. Hyper-V(仮想化機能)
Hyper-V(ハイパーブイ)は、Microsoft純正の仮想化プラットフォームです。
これを使うと、Windows 11の中で、あたかも別のPCが存在するかのように、Linux、古いバージョンのWindows、あるいは別のWindows 11さえも「仮想マシン」として同時に実行できちゃうんです。
開発者さんが異なるOS環境でアプリをテストしたり、IT管理者さんが新しいシステムを導入する前に安全な環境で試したりする際に、もう手放せない機能です。
Home版でもVMwareやVirtualBoxといったサードパーティ製の仮想化ソフトは使えますが、OSに統合されたHyper-Vのパフォーマンスと安定性は大きな魅力ですよね🥰
5. Windows Sandbox(分離環境)
これはHyper-Vの技術を応用した、すっごく便利なセキュリティ機能です。
「Windows Sandbox」を起動すると、デスクトップ上にまっさらなWindows環境(現在のOSのクリーンなコピー)が、ほんの一瞬で作成されます。
この「砂場(サンドボックス)」の中で行った操作は、すべて「使い捨て」です。
- インターネットで拾った、ちょっと怪しいファイルを実行してみる。
- 信頼できないフリーソフトをインストールしてみる。
- レジストリを書き換えるような危険なテストを行う。
たとえサンドボックス内でウイルスに感染したとしても、ウィンドウを閉じれば、その環境はPCに一切の痕跡を残さず完全に消滅します!
これにより、メインのOS環境を汚すことなく、安全に様々なテストが行えるんです。
6. Windows Update for Business (WUfB)
Home版では、セキュリティ更新プログラム(Windows Update)は基本的に自動で適用されて、再起動も半ば強制的に行われることがありますよね…。
でも、ビジネスの現場では、「大事なプレゼンの真っ最中に再起動が始まった!」「業務で使う特殊なソフトがアップデートで動かなくなった!」なんて事態は、もう絶対に許されません😤
Pro版の「Windows Update for Business」では、機能更新プログラムや品質更新プログラムの適用を、最大365日(機能更新)または30日(品質更新)まで、延期することができるんです。
これにより、自社の環境でテストを行ってから全社に展開するなど、アップデートのタイミングをIT管理者がコントロールできるようになります。
7. Active Directory (AD) / Azure AD 参加
これは、企業で使うならもう「絶対的に」必要な機能です。
- Active Directory (AD): 従来型の、社内サーバー(ドメインコントローラー)でユーザーアカウントや権限を管理する仕組み。
- Azure Active Directory (Azure AD): クラウド(Microsoft Azure)でIDとアクセスを管理する仕組み。
ProエディションのPCは、これらの「ドメイン」に参加できるんです。
ドメインに参加することで、ユーザーは会社から支給された単一のアカウント(メールアドレスとパスワード)で、PCへのログイン、社内ファイルサーバーへのアクセス、プリンタの利用、各種クラウドサービス(Microsoft 365など)へのシングルサインオンが可能になります。
Homeエディションではこのドメインに参加できないため、企業ネットワークのリソースをフルに活用することができません😥
8. ハードウェア仕様のサポート上限
一般のユーザーさんが意識することは、まず無いと思いますが…。
HomeとProではサポートされるハードウェアの最大スペックに、ちょっと天文学的な差があるんです。
▼最大搭載メモリ
- Home: 128 GB
- Pro: 2 TB (2,048 GB)
▼最大CPUソケット数
- Home: 1基
- Pro: 2基
Homeの128GBでも、個人利用では使い切ることが困難なほどの巨大な容量ですよね😅
でも、科学技術計算とか、大規模なデータベース処理、高解像度の映像編集なんかを行うハイエンドなワークステーションでは、2TBのメモリや2基のCPU(デュアルソケット)が必要になるケースがあって、その場合はPro(またはPro for Workstations)が必須となるんです。
9. キオスクモードの設定
キオスクモードっていうのは、PCを特定の一つのアプリケーション専用機としてガチガチにロックダウンする機能です。
例えば、お店のレジ端末、駅のデジタルサイネージ(電子看板)、ホテルのロビーに置かれた情報検索端末なんかを想像してみてください。
これらの端末では、利用者が勝手に別のアプリを起動したり、設定を変更したりできては困っちゃいますよね。
Pro版では、特定のアカウントでログインすると、指定されたアプリ(例:Webブラウザのみ、特定の業務アプリのみ)だけが全画面で起動して、それ以外の操作を一切受け付けないように設定できるんです。
10. アプリケーション保護(Windows Defender Application Guard)
これは、EdgeブラウザやOfficeアプリ(Word, Excel, PowerPoint)を、Hyper-Vを利用した仮想コンテナ内で実行する、すっごく強力なセキュリティ機能です。
信頼できないWebサイトを閲覧したり、出所不明のOfficeファイルを開いたりする時、この機能が有効になっていると…。
たとえそのサイトやファイルにマルウェアが仕込まれていたとしても、それは「仮想コンテナ」っていう隔離された場所で実行されます。
マルウェアはメインのOS環境にアクセスできず、ブラウザやOfficeアプリを閉じると同時に、脅威もろとも消去されちゃうんです!
Windows 11 Enterpriseとは? Proとの違いを解説
さて、HomeとProの比較と合わせて、よく話題に上るのが「Enterprise(エンタープライズ)」エディションです。
windows11 enterprise pro 違いは、Proの機能をさらに大企業向けに強化した点にあるんです。
Enterpriseエディションの位置づけ
Enterpriseは、その名の通り、数百~数千台以上のPCを管理する必要がある大企業(エンタープライズ)向けに設計された、最上位のエディションです。
一般の家電量販店やオンラインストアで単体販売されることはなくて、「ボリュームライセンス契約」を結んだ企業に対してのみ提供されます。
基本的には、Proエディションの全機能を含んだ上で、さらに高度な管理機能とセキュリティ機能が追加されています。
ProとEnterpriseの主な違い比較表
ProとEnterpriseの違いを、カンタンにまとめますね。
| 機能 | Windows 11 Pro | Windows 11 Enterprise | 備考(差分の重要度) |
|---|---|---|---|
| 基本機能 | ✅ | ✅ | Proの全機能を含む |
| ライセンス形態 | OEM (PC組込) / パッケージ / DSP | ボリュームライセンス (サブスクリプション) | 一般購入は不可 |
| DirectAccess | ❌ | ✅ | VPN不要で社内ネットワークに常時接続 |
| AppLocker | ❌ | ✅ | 実行できるアプリを厳格に制限(GPOより強力) |
| Credential Guard | ❌ | ✅ | 認証情報(パスワード等)を仮想化で保護 |
| VDIの高度なサポート | ❌ | ✅ | 仮想デスクトップ環境の構築・運用 |
| LTSC (長期サービスチャネル) | ❌ | ✅ (※) | 機能更新なしで長期間(5~10年)利用可能 |
Enterpriseのみが持つ主要機能
- DirectAccess: 従来のVPN接続とは違って、ユーザーさんがインターネットに接続するだけで、自動的に社内ネットワークに安全に接続できちゃう機能です。リモートワークの利便性が、もう飛躍的に向上します!
- AppLocker: グループポリシーよりも、さらに厳格に、実行可能なアプリケーションを「ホワイトリスト形式」(許可したものだけ動く)または「ブラックリスト形式」(禁止したものだけ動かない)で制御できます。
- LTSC (Long-Term Servicing Channel): これがEnterpriseを選ぶ、すっごく大きな理由となることがあります。LTSC版は、通常のWindows 11みたいに年1回の機能アップデート(新機能の追加)が適用されないんです。その代わり、セキュリティ更新プログラムだけが5年または10年という長期間にわたって提供されます。工場の製造ラインを制御するPC、医療機器、銀行のATMとか、「一度導入したら、機能が変わると困るけど、セキュリティは維持したい」っていう特殊な用途で必須となります。
一般ユーザーや中小企業はEnterpriseを選ぶべきか?
結論として、個人や中小企業さんがEnterpriseを選ぶ必要は一切ありません!
その機能の多くは、たくさんのPCを管理するIT部門が存在することを前提としていますし、ライセンス費用も高額です。
中小企業のビジネス利用であれば、Proエディションが最適かつ十分な選択肢ですよ。
Homeエディションでも実はここまでできる! Pro機能の代替手段
ここまでProのメリットをいっぱい強調してきましたが、「Homeを選んじゃったら、もうダメなの…?」って不安になる必要は、全然ありませんからね!😲
Proの主要機能のいくつかは、Homeでもサードパーティ製(別の会社が作った)のツールや、標準機能の工夫でなんとかなっちゃうんです。
代替リモートデスクトップ
Proの「リモートデスクトップ(ホスト)」機能は使えませんが、世の中には高性能なリモートデスクトップツールがいっぱいあります。
- Chrome リモート デスクトップ: Googleアカウントさえあれば、ブラウザ(Chrome)経由でカンタンに、しかも無料でリモート接続が可能です。Home PCをホスト(接続される側)にできますよ!
- TeamViewer / AnyDesk: 高機能で商用利用にも耐えるリモートデスクトップソフトです。個人利用(非商用)であれば無料で使えるものも多いです。
ProのRDP(リモートデスクトッププロトコル)はOSに統合されてる分、高速で安定してますけど、これらの代替ツールでも多くの場合、目的は達成できちゃいます。
代替暗号化(VeraCryptなど)
ProのBitLocker(ドライブ全体の暗号化)は使えませんが、特定のファイルやフォルダ、あるいはUSBメモリだけを暗号化したい!っていう場合は、サードパーティ製の無料暗号化ソフトが使えます。
- VeraCrypt: すっごく評価の高い、無料のオープンソース暗号化ソフトです。特定のフォルダを「暗号化ボリューム(仮想ドライブ)」として作成して、パスワードを知っている人だけがマウント(接続)して中身を見られるようにできます。
PC全体の紛失・盗難対策としてはBitLockerに劣っちゃいますけど、「このフォルダの重要ファイルだけは、絶対に守りたい!」っていう用途には十分です。
Home版での「デバイスの暗号化」を確認する方法
さっきもちょっと触れましたが、お使いのHome版PCが要件を満たしていれば、「デバイスの暗号化」が有効になっているかもしれません。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「プライバシーとセキュリティ」をクリックします。
- 「デバイスの暗号化」という項目があるか確認します。
ここに「デバイスの暗号化」があって、オンになっていれば、BitLockerの簡易版ではありますけど、ストレージは暗号化によって保護されていますよ!
Windows 11 HomeからProへのアップグレード方法と価格
「最初はHomeでPCを買ったけれど、やっぱりProの機能が必要になっちゃった…😥」
そんな場合でも、PCを買い替える必要はありません!
Windows 11 Homeは、データやインストールしたアプリを一切消すことなく、カンタンにProへアップグレードできるんです。
アップグレードの手順(Microsoft Store経由)
最もカンタンで安全な公式ルートは、Microsoft Storeを経由する方法です。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「システム」をクリックし、一番下にある「ライセンス認証」を選択します。
- ライセンス認証の状態の画面で、「Windows のエディションをアップグレード」という項目を探します。
- 「Microsoft Store に移動」というリンクをクリックします。
- Microsoft Storeが開き、Windows 11 Proへのアップグレードライセンスの購入画面が表示されます。
アップグレードの価格(費用)
価格はMicrosoftのポリシーにより変動する可能性がありますが、一般的にMicrosoft StoreでHomeからProへのアップグレードライセンスを購入する場合、1万円台後半(例:約19,000円前後)の費用がかかります。
BTOパソコンの注文時や、PC本体の購入時に最初からPro版(OS代金に+数千円)を選ぶのに比べると割高にはなっちゃいますが、後から必要になった時の投資としては合理的ですよね。
注意点:クリーンインストールは不要
アップグレード作業は、ライセンス(プロダクトキー)が認証されると、Proの機能が「アンロック(解放)」されるイメージなんです。
OSの再インストール(クリーンインストール)や、ファイルが消えるといった心配は一切ありません!
数回の再起動の後、お使いのPCはHomeからProに切り替わり、BitLockerやリモートデスクトップのホスト設定などが利用可能になりますよ🎉✨
よくある質問(FAQ)
Windows 11 HomeとProの違いに関して、よく寄せられる疑問にお答えしますね。
Q. ゲーミングPCならHomeとPro、どっちがいい?
A. Homeで全く問題ありません!
Proに搭載されているビジネス機能(BitLocker, Hyper-V, GPOとか)は、ゲームのパフォーマンス(フレームレート)に一切影響を与えないんです。
むしろ、ゲーマーさんにとっては不要な機能がバックグラウンドで動いちゃう可能性が(理論上は)ゼロではないため、純粋にゲームだけを考えるならHomeの方がシンプルですよ。
Q. Windows 11 Pro搭載のBTOパソコンは買うべき?
A. 最初からProの機能(特にBitLockerやリモートホスト)を使うことが確定しているなら、買うべきです!
BTO(Build To Order)のカスタマイズオプションでProを選ぶ場合、追加費用は数千円程度で済むことが多いんです。
さっきも説明した通り、後からHomeをProにアップグレードすると1万円台後半かかっちゃうので、最初から必要だとわかっているなら、BTOの時点でProを選択するのが最も経済的です。
Q. HomeとProでパフォーマンス(動作速度)に違いは?
A. 体感できる差は、ほぼありません。
OSの核となる部分(カーネル)は共通ですからね。
Proは機能が多い分、インストール直後のサービス(バックグラウンドで待機しているプログラム)がHomeより、ほんのわずかに多い可能性はありますが、現代のPCのCPUパワーやメモリ容量からすれば、その差は無視できるレベルです。
動作速度を理由にエディションを選ぶ必要はありませんよ。
Q. 「Sモード」とは? HomeやProとどう違う?
A. HomeやProとは別の「モード(動作形態)」です。
「Windows 11 Home (Sモード)」みたいに表記されます。
Sモードは、セキュリティを最優先して、Microsoft Storeから入手したアプリしかインストール・実行できないように制限されたモードなんです。
- メリット: ウイルスやマルウェアに感染するリスクが極めて低い。
- デメリット: 従来のデスクトップアプリ(.exeファイル)や、Google Chrome、Zoomインストーラー版なんかが一切使えず、非常に不便。
Sモードは、無料で、かつ不可逆的に(一度解除したら元に戻せない!)、通常のHomeエディションまたはProエディションに切り替えることができます。
もしSモードのPCを購入して不便を感じたら、設定からすぐに解除することをおすすめします😅
まとめ:Windows 11 HomeとProの違いを理解し、最適な選択を
この記事では、Windows 11のHome, Pro, Enterpriseエディションの違いについて、機能面から価格、アップグレード方法までを詳細に解説してきました。
windows11 home pro 違いをカンタンにおさらいしますね。
- Home: 一般家庭、学生さん、ゲーマーさん、個人利用に最適。基本機能はすべて揃っており、コストパフォーマンスに優れます🏠
- Pro: ビジネス利用、開発者さん、IT管理者さんに必須。「BitLocker(暗号化)」「リモートデスクトップ(ホスト)」「グループポリシー(管理)」「ドメイン参加」という、Homeにはない強力なセキュリティ・管理機能を搭載しています💼
- Enterprise: 大企業向け。Proの全機能に加え、LTSC(長期サポート)などの高度な管理機能が追加されています。一般ユーザーさんが選ぶものではありません。
あなたのPCの使い方をよーく振り返ってみて、Proのみが持つ機能(特にセキュリティとリモート管理)に投資する価値があるかどうかを判断することが、最適なエディション選択の鍵となります。
もし判断に迷うのであれば、まずはHomeエディションを選んでおいて、将来的にProの機能が本当に必要になった時点でアップグレードする、という選択肢が最も合理的かつ経済的と言えるでしょう!💪✨


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