「よし、Windows 11を最新の状態にしよう!」と思ってWindows Updateを実行したのに、「エラー 0x80072ee2」または「エラー 0x80072ee7」っていう、見慣れないコードが表示されて更新が止まってしまった…!
「え、なにこれ!?」「もしかしてPCが危険なままなの…?」 そんな状態になって、スマホで慌てて「windows11 0x80072ee2」なんて検索して、このページにたどり着いてくれたんじゃないでしょうか。
わかります、わかります!私も同じ経験があります。 PCのセキュリティやパフォーマンスを保つためにアップデートは絶対に必要不可欠なのに、それができないなんて、「どうなっちゃうの…?」「PCが壊れたの…?」って、もうパニックになっちゃいますよね😥
これらのエラーコードは、お使いのWindows 11 PCが、更新プログラムを配布しているMicrosoftのサーバーと正常に通信できていない(接続に失敗している)ことを示すシグナルなんです。
0x80072ee2 は多くの場合「接続タイムアウト」(相手が電話に出てくれない状態)を、0x80072ee7 は「名前解決(DNS)の失敗」(相手の住所が分からない状態)を意味していますが、根本的な原因は「ネットワーク接続の問題」っていう点で共通してるんですね。
でも、大丈夫です!
その焦る気持ち、よーくわかります。でも、慌ててPCを初期化したり、修理に出したりするのは、絶対に待ってください!
これらの問題の多くは、Windows 11のちょっとした設定ミスや、ネットワーク環境の見直し、Windowsに標準搭載されているトラブルシューティングツールを実行することで解決できるケースが、意外と多いんですよ😲
この記事は、そんな「Windows Updateができない…!」というトラブルに陥ってしまったあなたを救うための、安全な対処法をステップバイステップで徹底的に解説する「完全ガイド」です🕵️♀️✨
windows11 0x80072ee2 および windows11 0x80072ee7 エラーが発生する原因を深く掘り下げて、誰でも簡単に試せる基本的な確認事項から、専門的なネットワーク設定の見直し、システムの修復に至るまで。 私と一緒に、一つずつ冷静に確認していきましょうね🥰
エラーコード 0x80072ee2 / 0x80072ee7 とは何か?
まずは、windows11 0x80072ee2 や windows11 0x80072ee7 が具体的に何を意味するのかを正確に理解することが、問題解決への一番の近道ですよね。
0x80072ee2 と 0x80072ee7 の技術的な意味
この二つのエラーコードは、どちらもWindows UpdateがMicrosoftの更新サーバーと通信しようとした際に発生する「インターネット接続」関連のエラーなんです。
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- エラー 0x80072ee2 (ERROR_INTERNET_TIMEOUT)これは、PCが更新サーバーに接続しようと試みたものの、サーバーからの応答が規定の時間内に返ってこなかった(=タイムアウトした)ことを意味します。
サーバー側がすごく混雑している時や、あなたのPCとサーバーの間のネットワーク経路(お使いのネット回線やプロバイダとか)に問題がある場合に発生しやすいエラーです。
- エラー 0x80072ee2 (ERROR_INTERNET_TIMEOUT)これは、PCが更新サーバーに接続しようと試みたものの、サーバーからの応答が規定の時間内に返ってこなかった(=タイムアウトした)ことを意味します。
- エラー 0x80072ee7 (ERROR_INTERNET_NAME_NOT_RESOLVED)これは、PCが「windowsupdate.microsoft.com」みたいなサーバーの「名前(ドメイン名)」に対応する「住所(IPアドレス)」を見つけられなかった(=名前解決に失敗した)ことを意味します。
主にPCのDNS(Domain Name System)設定に問題がある場合や、DNSサーバー自体が応答しない場合に発生しちゃうんですね。
簡単に言えば、どちらも「Microsoftのサーバーにたどり着けないよ!」っていう点で共通していて、根本的な原因や対処法もすっごく似通っています。 だから、両方のエラーコードが交互に表示される…なんてことも珍しくないんですよ。
なぜこのエラーが Windows 11 で発生するのか?
windows11 0x80072ee2 や 0x80072ee7 が発生する原因は、Microsoft側にあることはすっごく稀で、そのほとんどは、私たちユーザー(クライアント)側のPC環境に原因があるんです。
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- PC側のネットワーク設定ミス:これが一番多い原因の一つです。意図せず設定された「プロキシサーバー」や、手動で変更した「DNS設定」が、Windows Updateの大事な通信を邪魔しちゃっているケースですね。
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- インターネット接続環境の問題:ルーターの不調、Wi-Fi接続が不安定だったり、または契約しているインターネットサービスプロバイダ(ISP)側で一時的な障害が起きている、なんてことも考えられます。
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- セキュリティソフトによる通信妨害:インストールされているサードパーティ製(ノートンやウイルスバスターなど)のウイルス対策ソフトやファイアウォールが、Windows Updateに必要な通信(svchost.exe とか)を「怪しい通信だ!」と誤認識して、ブロックしちゃうことがあります。
- Windows Update サービス自体の不調:Windows Updateを管理している内部のサービスや、ダウンロードされた更新ファイルのキャッシュが破損している場合にも、サーバーと正常に通信できなくなっちゃうんです。
これらの原因を、これから一つずつ切り分けて、特定していくことがとっても重要ですよ!
【表1】エラー原因の切り分けと概要
以下に、0x80072ee2 と 0x80072ee7 の主な原因と、どちらのエラーに関連が深いかをまとめてみますね。
| 原因のカテゴリ | 具体的な原因 | 0x80072ee2 (タイムアウト) | 0x80072ee7 (名前解決不可) |
|---|---|---|---|
| インターネット接続 | ネット回線自体が不安定・切断されている | ◎(非常に高い) | ◎(非常に高い) |
| ネットワーク機器 | ルーターやモデムの一時的な不調 | ◯(高い) | ◯(高い) |
| PC設定(基本) | PCの日付と時刻が大幅にずれている | ◯(高い) | △(関連あり) |
| PC設定(基本) | 機内モードがオンになっている | ◎(非常に高い) | ◎(非常に高い) |
| PC設定(ネットワーク) | プロキシサーバーが設定されている | ◎(非常に高い) | ◯(高い) |
| PC設定(ネットワーク) | VPN接続が有効になっている | ◯(高い) | ◯(高い) |
| PC設定(ネットワーク) | DNSサーバーの設定が誤っている・応答しない | △(関連あり) | ◎(非常に高い) |
| セキュリティソフト | ファイアウォールが通信をブロックしている | ◎(非常に高い) | ◯(高い) |
| Windowsシステム | Update関連サービスが停止している | ◯(高い) | ◯(高い) |
| Windowsシステム | Updateのキャッシュ(SoftwareDistribution)が破損 | ◯(高い) | △(関連あり) |
| Microsoft側 | Updateサーバーの一時的な障害 | ◯(高い) | ◯(高い) |
まず試すべき!基本的な確認事項(5ステップ)
エラーコード 0x80072ee2 や 0x80072ee7 に遭遇しちゃったら、まずは最もカンタンで基本的な確認から始めましょう!
複雑な設定をいじる前に、これらのステップで「あっさり解決した!」ってことも、結構あるんですよ。
ステップ1:インターネット接続の再確認
基本中の基本ですが、PCがちゃんとインターネットに接続されているかを確認します。
EdgeやChromeなどのWebブラウザを開いて、GoogleやYahoo! JAPANなど、普段見ているWebサイトが問題なく表示されるかを見てください。
もしWebサイトが表示されない、または表示がすっごく遅い場合は、Windows Update以前にインターネット接続自体に問題があります…。 その場合は、ルーターやモデムの電源を一度ブチッと切って、数分待ってからもう一度電源を入れ、再起動させてみてください。
それに、Wi-Fiで接続しているなら、一度有線LANケーブルで接続してみる(またはその逆)ことで、接続方法に問題があるのかを切り分けることができますよ。
ステップ2:PCの「完全シャットダウン」と再起動
「再起動すれば直る」っていうのは、ITトラブルの基本中の基本ですよね。 でも、Windows 10以降の場合、「高速スタートアップ」っていう機能の影響を考える必要があるんです。
普通の「シャットダウン」だと、次回の起動を速くするためにシステムの一部情報が保存されたままになっちゃって、ネットワーク関連の不具合が解消されないことがあるんですね。
そこで、「完全なシャットダウン(からの起動)」を試してみましょう! 一番カンタンな方法は、Shiftキーを使ったものです。
- 「スタート」ボタンをクリックします。
- 「電源」アイコンをクリックします。
- キーボードの「Shift」キーを押したままの状態で、「シャットダウン」をクリックします。
- PCの電源が完全に切れたことを確認して、数分待ってからもう一度電源を入れます。
この操作で、ネットワークドライバーや一時的な設定がリフレッシュされて、windows11 0x80072ee2 エラーが解消される場合があります!
ステップ3:「機内モード」がオンになっていないか確認
ノートPCやタブレットPCの場合、意図せず「機内モード」がオンになっちゃってることがあります。えっ?て思うかもしれませんが、意外と多いんですよこれが…😅
機内モードがオンの場合、Wi-FiやBluetoothなど全ての無線通信がシャットアウトされちゃうので、当然Windows Updateサーバーにも接続できません。
- タスクバーの右端にある「ネットワーク」または「Wi-Fi」のアイコンをクリックします。
- 表示されたクイック設定パネルで、「機内モード」のタイルが青くなっていないか(オンになっていないか)確認します。
- もしオンになっていたら、タイルをクリックしてオフ(灰色)に戻します。
- オフにした後、もう一度インターネット接続を確認して、Windows Updateを試みてくださいね。
ステップ4:日付と時刻が正確か確認する
PCの内蔵時計が、今の日付や時刻とすっごくずれていると、サーバーとの間で安全な通信(SSL/TLS通信)をするときの認証に失敗しちゃって、接続エラー(0x80072ee2 とか)を引き起こす原因になるんです。
- 「スタート」ボタンを右クリックして、「設定」を選びます。
- 左側のメニューから「時刻と言語」を選び、「日付と時刻」をクリックします。
- 「時刻を自動的に設定する」と「タイムゾーンを自動的に設定する」の両方が「オン」になっていることを確認します。
- もしオフになっていたら、両方を「オン」に切り替えます。
- 念のため、「追加の設定」セクションにある「今すぐ同期」ボタンをクリックして、インターネット時刻サーバーと強制的に同期させます。
- 正しい日時に修正されたことを確認して、Windows Updateを再試行します。
ステップ5:Microsoftサーバー側の障害情報を確認する
自分だけじゃなくて、他の多くのユーザーも同時に 0x80072ee2 や 0x80072ee7 エラーに遭遇している場合、あなたのPCじゃなくてMicrosoftのサーバー側で一時的な障害が発生している可能性もあります。
X (旧Twitter) などのSNSで、「Windows Update 障害」や「0x80072ee2」といったキーワードで検索してみて、同じような報告が多発していないか確認してみましょう。
もしサーバー側の障害が疑われる場合は、残念ながら私たちユーザー側でできることはありません…。 数時間から1日程度、ちょっと時間を置いてから、もう一度Windows Updateを試してみてくださいね。
Windows 11 標準機能を使った修復(中級編)
基本的な確認で解決しなかった場合、次にWindows 11に標準で搭載されている修復機能を試してみましょう!
これらのツールは、windows11 0x80072ee2 みたいな一般的な問題を自動で検出して、修復するように設計されているんですよ。
対処法1:Windows Update トラブルシューティング ツールの実行
Windows Updateに関する問題の多くは、この専用トラブルシューティングツールで解決できる可能性があります!
このツールが、Updateに必要なサービスが止まっていないか、キャッシュファイルが壊れていないか…なんかを自動でチェックして、修復を試みてくれるんです。
- 「スタート」ボタンを右クリックして、「設定」を選びます。
- 「システム」メニューが開かれていることを確認して、右側のリストをスクロールして「トラブルシューティング」をクリックします。
- 「その他のトラブルシューティング ツール」をクリックします。
- 「最もよく使うもの」セクションにある「Windows Update」の右側にある「実行する」ボタンをクリックします。
- 問題の検出が始まるので、画面の指示に従ってください。もし問題が検出されたら「この修復を適用します」などの選択肢を選びます。
- 「トラブルシューティングが完了しました」と表示されたら、PCを再起動して、もう一度Windows Updateを実行してエラーが解消されたか確認します。
対処法2:ネットワークのトラブルシューティング
0x80072ee2 や 0x80072ee7 はネットワーク接続の問題なので、Windows Update専用のものだけじゃなくて、ネットワーク全般のトラブルシューティングツールを実行することも、とっても有効です。
- (対処法1)と同じように、「設定」>「システム」>「トラブルシューティング」>「その他のトラブルシューティング ツール」の画面を開きます。
- 「その他」セクションにある「インターネット接続」の「実行する」ボタンをクリックして、画面の指示に従います。
- それが完了したら、同じ画面にある「ネットワーク アダプター」の「実行する」ボタンもクリックして、同じように実行します。
これで、ネットワークアダプタの設定ミスや、インターネット接続に関する一般的な問題が自動的に修復される場合がありますよ。
対処法3:ネットワーク設定のリセット
これは、PCのネットワーク関連の設定(TCP/IPスタックとか、アダプタの設定とか)を、ぜーんぶ工場出荷時の初期状態に戻しちゃう、ちょっと強力な修復方法です。
windows11 0x80072ee2 や 0x80072ee7 の原因が、複雑に絡まっちゃったネットワーク設定にある場合に効果が期待できます!
⚠️警告:ちょっと待って!⚠️
この操作を実行すると、今まで保存されていたすべてのWi-Fiネットワークのパスワード、VPN接続設定、手動で設定したIPアドレスなんかが、ぜんぶ削除されちゃいます。
実行した後は、Wi-Fiパスワードなんかをもう一度入力し直す必要があるので、事前にちゃんと準備しておいてくださいね!
- 「スタート」ボタンを右クリックして、「設定」を選びます。
- 左側のメニューから「ネットワークとインターネット」を選びます。
- 右側の画面を一番下までスクロールして、「ネットワークの詳細設定」をクリックします。
- 「ネットワークのリセット」をクリックします。
- 説明文をよーく読んで、問題なければ「今すぐリセット」ボタンをクリックします。
- 確認のポップアップが表示されるので、「はい」をクリックします。
- PCは自動的に5分後に再起動されます。再起動したら、必要なネットワーク設定(Wi-Fiパスワードとか)を再入力して、Windows Updateを試してみてください。
ネットワーク設定の見直し(上級編)
ここまでの対処法で解決しない場合、windows11 0x80072ee2 や windows11 0x80072ee7 の原因は、もっと深いネットワーク設定にある可能性が高いです…。
特にプロキシ、DNS、ファイアウォールの設定は、Updateの通信を直接邪魔しちゃう主な要因になりますからね。
対処法4:プロキシサーバー設定の無効化
プロキシサーバーっていうのは、PCとインターネットの間に介在する中継サーバーのことです。
会社や学校のネットワークでは使われることがありますが、個人の家庭用PCで設定されている場合、それが原因でUpdateサーバーに接続できなくなることが、すっごく多いんです! 意図せずフリーソフトやマルウェアによって、設定が勝手に変更されちゃうケースもありますし…。
- 「スタート」ボタンを右クリックして、「設定」を選びます。
- 左側のメニューから「ネットワークとインターネット」を選び、「プロキシ」をクリックします。
- プロキシの設定画面が表示されます。
- 「設定を自動的に検出する」:これは「オン」のままでも大丈夫なことが多いですが、問題が疑われるなら「オフ」にしてみてください。
- 「セットアップ スクリプトを使う」:これが「オン」になっていたら、「オフ」にします。
- 「プロキシ サーバーを使う」:これが 0x80072ee2 エラーの最大の原因となることが多いです! 必ず「オフ」になっていることを確認してください。もし「オン」になっていたら、「オフ」に切り替えます。
- 設定を変更したら、PCを再起動して、Windows Updateを再試行します。
対処法5:VPN接続の一時的な切断
VPN(仮想プライベートネットワーク)を使ってインターネットに接続している場合、そのVPNサーバーを経由することがWindows Updateの通信を妨げちゃう可能性があります。
お使いのPCにVPNクライアントソフト(NordVPNとかExpressVPN、または会社指定のソフトとか)がインストールされているなら、そのソフトを完全に終了させるか、接続を一時的に切断してみてください。
Windows 11 標準のVPN設定も確認しておきましょう。
- 「設定」>「ネットワークとインターネット」>「VPN」を開きます。
- 登録されているVPN接続がある場合、それが「接続済み」になっていないか確認して、もし接続中なら「切断」します。
VPNを切断した状態で、Windows Updateが正常に完了するかどうかを確認してみてくださいね。
対処法6:DNSサーバー設定の変更(0x80072ee7 に特に有効)
もし 0x80072ee7 (名前解決エラー) が発生しているなら、犯人はPCが使っているDNSサーバーにある可能性が、すっごく高いです!
ふつう、DNSサーバーは契約しているプロバイダから自動的に割り当てられますが、このDNSサーバーが一時的に応答しなかったり、Updateサーバーの情報を正しく返せなかったりすることがあるんですね。
この場合、信頼性の高いパブリックDNSサーバー(Google Public DNS とか Cloudflare DNS とか)に手動で変更することで、問題が劇的に改善することがありますよ!
- 「スタート」ボタンを右クリックして、「ncpa.cpl」と入力して Enter キーを押します。(または「コントロール パネル」>「ネットワークと共有センター」>「アダプターの設定の変更」を開きます)
- 今インターネット接続に使っているネットワークアダプタ(例:「Wi-Fi」とか「イーサネット」)を右クリックして、「プロパティ」を選びます。
- 「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」を選択して、「プロパティ」ボタンをクリックします。
- 「全般」タブで、「次の DNS サーバーのアドレスを使う」を選びます。
- 以下のように入力します。
- 優先 DNS サーバー: 8.8.8.8 (これは Google Public DNS です)
- 代替 DNS サーバー: 8.8.4.4 (これも Google Public DNS です)
(※ 1.1.1.1 と 1.0.0.1 (Cloudflare) を使っても、もちろんOKですよ!)
- 「OK」ボタンを押してすべてのウィンドウを閉じます。
- 設定を反映させるため、コマンドプロンプトで ipconfig /flushdns を実行するか、PCを再起動します。
- Windows Updateを再試行して、windows11 0x80072ee7 エラーが解消されたか確認します。
対処法7:ファイアウォールとセキュリティソフトの確認
PCを保護するためのセキュリティソフトが、Windows Updateに必要な通信を間違ってブロックしちゃうことがあります。 これが windows11 0x80072ee2 (タイムアウト) の原因となるケースは少なくないんですよ…。
ステップA: サードパーティ製セキュリティソフトの一時停止
ノートン (Norton), ウイルスバスター (Trend Micro), カスペルスキー (Kaspersky), マカフィー (McAfee) など、Windows Defender 以外のセキュリティソフトをインストールしている場合、まずそれを一時的に無効(またはファイアウォール機能をオフ)にしてみてください。
タスクバーの通知領域にある各ソフトのアイコンを右クリックして、「保護を一時的に無効にする」とか「ファイアウォールを無効にする」みたいなメニューを探して実行します。(※無効化の方法はソフトによって違います…)
無効化した状態で Windows Update を実行して、成功するかどうかを確認します。
もしこれで成功した場合、原因はそのセキュリティソフトにあると特定できますね! Updateが終わったら、必ず保護を再度有効にして、次回以降のために、セキュリティソフトの設定で「Windows Update」や関連する通信(svchost.exe とか)を許可するルールを追加してあげてください。
ステップB: Windows Defender ファイアウォールの設定確認
サードパーティ製ソフトを使っていなくても、Windows標準のファイアウォール設定が何らかの理由で変更されちゃっている可能性もあります。
- 「スタート」ボタンをクリックして、「ファイアウォール」と入力します。
- 検索結果から「Windows Defender ファイアウォール」をクリックします。
- 左側のメニューから「Windows Defender ファイアウォールを介したアプリまたは機能を許可」をクリックします。
- 「設定の変更」ボタンをクリックします(管理者権限が必要です)。
- リストを下にスクロールして、「Windows Update」や「Windows Update スタンドアロン インストーラー」といった項目を探します。
- これらの項目がリストにあって、チェックボックス(特に「プライベート」と「パブリック」)がオンになっていることを確認します。
もし設定が複雑で分からなくなっちゃったら、同じく「Windows Defender ファイアウォール」の画面の左側にある「既定値に戻す」を実行することもできますが、他のアプリの通信許可設定もリセットされちゃうので注意してくださいね。
Windows Update コンポーネントの修復(最上級編)
ネットワーク設定を見直しても windows11 0x80072ee2 や windows11 0x80072ee7 が解決しない場合、Windows Updateの機能自体(サービスやキャッシュファイル)が破損しちゃっている可能性があります…。
ここでは、コマンドプロンプトを使ったちょっと高度な修復手順を紹介しますね。
⚠️警告:ちょっと上級者向けです!⚠️
これから紹介するコマンド操作は、Windowsのシステムファイルを直接触るものです。
手順を間違えると、システムが不安定になる可能性もゼロではありません…。
自己責任のもと、手順をよーく読んで、慎重に操作してくださいね!
対処法8:Windows Update 関連サービスの再起動
Windows Updateは、バックグラウンドで動いているいくつかの「サービス」によって支えられています。 これらのサービスが何らかの理由で止まっていたり、応答しなくなっている(ハングしている)と、エラーが発生しちゃうんです。
- 「スタート」ボタンを右クリックして、「ファイル名を指定して実行」を選びます。
- 名前に「services.msc」と入力して、Enter キーを押します。
- 「サービス」ウィンドウが開きます。以下の4つのサービスを探して、それぞれの状態を確認してください。
- Background Intelligent Transfer Service (BITS)
- Cryptographic Services (CryptSvc)
- Windows Update (wuauserv)
- Windows Update Medic Service (WaaSMedicSvc)
- これらのサービスが「実行中」になっていない場合(「状態」列が空欄)、そのサービスを右クリックして「開始」を選びます。
- もし「実行中」になっているのに問題が発生している場合は、サービスを右クリックして「再起動」を選びます。
- すべての関連サービスが「実行中」であることを確認したら、Windows Updateを再試行します。
対処法9:SoftwareDistribution フォルダのリセット(キャッシュクリア)
Windows Updateは、ダウンロードした更新ファイルや履歴を C:\Windows\SoftwareDistribution っていうフォルダに一時的に保存しています。
このフォルダの中のファイルが破損すると、新しい更新を正しくダウンロードできなくなって、0x80072ee2 みたいなエラーを引き起こすことがあるんです。 このフォルダをリセット(実質的に削除して再作成させる)することで、問題が解決できる場合がありますよ!
この操作は、コマンドプロンプトを管理者として実行する必要があります。
- 「スタート」ボタンをクリックして、「cmd」と入力します。
- 検索結果に表示された「コマンド プロンプト」を右クリックして、「管理者として実行」を選びます。
- 黒いウィンドウが開いたら、まずUpdate関連サービスを止めるため、以下のコマンドを1行ずつ入力して、それぞれ Enter キーを押します。
net stop wuauservnet stop bitsnet stop cryptSvcnet stop msiserver - 次に、破損した可能性のあるキャッシュフォルダの名前を変更(バックアップ)します。以下のコマンドを1行ずつ入力して、それぞれ Enter キーを押します。
ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.oldren C:\Windows\System32\catroot2 catroot2.old - 最後に、停止したサービスをぜんぶ再開します。以下のコマンドを1行ずつ入力して、それぞれ Enter キーを押します。
net start wuauservnet start bitsnet start cryptSvcnet start msiserver - コマンドプロンプトを閉じて、PCを再起動します。
- 再起動したら、Windows Updateをもう一度実行してください。(初回は必要なファイルの再構築のため、いつもより時間がかかる場合があります)
対処法10:システムファイルチェッカー(SFC)の実行
Windowsの重要なシステムファイル自体が破損していると、Update機能を含むいろんな動作に不具合が出ることがあります。
システムファイルチェッカー(SFC)は、これらのファイルをスキャンして、もし破損があれば修復を試みてくれるコマンドです。
- (対処法9)と同じように、「コマンド プロンプト」を「管理者として実行」します。
- 黒いウィンドウで、以下のコマンドを入力して、Enter キーを押します。
sfc /scannow - スキャンと修復が始まります。これには数分から数十分かかることがあるので、終わるまでじっと待ちます。
- 完了後に、「Windows リソース保護は、整合性違反を検出しませんでした。」または「…正常に修復しました。」と表示されればOKです!「…修復できませんでした。」と表示されちゃった場合は、次のDISMコマンドに進みます…。
対処法11:DISM コマンドによるシステム修復
DISM (展開イメージのサービスと管理) は、SFCでも修復できない、もっと深刻なシステムイメージの破損を修復するための強力なツールです。
これが windows11 0x80072ee2 に直接効くとは限りませんが、OSの健全性を回復させるためにとっても重要なんですよ。
- 「コマンド プロンプト」を「管理者として実行」します。
- まず、破損がないかスキャンします。以下のコマンドを入力して、Enter キーを押します。
DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth - スキャンが終わったら、修復を実行します。以下のコマンドを入力して、Enter キーを押します。
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth - この処理も時間がかかります。完了したらPCを再起動して、念のためもう一度 sfc /scannow を実行して修復が完了したことを確認してから、Windows Updateを試みてください。
【表2】対処法実践チェックリスト
ここまで、たくさんの対処法を紹介してきました。 windows11 0x80072ee2 や windows11 0x80072ee7 の解決に向けて、優先度順に試せるチェックリストとして使ってみてくださいね!
| 優先度 | 対処法 | 期待できる効果 | 0x80072ee2 への有効度 | 0x80072ee7 への有効度 |
|---|---|---|---|---|
| 低 | ステップ1:ネット接続確認 | 接続自体の問題を切り分け | ◎(高い) | ◎(高い) |
| 低 | ステップ3:機内モード確認 | 通信遮断の解除 | ◎(高い) | ◎(高い) |
| 低 | ステップ4:日付と時刻の同期 | SSL通信認証の正常化 | ◯(中) | △(低) |
| 中 | 対処法1:Updateトラブルシューティング | Update機能の自動修復 | ◎(高い) | ◯(中) |
| 中 | 対処法4:プロキシの無効化 | 通信経路の障害排除 | ◎(非常に高い) | ◯(中) |
| 中 | 対処法7:セキュリティソフト一時停止 | 通信ブロックの解除 | ◎(非常に高い) | ◯(中) |
| 中 | 対処法6:DNSサーバーの変更 | 名前解決の正常化 | △(低) | ◎(非常に高い) |
| 高 | 対処法3:ネットワークのリセット | ネットワーク設定の初期化 | ◯(中) | ◯(中) |
| 高 | 対処法9:SoftwareDistributionリセット | Updateキャッシュの再構築 | ◯(中) | △(低) |
| 高 | 対処法10/11:SFC / DISM | OSシステムファイルの修復 | △(低) | △(低) |
ここまで試しても解決しない場合
うーん…上記ぜんぶの対処法を試しても windows11 0x80072ee2 や 0x80072ee7 エラーが続く場合、原因はさらに根深い場所にあるか、またはハードウェアに近い層(ドライバー)の問題が考えられます…😥
対処法12:ネットワークドライバーの再インストール
ネットワークアダプタ(Wi-Fiや有線LAN)のドライバーソフトウェアが破損したり、古いバージョンのままだったりすると、通信が不安定になることがあるんです。
もしドライバーが破損しちゃっている場合、一度削除してWindowsに再認識させる「再インストール」が最も効果的ですよ!
- 「スタート」ボタンを右クリックして、「デバイス マネージャー」を選びます。
- 「ネットワーク アダプター」の項目をダブルクリックして展開します。
- 現在使用しているアダプタ(例: “Intel(R) Wi-Fi 6…” や “Realtek PCIe GBE Family Controller”など)を右クリックして、「デバイスのアンインストール」を選びます。
- 確認ウィンドウが表示されたら、「このデバイスのドライバー ソフトウェアを削除します」っていうチェックボックスがもし表示されても、チェックは入れずに「アンインストール」をクリックします。(チェックを入れるとドライバーファイル自体が削除されちゃって、自動で再インストールできなくなるリスクがあるんです)
- アンインストールが完了したら、PCを再起動します。
- 再起動すると、Windowsがデバイスを自動的に再検出して、標準ドライバーをインストールし直してくれます。
より確実な方法として、お使いのPCメーカー(Dell, HP, Lenovo, NECなど)のサポートサイトにアクセスして、お使いのモデル番号で検索して、最新のネットワークドライバー(Wi-FiドライバーやLANドライバー)をダウンロードして、手動でインストールすることも強くお勧めします!
対処法13:Windows 11 の「修復インストール」(インプレースアップグレード)
これは、OSのシステムファイルをすべて健康な状態に上書きする、最終手段とも言える修復方法です。
あなたの個人用ファイルやインストールしたアプリは保持されたまま、Windows 11 のシステム部分だけを「アップグレード」する形で修復してくれます。
⚠️注意:バックアップは忘れずに!⚠️
この操作は比較的安全ですが、万が一に備えて、実行する前に必ず大切なデータのバックアップ(外付けHDDやクラウドストレージ)を取得しておいてくださいね!
- Microsoftの「Windows 11 のダウンロード」ページにアクセスします。
- 「Windows 11 インストール メディアを作成する」セクションの「今すぐダウンロード」ボタンをクリックして、メディア作成ツール(MediaCreationTool)をダウンロードします。
- ダウンロードしたツールを実行して、ライセンス条項に同意します。
- 「実行する操作を選んでください」の画面で、「この PC を今すぐアップグレードする」を選ぶと、ファイルのダウンロードとインストールが始まります(これは時間がかかります…)。
- 「インストール準備完了」の画面で、「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」が選ばれていることを必ず確認してください!
- 「インストール」ボタンをクリックすると、修復インストールが開始されます。PCは数回再起動します。
このプロセスが完了すると、Windows 11 が最新の(はずの)クリーンな状態に復元されて、windows11 0x80072ee2 みたいな根深いシステムの問題も解消される可能性がとっても高いですよ!
まとめ
windows11 0x80072ee2 および windows11 0x80072ee7 は、Windows 11 が更新サーバーに接続できないよ!っていうネットワークエラーです。
こんなエラーに遭遇しても、慌てる必要はありませんからね! 多くの場合、原因はMicrosoft側じゃなくて、お使いのPCのネットワーク設定や接続環境にあるんです。
この記事で解説した対処法を、もう一度おさらいしますね。
✅ まずは基本的な確認から!
- インターネット接続と機内モードの確認
- 日付と時刻の同期
- Windows Update トラブルシューティング ツールの実行
✅ これらで解決しない場合は、ネットワーク設定を見直し!
- 0x80072ee2 の原因として非常に多い「プロキシ設定の無効化」
- 同じく原因になりやすい「セキュリティソフトの一時停止」
- 0x80072ee7 が頻発する場合は、「DNSサーバーの変更」(8.8.8.8など)が特に有効です!
✅ それでもダメなら、システムの修復へ!
- 「ネットワークのリセット」(Wi-Fiパスワードが消えるので注意!)
- 「SoftwareDistributionフォルダのリセット」(Updateキャッシュのクリア)
- 「システムファイルチェッカー(SFC)」や「DISM」コマンド
- 最終手段は「修復インストール」です。
Windows Updateは、お使いのPCを脅威から守り、快適に使い続けるために、絶対に欠かせない機能です。
これらのエラーを確実に解決して、常に最新で安全なWindows 11環境を維持しましょうね!💪✨

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