【お急ぎの方へ:この記事の結論】
この記事は、Androidスマホの画面をWindows 11に映すための「完全攻略バイブルです。あなたの今の状況に合わせて、必要な章へジャンプしてくださいね!👇
- ✅ まずはここから(基本):自分のPCが対応しているか確認&機能追加 → 【手順1】Windows 11側の準備
- ✅ いざ接続(メーカー別):Galaxy、Xperia、AQUOS別の詳細な接続方法 → 【手順2】Androidからの接続操作
- ⚠️ Google Pixelユーザーの方:標準機能では繋がりません!解決策はこちら → Pixelシリーズの「罠」と対策
- ✅ 繋がらない・遅い時(完全版):プロが教えるトラブルシューティング → 接続できない・遅延時の特効薬
- ✅ 遅延ゼロを目指す(上級者):最強ツール「Scrcpy」の導入ガイド → 最強ツール「Scrcpy」導入ガイド
「スマホで見てるYouTubeの動画、パソコンの大きな画面で見られたら最高なのになぁ…」 「スマホゲームをプレイしたいけど、画面が小さくて迫力がない!もっと大画面で、しかもPCのスピーカーから音を出して遊びたい!」
あるいは、仕事の会議中。 「手元のスマホに入ってる資料や撮影した現場の写真、プロジェクターに繋ぐケーブルがないけど、今すぐみんなに見せたい!」
そんなふうに思ったこと、一度や二度はありますよね?🤔
でも、いざやろうとすると… 「専用のケーブルを買わないといけないんじゃない?」 「有料のミラーリングソフトを買わないと無理でしょ?」 「どうせ難しい設定が必要なんでしょ?IPアドレスとか弄るの無理…」
なんて思って、諦めかけていませんか? わかります、わかります!その気持ち。 私も昔は、「スマホの画面をPCに出すなんて、特殊な機材を持ったハッカーみたいな人しかできない技術でしょ?」なんて思い込んでましたから…😅
でも、実は違うんです!
Windows 11には、最初から「スマホの画面を無線で映す機能(ワイヤレスディスプレイ)」が標準で備わっているんです。
特別な機器は一切不要。Amazonでケーブルを注文する必要もありません。 あなたの手元にあるAndroidスマホと、Windows 11のパソコンさえあれば、今すぐ無料で実現できちゃうんですよ✨
この記事は、そんな「夢のミラーリング生活」を手に入れるための、完全ガイドマップです🕵️♀️
ただ「繋ぎ方」を教えるだけじゃありません。 Windows 11に隠された「ワイヤレスディスプレイ」機能の呼び出し方から、メーカーごとの詳細なスマホ操作手順。 さらには、「あれ?繋がらないぞ?」という時の、プロしか知らないような高度なトラブルシューティング、そしてゲーマー向けの「遅延ゼロ」を目指す裏技まで。
テックライターである私が、初心者の方でも迷わないように、専門用語を極力なくして、ステップバイステップで徹底的に解説します! さあ、私と一緒に、PCライフをもっと快適で自由なものに変えていきましょう!🥰
そもそもどうやって映るの?「Miracast」の仕組みを知っておこう
具体的な操作に入る前に、ちょっとだけ「仕組み」のお話をさせてください。 「えー、難しい話はパス!早くやり方教えて!」って思いました?
大丈夫です!ここを知っておくだけで、もし接続できなかった時に「あ、これが原因か!」って自分で気づけるようになるんです。 1分で読めるので、ちょっとだけお付き合いください😊
魔法の言葉「Miracast(ミラキャスト)」とは?
Windows 11とAndroidスマホをつなぐ、目に見えないケーブル。 その正体が、「Miracast(ミラキャスト)」という技術です。
これはWi-Fi Allianceという団体が決めた世界標準の規格で、Wi-Fiの電波を使って、映像と音声を飛ばす技術のこと。 ざっくり言えば、HDMIケーブルの「無線バージョン」だと思ってください。
この機能の最大の特徴は、「Wi-Fi Direct(ワイファイ ダイレクト)」という技術を使っている点です。 これは、家のWi-Fiルーターを経由せずに、スマホとパソコンが「1対1」で直接通信できる技術なんです。
つまり、極端な話、インターネット回線がなくても、山奥でも、スマホとPCさえあれば画面を映すことができるんですよ! すごくないですか?😲
この機能を使うためには、以下の2つの条件が必要です。
- 送信側(Android): Miracastに対応していること(過去5年以内に発売されたほとんどの機種がOK!)
- 受信側(PC): Miracastに対応していること(Windows 11搭載PCならハードウェア的には基本OK!)
「なんだ、じゃあすぐ使えるじゃん!」 …と思うじゃないですか?
実はここに、大きな落とし穴があるんです。 多くのWindows 11パソコンでは、ハードウェアは対応しているのに、ソフトウェア(機能)が初期設定で「インストールされていない」、もしくは「無効化されている」ことが大半なんです!😱
だから、「スマホ側で操作してもPCが出てこない!」とか「接続しようとしたらエラーになる!」っていうトラブルが頻発するんですね。 なので、まずはWindows 11側で「受け入れ態勢」を整えてあげることが、最初のステップになります。
快適に使うための「推奨環境」と「スペック」
無線で映像を飛ばすので、どうしても環境に左右されやすいです。 カクカクしたり、ブロックノイズ(画面の乱れ)が出たりするのを防ぐために、以下の2点を意識してみてください。
1. Wi-Fiは「5GHz帯」を使う!(最重要) Wi-Fiには「2.4GHz」と「5GHz」の2種類がありますよね。 電子レンジやBluetoothと干渉しやすい「2.4GHz」は、ミラーリングには不向きです。遅延の原因になります。 できるだけ、「5GHz(SSIDに “a” や “5G” がつくやつ)」に、スマホとPCの両方を接続してください。これだけで安定感が段違いです!
2. PCのスペック YouTubeを見るくらいなら安いエントリーモデルのPCでも大丈夫ですが、スマホゲームをPCの大画面で楽しみたい場合は、ある程度の処理能力が必要です。 メモリは8GB以上、できればCPUはCore i5以上だと、遅延を感じにくくなります。
【手順1】Windows 11側の準備:「ワイヤレスディスプレイ」機能を呼び起こせ!
さあ、ここからが実践編です! まずは、Windows 11の中に眠っている(かもしれない)「ワイヤレスディスプレイ」機能を叩き起こしましょう。
メーカー製のPC(NECや富士通、Dynabookなど)なら最初から入っていることもありますが、自作PCやBTO、あるいはSurfaceなどの一部機種、クリーンインストールしたPCだと、ほぼ間違いなく入っていません。 以下の手順で確認・追加していきましょう!
ステップ1-1:設定画面からインストール状況を確認
まずは、スタートメニューから「設定(歯車アイコン)」を開きます。 (キーボードの「Windowsキー」+「I」を押すと一発で開けますよ!)
左側のメニューから「システム」を選んで、その中にある「このPCへのプロジェクション」という項目を探してクリックしてください。 下の方にあるので、スクロールしてみてくださいね。
ここで、画面がどうなっていますか?
⚠️ ここが運命の分かれ道!
もし、画面の項目がすべてグレーアウト(灰色)して押せなくなっていて、
「このデバイスでワイヤレス投影を使用するには、”ワイヤレスディスプレイ” などのオプション機能を追加します」
というメッセージが出ていたら、機能が入っていません!
もし設定項目がいじれる状態なら、すでにインストールされています。その場合は「ステップ1-3」へ進んでください。 メッセージが出ている場合は、次の「ステップ1-2」へ進みましょう。
ステップ1-2:オプション機能を追加する
機能が入っていない場合は、その画面にある「オプション機能」という青い文字のリンクをクリックします。
画面が変わったら、「オプション機能を追加する」という項目の横にある「機能を表示」ボタンをポチッと押してください。 検索窓が出てくるので、そこにカタカナで「ワイヤレス」と入力します。
すると、「ワイヤレス ディスプレイ」という項目が表示されますよね? ここのチェックボックスにチェックを入れて、「次へ」をクリックし、最後に「インストール」ボタンを押します。
インストールには数分かかります。 ネット環境によっては5分以上かかることもあるので、焦らずにコーヒーでも飲みながら待ちましょう☕ 「インストール済み」と表示されれば、第一段階クリアです!
ステップ1-3:おすすめのセキュリティ設定
インストールが終わったら、もう一度「設定」>「システム」>「このPCへのプロジェクション」の画面に戻ってみてください。 さっきまで灰色だった項目が、操作できるようになっているはずです!
ここでは、セキュリティと利便性のバランスを考えた「プロ推奨の設定」にしておきましょう。
- 許可するデバイス:自宅で使うなら「どこでも使える」が一番ラクです。オフィスやカフェなどの公共の場なら、勝手に接続されないように「安全なネットワーク上でのみ」にしておきましょう。
- このPCへのプロジェクションを求める:毎回「接続しますか?」と聞かれるのが面倒なら「初回のみ」にしておくとスムーズです。セキュリティ重視なら「毎回」にしておきましょう。
- PINが必要です:自分しか使わないなら「なし」でOK。マンションなどで隣の人のスマホから誤接続されるのが怖いなら「ペアリング時」などに設定しておくと、画面にパスコードが表示されるようになります。
- (重要!)電源に接続していない場合に…:ノートPCの方は、このスイッチを「オン」にしておかないと、バッテリー駆動の時にスマホからPCが見つからなくて焦ることになります!省電力設定の関係で、デフォルトだとオフになっていることが多いので、必ず確認してくださいね。
これで、Windows 11側の「待ち受け準備」は完璧です!💪
【手順2】いざ接続!Androidスマホからキャストを開始する
PC側の準備ができたら、いよいよAndroidスマホから接続の合図を送ります。
その前に!一つだけ絶対に忘れちゃいけない操作があります。 PC側で、「接続アプリ」を立ち上げておくことです。
さっきの「このPCへのプロジェクション」画面にある「このPCへのプロジェクション用アプリを起動する」という青い文字をクリックしてください。 (または、スタートメニューを開いて「接続」と検索してもOKです。青いアイコンのアプリです)
画面が切り替わって、青い背景に「(PC名)はワイヤレス接続する準備ができています」と表示されましたか? この画面になっていないと、スマホからいくら探してもPCは見つかりません。ここ、テストに出るくらい重要ですよ!📝
では、スマホの機種ごとに操作方法を見ていきましょう。Androidはメーカーによって呼び方が違うのがややこしいんですよね…😥
ケースA:Galaxyシリーズの場合(Smart View)
Galaxyを使っている方は、「キャスト」ではなく「Smart View(スマートビュー)」という名前を探してください。
- 画面の上端から下へスワイプして、クイックパネル(Wi-FiとかBluetoothのボタンがいっぱいある所)を出します。
- もう一度下にスワイプしてパネルを全部広げて、アイコンの中から「Smart View」を探してタップします。(再生マークみたいなアイコンです。見つからない時は横にページをめくってみて!)
- 接続できるデバイスの検索が始まります。リストにあなたの「Windows 11 PCの名前」が出てくるはずです。
- PC名をタップして、「今すぐ開始」というポップアップを選びます。
PCの画面に、Galaxyの画面がパッと表示されれば大成功です!🎉 縦画面も横画面も、スマホの向きに合わせて自動で切り替わりますよ。
ケースB:Xperiaシリーズの場合(スクリーンミラーリング)
Xperiaの方は、「スクリーンミラーリング」または「機器接続」というメニューの中に隠れています。
- 「設定」アプリを開きます。
- 「機器接続」または「接続設定」を選びます。
- 「接続の設定」の中に「スクリーンミラーリング」があればタップして「開始」!
- もし設定メニューに見当たらない場合は、クイックパネルの編集(鉛筆マーク)から「スクリーンキャスト」や「キャスト」のアイコンを追加して、そこから起動してみてください。
ケースC:AQUOS、OPPO、Arrows、Xiaomi等のAndroid
その他の多くのAndroid端末では、「キャスト」や「スクリーンキャスト」という名前です。
- 「設定」>「接続済みのデバイス」>「接続の設定」>「キャスト」と進みます。
- または、クイックパネルの「スクリーンキャスト」アイコンをタップします。
⚠️ ここで注意!PCが出てこない!?
「キャスト」の画面を開いても、くるくる検索するだけでPCの名前が出てこないことがよくあります。
そんな時は、画面の右上にある「︙(メニューボタン)」をタップして、「ワイヤレスディスプレイの有効化」にチェックを入れてください。
これが入っていないと、一生PCが見つかりません…!これはAndroidの仕様の罠ですね😭
【重要】Pixelユーザーの方へ:悲しいお知らせと解決策
ここで、GoogleのPixelシリーズ(Pixel 6, 7, 8, 9, Foldなど)を使っているあなたに、非常に重要なお知らせがあります。
実は…Pixelシリーズは、メーカー(Google)の意向により、標準機能としての「Miracast」がブロックされているんです。
「えっ、そんなのアリ!?同じAndroidなのに!?」って思いますよね。私も最初は耳を疑いました。 Googleは自社の「Chromecast(クロームキャスト)」を使ってほしいので、ライバル規格であるMiracast機能をあえて封印していると言われています。
なので、Pixelユーザーの方は、上記の手順を踏んでもWindows 11には絶対に繋がりません。 でも、諦めないで!以下の「抜け道」を使えば解決できます。
- 方法1:サードパーティ製アプリを使う(一番カンタン)「AirDroid Cast」や「ApowerMirror」といった無料アプリを、スマホとPCの両方に入れて接続します。これならPixelでもWi-Fi経由で繋がります!
- 方法2:有線接続ツール「Scrcpy」を使う(上級者向け)USBケーブルで繋いで、後述する「Scrcpy」というツールを使います。遅延もなくて最強です。
- 方法3:PCを有料ソフトでChromecast化するPCに「AirServer」や「Reflector」などの有料ソフトを入れると、PCがChromecastの受信機になりすますことができます。これならPixelの「キャスト」ボタンからPCが見えるようになります。
Pixelをお使いの方は、標準機能ではなく、これらの「別ルート」を検討してみてくださいね。
接続できない・遅延する時のトラブルシューティング完全版
「手順通りにやったのに、全然つながらない!」 「つながったけど、カクカクして紙芝居みたい…使い物にならないよ!」 「すぐに接続が切れちゃう!」
そんなトラブルに直面して、イライラしていませんか? ここでは、プロが現場で行う「トラブルシューティング」の極意を伝授します。 一つずつ確認していけば、必ず原因が見つかりますよ!🔍
原因1:セキュリティソフトが邪魔をしている(あるある!)
一番多いのがこれ。Windowsのファイアウォールや、ウイルス対策ソフト(マカフィー、ノートン、ウイルスバスターなど)が「おっ、外部から知らない通信が来たぞ!攻撃かもしれないからブロックだ!」と過剰反応しているケースです。
試しに、セキュリティソフトのファイアウォール設定を「一時的に無効(15分間など)」にして、接続できるか試してみてください。 もしこれで繋がったら、犯人はセキュリティソフトです。
【対策】 セキュリティソフトの設定画面を開いて、「ファイアウォール」の設定の中で、「ワイヤレスディスプレイ」や「Wireless Display」、「Cast」といった通信を「許可」するようにルールを追加してあげましょう。
原因2:電波の干渉(2.4GHzの罠)
先ほどもお伝えしましたが、Wi-Fiの周波数帯はめちゃくちゃ重要です。 PCの近くで電子レンジを使ったり、Bluetoothイヤホンを使ったりしていませんか?これらはすべて「2.4GHz帯」の電波を使っているので、大渋滞を起こします。
PCとスマホの両方を、「5GHz帯(11ac / ax)」のWi-Fiにつなぎ直してください。 ルーターのSSID(Wi-Fiの名前)を見て、「Buffalo-A-xxxx」や「NEC-5G-xxxx」のように、「A」や「5G」がついている方が5GHz帯です。 (「G」や「2.4G」がついている方は2.4GHz帯なので避けましょう!)
また、Bluetoothも2.4GHz帯を使うので、干渉の原因になります。可能なら、一時的にスマホやPCのBluetoothをオフにして、改善するか確認してみてください。
原因3:グラフィックドライバーが古い
PCの映像を司る「GPUドライバー(グラフィックドライバー)」が古い、または破損していると、Miracastが正常に動きません。
【対策】 デバイスマネージャーを開いて、「ディスプレイアダプター」の項目を確認します。 「Intel UHD Graphics」や「NVIDIA GeForce」などの名前があるはずです。 ここを右クリックして「ドライバーの更新」を選んでもいいですが、Windows標準の機能だと「最新です」と嘘をつかれることがあります(笑)
できれば、PCメーカー(DELL, HP, Lenovoなど)の公式サイトや、Intel/NVIDIAの公式サイトから、最新版のドライバーをダウンロードして入れるのが確実です。
原因4:DXDIAGでMiracast対応を確認する(上級編)
「そもそも私のPC、本当にMiracastに対応してるの?」 そう不安になったら、診断ツールを使って白黒はっきりさせましょう。
- キーボードの「Windowsキー」+「R」を押して、「ファイル名を指定して実行」を開きます。
- 「dxdiag」と入力してEnterキーを押します。
- 「DirectX 診断ツール」が開いたら、「情報をすべて保存」ボタンを押して、適当な場所(デスクトップとか)にテキストファイルを保存します。
- 保存したテキストファイルを開いて、「Miracast:」という文字を検索してください。
ここに「Available, with HDCP」と書いてあれば、PCは完全に対応しています! もし「Not Available」と書いてあったら…残念ながら、そのPCのハードウェア(Wi-Fiカードやグラフィック)はMiracastに対応していません。 この場合は、後述する「サードパーティ製アプリ」を使うしかありません。
原因5:HDCP(著作権保護)で画面が真っ暗
「YouTubeは見れるのに、Netflixやプライムビデオ、ディズニー+を映すと画面が真っ暗になる!音だけ聞こえる!」 これは故障ではありません。「HDCP」という著作権保護機能が働いているためです。
映画やアニメなどの有料コンテンツは、不正コピー防止のためにミラーリング出力が厳しく制限されています。 これは仕様なので、諦めるしかありません…😥 どうしてもPCで見たいなら、スマホからキャストするのではなく、PCのブラウザでNetflixなどにログインして見るのが正解です。
トラブルと対処法のまとめリスト
よくある症状を表にまとめました。困った時の参考にしてください!
| 症状 | 考えられる主な原因 | 推奨される対処法 | | :--- | :--- | :--- | | PCが見つからない | Miracast非対応 / 設定ミス / 距離 | PC側の「接続アプリ」起動確認、同一Wi-Fiへの接続、PCの再起動 | | 接続に失敗する | ファイアウォール / ドライバー | ファイアウォールの一時無効化、GPUドライバーの更新、デバイス削除と再ペアリング | | 映像がカクつく・遅延 | 2.4GHz帯の使用 / 干渉 / スペック不足 | 5GHz帯Wi-Fiへの切り替え、Bluetoothオフ、PCの電源モードを「高パフォーマンス」へ | | 音声が出ない | 出力先設定 / 音量設定 | PC側のサウンド設定で出力デバイスを確認、スマホのマナーモード解除 | | Pixelで繋がらない | 機種の仕様(Miracast非対応) | サードパーティ製アプリ(AirDroid等)または有線ミラーリング(Scrcpy)を使用 | | PINコードが出ない | 設定の不一致 | PC側の「このPCへのプロジェクション」設定でPIN要求を一度オフにしてみる |
遅延ゼロを目指すならこれ!最強ツール「Scrcpy」導入ガイド
「Windows 11標準の機能は便利だけど、どうしてもワンテンポ遅れる…」 「アクションゲームや音ゲーをやるには、コンマ1秒の遅延(ラグ)が致命的!」
そんなガチ勢のあなたへ。 Wi-Fi接続の限界を超えた、「Scrcpy(スクリーンコピー)」という、オープンソースの最強ツールをお教えします。
これはWi-Fiではなく、USBケーブルでPCとスマホを繋いで画面を転送します。 そのため、画質の劣化なし、遅延ほぼゼロ、しかもPCのマウスとキーボードでスマホを操作可能! 導入にはちょっと知識が必要ですが、一度設定してしまえば世界が変わりますよ✨
Scrcpyのメリット
- 超低遅延: 30〜70ミリ秒程度。FPSも音ゲーもいけます。
- 高画質: スマホの解像度そのままでPCに表示。
- 軽量: PCへの負荷がめちゃくちゃ軽いです。
- 無料・広告なし: 完全にオープンソースなので、透かしも広告も一切なし。
- Pixel対応: Miracast非対応のPixelでも問題なく使えます!
導入ステップ1:Android側の準備(USBデバッグ)
スマホ側で、PCからの操作を受け付けるための「開発者向けオプション」を有効にします。
- 「設定」>「デバイス情報(端末情報)」を開きます。
- 「ビルド番号」という項目を探して、7回連続でタップします。「開発者モードになりました」と出ればOK。
- 「設定」のトップに戻り、「システム」>「開発者向けオプション」を開きます。
- 少し下にスクロールして、「USBデバッグ」のスイッチをオンにします。
導入ステップ2:PC側の準備と起動
- PCでGitHubの「Scrcpy」配布ページ(または信頼できるダウンロードサイト)に行き、Windows用のzipファイルをダウンロードします。
- ダウンロードしたzipファイルを解凍(展開)します。
- スマホをUSBケーブルでPCに接続します。
- スマホの画面に「USBデバッグを許可しますか?」と出るので、「許可」を押します。
- 解凍したフォルダの中にある「scrcpy.exe」をダブルクリックします。
これだけで、黒い画面が一瞬出たあと、スマホの画面がPCにバン!と表示されます。 マウスでスマホを操作してみてください。そのサクサク感に感動するはずです!
さらに快適に!プロが教えるその他の代替手段
Scrcpyはちょっとハードルが高い…という方のために、他の選択肢も紹介しておきますね。
1. 仕事効率化ならコレ!「スマートフォン連携(Phone Link)」
Windows 11に標準搭載されているもう一つの神アプリ、それが「スマートフォン連携」です。
画面を映すだけじゃなくて、PCからスマホの通知を見たり、SMSを返信したり、写真をドラッグ&ドロップで転送したりできます。 特にGalaxyなどの一部機種なら、スマホアプリをPCのウィンドウとして個別に操作することも可能です。 仕事中にスマホを手に取らずに操作したいなら、Miracastよりもこっちが断然便利ですよ!
2. 手軽さ重視なら「AirDroid Cast」
Pixelユーザーの方や、会社のPCで勝手に設定を変えられない場合に便利なのが「AirDroid Cast」です。 アプリを入れてQRコードを読み込むだけで繋がる手軽さが魅力。Webブラウザ版もあるので、ソフトをインストールできない環境でも使えるのが強みです。
よくある質問(FAQ)
読者の方からよく寄せられる質問をまとめました。
Q. スマホの音はPCから出ますか? A. はい、出ます! Miracastで接続した場合、スマホの音声は自動的にPCのスピーカー(またはPCに繋いだヘッドホン)から流れるようになります。もし出ない場合は、PCの「サウンド設定」で入力デバイスを確認してみてください。
Q. 縦画面のまま横になりません! A. スマホの「自動回転」を確認して! スマホ側の設定で「画面の自動回転」がオフになっていると、PC側でも縦長のままです。スマホを横持ちにして、アプリも横画面対応のもの(YouTubeやゲームなど)を起動すれば、PC側も全画面表示になりますよ。
Q. PCの画面をスマホに映すことはできますか?(逆パターン) A. できますが、別のソフトが必要です。 今回紹介したのは「スマホ→PC」ですが、「PC→スマホ(スマホをサブモニターにする)」なら、「Spacedesk」という無料アプリが神アプリです。ぜひ検索してみてください。
まとめ:Windows 11のキャスト機能を使いこなそう!
ここまで読んでいただき、本当にお疲れ様でした! Windows 11でAndroidスマホの画面をキャスト(ミラーリング)する方法、イメージできましたか?
最後に、重要なポイントをもう一度おさらいしておきましょう。
✅ 今回のまとめ
- 基本は標準機能: 「ワイヤレスディスプレイ」機能を追加すれば、無料でミラーリング可能!
- Pixelの罠: Pixelシリーズは標準機能で繋がらないので、別アプリが必要。
- 安定の鍵: PCもスマホも「5GHz帯」のWi-Fiに繋ぐのが絶対条件!
- トラブル時は: ファイアウォールの一時停止と、ドライバー更新を疑え!
- ガチ勢は: USB接続の「Scrcpy」で遅延ゼロの世界へ。
「スマホの画面をPCに映す」 たったこれだけのことですが、これをマスターすると、あなたのPCライフは劇的に変わります。
撮りためた旅行の写真を家族みんなで大画面で見返したり、 スマホゲームを迫力あるモニターで遊び尽くしたり、 ビジネスの現場でスマートに資料を共有したり。
可能性は無限大です!✨ まずは、あなたのWindows 11 PCの設定画面を開いて、「ワイヤレスディスプレイ」が入っているか確認することから始めてみてください。
大画面でのスマホ体験が、あなたを待っていますよ!💪
次のステップ: この記事を参考に、まずは「ワイヤレスディスプレイ」機能がご自身のPCにインストールされているか確認してみませんか? もし「dxdiag」の使い方がわからなかったり、「Scrcpy」の導入でつまづいたりしたら、コメント欄やお問い合わせでお気軽に聞いてくださいね。いつでも詳しくお答えします!


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