Windows 11でJava(JDK/JRE)をインストール・設定する方法|IEモードで動かない時の対処法と環境変数まで

パソコン

【完全保存版:この記事で解決できること】

  • ✅ 根本解決: IEモードで動かない原因を「Javaの仕組み」から理解し、再発を防ぐ環境を作ります。
  • ✅ 完全図解: 「環境変数」や「パス」といった難解な設定を、一手順も飛ばさずに解説します。
  • ✅ トラブル網羅: 「セキュリティエラー」「文字化け」「画面真っ白」など、あらゆる不具合の対処法を収録。
  • ✅ プロの裏技: TLS設定の変更や、高解像度モニターでの表示ズレ修正など、現場のテクニックも公開。

※この記事は、Windows 11でJavaを利用するすべてのユーザーに向けた「最終案内書」です。非常に長いですが、上から順に読み進めれば必ずゴールに到達できます。

「昨日までは何の問題もなく動いていた電子入札システムが、Windows 11のパソコンに変えた途端、うんともすんとも言わなくなった…

「画面には『Javaの更新が必要です』とか『プラグインが見つかりません』という冷たいエラーメッセージが出るだけ。マニュアル通りに『IEモード』にしているのに、どうして!?」

年度末の忙しい時期や、重要な入札の締め切り直前にこんなトラブルに見舞われたら、もうパニックなんて言葉じゃ済まないですよね💦

 

上司からは「まだ申請できないのか!」と急かされ、システム担当者に電話しても「Windows 11はまだ検証中で…」なんて逃げ腰の回答。

「もしかして、私のパソコンだけ壊れてるの? 設定を間違えたの?」と、一人でPCの前で頭を抱えているあなたの姿が目に浮かびます😭

わかります、わかります! その「孤独な焦り」、痛いほどよくわかります。

実は私も、かつて社内SEとして働いていた頃、Windowsのバージョンアップがあるたびに、社内のあちこちから悲鳴が上がり、その対応に追われて徹夜した経験が何度もあります…。

 

でも、もう大丈夫です!安心してください!

断言しますが、あなたのPCは壊れていませんし、あなたが何か悪いことをしたわけでもありません。

これは、Windows 11という最新のOSと、Javaという歴史ある技術の間で起こっている「通訳不在」のトラブルに過ぎないのです。

 

この記事では、そんな「Windows 11 × Javaトラブル」という深い迷宮に迷い込んでしまったあなたを、出口まで確実にエスコートするための「完全攻略バイブル」です🕵️‍♀️✨

単なる手順の羅列ではありません。 「なぜこの設定が必要なのか?」という理由から、「もしここでエラーが出たらどうするか?」という分岐ルート、さらには「将来トラブルを起こさないためのメンテナンス方法」まで。

プロのSEが現場で行っている思考プロセスを、PCが苦手な方にもわかる言葉で、徹底的に噛み砕いてお伝えします。

 

かなり長い記事になりますが、これを読み終える頃には、あなたは社内で一番「Javaトラブルに詳しい人」になっているはずです。

さあ、深呼吸をして。 私と一緒に、この厄介な問題を根っこから解決していきましょう!💪✨

 

 

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目次(気になるところをクリック)
  1. 第1章:なぜ動かない?Windows 11とJavaの「すれ違い」を解明する
    1. 1. IEの完全廃止と「IEモード」の正体
    2. 2. Windows 11は「Java」を持っていない
    3. 3. 「32bit」と「64bit」の罠
  2. 第2章:インストール前に必須!「Javaの断捨離」と「種類の選定」
    1. 1. 古いJavaが残っていないか確認する(断捨離)
    2. 2. 「JDK」と「JRE」の違いを知る
    3. 3. ライセンスの落とし穴(Oracle vs OpenJDK)
  3. 第3章:【完全図解】Amazon Correttoのダウンロードとインストール
    1. ステップ1:公式サイトへアクセス
    2. ステップ2:バージョンとOSの選択
    3. ステップ3:インストーラーの起動と「運命の設定変更」
  4. 第4章:【最重要】Windows 11にJavaの場所を教える「環境変数」の極意
    1. ステップ1:Javaの「住所(パス)」をコピーする
    2. ステップ2:環境変数の設定画面を開く
    3. ステップ3:JAVA_HOME を作成・確認する
    4. ステップ4:Path を編集する
    5. ステップ5:設定完了の確認テスト
  5. 第5章:動かない原因No.1!「Javaコントロールパネル」のセキュリティ設定
    1. 1. Javaコントロールパネルを探し出す
    2. 2. セキュリティの例外設定(ホワイトリスト登録)
    3. 3. 【上級編】TLS設定の見直し(古いサーバーの場合)
  6. 第6章:Edgeの設定とトラブルシューティング「完全FAQ」
    1. Edgeを「IEモード」で起動する正しい手順
    2. 😱 それでも動かない!トラブルシューティング大全
    3. 🆘 トラブル別・処方箋リスト
  7. 第7章:まとめと今後のメンテナンス
    1. 今後のメンテナンスについて

第1章:なぜ動かない?Windows 11とJavaの「すれ違い」を解明する

 

具体的な作業に入る前に、まずは「敵」を知ることが勝利への第一歩です。

「前のWindows 10では動いていたのに、なぜWindows 11ではダメなのか?」 この理由を理解しておくだけで、この後の設定作業の意味がスッと頭に入ってくるようになりますよ😊

1. IEの完全廃止と「IEモード」の正体

 

最大の原因は、皆様もご存知の通り、長年親しまれてきたブラウザ「Internet Explorer(IE)」が完全廃止されたことです。

Windows 11では、標準ブラウザが「Microsoft Edge」になりました。

「でも、Edgeには『IEモード』があるじゃない!」

そう思いますよね。 確かにIEモードは、Edgeの中でIEのふりをして動く機能です。 しかし、これはあくまで「Webページを表示する仕組み(レンダリングエンジン)」をIE風に切り替えているだけなんです。

業務システム(特に古いもの)が動くためには、ブラウザだけでなく、その上で動く「Java(ジャバ)」というプログラム実行エンジンが必要です。

例えるなら、「IEモード」は「古いゲーム機本体」を用意した状態。 でも、肝心の「ゲームソフト(Java)」が差し込まれていなければ、画面には何も映りませんよね?

2. Windows 11は「Java」を持っていない

 

ここが盲点なのですが、昔のWindowsには最初からJavaが入っていたり、あるいはPCメーカーが親切で入れておいてくれたりしました。

しかし、Windows 11は「モダンでセキュアなOS」を目指しているため、セキュリティリスクになりやすい古いJavaは、標準ではインストールされていません。

つまり、新品のWindows 11 PCは、Javaを動かすための準備が「空っぽ」の状態なんです。 そこに、ユーザー自身の手でJavaをインストールし、「ここでJavaを使っていいよ」という許可(環境変数設定)を与えてあげる必要があります。

3. 「32bit」と「64bit」の罠

 

さらに問題を複雑にしているのが、このビット数です。

Windows 11: 完全に「64bit」のOSです。

Microsoft Edge: 基本的に「64bit」で動きます。

業務システム: 古いシステムは「32bit」のJavaで作られていることが多いです。

「大は小を兼ねる」で、64bitのPCでも32bitのソフトは動くのですが、Javaの世界ではここが厳密です。 システム側が「32bit版のJavaじゃないと動きません!」と指定している場合、あえて64bitのPCに32bit版のJavaを入れなければならないケースもあります。

(※この記事では、基本となる64bit版の導入をメインに解説しますが、32bit版が必要な場合の対処法も後述しますね!)

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第2章:インストール前に必須!「Javaの断捨離」と「種類の選定」

 

いきなりインストールを始めてはいけません! 料理でも、新しい食材を入れる前に冷蔵庫の中身を確認しますよね? それと同じです。

1. 古いJavaが残っていないか確認する(断捨離)

 

PCの引っ越しツールなどを使った場合、古いPCから「壊れたJavaの設定」だけが引き継がれていることがあります。 これが新しいJavaの邪魔をするので、まずは綺麗サッパリ消してしまいましょう。

  1. スタートボタンを右クリックして、「インストールされているアプリ」を選びます。
  2. 検索窓に「Java」と入力します。
  3. もし、「Java 8 Update…」とか「J2SE Runtime…」みたいな古い項目が出てきたら、右側の「…」をクリックして「アンインストール」してください。
  4. 同様に「JDK」や「Corretto」「Zulu」といった名前のものがあれば、意図して入れたものでない限り、一度すべて削除して「無」の状態にします。

 

これで、真っ白なキャンバスが用意できました✨

2. 「JDK」と「JRE」の違いを知る

 

これからダウンロードするJavaには、大きく分けて2つのパッケージがあります。

名称 説明 おすすめ
JRE

(Runtime Environment)

実行環境。

システムを「動かす」ためだけの最小セット。動画プレイヤーのようなもの。

容量は小さいが、トラブルシューティング用のツールが含まれていない。
JDK

(Development Kit)

開発キット。

JREの全機能 + 開発ツール。

動画編集ソフト+プレイヤーのようなもの。

推奨!

環境設定がしやすく、不具合対応もしやすい。

 

「私は開発者じゃないからJREでいいや」と思いがちですが、最近のWindows 11環境では、パス設定の容易さやトラブル時の対応力を考えて、一般ユーザーでも「JDK」を入れるのが定石になっています。

迷わず「JDK」を選びましょう!

3. ライセンスの落とし穴(Oracle vs OpenJDK)

 

ここが一番重要です! お金に関わる話です💸

Javaには「Oracle社が提供する公式版」と「オープンソース版(OpenJDK)」があります。 かつてはOracle版も無料でしたが、現在はライセンス規約が変わり、企業の業務利用では有償契約が必要なケースが増えています。

知らずに使い続けて、後から会社に請求が来たら大変です😱

⚠️ Java選びの鉄則 ⚠️

  • システムのマニュアルに「Oracle Java必須」と書いてある場合:→ 会社の指示に従って、Oracle版を入れてください(ライセンス契約があるはずです)。
  • 特に指定がない、または「Java 8相当」と書かれている場合:→ 無料で商用利用OKな「Amazon Corretto」(アマゾン コレット)を強く推奨します!

 

この記事では、最も安全で、かつ多くの日本企業で採用されている「Amazon Corretto 8(JDK 8相当)」の導入手順をメインに解説します。

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第3章:【完全図解】Amazon Correttoのダウンロードとインストール

 

さあ、いよいよ作業開始です! 画像を見ながら進めるつもりで、ゆっくりついてきてくださいね🐢

ステップ1:公式サイトへアクセス

 

Googleで「Amazon Corretto ダウンロード」と検索するか、以下のAWS公式サイトへアクセスします。 Amazonが提供しているので、ウイルスなどの心配はなく、とても安全です。

ステップ2:バージョンとOSの選択

 

ダウンロードページにはたくさんの数字が並んでいて、めまいがするかもしれません🌀 でも、見るべき場所は一つだけです。

  1. Amazon Corretto 8 のセクションを探します。(多くの業務システムはまだJava 8ベースだからです。もし「Java 11」などの指定があれば、そちらを選んでください)
  2. 「Downloads」の中から、プラットフォームのプルダウンメニューで「Windows x64」を探します。
  3. ファイルの種類がいくつかありますが、「.msi」で終わるファイルをクリックしてダウンロードします。(例:amazon-corretto-8.xxx.x.x-windows-x64.msi

 

※もし、システム側から「32bit版を使ってください」と強く指定されている場合は、「Windows x86」という方を選んでください。

ステップ3:インストーラーの起動と「運命の設定変更」

 

ここが最大のハイライトです! ただ「Next」を連打してはいけません。ここで一つの設定を変えるだけで、後の作業が劇的にラクになります。

  1. ダウンロードした .msi ファイルをダブルクリックして起動します。
  2. 「Welcome to the Amazon Corretto 8 Setup Wizard」という画面が出たら、「Next」をクリック。
  3. 【重要!】Custom Setup(機能選択)画面ここで、ツリー状のメニューが表示されます。以下の2つの項目を見てください。
    • Environment Variables(環境変数)
    • Setup JAVA_HOME

    これらのアイコンに、もし「×(バツ)」印がついていたら、クリックして「Will be installed on local hard drive(ローカルハードドライブにインストール)」に変更してください。

💡 プロの解説:なぜこれをやるの?

これを有効にすると、インストーラーが自動的に「環境変数(パス)」を設定してくれます。つまり、次の第4章で解説する「手動でのパス設定」という難関をスキップできる可能性が高いんです!絶対にやっておきましょう!

 

  1. 設定を変えたら「Next」をクリック。
  2. 「Install」ボタンをクリック。
  3. 画面が暗転して「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と出たら、「はい」をクリック。
  4. 最後に「Finish」をクリックして完了です!🎉
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第4章:【最重要】Windows 11にJavaの場所を教える「環境変数」の極意

 

「インストール終わった!これで動くはず!」

…と思ってシステムにアクセスしても、まだ動かないことが多いです😓 なぜなら、Windows 11はまだ「JavaがPCのどこにあるのか」を正確に把握していない(または、優先順位が低い)可能性があるからです。

ここで、PCに対して「Javaはここにあるよ!命令が来たらここを使って!」と住所登録をする作業、それが「環境変数の設定(パスを通す)」です。

先ほどのインストール時に自動設定を選びましたが、念のため、そしてトラブル時のために、手動での確認・設定方法をマスターしましょう。 ここが一番の山場ですが、手順通りやれば絶対にできます!

ステップ1:Javaの「住所(パス)」をコピーする

 

まずは、Javaがインストールされたフォルダを探しに行きます。

  1. エクスプローラー(黄色いフォルダ)を開きます。
  2. 左メニューの「PC」→「ローカルディスク (C:)」→「Program Files」の順にダブルクリックして進みます。
  3. 「Amazon Corretto」(または「Java」)というフォルダがあるはずです。開きます。
  4. その中にあるバージョン番号のフォルダ(例:jdk1.8.0_382)を開きます。
  5. さらにその中の「bin」というフォルダを開きます。

🛑 ストップ!ここを確認!

フォルダの中に java.exejavac.exe というファイルが見えていますか?

見えていれば正解の場所です!

 

  1. この状態で、ウィンドウの一番上にある「アドレスバー(パスが表示されている細長い場所)」をクリックします。
  2. パスの文字(例:C:\Program Files\Amazon Corretto\jdk1.8.0_382\bin)が青く反転します。
  3. その上で右クリックして「コピー」を選びます。

ステップ2:環境変数の設定画面を開く

 

ここはWindowsの深層部です。慎重にいきましょう。

  1. 画面下のスタートボタンを右クリックします。(左クリックじゃないですよ!)
  2. メニューの中から「システム」を選びます。
  3. 設定画面が開いたら、右側の少し下にある「システムの詳細設定」をクリックします。
  4. 「システムのプロパティ」という小さなウィンドウが開きます。
  5. 「詳細設定」タブの下にある「環境変数」ボタンをクリックします。

ステップ3:JAVA_HOME を作成・確認する

 

環境変数の画面は、上下に2つ分かれています。 **下の段の「システム環境変数」**を操作します。(上の段はユーザー専用なので、システム全体に効かせるために下の段を使います)

  1. 下の段のリストの中に、「JAVA_HOME」という項目があるか探します。
  2. ある場合:それを選択して「編集」を押します。正しいパスか確認します。
  3. ない場合:下の段の「新規」ボタンを押します。

【入力する内容】

変数名:

JAVA_HOME

※すべて半角大文字で入力してください。

変数値:

C:\Program Files\Amazon Corretto\jdk1.8.0_382

※重要! さっきコピーしたパスから、末尾の「\bin」を削除したものを入力してください。

JAVA_HOMEは「Javaのお家(ホーム)」なので、bin(道具箱)の手前までの住所を指定するのがルールなんです。

ステップ4:Path を編集する

 

次に、実際にコマンドを実行するための「Path」を設定します。

  1. 同じく下の段のリストから「Path」(またはPATH)を探して選択し、「編集」ボタンを押します。
  2. リストが表示されます。右上の「新規」ボタンを押します。
  3. 入力欄に、ステップ1でコピーしたパスをそのまま(\binがついた状態で)貼り付けます。
C:\Program Files\Amazon Corretto\jdk1.8.0_382\bin

💡 プロのワンポイントアドバイス

このリストの中で、今追加した項目が「一番下」にあると、優先順位が下がってしまいます。

右側の「上へ移動」ボタンを何度か押して、リストの一番上(またはOracleなどの他のJavaパスよりも上)に持っていくと、トラブルが減りますよ!

  1. すべて完了したら、「OK」→「OK」→「OK」とボタンを押して、すべてのウィンドウを閉じます。
  2. 必ずパソコンを再起動してください。(これをしないと設定が反映されません!)

ステップ5:設定完了の確認テスト

 

再起動後、本当にJavaが認識されたかチェックします。 第2章で使った「コマンド プロンプト」をもう一度開いてください。

コマンド: java -version

結果: openjdk version "1.8.0_382"... Corretto-8.xxx...

このように表示されれば、あなたのPCは見事にJavaを認識しました! これで土台作りは完璧です👏✨

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第5章:動かない原因No.1!「Javaコントロールパネル」のセキュリティ設定

 

Javaはインストールできましたが、まだ業務システムは動かないかもしれません。 なぜなら、Javaには強力なセキュリティ機能があり、古いシステムや署名のないプログラムを「危険」とみなしてブロックしてしまうからです。

ここでは、Javaの「門番」に対して、「このシステムは身内だから通して!」と許可証を発行する作業を行います。

1. Javaコントロールパネルを探し出す

 

Windows 11では、Javaのメニューが隠れてしまっています。

タスクバーの検索ボックスに「configure java」と入力してください。

Configure Java」というアプリアイコンが表示されるのでクリックします。

これが「Javaコントロールパネル」です。

2. セキュリティの例外設定(ホワイトリスト登録)

 

  1. 上部のタブから「セキュリティ」を選びます。
  2. 「ブラウザでJavaコンテンツを有効にする」にチェックが入っていることを確認します。
  3. セキュリティレベルが「高」になっていることを確認します。(「非常に高」だと動かないことがあります)
  4. 下の方にある「例外サイト・リスト」の右側、「サイト・リストの編集」ボタンをクリックします。
  5. 「追加」ボタンを押します。
  6. 入力欄に、利用したい業務システムのURLを入力します。※ここでのポイントは、ログイン画面のURLだけでなく、トップページのURLも登録しておくことです。例:http://www.nyusatsu-system.go.jp/
  7. 入力してEnterを押すと、「セキュリティリスクがあります」と警告されますが、「続行」を押します。
  8. 「OK」を押してウィンドウを閉じます。

3. 【上級編】TLS設定の見直し(古いサーバーの場合)

 

ここが意外な落とし穴です! 接続先のサーバーが非常に古い(10年以上前など)場合、通信暗号化方式(TLS)のバージョンが古く、最新のJavaが接続を拒否することがあります。

もし「接続できません」というエラーが出る場合は、ここを確認してください。

  1. 同じコントロールパネルの「詳細」タブを開きます。
  2. リストを下にスクロールして、「高度なセキュリティ設定」を探します。
  3. 「TLS 1.0を使用する」「TLS 1.1を使用する」という項目にチェックが入っているか確認してください。
  4. もしチェックが外れていたら、チェックを入れて「適用」を押します。

※これはセキュリティレベルを下げる設定なので、業務システムを使い終わったら元に戻す(チェックを外す)ことをお勧めします。

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第6章:Edgeの設定とトラブルシューティング「完全FAQ」

 

Javaの準備は整いました。あとはブラウザ(Edge)の設定です。 ここまできたら、もうゴールは目の前です!🏃‍♂️

Edgeを「IEモード」で起動する正しい手順

 

  1. Microsoft Edgeを開き、目的の業務システムURLへアクセスします。
  2. 画面右上の「…(設定)」をクリックします。
  3. メニューの下の方にある「Internet Explorer モードで再読み込みする」をクリックします。
  4. ページが再読み込みされ、アドレスバーの左に青い「e」のアイコンが表示されます。
  5. ポップアップが出て「次回このページをIEモードで開きますか?」と聞かれるので、スイッチをオンにして「完了」を押しておくと、次回から楽になります。

😱 それでも動かない!トラブルシューティング大全

 

ここまでの手順を完璧にこなしても動かない場合の、最終チェックリストです。

🆘 トラブル別・処方箋リスト

Q1. アプレットの読み込み画面で「×」が出て止まる

A. Javaコントロールパネルの「例外サイト・リスト」のURLが間違っていませんか?

http://https:// の違いや、末尾の / の有無を確認してください。両方登録してみるのも手です。

Q2. 「Javaが見つかりません」というエラーが出る

A. 環境変数(Path)の設定ミスです。

パスの最後に \bin がついているか、余計なスペースが入っていないか、もう一度第4章を見直してください。

Q3. 文字が四角(□□□)に文字化けする

A. Javaのフォント設定の問題です。

環境変数に、変数名 JAVA_TOOL_OPTIONS 、値 -Dfile.encoding=UTF-8 を追加してみてください。

それでもダメなら、値を -Dfile.encoding=MS932 (Shift-JIS)に変えてみてください。

Q4. 画面が小さすぎて虫眼鏡が必要!

A. 高解像度モニターを使っていませんか?

java.exe のプロパティを開き、「互換性」タブ→「高DPI設定の変更」→「高いDPIスケール設定の上書き」にチェックを入れ、「システム」または「システム(拡張)」を選んでみてください。

Q5. どうしても「32bit版Java」が必要と言われた

A. Amazon Correttoのダウンロードページで「Windows x86」(x64ではない方)を選んでインストールしてください。

その際、環境変数の設定は、64bit版のパスを消して、32bit版のパス(通常は Program Files (x86) フォルダの中にあります)に書き換える必要があります。

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第7章:まとめと今後のメンテナンス

 

長い長い設定の旅、本当にお疲れ様でした!🍵

ここまで読み進め、手順を実行されたあなたのPCは、もう単なる「Windows 11」ではありません。 過去の遺産(レガシーシステム)もしっかり受け止められる、最強の業務互換マシンへと進化しました✨

最後に、忘れないように重要なポイントを振り返っておきましょう。

  • ✅ IEモードだけでは不十分!必ず「Java(JDK)」をインストールしてください。
  • ✅ ライセンスに注意!商用利用なら、無料の「Amazon Corretto」が最強の味方です。
  • ✅ 環境変数は住所登録!JAVA_HOMEPath は、一文字も間違えずに正確に設定しましょう。
  • ✅ セキュリティ例外を忘れずに!動かないときは、まずJavaコントロールパネルの「例外サイト」を疑ってください。

今後のメンテナンスについて

 

Javaは「生き物」です。 セキュリティの脆弱性が見つかると、新しいバージョンがリリースされます。

しかし、業務システムにおいては「勝手にアップデートしない」のが鉄則です。 新しいバージョンに上げたら急に動かなくなる…というのは日常茶飯事だからです。

もし、画面右下に「Javaの更新があります」と出ても、今の業務システムが安定して動いているなら、「今は無視する(後で通知する)」のが安全策です。 (もちろん、セキュリティの観点からは更新すべきですが、業務が止まるリスクとの天秤になります。社内のシステム担当者の指示に従ってくださいね!)

この記事が、あなたの「困った!」を解決し、明日からの業務がスムーズに進む助けになれば、これ以上の喜びはありません。

もし、周りで同じように「Windows 11でシステムが動かない!」と嘆いている同僚がいらっしゃったら、ぜひこのページを教えてあげてください。 あなたが「救世主」になれるかもしれませんよ😉✨

最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました! あなたのPCライフが快適でありますように!応援しています!💪

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