【お急ぎの方へ:この記事の結論】
- ✅ IE復活の最短ルート:Edgeの設定で「IEモード」を許可し、再起動するだけでOK(設定手順へジャンプ)。
- ✅ 毎回切り替えるのが面倒:「ツールバー」にボタンを出せば、ワンクリックで秒速切り替え可能です(便利設定へジャンプ)。
- ✅ 30日ルールの壁:設定が勝手に消える「30日問題」の回避策も解説します(30日ルール対策へジャンプ)。
- ✅ 真っ白になる/動かない:キャッシュクリアや「互換表示設定」で直ります(トラブルシューティングへジャンプ)。
※この記事は、Windows 11でのIE利用に関する「全ての疑問」を網羅した、文字通り最強のバイブルです。PC初心者の方も、企業のシステム担当者様も、目次から必要な情報へ飛んでください!
「あれ…?Windows 11にアップグレードした途端、いつもの青い『e』のアイコンがどこにもない!?」 「会社の業務システムを開こうとしたら、勝手にEdgeが立ち上がって『このブラウザには対応していません』って怒られちゃった…!」 「来週が締め切りの電子申請があるのに、ICカードリーダーが反応しない!どうしよう!」
ある日突然、長年連れ添った仕事の相棒であるInternet Explorer(IE)が消え失せて、業務が完全にストップしてしまい、冷や汗をかきながら「windows11 ie どこ」「ieモード 設定方法」「edge ieモード 開かない」なんて検索して、このページに救いを求めて来てくれたんじゃないでしょうか。
「勝手に消さないでよ!」って、Microsoftに向かって叫びたくなりますよね。 デスクトップ中を探し回ったり、Program Filesの中を必死にクリックしたり、なんなら「Windows 10に戻す方法」を検索し始めて、深いため息をついていませんか…?😥
わかります、すごーくわかります!私も企業の社内システム(レガシー環境)の管理を担当しているので、この「IEじゃないと動かないシステム」に直面した時の絶望感、痛いほどわかります。
日本のビジネス現場には、まだまだIEが必要です。 官公庁の電子入札システム、特殊な会計ソフト、工場ラインの制御画面、古い防犯カメラの管理画面、会社の経費精算システム…。 これらはChromeやEdgeの標準モードでは、ボタン一つ押すことさえできないことが多々あります。
「これじゃ仕事にならない!」「パソコンを買い替えたのが間違いだったの…?」なんて、不安でパニックになっちゃいますよね。
でも、大丈夫です!
その焦る気持ち、よーくわかります。でも、IE環境は完全には消えていません!
Windows 11には、Edgeの中でIEを動かす「憑依システム(IEモード)」がちゃんと標準搭載されているんです。
これを使えば、ActiveXも、Javaアプレットも、Silverlightも、まるで魔法のように動きます。
この記事は、そんな「IE難民」になってしまったあなたを救うための、プロ直伝の解決策を網羅した「完全バイブル」です🕵️♀️
初心者さんでもできるカンタンな設定有効化から、毎日快適に使うためのツールバー設定、そして「30日で設定が消える」という厄介な仕様への対抗策まで。 私と一緒に、一つずつ順番に試して、あの「動いて当たり前」の快適なIE環境を取り戻しましょうね!🥰
長くなりますが、この記事さえ読めば、今後IE関連で困ることは一切なくなりますよ!
【基礎知識】Windows 11にはInternet Explorerがない?現状と仕組み
具体的な作業に入る前に、「なんでこんなことが起きるの?」「IEモードって何者?」という現状を、ざっくり知っておきましょう。 敵(Microsoftの仕様)を知れば、無駄な作業をせずに、最短ルートで解決できますからね!
まず、残念なお知らせですが、Windows 11には独立したソフトとしての「Internet Explorer 11」は存在しません。 どれだけ探しても、あの青いアイコンは出てきませんし、裏技で iexplore.exe を叩いても、強制的にEdgeが起動しちゃいます。
これは、Microsoftが2022年6月16日をもってIEのサポートを終了し、後継の「Microsoft Edge」へ強制的に移行させたためです。 セキュリティのリスクが限界に達していたため、これはある意味仕方のないことでした。
救世主:Edgeの「IEモード」とは何か
「じゃあ、古いサイトはどうすればいいの?世界中のレガシーシステムは全滅?」ってなりますよね。
その答えが、Microsoft Edgeに標準搭載されている**「IEモード(Internet Explorer モード)」**です。
これは、最新のEdgeブラウザの中に、部分的に「古いIEのエンジン(Trident MSHTML)」を呼び出して動かす機能のことです。 簡単に言うと、「外見は最新のEdge(ボディ)だけど、中身だけIEのおじいちゃん(エンジン)が憑依して頑張っている」というハイブリッドな状態を作る機能なんです。
▼IEモードでできるようになること
- ActiveXコントロールの実行:これが一番大事!ICカードリーダーやカメラ制御などが動きます。
- Javaアプレットの動作:古い業務システムでよく使われるJavaも動きます。
- Silverlightの動作:昔の動画サイトなどで使われていた技術もカバーします。
- ドキュメントモードの再現:Webサイトの「崩れ」を、IE5〜IE11の基準で正しく表示し直します。
つまり、ブラウザを「Chrome」や「Firefox」に変えても解決しなかった問題が、このIEモードなら解決する可能性が極めて高いんです!
【解決策チェックリスト】難易度と効果の目安
| 対処法の名称 | 推定時間 | 難易度 | 重要度 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1. IEモードの有効化 | 2分 | 低 | 必須 | まずはこれ!全ての土台です。 |
| 2. ツールバー設定 | 1分 | 低 | 高 | ワンクリックで切り替えたい人向け。 |
| 3. 自動切り替え設定 | 1分 | 低 | 高 | 特定のサイトを毎回自動でIE化します。 |
| 4. トラブルシューティング | 5分 | 中 | 中 | うまく表示されない時の最終手段。 |
準備はいいですか?まずは一番重要で、基本となる「設定の有効化」からやってみましょう!
【ステップ1】Windows 11でIEモードを有効にする設定手順
「えっ、設定なんて難しそう…レジストリとかいじるの?」って不安になるかもしれません。 でも、安心してください。実はクリック数回で終わるくらい超簡単なんです!
初期状態では、なぜかこの便利な機能が「無効」になっていることが多いんですよね。 騙されたと思って、以下の手順通りに進めてみてください。
手順はたったの4ステップ!
- まず、タスクバーやデスクトップにある「Microsoft Edge」のアイコンをクリックして起動します。
- ブラウザが開いたら、画面の右上にある「…(3点リーダー)」をクリックします。ここが全ての始まりです!
- 出てきたメニューの下の方にある「設定(歯車アイコン)」をクリックします。
- 設定画面が開いたら、左側のメニューから「既定のブラウザー」をクリックします。(※もし左メニューがない場合は、左上の「≡」ハンバーガーメニューを押してくださいね!)
さあ、ここからが運命の分かれ道です!
画面の中に「Internet Explorer の互換性」という項目が見つかるはずです。 その中の「Internet Explorer モードでサイトの再読み込みを許可する」という部分を見てください。
初期状態では、ここが「既定」や「許可しない」になっているはずです。
ここを変更します!👇
ドロップダウンメニューをクリックして、「許可」に変更してください。
すると、すぐ下に青い文字で「再起動」というボタンが出現します。
迷わずその「再起動」ボタンをクリックしてください。 ブラウザが一度閉じて、また自動的に開きます。
これで、Edgeの中でIEモードを使う準備(土台作り)が完了しました! おめでとうございます!🎉 でも、これだけじゃまだ画面は変わりません。実際にサイトを表示する方法を見ていきましょう。
【ステップ2】IEモードでWebサイトを開く2つの方法
設定が有効になったところで、実際にどうやってIEモードを使うのか。 方法は大きく分けて2つあります。「たまに使う人」と「毎日使う人」で使い分けると効率的ですよ!
方法A:メニューから手動で「再読み込み」する(たまに使う人向け)
これは、「あ、このページ表示がおかしいな?IEじゃないとダメかな?」と気づいた時に使う、基本の方法です。
- Edgeのアドレスバーに、見たいサイトのURLを入力してアクセスします。(まだ普通のEdge画面です)
- 画面右上の「…(3点リーダー)」をクリックします。
- メニューの中ほどにある「Internet Explorer モードで再読み込みする」をクリックします。
すると、画面が一瞬更新されて、アドレスバーの左側に懐かしい「IEの青いアイコン」が表示されるはずです! これで、そのタブだけがIEとして振る舞っています。 画面上部には「このページは Internet Explorer モードで開かれています」というバーが出るので、一目で分かりますね。
方法B:ツールバーに「IEモードボタン」を表示させる(推奨!✨)
業務などで頻繁にIEモードを使う方にとって、毎回「…」メニューを開くのは正直面倒くさいですよね。 そこで、アドレスバーの横に「IE切り替えボタン」を常駐させる神設定をお教えします。 これ、絶対にやっておいた方がいいです!
- Edgeの「設定」を開きます。
- 左メニューから「外観」を選択します。
- 下にスクロールして「ツールバーに表示するボタン」という項目を探します。
- その中にある「Internet Explorer モード ボタン」のスイッチをオン(青色)にします。
どうですか?画面右上のアドレスバーの横に、小さなIEアイコンが出現しましたよね?
今後は、IEで見たいページを開いて、このボタンを「ポチッ」と押すだけ。 瞬時にIEモードに切り替わるようになります。 逆にもう一度押せば、通常のEdgeモードに戻ります。 まさに「秒速」で切り替えが可能になるので、私はこの設定を全クライアントにおすすめしています!👍
【最重要】「30日ルール」の罠と、毎回自動で開く設定
「毎朝アクセスする社内ポータルがIE専用なんだけど、毎回ボタンを押すのは面倒…」 「社員がボタンを押し忘れて、『動かない!』って問い合わせが来るのを防ぎたい…」
そんな方のために、特定のURLを登録しておくと、次回から自動的にIEモードで開くようにする設定があります。
次回からの自動化手順
- まず、手動でWebサイトをIEモードで表示させます。
- アドレスバーの下に表示される通知バー、またはアドレスバー左のIEアイコンをクリックします。
- メニューが表示されるので、「次回、このページを Internet Explorer モードで開く」というスイッチをオンにします。
- 「完了」をクリックします。
これで設定は完了! ブラウザを一度閉じて、再度そのURLにアクセスしてみてください。 何も操作しなくても、自動的にIEモードとしてページが読み込まれるはずです。
⚠️ ここで超重要な注意点!(30日ルール)
実はこの設定、「有効期限は30日間」という冷酷な決まりがあるんです。
Microsoftはセキュリティの観点から、永遠にIEモードを使い続けることを推奨していません。「一時的な措置」という建前なんですね。
そのため、個人設定で追加したリストは、30日経つと勝手に削除され、普通のEdgeモードに戻ってしまいます。
「あれ?また開けなくなった?」と思ったら、30日が過ぎている可能性が高いです。 その時は、面倒ですがもう一度同じ手順で「次回からIEモード」をオンにし直してください。 これはもう、Windows 11を使う上での「月一回の定期メンテナンス」だと思って割り切るしかありません…。
【裏技】30日制限を回避する方法はあるの?
「30日ごとに再設定なんてやってられない!」という声、ごもっともです。 実は、少し上級者向けになりますが、「ローカルサイトリスト」を使用することで、この制限を実質的に回避する方法があります。
※これは企業のIT管理者が使う「エンタープライズモード」を、個人PCで擬似的に再現する方法です。
▼簡易手順(上級者向け)
- メモ帳を開き、対象のURLを記載したXMLファイルを作成します(Microsoftの仕様に従う必要があります)。
- Edgeのポリシー設定(Group Policyなど)で、このXMLファイルを読み込ませます。
ただ、これはレジストリ操作やポリシーエディタが必要になるため、一般のユーザーにはリスクが高いです。 基本的には、「ツールバーにボタンを出して、切れたらまた追加する」という運用が、一番安全で確実です。
IEモードでもサイトが見られない時の対処法・トラブルシューティング
「手順通りに設定したのに、IEモードにならない!」 「IEモードにはなったけど、画面が真っ白で何も映らない!」 「ログインボタンを押すと、元のEdgeモードに戻ってループしちゃう!」
そんなトラブルに直面した時のために、私が現場で培った「解決策の引き出し」を全て公開します。 焦らずに一つずつ確認してみてください。
【症例1】メニューに「IEモードで再読み込み」が見当たらない
原因:設定がまだ有効になっていないか、ポリシーで禁止されています。
対処法:
- まず、Edgeを完全に終了して再起動しましたか?右上の×ボタンで閉じるだけでなく、タスクマネージャーでプロセスが残っていないか確認しましょう。
- 設定画面の「IEモードの許可」が「許可」になっているか再確認してください。
- もし会社支給のPCなら、IT管理者がポリシーで「IEモード禁止」に設定している可能性があります。この場合は管理者に相談するしかありません。
【症例2】IEモードにはなるが、画面が真っ白/表示崩れが起きる
原因:「ドキュメントモード」の不一致、またはキャッシュの悪さ。
対処法:
- 閲覧データのクリア:Edgeの「設定」>「プライバシー、検索、サービス」>「閲覧データをクリア」から、「Cookie」と「キャッシュされた画像とファイル」を削除してみてください。IEモードは古いキャッシュに敏感です。
- 互換表示設定:IEモードで開いている状態で、ツールバーのIEアイコンをクリックし、「互換表示でサイトを開く」などのオプションがあれば試してみてください。
- F12 開発者ツール:(上級者向け)F12キーを押して(またはIEChooserを起動して)、ドキュメントモードを「10」や「9」「8」などに手動で切り替えてみると、映ることがあります。
【症例3】特定のボタン(印刷やアップロード)が反応しない
原因:ポップアップブロック、またはActiveXのブロック。
対処法:
- ポップアップ許可:アドレスバーに「ブロックされました」というアイコンが出ていませんか?クリックして「常に許可」を選びましょう。
- 信頼済みサイトへの登録:これ、意外と重要です!コントロールパネルから「インターネットオプション」を開き、「セキュリティ」タブ > 「信頼済みサイト」に、そのサイトのURLを追加してください。これでActiveXの制限が緩和されます。
【症例4】「サポートされていないブラウザです」と表示され続ける
原因:サイト側が「Edge」という名前だけで判断して門前払いしている(User-Agent判定)。
対処法: これはIEモードにしても直らない場合があります。 しかし、IEモードにすることで、サイト側に送信される「User-Agent(私は◯◯というブラウザですという自己紹介)」が「Trident(IEのエンジン)」に変わるため、多くの場合は突破できるはずです。 それでもダメな場合は、サイトの管理者に「IEモードでの動作保証」を確認してみてください。
機能比較表:EdgeモードとIEモードの違いを知っておこう
ここで一度、通常のEdgeと、今回設定したIEモード、そして廃止された旧IEの違いを整理しておきましょう。 「IEモードにしておけば万能!」というわけではないので、注意が必要です。
表1:ブラウザ機能・互換性比較
| 項目 | 通常のMicrosoft Edge | EdgeのIEモード | 旧 Internet Explorer 11 (廃止) |
|---|---|---|---|
| エンジン | Chromium (Blink) | Trident (MSHTML) | Trident (MSHTML) |
| ActiveX | × 非対応 | ○ 対応 | ○ 対応 |
| Javaアプレット | × 非対応 | ○ 対応 | ○ 対応 |
| Silverlight | × 非対応 | ○ 対応 | ○ 対応 |
| 最新Web技術 | ○ 完全対応 | △ 表示崩れのリスクあり | × 非対応 |
| セキュリティ | ◎ 最高レベル | △ IE相当 | × サポート終了 |
この表からも分かる通り、IEモードはあくまで「古い技術で作られたサイトを表示するためだけの緊急避難的なモード」です。
YouTube、Gmail、Microsoft 365(Teamsなど)、そして現代的なニュースサイトなどをIEモードで開くと、逆に表示が崩れたり、全く動かなくなったり、最悪の場合はセキュリティ警告が出たりします。
「必要なページだけをIEモードにして、普段の検索や閲覧は最新のEdgeモードを使う」 この「使い分け」こそが、Windows 11を快適に使いこなす最大のコツですよ!
【管理者向け】30日制限を突破する「エンタープライズモード」
ここまでは個人ユーザー向けの設定解説でしたが、もしあなたが企業のIT管理者であれば、30日ごとの更新を従業員に行わせるのは現実的ではありません。 「情シスさん、またサイトが開かなくなったよ!」という電話が鳴り止まない未来が見えます…。
組織としてIEモードを管理する場合は、「エンタープライズモード サイトリスト(Enterprise Mode Site List)」を使用します。
サイトリストによる一括管理のメリット
XML形式のサイトリストを作成し、グループポリシー(GPO)またはIntuneを使って配布することで、以下の圧倒的なメリットが得られます。
- 30日制限の解除:管理者が指定したサイトは、2029年のサポート終了まで、無期限で自動的にIEモードで開かれます。
- ドキュメントモードの指定:「このサイトはIE8互換」「こっちはIE11互換」など、サイトごとに詳細なレンダリングバージョンを指定できます。これにより、表示崩れを極限まで減らせます。
- ユーザー負担の軽減:従業員は何も設定する必要がありません。URLにアクセスするだけで、勝手にアイコンが切り替わり、適切なモードが適用されます。
Microsoftが提供している「Edge サイトリストマネージャー(Microsoft Edge Site List Manager)」という無料ツールを使えば、GUIベースで簡単にリスト(XMLファイル)を作成可能です。
社内システムやSaaSのIE依存がまだ解消されない場合は、個人の設定に頼るのではなく、必ずこのサイトリストによる運用を検討してください。 これが、管理者の安眠を守る唯一の方法です!💤
なぜ今でもIEモードが必要なの?「ActiveXの呪縛」とは
最後に、なぜ最新のWindows 11になっても、私たちはIEの亡霊を追いかけなければならないのか。 その元凶について少し深掘りしておきます。これを理解しておくと、今後のシステム移行計画や、トラブル時の切り分けに役立ちます。
最大の犯人は、「ActiveX(アクティブエックス)」という古い技術です。
これはかつてMicrosoftが開発した、Webブラウザ上でWindowsの機能(ファイル操作、周辺機器制御、高度なグラフィック描画など)を直接利用するための仕組みです。 日本の多くの官公庁システム、銀行の法人向けバンキング、製造業の受発注システムなどは、セキュリティカードリーダーの読み取りや、帳票の印刷機能などに、このActiveXを多用してきました。
しかし、ActiveXはセキュリティ上の脆弱性が多く、モダンなWeb標準技術(HTML5など)とは相容れない構造をしています。 そのため、ChromeやFirefox、そして新しいEdgeなどの現代的なブラウザは、ActiveXを一切サポートしていません。
これが、「IEでなければ動かない(=ActiveXが動かない)」という状況を生み出している根本原因です。
開発コストと「塩漬け」システム
「作り直せばいいじゃないか」と思われるかもしれませんが、基幹システムの刷新には数億円〜数十億円規模のコストと、数年の期間がかかります。 特に、2025年や2027年といった「SAPの保守期限」や「レガシーシステムの刷新サイクル」まで、現行システムを延命させたいという経営判断が多くの企業でなされています。
その「つなぎ」の役割を担っているのが、このIEモードなのです。
つまり、IEモードは単なる懐古趣味の機能ではなく、デジタルトランスフォーメーション(DX)が完了するまでの、日本社会を支える重要な「命綱」であると言えます。 この機能は、少なくとも2029年まではサポートされる予定です。 それまでは、このIEモードと上手く付き合っていくしかありません。
まとめ:IEモードを使いこなして、Windows 11を快適に!
Windows 11でIEを利用するための「IEモード」について、設定手順からトラブルシューティング、背景にある技術まで、徹底的に詳しく解説してきました。
今回の記事の要点を、最後にもう一度おさらいしておきましょう。
✅ IEモード完全攻略チェックリスト
- まずは有効化: Edgeの設定 > 既定のブラウザー > 「IEモードの許可」をオンにして再起動!これが全ての始まりです。
- 便利技: 「ツールバーにボタンを表示」の設定をしておけば、ワンクリックで秒速切り替えが実現します。
- 30日ルール: 自動切り替え設定は便利ですが、「30日で期限切れ」になります。カレンダーにメモして定期的に再設定しましょう。
- トラブル対応: 表示がおかしい時は、キャッシュクリアや「信頼済みサイト」への登録を試してください。
「IEが消えた!」と焦る必要はもうありません。 このIEモードを使いこなせば、最新のWindows 11の快適な動作とセキュリティを享受しつつ、必要な時だけ古いシステムにもアクセスできる、まさに「いいとこ取り」の理想的な環境が手に入ります。
「新しいパソコンに変えなきゃよかった…」なんて後悔する必要もありません。 Windows 11は素晴らしいOSです。そしてIEモードは、私たちユーザーのために用意された、Microsoftからの優しさ(と、過去の遺産への責任)の結晶です。
まずは一度、設定画面を開いてIEモードを有効化してみてください。 それだけで、業務の停滞や互換性の悩みから解放されて、スムーズに仕事が進むようになりますよ!
あなたのWindows 11ライフが、より快適でストレスフリーなものになりますように…🙏✨ もしこの記事が役に立ったら、同じように困っている同僚の方にも教えてあげてくださいね!応援しています!💪

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