Thunderbirdのデータ移行・バックアップ完全ガイド:万が一の故障に備えるプロファイル保存と復元手順【2025年最新版】

Thunderbirdのデータ移行・バックアップ完全ガイド:万が一の故障に備えるプロファイル保存と復元手順【2025年最新版】 パソコン

お急ぎの方へ:この記事の結論

この記事はThunderbirdの全データを守るための「超・完全ガイド」です。文字数が非常に多いので、目的に合わせてジャンプしてくださいね!👇

 

「あれ…?PCの電源が入らない…」
「再起動したら、Thunderbirdのメールが全部消えちゃってる…?

 

あなたは今、そんな「万が一」の恐怖を想像して、あるいは実際に何らかのトラブルに直面して、藁にもすがる思いで検索されたのではないでしょうか。

 

その不安な直感は、残念ながら正しいものです。

 

Thunderbird(サンダーバード)は、無料でありながら超高機能で、私たちの大切なビジネスやプライベートの連絡を一手に引き受けてくれる、非常に優秀なメールソフトです。

 

ですが、GmailやOutlook.comのような「クラウド完結型」のWebメールサービスとは、決定的に異なる点が一つだけあります。

 

それは、「メールデータの実体が、サーバーではなく、あなたのパソコン(PC)の中に保存されている」という事実です。

 

つまり、どういうことか分かりますか?

 

もし今日、あなたのPCが突然故障したり、Windows Updateに失敗してOSが起動しなくなったり、あるいは操作ミスでフォルダを消してしまったりした場合…。

 

大切な取引先とのやり取り、家族との思い出のメッセージ、長年かけて丁寧に構築したアドレス帳、そして複雑に設定した振り分けルールのすべてが、一瞬にして「ゼロ」になるリスクがあるのです😱

 

「まさか自分がそんな目に遭うわけがない」
そう思った時こそ、対策を行う唯一のタイミングです。

 

データが消えてからでは、どんなに泣いても、どんなにお金を積んでも、戻ってこないことがあります。
(専門の復旧業者に依頼すると、数十万円かかることもザラですからね…💸)

 

でも、大丈夫です!安心してください!

Thunderbirdのバックアップは、実は「ある一つのフォルダ」さえ守ればいいだけ。仕組みさえ分かってしまえば、PC初心者の方でも絶対に失敗しません。

 

この記事では、PCが苦手な方でも迷わず実行できる「Thunderbirdのデータを丸ごとバックアップする方法」を、専門用語を一切使わず(使っても噛み砕いて)、ステップバイステップで徹底的に解説します✨

 

* 最も確実な「手動コピー」の方法
* 便利な「アドオン」を使った自動化
* 新しいPCへの「完璧な移行手順」
* アドレス帳だけの個別保存
* よくあるトラブルの解決策

 

これらを全て網羅した、まさに「バイブル(聖書)」のような記事に仕上げました。

 

もう、データの消失に怯える必要はありません。
温かいコーヒーでも飲みながら、私と一緒に一つずつ設定していきましょう。

 

今すぐこの手順に従って、「絶対に消えない安心」を手に入れてくださいね!💪

 

 

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目次(気になるところをクリック)
  1. 第1章:なぜThunderbirdのバックアップは「プロファイル」が重要なのか?
    1. 1-1. プロファイルフォルダとは「Thunderbirdの心臓部」
    2. 1-2. IMAPを使っているから大丈夫?という危険な誤解
  2. 第2章:【推奨】最も確実で安全な「手動バックアップ」の全手順
    1. 2-1. 【重要】作業前にThunderbirdを完全に終了する
    2. 2-2. プロファイルフォルダの場所を一発で開く方法
    3. 2-3. バックアップすべきフォルダを特定する
    4. 2-4. 外付けメディアにコピーする
    5. 2-5. ちゃんとコピーできたか確認する方法(超重要!)
  3. 第3章:Thunderbird標準機能「エクスポート」は使える?
    1. 3-1. エクスポート機能の使い方
    2. 3-2. なぜ「手動コピー」の方が推奨なのか?
  4. 第4章:【上級編】アドオン「ImportExportTools NG」で自動バックアップ
    1. 4-1. ImportExportTools NGのインストール方法
    2. 4-2. 自動バックアップのスケジュール設定(ここが重要!)
  5. 第5章:バックアップ方法の比較まとめ
  6. 第6章:新しいPCへの「データ移行・復元」完全マニュアル
    1. 6-1. 新しいPCにThunderbirdをインストールする
    2. 6-2. 新しいプロファイルフォルダの場所を開く
    3. 6-3. データの「総入れ替え」を行う(最重要ステップ!)
    4. 6-4. 起動確認
  7. 第7章:もしも復元できない時は?(プロファイルマネージャーの活用)
    1. プロファイルマネージャーの起動方法
    2. 正しいプロファイルを指定する
  8. 第8章:【部分バックアップ】アドレス帳やフィルタだけ保存したい場合
    1. プロファイル内の重要ファイル一覧表
  9. 第9章:バックアップに関するトラブルシューティングとQ&A
    1. Q1. プロファイルフォルダの容量が数十GBもあって、USBに入りません!
    2. Q2. MacからWindows(またはその逆)へ移行できますか?
    3. Q3. Google DriveやDropboxで同期してもいいですか?
    4. Q4. コピー中に「ファイルが使用中です」と出て止まります。
  10. まとめ:備えあれば憂いなし。今すぐ「5分」の投資を!

第1章:なぜThunderbirdのバックアップは「プロファイル」が重要なのか?

 

作業を始める前に、ほんの少しだけ「仕組み」の話をさせてください。
これを知っているだけで、バックアップの失敗がなくなりますし、万が一の時の応用力が段違いになりますからね😊

 

多くの人が、大きな誤解をしています。

 

「メールソフトのバックアップ」というと、受信トレイにあるメールを一通ずつ保存したり、自分宛に転送したりすることをイメージされる方が多いのです。

 

しかし、Thunderbirdにおいてその方法は非効率であり、かつ不完全です。
何万通ものメールを一つずつ保存なんて、やってられませんよね?

 

Thunderbirdのバックアップで最も重要なキーワード、それが「プロファイル(Profile)」です。

 

1-1. プロファイルフォルダとは「Thunderbirdの心臓部」

 

Thunderbirdは、プログラム本体(アプリ)と、ユーザー個人のデータ(中身)を、完全に分けて管理しています。

 

わかりやすく「車」で例えてみましょう🚗

 

* Thunderbird本体 = 車体
(ディーラーに行けば誰でも同じ新品が手に入ります)
* プロファイルフォルダ = ドライバーの記憶・技術・持ち物
(ナビの履歴、シートの位置調整、ダッシュボードに入れたサングラス、運転の癖…これらはあなただけのものです)

 

どんなに新しい「車体(PC)」を用意しても、「ドライバーの記憶(プロファイル)」がなければ、目的地に行くことも、快適に運転することもできませんよね?🤔

 

この「プロファイルフォルダ」という魔法の箱の中には、以下のすべてが含まれています。

 

  • 送受信したすべてのメールデータ(本文、添付ファイル含む)
  • アカウント設定情報(メールアドレス、パスワード、サーバー設定)
  • 登録したアドレス帳(連絡先、グループ設定)
  • 作成したメッセージフィルター(メールの自動振り分けルール)
  • インストールしたアドオンやテーマ(拡張機能とその設定)
  • 学習した迷惑メールフィルター(どれがスパムかの判断基準)

 

つまり、この「プロファイルフォルダ」さえ丸ごとコピーしておけば、世界中のどのPCでThunderbirdを開いても、一瞬で「いつものあなたのメール環境」を100%完全に再現できるのです✨

 

逆に言えば、このフォルダを守らなければ、どれだけ個別のメールを保存しても、環境全体の復元は不可能です。

 

1-2. IMAPを使っているから大丈夫?という危険な誤解

 

「私はGmailなどをIMAP方式で使っているから、データはサーバーにあるし大丈夫!」
「PCが壊れても、またログインすればメールは見れるでしょ?」

 

そんなふうに考えて、バックアップを後回しにしていませんか?
その油断が、一番怖いんです!💀

 

確かにIMAPはサーバー上のメールを参照するため、受信メール自体の消失リスクは低いです。
PCが爆発しても、サーバーにログインすればメールは読めます。

 

しかし、以下のデータはサーバーには保存されておらず、あなたのPC内にしか存在しません。

 

  • ローカルフォルダに保存したメール:
    サーバー容量を空けるためにPC内に移動させた過去のメールなど。これはPCが壊れたら完全に消えます。
  • POP形式のアカウント:
    プロバイダメールなどでPOPを使っている場合、受信したメールはPC内にしかありません。
  • 連絡先(アドレス帳):
    Thunderbirdのアドレス帳は、基本的にローカル(PC内)データです。
  • メールの振り分けルール:
    「A社からのメールは重要フォルダへ」といった設定は、あなたのThunderbirdの中にしかありません。
  • 署名や定型文:
    これも再設定するのは非常に面倒ですよね。

 

PCが故障した際、サーバーに残っているメールは再読込できます。
でも、あなたが何年もかけて整理した「アドレス帳」や、業務効率を支えていた「振り分けルール」は、バックアップがなければ二度と戻ってきません。

 

だからこそ、接続方式に関わらず、物理的なプロファイルのバックアップが必須なのです😤

 

 

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第2章:【推奨】最も確実で安全な「手動バックアップ」の全手順

 

ここからは、いよいよ実践編です!

 

バックアップにはいくつかの方法がありますが、私がプロとして最も推奨するのは、特別なソフトを使わず、Windowsの機能だけで行える「手動コピー」です。

 

「手動なんて面倒くさそう…」と思うかもしれませんが、実はこれが一番安全なんです。
外部ツールの不具合に左右されず、Windowsさえ動けば確実にデータを守れる「最強の方法」ですからね!

 

2-1. 【重要】作業前にThunderbirdを完全に終了する

 

まず、何よりも先にやるべきこと。
それは、Thunderbirdを完全に終了させることです。

 

Thunderbirdが起動している状態でデータをコピーしようとすると、一部のファイルが使用中(ロック状態)になっているため、「コピーできません」というエラーが出たり、最悪の場合データが破損した状態で保存されてしまいます。

 

1. 画面右上の「×」ボタンでThunderbirdを閉じます。
2. 念のため、少し時間を置きます(終了処理に数秒かかることがあります)。
3. タスクバー(画面下のアイコンが並んでいるところ)にThunderbirdが残っていないか確認しましょう👀

 

2-2. プロファイルフォルダの場所を一発で開く方法

 

プロファイルフォルダは、通常「隠しフォルダ」という奥深〜い場所に保存されていて、普通に探すと見つけるのが大変です。

 

そこで、最短1秒でたどり着くための「魔法の呪文」を使った手順を紹介しますね!

 

手順①:「ファイル名を指定して実行」を開く
キーボードの 「Windowsキー(田)」 を押しながら 「R」 キーを押してください。
画面の左下(または中央)に、小さな入力ウィンドウが表示されます。

 

手順②:魔法の呪文を入力する
表示された入力欄に、以下の文字列を半角で入力(コピペ推奨!)してください。

 

%APPDATA%\Thunderbird\Profiles\

 

手順③:実行する
入力したら、「OK」ボタンをクリック、またはEnterキーを押します。
すると、エクスプローラーがパッと開き、いくつかのフォルダが表示されます。

 

2-3. バックアップすべきフォルダを特定する

 

開いたフォルダの中に、意味不明な英数字の羅列が含まれた名前のフォルダがあるはずです。
これが、あなたのデータそのものです。

 

例:
* `x8z7a9b.default`
* `y2k3m4n.default-release`

 

この「.default」や「.default-release」がついているフォルダこそが、あなたの全データが詰まったプロファイルフォルダです。

 

「フォルダが複数あってどれか分からない!」という方へ
長く使っていると、フォルダが複数あることがあります。
その場合は、フォルダの「更新日時」を見てください。日付が「現在(たった今)」になっているものが、今使っているメインのプロファイルです。

 

💡 プロからのアドバイス

「どれが正しいフォルダか不安…」という場合は、今開いている「Profiles」フォルダの一つ上の階層、つまり「Thunderbird」というフォルダごと丸ごとバックアップしてしまいましょう。

これなら `profiles.ini` という設定ファイルも一緒に保存できるので、復元がさらに簡単になりますよ🙆‍♀️

 

2-4. 外付けメディアにコピーする

 

バックアップ先は、必ずPC内部(デスクトップやドキュメント)ではなく、「PCの外部」を選んでください。
PC自体が故障したら、中にあるバックアップも一緒に道連れになってしまいますからね💦

 

用意するもの
* USBメモリ(8GB〜32GB程度あれば十分です)
* または、外付けハードディスク/SSD

 

コピーの手順
1. USBメモリや外付けHDDをPCに接続します。
2. 先ほど特定したプロファイルフォルダ(または「Thunderbird」フォルダ全体)を右クリックし、「コピー」を選択します(ショートカット:Ctrl + C)。
3. USBメモリなどのフォルダを開き、何もないところで右クリックして「貼り付け」を選択します(ショートカット:Ctrl + V)。

 

これで、緑色のプログレスバーがいっぱいになり、コピーが完了すればバックアップは終了です!🎉

 

メールの量によっては、数GB〜数十GBになることもあり、コピーに数十分かかる場合があります。
完了するまでは、絶対にPCの電源を切ったり、USBを抜いたりしないでくださいね。

 

2-5. ちゃんとコピーできたか確認する方法(超重要!)

 

「コピーしたつもりだったのに、中身が空っぽだった!」
なんてことになったら目も当てられません。念には念を入れて確認しましょう。

 

1. コピー先の(USBメモリ内の)フォルダを右クリックして「プロパティ」を開きます。
2. 「サイズ」や「ファイル数」を確認します。
3. 元の(PC内の)フォルダも同様にプロパティを開き、サイズがほぼ同じであればOKです!

 

 

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第3章:Thunderbird標準機能「エクスポート」は使える?

 

Thunderbirdには、バージョン102以降から公式の「エクスポート機能」が搭載されました。
これについても触れておきましょう。

 

3-1. エクスポート機能の使い方

 

1. Thunderbirdのメニュー(≡) > 「ツール」 > 「設定とデータをエクスポート」をクリック。
2. 新しいタブでウィザードが開くので、「ZIPファイルとしてエクスポート」を選択。
3. 保存先を指定して実行。

 

これで、プロファイル全体をひとつの「ZIPファイル」に圧縮して保存してくれます。

 

3-2. なぜ「手動コピー」の方が推奨なのか?

 

「公式機能なら、こっちの方がいいんじゃない?」と思いますよね。
もちろん、データ量が少ない(数GB以内)なら、この機能はとても便利です。

 

しかし、メールデータが10GBを超えるようなヘビーユーザーの場合、以下の問題が起こることがあります。

 

* ZIP圧縮に時間がかかりすぎてフリーズする。
* 2GBまたは4GB以上の巨大なZIPファイルを作ると、破損して開けなくなることがある。
* 復元(インポート)時にエラーが出やすい。

 

対して、第2章で紹介した「フォルダごとの手動コピー」は、圧縮処理を行わないため、時間はかかっても失敗する確率が限りなく低いのです。
確実性をとるなら、やはり手動コピーが最強です💪

 

 

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第4章:【上級編】アドオン「ImportExportTools NG」で自動バックアップ

 

「手動が確実なのはわかったけど、毎回やるのは正直めんどくさい…」
「忙しいとついついバックアップを忘れちゃうんだよね…」

 

そんな「うっかりさん」や「効率重視さん」には、Thunderbirdの強力なアドオン(拡張機能)である『ImportExportTools NG』の導入を強くおすすめします!

 

この神アドオンを使えば、「毎日」「毎週」などのスケジュールで、Thunderbirdを閉じる時に自動的にバックアップを取ってくれるようになります✨

 

4-1. ImportExportTools NGのインストール方法

 

1. Thunderbirdのメニュー(≡)から「アドオンとテーマ」を選択します。
2. 左側のメニューで「拡張機能」を選びます。
3. 画面上部の検索バーに「ImportExportTools NG」と入力してEnterキーを押します。
4. 検索結果に出てきた「ImportExportTools NG」の横にある「Thunderbirdへ追加」ボタンをクリック。
5. 確認画面が出るので「追加」を選びます。
6. インストール完了後、Thunderbirdを再起動する必要がある場合があります。

 

4-2. 自動バックアップのスケジュール設定(ここが重要!)

 

インストールしただけでは自動バックアップはされません。必ず設定を行いましょう。

 

1. 受信トレイなどのフォルダ一覧の上で右クリックし、メニューの下の方にある「ImportExportTools NG」にマウスを合わせます。
2. さらに出てくるメニューから「バックアップスケジュール」を選択します。
3. 「バックアップの頻度」を選びます。
* 毎日:仕事で毎日大量のメールをする人向け
* 3日ごと / 7日ごと:一般的なユーザー向け
4. 次に、「保存先(Destination)」を選択し、バックアップ先のフォルダ(外付けHDDなど)を指定します。
5. 「オプション」をクリックして、詳細設定を開きます。

 

【推奨する詳細設定】
オプション画面の「バックアップ」タブで、以下のように設定するのがおすすめです。

 

* 「バックアップファイル名に日時を利用する」: オン
(いつのデータか分かりやすくなります)
* 「次のファイルもバックアップする」: すべてチェック
(`prefs.js` や `abook.mab` など、重要ファイルを含める設定です)
* 「古いバックアップを削除する」: 5〜10個程度に設定
(HDDがいっぱいにならないように、古いものから自動で消してくれます。便利!)

 

これで設定は完了です!

 

指定した期間が経過した後、Thunderbirdを終了しようとすると、「バックアップを実行しますか?」というポップアップが表示されるようになります。
「はい」を選べば、あとは寝ている間に自動的にバックアップが作成されますよ🤖💤

 

 

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第5章:バックアップ方法の比較まとめ

 

ここまで3つの方法を紹介しました。
それぞれの特徴を表にまとめましたので、ご自身のスタイルに合ったものを選んでくださいね。

 

比較項目 手動コピー(推奨) エクスポート機能 アドオン自動化
難易度 ★☆☆
(コピペするだけ)
★☆☆
(画面に従うだけ)
★★☆
(初期設定が必要)
確実性 ★★★(最強) ★★☆ ★★☆
大容量データ ◎ 問題なし △ 失敗の恐れあり ○ 設定次第
継続性 × 忘れがち × 手動のみ ◎ 自動で安心

 

結論:
基本は「ImportExportTools NG」で日々の自動バックアップを設定しておき、月1回などのタイミングで「手動コピー」による完全バックアップを行うのが、最強のデータ保護戦略です!🛡️

 

 

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第6章:新しいPCへの「データ移行・復元」完全マニュアル

 

さあ、ここからはバックアップしたデータを活用する場面です。

 

* 新しいPCを買ったので移行したい
* PCを初期化(リカバリ)したので元に戻したい
* 故障したPCのHDDからデータを取り出した

 

そんな時のための「復元(リストア)」手順を解説します。
第2章で行った「手動バックアップ」のデータを使う方法をメインに進めますね。

 

6-1. 新しいPCにThunderbirdをインストールする

 

まず、移行先の新しいPCに、Thunderbird公式サイトから最新のインストーラーをダウンロードして、インストールしてください。

 

インストールが完了したら、一度だけThunderbirdを起動してください。

 

「アカウントのセットアップ」画面が出ると思いますが、何も入力せずに「キャンセル」を押し、すぐに右上の×ボタンで終了させてください。

 

なぜ一度起動するの?
一度起動することで、新しいPC内に「プロファイルフォルダの置き場所」が自動的に作られるからです。この「空の箱」を作ってあげる作業が必要なんです。

 

6-2. 新しいプロファイルフォルダの場所を開く

 

第2章と同じ手順で、新しいPCのプロファイルフォルダを開きます。

 

1. 「Windowsキー + R」を押す。
2. `%APPDATA%\Thunderbird\Profiles\` を入力してEnter。
3. フォルダが開きます。ここには、先ほど自動生成された「空のプロファイルフォルダ(例:`new12345.default-release`)」があるはずです。

 

6-3. データの「総入れ替え」を行う(最重要ステップ!)

 

ここが最大の重要ポイントです!間違えないように慎重に行ってください。
やることは「上書き」ではなく「中身の入れ替え」です。

 

ステップ①:新しい中身を空にする
新しいPCにある、初期状態のプロファイルフォルダ(`new12345.default-release`など)をダブルクリックして開きます。
中にはいくつかのファイルが入っていますが、これらを「すべて選択(Ctrl+A)」して、「削除」してください。
フォルダの中身を空っぽにします。

 

ステップ②:古いデータをコピーする
USBメモリにバックアップしておいた「古いPCのプロファイルフォルダ」の中身を開きます。
こちらも「すべて選択(Ctrl+A)」して、「コピー(Ctrl+C)」します。

 

ステップ③:新しい場所に貼り付ける
先ほど空っぽにした「新しいPCのプロファイルフォルダ」の中に、「貼り付け(Ctrl+V)」します。

 

これで、新しいPCのプロファイルフォルダの中に、古いPCのデータが丸ごと移植されました!

 

6-4. 起動確認

 

貼り付けが完了したら、Thunderbirdを起動してください。

 

ドキドキの一瞬ですが…
以前のPCと全く同じメール、同じフォルダ構成、同じアドレス帳が表示されていれば、復元は大成功です!🎉

 

初回起動時のみ、セキュリティのためにメールパスワードの再入力を求められることがありますが、その際は落ち着いてパスワードを入力してくださいね。

 

 

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第7章:もしも復元できない時は?(プロファイルマネージャーの活用)

 

「手順通りにやったのに、起動しても初期状態のままだ…」
「古いプロファイルが認識されない!」

 

そんな時は、Thunderbirdの裏機能「プロファイルマネージャー」を使って、手動でプロファイルを指定してあげましょう。

 

プロファイルマネージャーの起動方法

 

1. Thunderbirdが終了していることを確認します。
2. 「Windowsキー + R」を押します。
3. 入力欄に `thunderbird.exe -p` と入力してEnterを押します。(`-p` の前には半角スペースを入れてください!)

 

すると、小さなウィンドウが開きます。これがプロファイルマネージャーです。

 

正しいプロファイルを指定する

 

1. 「新しいプロファイルを作成」をクリックします。
2. 「次へ」を押し、プロファイル名に適当な名前(例:MyBackup)を付けます。
3. 「フォルダを選択」ボタンをクリックします。
4. ここで、USBメモリからコピーしてきた(復元したい)プロファイルフォルダを選択します。
5. 「完了」をクリックします。
6. 今作成したプロファイル(MyBackup)を選択し、「今後このプロファイルを使用する」にチェックを入れて、「Thunderbirdを起動」をクリックします。

 

これで、指定したフォルダのデータを読み込んで起動するようになりますよ!✨

 

 

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第8章:【部分バックアップ】アドレス帳やフィルタだけ保存したい場合

 

「メール本体は消えてもいいけど、アドレス帳だけはどうしても守りたい!」
「メールデータが重すぎるから、設定だけ移行したい」

 

そんな上級者の方のために、プロファイルフォルダの中にある「どのファイルが何のデータなのか」を解説します。
これを知っていれば、必要なファイルだけをピックアップして保存することも可能です。

 

プロファイル内の重要ファイル一覧表

 

| ファイル名 | 役割と内容 | 重要度 |
| :--- | :--- | :--- |
| **abook.mab** | 個人用アドレス帳 | ★★★ |
| **history.mab** | 記録用アドレス帳(履歴) | ★★☆ |
| **prefs.js** | 全体の設定ファイル(アカウント設定など) | ★★★ |
| **Mail** (フォルダ) | POPアカウントのメールデータ実体 | ★★★ |
| **ImapMail** (フォルダ) | IMAPアカウントのキャッシュデータ | ★☆☆ |
| **key4.db** | パスワード保存用データベース | ★★☆ |
| **logins.json** | 保存されたパスワード情報 | ★★☆ |
| **msgFilterRules.dat** | メッセージフィルター(振り分けルール) | ★★☆ |
| **calendar-data** (フォルダ) | カレンダーの予定データ | ★★☆ |

 

活用のヒント:
例えば、「アドレス帳だけ復元したい」という場合は、バックアップから `abook.mab` というファイルだけを取り出して、新しいPCのプロファイルフォルダの中に上書きすれば、アドレス帳だけが復活します。
(※ただし、バージョンによってファイル形式が `.sqlite` に変わっている場合もあるので、基本はフォルダごとのバックアップ推奨です!)

 

 

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第9章:バックアップに関するトラブルシューティングとQ&A

 

ここでは、読者の皆様からよく寄せられるトラブルと、その解決策をQ&A形式でまとめました。
エラーが出た際は、ここを確認してみてください。

 

Q1. プロファイルフォルダの容量が数十GBもあって、USBに入りません!

 

Thunderbirdを何年も使っていると、削除したはずのメールの残骸が溜まって、ファイルサイズが肥大化することがあります。

 

解決策:フォルダの「最適化」を行う
1. Thunderbird上で、容量が大きいフォルダ(受信トレイなど)を右クリックします。
2. 「最適化」を実行します。
3. これだけで、見えないゴミデータが完全消去され、容量が半分以下になることもあります!バックアップ前に必ずやりましょう。

 

Q2. MacからWindows(またはその逆)へ移行できますか?

 

回答:基本的には可能です!
Thunderbirdのプロファイル構造は、Windows、macOS、Linuxですべて共通しています。

 

ただし、プロファイルフォルダの場所が違います。
* Windows: `%APPDATA%\Thunderbird\Profiles\`
* macOS: `~/Library/Thunderbird/Profiles/`

 

Macで作ったプロファイルの中身をコピーして、Windowsのプロファイルフォルダに入れれば動作します。
ただし、OS間のフォントの違いや、OS専用のアドオンが原因で表示が崩れることがあるので、移行後はアドオンの更新チェックを行ってくださいね。

 

Q3. Google DriveやDropboxで同期してもいいですか?

 

回答:絶対にやめてください!!🙅‍♀️

 

クラウドストレージは便利ですが、Thunderbirdのプロファイル同期には向いていません。

 

理由:
Thunderbirdがメールを受信してファイルを書き換えている最中に、Google Driveなどが勝手に同期(アップロード)を開始すると、ファイルがロックされてしまい、「データベースの競合」や「ファイルの破損」が発生します。
最悪の場合、メールが二度と開けなくなります。

 

もしクラウドを使いたいなら、「同期」ではなく、「Thunderbirdを終了した後に、手動でZIPファイルをアップロードする」という保管庫としての使い方をしてください。

 

Q4. コピー中に「ファイルが使用中です」と出て止まります。

 

回答:Thunderbirdが裏で動いています。
画面上は消えていても、バックグラウンドプロセスとして残っている場合があります。

 

1. PCを一度再起動してください。
2. 再起動直後、Thunderbirdを起動せずに、すぐにバックアップ作業を行ってください。
これで確実にロックが解除された状態でコピーできます。

 

 

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まとめ:備えあれば憂いなし。今すぐ「5分」の投資を!

 

ここまで、Thunderbirdのバックアップについて、徹底的に解説してきました。
長文にお付き合いいただき、本当にありがとうございます!🙇‍♀️

 

最後に、今回の記事の重要ポイントをもう一度おさらいしましょう。

 

  • データはPCの中にある: PCが壊れたら、メールもアドレス帳も全て消える。
  • 「プロファイル」が命: 個別のメール保存ではなく、プロファイルフォルダごとのバックアップが最強。
  • 手動コピーが一番安全: `%APPDATA%\Thunderbird\Profiles\` をUSBにコピーするだけ。
  • アドオンで自動化: 「ImportExportTools NG」を使えば、日々のバックアップを自動化できる。
  • クラウド同期はNG: データ破損の元になるので、外部メディアへの保存を推奨。

 

PCの故障は、ある日突然、何の前触れもなく訪れます。
「明日やろう」と思っているその「明日」に、PCが起動しなくなるかもしれません。

 

この記事を読み終えた「今」が、運命の分かれ道です。
もし手元にUSBメモリがあるなら、今すぐ挿して、フォルダをコピーしてください。

 

そのたった5分の作業が、将来のあなたを絶望の淵から救う「命綱」となります。

 

あなたのデジタルライフが、安全で、快適で、そして思い出深いものであり続けることを、心から願っています!
応援しています!💪✨

 

※本記事の情報は2025年最新のThunderbirdバージョンに基づいています。アップデートにより画面構成が一部変更になる場合があります。

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