「あれ…?Windows 11にしてから、NASにアクセスできない!」
「社内の共有サーバーに、もっと簡単にアクセスしたいのに!」
ある日突然、あなたのWindows 11 PCがそんな状態になって、スマホで慌てて「windows11 nas アクセスできない」なんて検索して、このページにたどり着いてくれたんじゃないでしょうか。
もしかして、毎回「\192.168.x.x\share」みたいなネットワークパスを手入力するのが面倒で、イライラしていませんか…?
それとも、突然「共有フォルダが見つからない」「資格情報が違う!」って怒られて、もう途方に暮れていたり…?
わかります、わかります!私も全く同じ経験があります。
仕事のファイルにアクセスできないし、「もしかして、NASが壊れた…?」「PCの設定を間違えた…?」って、もうパニックになっちゃいますよね😥
でも、大丈夫です!
その焦る気持ち、よーくわかります。でも、慌ててNASを買い替えたり、PCを初期化するのは待ってください!
これらの問題の多くは、Windows 11のちょっとした設定ミスや、ネットワーク設定の「お約束」を知らないことが原因なんです。ハードウェアの物理的な故障であるケースは、意外と稀なんですよ😲
この記事は、そんな「ネットワーク迷子」に陥ってしまったあなたを救うための、「windows11 ネットワークドライブの割り当て」の手順と、「nas アクセスできない」トラブルの解決策をステップバイステップで徹底的に解説する「完全ガイド」です👩💻✨
私と一緒に、一つずつ冷静に確認していきましょうね🥰
ネットワークドライブの割り当てとは? Windows 11で使うメリット
まず、基本的な部分から理解を深めていきましょう。
「ネットワークドライブの割り当て」とは、一体どのような機能で、それを行うとどんないいことがあるのでしょうか。
ネットワークドライブの基本
「ネットワークドライブの割り当て」っていうのは、ネットワーク上にある共有フォルダやNAS上の特定の場所を、あたかも自分のPCに内蔵されているローカルドライブ(CドライブやDドライブ)と同じように、簡単なドライブ文字(例:Zドライブ、Yドライブ)で見せるようにする機能のことです。
例えば、あなたのNASに「Movie」という動画用フォルダがあり、そのネットワーク上の住所(UNCパスと言います)が \MyNAS\Movie だったとします。
通常、このフォルダにアクセスするには、エクスプローラーのアドレスバーに毎回 \MyNAS\Movie と入力するか、ネットワークツリーをたどる必要がありますよね。すっごく面倒です…。
でも、ネットワークドライブの割り当てで、この \MyNAS\Movie を「Zドライブ」として設定しておけば、次回からはエクスプローラーで「PC」を開き、「Zドライブ」をダブルクリックするだけで、一瞬で「Movie」フォルダにアクセスできるようになるんです!
Windows 11でネットワークドライブを割り当てる具体的なメリット
この機能を利用するメリットは、単にアクセスが早くなるだけじゃないんですよ。
- 圧倒的なアクセス速度と簡便性
エクスプローラーの「PC」画面に、CドライブやUSBメモリと同じように並んで表示されるため、目的のフォルダにたどり着くまでのクリック数が劇的に減ります。 - アプリケーションからの利用が容易に
Word、Excel、PowerPointなどのオフィスソフトや、動画編集ソフト、画像編集ソフトからファイルを「開く」または「保存」する際、ネットワーク上の場所をたどるのは非常に面倒ですよね。
でも、Zドライブのように割り当てておけば、保存先として「Zドライブ」を選ぶだけで済んじゃいます。 - パス(場所)の直感的な理解
複雑な\ServerName\Department\FY2025\Documentsみたいな長いパスを覚える必要がなくなります。
「Zドライブは共有ドキュメント」といった簡単なルールさえ覚えておけばよくなります。 - バッチファイルやスクリプトでの活用(上級者向け)
特定のドライブ文字が固定されることで、バックアップやファイル操作を自動化するスクリプトを組む際に、非常に管理しやすくなるんですね。
ネットワークドライブが活躍する主なシーン
この機能は、以下のような様々な場面でその真価を発揮します。
- 家庭内(ホームユース)
- NAS(Synology, QNAP, Buffalo製など)に保存している大量の写真、動画、音楽ファイルに、家族全員のPCから簡単にアクセスしたい時。
- PCのバックアップデータをNASに保存しており、その内容を確認したい時。
- オフィス(ビジネスユース)
- 社内のファイルサーバーにある「営業部共有フォルダ」や「経理部共有フォルダ」に、自分のPCから素早くアクセスしたい時。
- プロジェクトごとに共有フォルダが分かれており、複数のフォルダを頻繁に行き来する時。
- SOHO・フリーランス
- メインのデスクトOP PCとノートPCなど、複数のPC間で作業ファイルをNASを介して共有・同期している時。
このように、ネットワークドライブの割り当ては、Windows 11でネットワーク上のデータを扱う上で欠かせない、とっても強力な機能なんです!
超図解!Windows 11でネットワークドライブを割り当てる具体的な手順
お待たせしました!
ここからは、実際にWindows 11でネットワークドライブを割り当てるための具体的な手順を、画面キャプチャのイメージと共に詳しく解説していきますね。
主に2つの方法(エクスプローラーを使う方法、コマンドを使う方法)がありますが、ほとんどの方にとっては「手順1」のエクスプローラーを使う方法が最もカンタンで確実ですよ🥰
準備:割り当てに必要な情報を確認する
作業を始める前に、必ず以下の3つの情報を手元に用意してください!
これが分からないと、割り当て作業を進めることができません…
- 共有フォルダのパス(UNCパス)
- ネットワーク上の場所を示す「住所」のことです。
- 通常は
\サーバー名\フォルダ名または\IPアドレス\フォルダ名という形式になっています。 - 例1(サーバー名):
\MyServer\Share - 例2(IPアドレス):
\192.168.1.50\Public - IPアドレスの確認方法: NASやサーバーのIPアドレスが分からない場合は、ルーターの管理画面にログインし「接続デバイス一覧」を見るか、NASメーカーが提供している管理ツール(例:Synology Assistant)を使って確認してください。
- ヒント: サーバー名(ホスト名)で接続できない場合でも、IPアドレスで試すとうまくいくことが多いため、IPアドレスを調べておくことを、強く強くオススメします!
- アクセスに必要なユーザー名
- その共有フォルダにアクセスする権限を持つユーザーのアカウント名です。
- Windowsのログイン名(Microsoftアカウントのメールアドレスなど)とは異なる場合が多いため注意してくださいね。
- NAS側で設定した専用のユーザー名(例:
nas_user)が必要なことが一般的です。
- アクセスに必要なパスワード
- 上記「2.」のユーザー名に対応するパスワードです。
これらの情報が不明な場合は、自宅のNASであればNASの管理画面、オフィスの場合はネットワーク管理者に確認してくださいね。
手順1:エクスプローラーを使った標準的な割り当て方法(推奨)
これが最も一般的でカンタンな方法です。
ステップ1:エクスプローラーを起動する
タスクバーにあるフォルダのアイコンをクリックするか、キーボードの Windowsキー + Eキー を同時に押して、エクスプローラーを開きます。
ステップ2:「PC」を右クリックする
エクスプローラーの左側にあるナビゲーションウィンドウから「PC」を見つけ、マウスで右クリックします。
ステップ3:「その他のオプションを表示」を選択する(Windows 11の仕様)
Windows 11では、右クリックメニューが簡素化されていますよね。
表示されたメニューの下の方にある「その他のオプションを表示」をクリックして、従来の詳しいメニューを表示させます。
(※環境によっては最初から「ネットワーク ドライブの割り当て」が見える場合もあります)
ステップ4:「ネットワーク ドライブの割り当て」を選択する
詳しいメニューが表示されたら、その中から「ネットワーク ドライブの割り当て(M)…」を選択します。
ステップ5:「ネットワーク ドライブの割り当て」ウィンドウで設定を行う
以下のウィンドウが表示されます。
ここで、先ほど準備した情報を入力していきます。
- ① ドライブ(D):
- 割り当てるドライブ文字(アルファベット)を選びます。
- デフォルトでは「Z:」が選ばれていることが多いですが、AからZまで、現在PCで使用されていない文字であれば何でも構いません。
- 他のドライブと重複しないよう、アルファベットの後ろの方(例:Y:, X:, W:など)を選ぶのが一般的ですよ。
- ② フォルダー(F):
- ここに、準備した「共有フォルダのパス(UNCパス)」を正確に入力します。
- 例:
\192.168.1.50\Public - 重要: 手入力すると間違う可能性が高いので、メモ帳などからコピー&ペーストすることを推奨します!
- 「参照(B)…」ボタンもありますが、ネットワークの状況によっては接続先のNASやサーバーが一覧に表示されないことが多いため、パスの直接入力が確実です。
- ③ サインイン時に再接続する(R)
- (推奨:チェックを入れる)
- ここにチェックを入れておくと、次回PCを再起動した時も、自動的にこのネットワークドライブが接続された状態になります。
- 普段から常に使うフォルダであれば、必ずチェックを入れてください。
- チェックを外すと、PCを再起動するたびに接続が切れ、手動で再接続(ドライブをクリック)する必要があります。
- ④ 別の資格情報を使用して接続する
- (重要:状況に応じてチェックを入れる)
- これが最もつまずきやすいポイントの一つです!
- チェックを入れるべきケース:
- NASやサーバーに設定したユーザー名・パスワードが、今Windows 11にログインしているユーザー名・パスワードと異なる場合。
- (ほとんどのNAS利用者がこれに該当します)
- チェックを入れなくてよいケース:
- オフィスのドメイン環境などで、Windowsのログイン情報とサーバーのアクセス情報が完全に一致している場合。
- 迷ったら: とりあえずチェックを入れておくのが安全です。
ステップ6:「完了」をクリックし、資格情報を入力する
ステップ5で「④ 別の資格情報を使用して接続する」にチェックを入れた場合、「完了」をクリックすると、ユーザー名とパスワードを尋ねるウィンドウが表示されます。
- ユーザー名: 準備したNAS/サーバー用の「ユーザー名」を入力します。
- (例:
nas_user) - 注意:
nas_user@example.comのようなメールアドレス形式や、ドメイン名\ユーザー名の形式が必要な場合もあります。
- (例:
- パスワード: 対応する「パスワード」を入力します。
- この資格情報を記憶する:
- (推奨:チェックを入れる)
- ここにチェックを入れると、入力したユーザー名とパスワードがWindowsに保存されます。
- これにより、PCを再起動してもパスワードの再入力を求められなくなります。
すべて入力したら「OK」をクリックします。
ステップ7:割り当て完了
認証が成功すると、エクスプローラーが開き、割り当てられたネットワークドライブ(例:Public (Z:))の中身が表示されます。
エクスプローラーの「PC」にも、新しいドライブが追加されていることを確認してくださいね。
手順2:コマンドプロンプト(net use)を使った割り当て方法(上級者向け)
GUI(画面操作)が何らかの理由でうまくいかない場合や、スクリプトで自動化したい上級者向けに、コマンドを使った方法も紹介します。
ステップ1:コマンドプロンプトを起動する
スタートボタンを右クリックし、「ターミナル」または「Windows ターミナル (管理者)」を選択します。
(または、スタートメニューで cmd と検索して「コマンドプロンプト」を起動します)
ステップ2:net use コマンドを実行する
以下の構文でコマンドを入力し、Enterキーを押します。
net use [ドライブ文字] [UNCパス] [パスワード] /user:[ユーザー名] /persistent:yes
- [ドライブ文字]:
Z:のように指定します。 - [UNCパス]:
\192.168.1.50\Publicのように指定します。 - [パスワード] [ユーザー名]: 資格情報が必要な場合に入力します。
- /persistent:yes: PC再起動後も自動で再接続するためのオプションです(GUIの「サインイン時に再接続する」と同じ意味ですね)。
具体的なコマンド例(資格情報あり):
net use Y: \192.168.1.50\Private MyPassword123 /user:nas_user /persistent:yes
(Yドライブに、\192.168.1.50\Private を、ユーザー名 nas_user、パスワード MyPassword123 で永続的に割り当てる、という意味です)
コマンド例(資格情報を対話的に入力):
パスワードをコマンド履歴に残したくない場合は、パスワード部分を * (アスタリスク)にします。
net use Y: \192.168.1.50\Private * /user:nas_user /persistent:yes
これを実行すると、パスワードの入力を求められます。
割り当ての確認と削除
- 現在の割り当てを確認:
net useとだけ入力して実行します。 - 割り当てを削除(切断):
net use Y: /deleteのように実行します。
割り当てたネットワークドライブの切断(解除)方法
不要になったネットワークドライブを削除(切断)するのもカンタンです。
- エクスプローラーで「PC」を開きます。
- 切断したいネットワークドライブ(例:Zドライブ)を右クリックします。
- 「その他のオプションを表示」をクリックします。
- 「切断(D)」を選択します。
これで、PC上からそのドライブ割り当てが解除されます。
【トラブルシューティング】「windows11 nas アクセスできない」時の原因と対処法
ネットワークドライブの割り当て手順は完璧なはずなのに、なぜかうまくいかない…。
特に「windows11 nas アクセスできない」という問題は、本当によくあるトラブルなんです😥
ここからは、その原因と対処法を、問題の切り分けから順に徹底的に解説していきますね!
まず試すべき!初期切り分け(問題の特定)
「アクセスできない」と言っても、状況は様々ですよね。
やみくに対処しちゃう前に、まずは以下の「切り分けチェックリスト」を実行して、問題がどこにあるのかを特定していきましょう。
| チェック項目 | 確認内容 | これで解決したら? |
|---|---|---|
| 1. PCの再起動 | Windows 11をシャットダウンではなく「再起動」します。 | 一時的なOSの不具合。 |
| 2. NASの再起動 | NAS本体の電源を一度切り、数分待ってから入れ直します。 | NAS側の一時的な不具合。 |
| 3. ルーターの再起動 | 自宅のWi-Fiルーターやオフィスのルーターを再起動します。 | ネットワーク機器(DHCPなど)の一時的な不具合。 |
| 4. 別のPC/スマホからアクセス | 同じネットワーク内の別のPC(Windows 10やMac)や、スマホのファイル管理アプリ(例: File Explorer)からNASにアクセスしてみます。 | [最重要] ・他のデバイスからもアクセス不可 → NAS本体やルーター、ケーブルの問題。 ・他のデバイスからはアクセス可能 → 問題のWindows 11 PC側の設定が原因(以下の対処法へ)。 |
| 5. IPアドレスでアクセス | ネットワークドライブ割り当て時、 \MyNAS\Share のようなサーバー名で指定していた場合、 \192.168.1.50\Share のようなIPアドレス直打ちで試しみます。 |
IPアドレスでアクセスできれば、名前解決(DNSやWSD)の問題。ルーターの設定やPCのネットワーク設定を見直します。 |
上記の切り分けで「問題はWindows 11 PC側にある」と特定できた場合、以下の原因を一つずつ潰していきましょう!
原因1:ネットワークプロファイルが「パブリック」になっている
これはWindows 11(および10)で、すっごくよくある原因です。
【症状】
エクスプローラーの「ネットワーク」にNASや他のPCが表示されない。
ネットワークドライブの割り当てを試みても「ネットワーク パスが見つかりません。」(エラーコード 0x80070035)と表示される。
【解説】
Windows 11は、接続するネットワークごとに「プライベート」と「パブリック」という2種類のプロファイル(設定の束)を持ってるんです。
- プライベート ネットワーク:
自宅や会社など、信頼できるネットワーク用。ファイル共有やネットワーク探索が「許可」されます。 - パブリック ネットワーク:
カフェ、空港、駅などの公共Wi-Fi用。セキュリティを確保するため、ファイル共有やネットワーク探索が原則「ブロック」されます。
Windows 11をセットアップした時や、新しいWi-Fiに接続した際に、誤って「パブリック」を選んでしまうと、自宅のNASもブロック対象になっちゃうんです…
【対処法】
- スタートボタン → 「設定」(歯車アイコン)を開きます。
- 左側のメニューから「ネットワークとインターネット」を選択します。
- 現在接続しているネットワーク(例:「Wi-Fi」または「イーサネット」)をクリックします。
- 接続中のネットワーク名(SSIDなど)の「プロパティ」をクリックします。
- 「ネットワーク プロファイルの種類」という項目を探します。
- ここが「パブリック」になっていたら、「プライベート」に変更します。
変更は即座に反映されます。
この状態で、再度NASへのアクセスやネットワークドライブの割り当てを試してみてくださいね!
原因2:SMB 1.0が無効になっている(古いNASの場合)
【症状】
ネットワークプロファイルは「プライベート」なのにアクセスできない。
特に、かなり昔(5~10年以上前)に購入した古いNAS(Buffalo LinkStationやI-O DATA LANDISKの旧モデルなど)を使っている場合に発生する。
「指定されたネットワーク名は利用できません。」(エラーコード 0x80070043)などが表示される。
【解説】
SMB (Server Message Block) とは、Windowsのネットワークでファイル共有を行うための通信規格(プロトコル)のことです。
このSMBにはバージョンがあって、現在主流なのはSMB 2.0やSMB 3.0なんです。
でも、かつて主流だった「SMB 1.0」は、2017年に世界中で猛威を振るったランサムウェア「WannaCry」が悪用したことで知られる、とっても深刻なセキュリティ脆弱性が存在するんです。
そのため、MicrosoftはWindows 10/11では、このSMB 1.0をデフォルトで「無効」にしています。
ところが、古いNASの中には、このSMB 1.0にしか対応していない機種が存在するんですね…
その結果、SMB 1.0が無効なWindows 11からは、そのNASにアクセスできなくなっちゃうんです。
【対処法(非推奨だが、最終手段)】
⚠️警告:ちょっと上級者向けです!⚠️
この操作は、お使いのPCのセキュリティレベルを低下させちゃいます。
可能であれば、NAS側でSMB 2.0/3.0を有効にする(ファームウェアアップデートなど)か、NAS自体を買い替えることを、強く強く推奨します!
本当にどうしようもない場合の最終手段として、自己責任で操作してくださいね!
- スタートボタンをクリックし、
controlと入力して「コントロール パネル」を検索し、開きます。 - 表示方法を「カテゴリ」から「大きいアイコン」または「小さいアイコン」に変更します。
- 「プログラムと機能」をクリックします。
- 左側にある「Windows の機能の有効化または無効化」をクリックします。
- 「Windows の機能」というウィンドウが開きます。
- 一覧をスクロールし、「SMB 1.0/CIFS ファイル共有サポート」という項目を探します。
- この項目のチェックボックス(□)をクリックして、チェックを入れます(■や✔の状態にします)。
- 「OK」をクリックすると、必要なファイルがインストールされ、PCの再起動を求められます。
- PCを再起動します。
再起動後、古いNASにアクセスできるか試してみてください。
原因3:資格情報(ユーザー名・パスワード)が間違っている・保存されていない
【症状】
NAS自体にはアクセスできそうだが、ユーザー名とパスワードを求められる。
正しいはずの情報を入力しても「指定されたネットワーク パスワードは正しくありません。」と弾かれる。
または、以前はアクセスできていたのに、突然パスワードを求められるようになった。
【解説】
これは、Windows 11が記憶している「資格情報」(ユーザー名とパスワードのセット)と、NAS側が要求する資格情報が食い違っている場合に発生します。
- NASのパスワードを変更したが、PC側が古いパスワードを記憶したままになっている。
- Windows 11へのログインにMicrosoftアカウント(PINや顔認証)を使っており、NASのローカルアカウント(例:
nas_user)との認証がうまくいかない。 - ネットワークドライブ割り当て時に「別の資格情報を使用する」にチェックを入れ忘れた。
【対処法:資格情報マネージャーのクリア】
Windows 11が記憶している古い(または間違った)資格情報を一度削除して、再入力を促すのが最も効果的ですよ!
- スタートボタンをクリックし、
controlと入力して「コントロール パネル」を検索し、開きます。 - 表示方法を「大きいアイコン」または「小さいアイコン」にします。
- 「資格情報マネージャー」をクリックします。
- 「Windows 資格情報」をクリックします。
- 「汎用資格情報」のセクションに、アクセスしようとしているNASのサーバー名やIPアドレス(例:
192.168.1.50やMyNAS)に関連する項目がないか探します。 - 該当する項目を見つけたら、右側の矢印(▼)をクリックして詳細を開きます。
- 「削除」リンクをクリックして、保存されている資格情報を削除します。
- 資格情報を削除したら、再度エクスプローラーからNASへのアクセス(またはネットワークドライブの割り当て)を試みます。
- 今度は「ネットワーク資格情報の入力」ダイアログが(正しく)表示されるはずです!
- ここで、NAS側で設定した正しいユーザー名とパスワードを慎重に入力し、「この資格情報を記憶する」にチェックを入れて「OK」をクリックします。
【ヒント:ユーザー名の指定方法】
NASに nas_user というユーザー名で接続する場合、ユーザー名欄に nas_user とだけ入力して失敗するなら、以下の形式も試してみてくださいね。
[NASのサーバー名][ユーザー名](例:MyNAS\nas_user)[NASのIPアドレス][ユーザー名](例:192.168.1.50\nas_user).</code>[ユーザー名] (例:.\nas_user)
原因4:ファイアウォールやセキュリティソフトが通信をブロックしている
【症状】
ネットワークプロファイルもSMBも資格情報も問題ないはずなのに、アクセスできない。
特定のPC(セキュリティソフトを強固に設定しているPC)だけがアクセスできない。
【解説】
Windows Defender ファイアウォール、またはサードパーティ製(ノートン、ウイルスバスター、カスペルスキーなど)のセキュリティソフトが、ファイル共有に必要な通信(ポート)をブロックしている可能性があるんですね。
【対処法】
- セキュリティソフトの一時停止(切り分け)
- インストールしているサードパーティ製セキュリティソフトの保護機能(特にファイアウォール機能)を一時的に「無効」にします。
- この状態でNASにアクセスできるか試します。
- もしアクセスできた場合: 犯人はセキュリティソフトです、間違いありません!設定を見直し、NASのIPアドレスを「信頼済みゾーン」に追加したり、「ファイル共有」に関する通信を許可する設定に変更したりしてください(具体的な設定方法はソフトのマニュアルを確認してくださいね)。
- Windows Defender ファイアウォールの確認
- サードパーティ製ソフトを使っていない場合、Windows標準のファイアウォールを確認します。
- 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Windows セキュリティ」→「ファイアウォールとネットワーク保護」を開きます。
- 「アクティブなネットワーク」(通常は「プライベート ネットワーク」)が「ファイアウォールは有効です」となっていることを確認します。
- 「ファイアウォールによるアプリの許可」をクリックします。
- 「設定の変更」をクリック(管理者権限が必要です)し、一覧から「ファイルとプリンターの共有」を探します。
- 「プライベート」の列にチェックが入っていることを確認します。もし入っていなければ、チェックを入れて「OK」をクリックします。
原因5:NAS側の設定ミス(アクセス許可・IPアドレス)
【症状】
他のデバイスからもアクセスできない。
または、特定のフォルダ(例:\Public)にはアクセスできるが、別のフォルダ(例:\Private)にはアクセスできない。
【解説】
問題がWindows 11側ではなく、NAS本体の設定にある可能性が高いです。
- アクセス権限: NASの管理画面で、アクセスしようとしているユーザー(例:
nas_user)に対して、そのフォルダへの「読み取り」や「書き込み」の権限が正しく設定されていない。 - IPアドレスの変動: NASのIPアドレスがDHCP(自動割り当て)になっており、ルーターの再起動などでIPアドレスが変わってしまった。
- (例:昨日まで
192.168.1.50だったのに、今日は192.168.1.55に変わっていた)
- (例:昨日まで
【対処法】
- NASの管理画面(Webブラウザからアクセス)に、管理者アカウントでログインします。
- 「ユーザー管理」「共有フォルダ管理」「アクセス権限」などの設定項目を確認し、アクセスしたいユーザーに必要な権限が付与されているか見直します。
- NASのネットワーク設定を確認し、IPアドレスがDHCP(自動取得)になっていたら、「固定IPアドレス」に変更することを強く推奨します。
(例:192.168.1.100など、他の機器と重複しない番号に固定する)
原因6:Windows Updateによる不具合
【症状】
昨日までは問題なく使えていたのに、今朝PCを起動したら(Windows Updateが適用された後から)急にアクセスできなくなった。
【解説】
頻度は稀ですが、過去にWindowsの特定のセキュリティ更新プログラムがSMB共有アクセスに不具合を引き起こした事例があるんです…
【対処法】
- まずは、さらに新しい更新プログラム(不具合の修正パッチ)がリリースされていないか確認します。
「設定」→「Windows Update」で「更新プログラムのチェック」を実行し、最新の状態にします。 - それでも改善しない場合、直近にインストールされた更新プログラムが原因であると疑われる場合は、その更新プログラムのアンインストールを試みることもできます。
「設定」→「Windows Update」→「更新の履歴」→「更新プログラムをアンインストールする」から、該当するプログラム(KBで始まる番号)を削除します。
(ただし、セキュリティリスクが伴うため、一時的な確認にとどめ、根本的な解決策を待つのが賢明ですね)
ネットワークドライブ割り当ての「よくある質問」と高度なテクニック
ここでは、ネットワークドライブに関する、さらに細かい疑問や高度なテクニックについて解説しますね。
Q. ドライブレター(Z:など)が消えてしまう・切断される
【回答】
PCを再起動すると、割り当てたドライブに赤い「×」印がつき、切断状態になることがありますよね。
- 確認1: 割り当て時に「サインイン時に再接続する」にチェックを入れましたか?
忘れていた場合は、一度切断し、再度チェックを入れて割り当て直してください。 - 確認2: ノートPCでWi-Fiを使っていませんか?
PCの起動が速すぎると、Windowsがネットワークドライブに接続しようとするタイミングで、まだWi-Fiが接続確立していない場合があります。
この場合、一度ドライブをクリックすれば再接続されますよ。 - 確認3: VPN接続が必要なドライブではありませんか?
オフィスのネットワークドライブなどで、VPN(仮想プライベートネットワーク)に接続しないとアクセスできないサーバーの場合、VPNに接続するまでドライブは切断状態になります。
Q. 割り当てはできているが、動作が非常に遅い
【回答】
ネットワークドライブ内のファイルを開くのに時間がかかる場合、以下の原因が考えられます。
- ネットワーク環境: Wi-Fi接続の場合、電波が弱いか、他の電波と干渉している可能性があります。
可能であれば有線LAN接続(LANケーブル)で試してみてくださいね。 - NASの性能: NAS本体のCPU性能が低い、メモリが不足している、または搭載しているHDD(ハードディスク)が老朽化(不良セクタなど)している可能性があります。
NASの管理画面でリソース使用率やHDDの健康状態(S.M.A.R.T.情報)を確認してみてください。 - プレビューの生成: 動画や高解像度の写真が大量にあるフォルダを開くと、Windowsがサムネイル(プレビュー)を生成するために時間がかかることがあります。
Q. MicrosoftアカウントでのサインインとNASの資格情報の違い
【回答】
Windows 11(特にHomeエディション)では、多くの方がPIN、顔認証、指紋認証などでログインしていると思います。
これらは、実体である「Microsoftアカウント(例:your_email@outlook.com)」に紐づいているんですよね。
一方、NASは(特に設定しない限り)Microsoftアカウントとは連携しておらず、NAS内部で作成した「ローカルアカウント(例:nas_user)」で認証を行います。
Windowsは、ネットワークアクセス時に「現在ログインしているユーザー情報(Microsoftアカウント)」でまず認証を試みようとしちゃいます。
でも、NAS側はそのMicrosoftアカウントを知らないため、「認証失敗」となっちゃうんです。
これが、「資格情報が違う!」と怒られる主な原因なんですね。
「別の資格情報を使用して接続する」にチェックを入れ、NAS側のローカルアカウント情報を明示的に入力することが、この問題を回避する鍵となります!
テクニック:WebDAV(Web Distributed Authoring and Versioning)を割り当てる
一部のNASやクラウドストレージ(SharePointなど)は、SMBだけでなくWebDAVというプロトコル(HTTP/HTTPS経由)でのファイル共有に対応している場合があります。
これは、インターネット経由で(オフィスの外から)ファイルサーバーにアクセスする際などに使われます。
WebDAVサーバーをネットワークドライブとして割り当てる手順は、SMBと少し異なります。
- エクスプローラーで「PC」を右クリック → 「その他のオプションを表示」 → 「ネットワーク ドライブの割り当て」。
- ドライブ文字を選びます。
- 「フォルダー」欄に入力する代わりに、下にある「別の Web サイトに接続します」という青い文字のリンクをクリックします。
- 「ネットワークの場所の追加ウィザード」が起動します。
- 画面の指示に従い、WebDAVサーバーのアドレス(例:
https://example.com/webdav)を入力し、資格情報を入力します。
(コラム)ネットワークドライブ(NAS)導入のメリットと選び方のヒント
この記事のテーマであるネットワークドライブは、多くの場合「NAS(ナス)」に接続するために使われますよね。
もし、あなたがまだNASを導入しておらず、USB外付けHDDやクラウドストレージ(OneDrive, Google Drive)だけでデータを管理しているなら、NASの導入はあなたのデジタルライフを大きく変えるかもしれませんよ🥰
なぜ今、NAS(ネットワーク接続ストレージ)が注目されるのか
- PCのストレージ不足解消:
最近のノートPCは高速なSSDを搭載していますが、容量が 256GB / 512GB と少ないことが多いですよね…
NASがあれば、数TB(テラバイト)単位の大容量ストレージをネットワーク経由で手軽に追加できます。 - 家族・デバイス間でのデータ共有:
写真、動画、音楽などのデータをNASに一元管理すれば、家族全員のPC、スマートフォン、タブレットから同じデータにアクセスできます。 - PCの自動バックアップ先:
Windowsの「ファイル履歴」やMacの「Time Machine」の保存先としてNASを指定すれば、PCのデータを自動でバックアップ(保護)できちゃいます。 - クラウドストレージとの違い:
- コスト: 月額料金がかかるクラウドと違い、NASは初期導入コスト(本体+HDD代)だけで、大容量をランニングコストゼロ(電気代除く)で利用できます。
- 速度: 自宅やオフィスのローカルネットワーク(LAN)内で通信するため、インターネット回線を経由するクラウドより圧倒的に高速です。
- プライバシー: データを自宅(自社)に置いておくため、クラウド事業者にデータを預けることに抵抗がある人にも向いています。
初心者向けNASメーカー3選とその特徴
NASメーカーは様々ですが、特に人気があり、情報も多い主要なメーカーをご紹介しますね。
| メーカー | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| Synology (シノロジー) | 高機能なOS「DSM」が非常に優秀。豊富なアプリで機能拡張が自由自在。中~上級者にも絶大な人気。 | メディアサーバー、高度なバックアップ、仮想化 |
| QNAP (キューナップ) | Synologyと並ぶ高機能モデルの代表格。ハードウェア性能(CPU, メモリ)が高い傾向があり、ビジネス利用にも強い。 | 高速ファイル共有、仮想化、ビジネス利用 |
| Buffalo (バッファロー) | 日本メーカーで、初心者向けの「LinkStation」シリーズが豊富。設定ガイドやサポートが日本語で充実しており、導入が比較的簡単。 | シンプルなファイル共有、PCバックアップ |
NAS選びで失敗しないためのポイント
- ベイ数(HDDを何台搭載できるか):
- 1ベイ: HDD 1台。シンプルだが、HDDが故障したらデータが消えるリスク(バックアップ必須)。
- 2ベイ: HDD 2台。2台で「RAID 1(ミラーリング)」を組むのがおすすめ。1台が故障しても、もう1台に同じデータが残るため、データの安全性が格段に上がります。
- 4ベイ以上: HDD 4台。RAID 5 / 6 / 10 など、より高度なRAID構成が可能。容量と安全性を両立できます。
- RAID(レイド)の必要性:
データを安全に守りたいなら、RAID 1(ミラーリング)が可能な2ベイ以上のモデルを強く推奨します! - 静音性:
NASは基本的に24時間稼働させます。リビングや寝室に置く場合は、ファンの音やHDDの動作音が静かなモデルを選ぶか、設置場所を工夫する必要がありますね。
まとめ:Windows 11のネットワークドライブを使いこなし、NASへのアクセスを快適に
今回は、Windows 11におけるネットワークドライブの活用法について、徹底的に解説しました。
✅ 「windows11 ネットワークドライブの割り当て」 は、エクスプローラーの「PC」を右クリックし、「割り当て」ウィザードに従うだけでカンタンに行えます。
・「サインイン時に再接続する」
・「別の資格情報を使用して接続する」
この2つのチェックボックスの意味を理解することが鍵でしたね!
✅ 「windows11 nas アクセスできない」 という問題に直面したら、慌てずに切り分けを行ってください。
1. ネットワークプロファイル が「パブリック」になっていないか確認する。
2. SMB 1.0 の問題(古いNASの場合)を疑い、「Windows の機能」を確認する。
3. 資格情報マネージャー を確認し、古い情報を削除してみる。
この3つが、Windows 11側で確認すべき最優先事項です。
ネットワークドライブは、一度設定してしまえば、NASや共有サーバーの存在を意識することなく、PCの内蔵ドライブと同じ感覚でデータを扱えるようになる、すっごく便利な機能です。
この記事のトラブルシューティングを参考に、ぜひ快適なネットワーク共有環境を構築してくださいね!🥰✨


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