「あれ…?さっき印刷指示したはずなのに、プリンターから何も出てこない!」
「ヤバい、間違ったファイル印刷しちゃった!急いでキャンセルしたいのに、どうすればいいの!?」
ある日突然、あなたのWindows 11パソコンがそんな状態になって、スマホで慌てて「パソコン 印刷履歴 確認 windows11」なんて検索して、このページにたどり着いてくれたんじゃないでしょうか。
もしかして、「印刷ジョブ 削除」を選んだはずなのに、ずーっと「削除中」のまま消えてくれなくて、もう途方に暮れていたり…?
わかります、わかります!私も全く同じ経験があります。
急いでる時に限ってこういうトラブルが起きるし、「もしかして、プリンター壊れた…?」「PC再起動しないとダメなの…?」って、もうパニックになっちゃいますよね😫
でも、大丈夫です!
その焦る気持ち、よーくわかります。でも、慌ててPCを再起動したり、プリンターの電源をブチ切りするのは待ってください!
これらの問題の多くは、Windows 11が印刷データを一時的に溜めておく場所である「印刷キュー(印刷履歴)」を、正しく管理できていないことが原因なんです。
ハードウェアの物理的な故障であるケースは、意外と稀なんですよ😉
この記事は、そんな「印刷トラブル」に陥ってしまったあなたを救うための、安全な対処法をステップバイステップで徹底的に解説する「完全ガイド」です!
「パソコンの印刷履歴(キュードキュメント)」を確認し、不要な「印刷ジョブを削除(キャンセル)」する基本的な方法から、印刷ジョブが消えずに困っている場合の強制的な削除方法まで。
私と一緒に、一つずつ冷静に確認していきましょうね😇
Windows 11の「印刷キュー(印刷履歴)」って、そもそも何?
まず、対処法を知る前に、私たちが「印刷履歴」って呼んでるものには、実は2つの意味があることを理解しておくことが、すっごく重要なんです。
多くの人が「パソコンの印刷履歴を確認したい」って考えるとき、実際には「今、印刷待ちになっているドキュメント(印刷ジョブ)の一覧」のことを指していますよね。
「印刷待ち」のドキュメント一覧(印刷キュー)
これが、この記事のメインテーマです!
「印刷キュー」っていうのは、私たちユーザーが「これ印刷して!」って指示したドキュメントを、プリンターさんが「今から印刷するよ!」って処理できる順番になるまで、一時的に保持しておくための「待ち行列(リスト)」のことなんです。
例えば、複数のドキュメントを一度に印刷指示した場合、それらは印刷キューに送られて、1つずつ順番にプリンターへ転送されるんですね。
Windows 11で印刷ジョブの「確認」や「印刷ジョブ 削除(キャンセル)」を行う場合、私たちが操作する対象となるのは、この「印刷キュー」に残っているデータ(キュードキュメント)なんです。
「過去に印刷したログ」との違い
もう一つの意味は、「過去に印刷が完了したドキュメントの全記録(ログ)」のことです。
「いつ、誰が、どのファイルを印刷したか」っていう、まるで監視カメラみたいな記録のことを指しますが、Windows 11では、標準設定(デフォルト)ではこの詳細なログは保存されていないんです。
もし「印刷キュー」じゃなくて、過去の印刷ログを確認したい…!っていう場合は、後で解説する「イベントビューアー」っていうちょっと高度な機能を使って、あらかじめ「ログを保存してね!」っていう設定に変更しておく必要があるんですよ。
この記事では、まず最も多くの人が困っている、一般的なトラブルである「印刷キュー(印刷待ちリスト)」の管理方法に焦点を当てて解説を進めていきますね!
【基本】Windows 11で印刷履歴(キュー)を確認・削除する手順
Windows 11のパソコンで、現在印刷待ちになっている履歴(キュー)を確認して、不要な印刷ジョブを削除(キャンセル)する基本的な方法は、主に「設定」アプリと「コントロールパネル」の2通りがあります。
どちらの方法でやっても、たどり着く先は同じ「印刷キュー」の画面なんですけど、そこまでの操作手順がちょっと違うんですね。
方法1:「設定」アプリから確認・削除する
まずは、Windows 11の標準的な操作方法である「設定」アプリからたどる手順です。こっちのほうが分かりやすいかも!
- スタートメニューを開く: 画面左下のWindowsロゴ(スタートボタン)をクリックして、歯車の形をした「設定」アイコンをクリックします。
- 「Bluetooth とデバイス」を選択: 設定画面の左側メニューから「Bluetooth とデバイス」を選びます。
- 「プリンターとスキャナー」を選択: 右側に表示された一覧から「プリンターとスキャナー」をクリックします。
- 対象のプリンターを選択: 今まさに使っている(または印刷指示を出した)プリンターの名前をクリックしてくださいね。
- 「印刷キューを開く」をクリック: プリンターの詳細画面が表示されます。ここの「プリンターの状態」の項目にある「印刷キューを開く」ボタンをクリックします。
たったこれだけです!これで、そのプリンター専用の「印刷キュー」ウィンドウが表示されますよ😇
方法2:「コントロールパネル」から確認・削除する
Windows 10とか、それ以前のWindowsに慣れている方にとっては、昔ながらの「コントロールパネル」からのアクセスのほうが分かりやすいかもしれませんね。
- コントロールパネルを開く: スタートボタンの隣にある検索ボックス(虫眼鏡アイコン)をクリックして、「
control」または「コントロールパネル」と入力します。検索結果に表示された「コントロールパネル」をクリックして開きます。 - 「デバイスとプリンターの表示」を選択: コントロールパネルの表示方法が「カテゴリ」になっている場合は、「ハードウェアとサウンド」の中にある「デバイスとプリンターの表示」をクリックします。(表示方法が「大きいアイコン」または「小さいアイコン」の場合は、直接「デバイスとプリンター」をクリックします)
- 対象のプリンターを右クリック: インストールされているプリンターの一覧が表示されます。対象のプリンターのアイコンを右クリックします。
- 「印刷ジョブの表示」を選択: 表示されたメニューから「印刷ジョブの表示」(または「印刷キューを開く」)を選択します。
はい!これで、方法1とまったく同じ「印刷キュー」のウィンドウが表示されました!
方法3:タスクバーのプリンターアイコンから開く(印刷中の場合)
ドキュメントが現在印刷中だったり、印刷待ちでキューに残っている場合、タスクバーの右下(時計の近く)に、小さなプリンターのアイコンが表示されることがあるんです。
このアイコンをダブルクリックする(または右クリックしてプリンター名を選択する)ことでも、直接「印刷キュー」のウィンドウを開くことができて、これが実は一番素早いアクセス方法だったりしますよ!
印刷ジョブ(ドキュメント)を個別に削除(キャンセル)する操作
上記いずれかの方法で「印刷キュー」のウィンドウを開くと、現在印刷待ちになっているドキュメント(印刷ジョブ)の一覧が表示されますよね。
「あ、このファイルの印刷だけ中止したい!」っていう、特定のドキュメントの印刷だけを中止したい場合は、以下の手順で「印刷ジョブ 削除」をします。
- 一覧から、削除(キャンセル)したいドキュメント名を探します。
- そのドキュメント名を右クリックします。
- 表示されたメニューから「キャンセル」または「削除」を選択します。
- 「このドキュメントの印刷を取り消しますか?」みたいな確認のメッセージが表示されたら、「はい」をクリックします。
これで、選択した印刷ジョブがキューから削除されます。
「状態」の列が「印刷中」から「削除中」に変わると思いますが、プリンター本体にデータの一部がすでに送信されちゃっている場合は、削除が完了するまでちょっと時間がかかったり、数ページ分が印刷されてしまうこともあります…(あぁ…!ってなりますよね😥)
すべての印刷ジョブを一括で削除(キャンセル)する操作
「もう何がなんだか分からない!」「印刷キューに大量のジョブが溜まっちゃってパニック!」
そんな時は、一度にすべてをリセットしたいですよね。
個別に削除するよりも、一括削除がすっごく便利ですよ!
- 「印刷キュー」のウィンドウを開きます。
- ウィンドウの左上にある「プリンター」メニューをクリックします。
- 表示されたメニューから「すべてのドキュメントの取り消し」を選択します。
- 確認のメッセージが表示されたら、「はい」をクリックします。
これにより、そのプリンターの印刷キューに入っているすべての印刷ジョブが削除対象となります!スッキリ!✨
印刷キューを開く主な方法の比較
Windows 11で印刷キューを開くための「設定」アプリと「コントロールパネル」を使った方法には、アクセス手順以外にも、ちょっとだけ違いがあるんです。
どっちが良いとか悪いとかじゃなくて、特徴をまとめたので見てみてください。
| 比較項目 | 方法1:設定 アプリ | 方法2:コントロールパネル |
|---|---|---|
| アクセスの容易さ | Windows 11の標準的な流れで直感的。 | 従来のWindowsユーザーに馴染み深い。検索が必要な場合がある。 |
| 表示される情報 | プリンターの状態、ドライバー情報、テストページの印刷など、統合的な管理画面。 | プリンターアイコンが一覧表示され、デバイスとしての側面が強い。 |
| 主な機能 | 「印刷キューを開く」以外に、「プリンターのプロパティ」や「既定として設定」なども可能。 | 右クリックメニューから「印刷ジョブの表示」のほか、「プリンターのプロパティ」「デバイスの削除」などが可能。 |
| 推奨ユーザー | Windows 11をメインで使っている初心者~中級者。 | Windows 10以前の操作に慣れている中級者~上級者。 |
どちらの方法も、最終的に開く「印刷キュー」の機能はまったく同じですので、ご自身が「あ、こっちのほうがアクセスしやすいな」って思う方法を選ぶと良いですよ!
【最重要】パソコンから印刷履歴(印刷ジョブ)が削除できない・消えない時の対処法
Windows 11の印刷トラブルとして、本当に、本当に一番多いのが、これですよね…。
「印刷ジョブを削除しようとしても、『削除中』のまま消えない!!」っていう、あの恐怖のケースです😱
これは、パソコン(Windows)とプリンター本体の間で通信エラーが起きちゃったり、Windowsの印刷管理システム(Print Spooler)に問題が発生したりしていることが原因なんです。
単純に「キャンセル」操作を何回も繰り返しても、残念ながら解決しない場合が多いので、これから説明する手順を、ステップバイステップで試してみてください!
なぜ印刷ジョブは削除できなくなるのか?(スプーラーの問題)
「スプーラーが〜」とか言われても、ピンとこないですよね(笑)
Windowsは、私たちが印刷指示を受けると、すぐにプリンターにデータを送るんじゃなくて、「Print Spooler(プリント スプーラー)」っていう、印刷の交通整理をしてくれる管理プログラムに、データを一旦預けるんです。
スプーラーさんがデータを一時的に保存して、プリンターの準備が整ったら、順番にデータを送ってくれるっていう仕組みなんですね。
印刷ジョブが削除できないトラブルっていうのは、このスプーラーさんが持っているデータ(キューファイル)が破損しちゃったり、プリンターとの通信が途絶えたりして、スプーラーさん自体が「あれ?このデータどう処理していいか分かんない!」っていう状態(=スタック状態)に陥っちゃうことで発生するんです。
だから、対処法としては「スタック状態のジョブを無理やり削除する」んじゃなくて、「スプーラーのプログラム自体を再起動・リセットする」ことが、最も確実な解決策になるんですよ!
対処法ステップ1:プリンター本体の電源を入れ直す
最もカンタンで、最初に試すべき対処法です!
プリンター本体がフリーズしていたり、エラーで停止していたりする場合、パソコン側でいくら削除操作をしてもジョブは消えませんからね。
- プリンター本体の電源ボタンを押し、一度電源を完全に切ります。
- 電源ケーブルが接続されている場合は、念のためコンセントから抜いちゃいます。
- そのまま1分ほど待ちます(プリンター内部のメモリを完全にリセットするためです)。
- 再度電源ケーブルを接続して、プリンターの電源を入れます。
プリンターが再起動して、パソコンとの通信が正常に回復すると、溜まっていた印刷ジョブが自動的に削除されるか、あるいは(忘れた頃に)印刷が再開される場合があります。
これでも「削除中」のまま変わらない…っていう場合は、次のステップに進んでください。
対処法ステップ2:パソコン(Windows 11)を再起動する
プリンター側じゃなくて、パソコン(Windows 11)側に一時的な不具合が発生している可能性もありますよね。
Windowsを再起動することで、多くのシステムプロセスがリフレッシュされて、印刷スプーラーの問題も自動的に解決することがあります。
スタートメニューから「電源」アイコンをクリックして、「再起動」を選択してみてください。
再起動した後、もう一度「印刷キュー」を開いて、問題の印刷ジョブが消えているか確認します。
対処法ステップ3:「Print Spooler」サービスを再起動する
ステップ1と2を試しても印刷ジョブが削除できない場合、いよいよ印刷管理システム「Print Spooler」自体に、強制的な介入を行います!
これは、Windowsの「サービス」管理画面っていう、ちょっと専門家っぽい画面から、スプーラープログラムだけをピンポイントで再起動する方法です。
- 「サービス」管理ツールを開く: タスクバーの検索ボックスに「
services.msc」または「サービス」と入力して、表示された「サービス」アプリをクリックします。 - 「Print Spooler」を探す: サービスの一覧がアルファベット順(または五十音順)に表示されます。「P」の項目までスクロールして、「Print Spooler」という名前のサービスを見つけてください。(日本語環境だと「
印刷スプーラー」と表示される場合もあります) - サービスを「停止」する: 「Print Spooler」を右クリックして、メニューから「停止」を選択します。サービスが停止するまで数秒待ちます。
- (推奨)印刷キューのウィンドウを閉じる: もし「印刷キュー」のウィンドウを開いたままにしている場合は、一度閉じてくださいね。
- サービスを「開始」する: 再度「Print Spooler」を右クリックして、今度は「開始」を選択します。
この操作によって、印刷管理システムが完全にリセットされます!
サービス開始後、ドキドキしながら再び「設定」や「コントロールパネル」から「印刷キュー」を開いてみてください。
さっきまでガンコに消えなかった印刷ジョブが、一覧から綺麗に消えているはずですよ! やったー!🎉
対処法ステップ4:コマンドプロンプトを使って強制的にスプーラーをリセットする
ステップ3の「サービスの再起動」は、すっごく有効な手段なんですけど、「サービスの一覧から探すのが面倒!」「もっとカッコよく解決したい!」(?)っていう場合や、より強力にリセットしたい場合は、「コマンドプロンプト」を使います。
これは、あのハッカーみたいに見える黒い画面に、コマンド(命令文)を打ち込んで実行する方法で、ステップ3の操作(スプーラーの停止と開始)を自動でやってくれるものです。
- コマンドプロンプトを「管理者として実行」する: タスクバーの検索ボックスに「
cmd」と入力します。検索結果に表示された「コマンド プロンプト」を右クリックして、「管理者として実行」を選択します。「ユーザーアカウント制御」の警告が出たら「はい」をクリックします。 - スプーラーを停止するコマンドを実行: 黒い画面が表示されたら、以下のコマンドをコピー&ペースト(または手入力)して、Enterキーを押します。
net stop spooler「Print Spooler サービスを停止します。」「Print Spooler サービスは正常に停止されました。」みたいなメッセージが表示されれば成功です! - スプーラーを開始するコマンドを実行: 続けて、以下のコマンドを入力して、Enterキーを押します。
net start spooler「Print Spooler サービスを開始します。」「Print Spooler サービスは正常に開始されました。」と表示されれば完了です! - コマンドプロンプトのウィンドウを閉じます。
この操作の後、「印刷キュー」を確認して、ジョブが消えていることを確認してくださいね。
対処法ステップ5:スプーラーのキューファイル(SHD, SPL)を直接削除する(※最難関)
上記ステップ4(コマンドプロンプトでのリセット)を実行しても、なお、印刷ジョブが消えない場合があります…
これは、印刷スプーラーが読み込むデータファイル自体が、もうひどく破損しちゃっていて、スプーラーが起動するたびにその破損データを読み込んでフリーズしてしまう…という、最悪のケースなんです😭
この場合、スプーラーが参照している「印刷ジョブのデータファイル(キューファイル)」そのものを、Windowsのシステムフォルダから手動で直接削除するしかありません。
⚠️警告:これは本当に上級者向けです!⚠️
この操作は Windows のシステムフォルダを直接いじっちゃいます。
手順を間違えると、最悪の場合、Windows が起動しなくなるなどの深刻な問題が発生する可能性があります。
必ず自己責任のもと、これから説明する手順をよーく読んで、慎重に操作してくださいね!自信がない場合は、実行しないでください!
- Print Spooler サービスを停止する: まず、ステップ3またはステップ4の手順で、「Print Spooler」サービスを「停止」した状態にします。(絶対にサービスが動いていない状態で作業してください!)
- エクスプローラーを開く: タスクバーのフォルダアイコンをクリックして、エクスプローラーを開きます。
- スプーラーフォルダへ移動する: エクスプローラーのアドレスバー(上部)に、以下のパス(場所)をコピー&ペーストして、Enterキーを押します。
C:\Windows\System32\spool\PRINTERS(もし「アクセス許可がありません」って表示されたら、「続行」をクリックして管理者権限で開きます) - フォルダ内のファイルをすべて削除する: 「PRINTERS」フォルダの中には、「.SHD」および「.SPL」という拡張子のファイルがいくつかあるはずです。これらが、印刷ジョブの残骸(破損したキューファイル)です。フォルダ内にあるファイルとフォルダをすべて選択(Ctrl + Aキー)して、すべて削除(Deleteキー)します。(※「PRINTERS」フォルダ自体は削除しないでくださいね!中身だけを空っぽにします)
- Print Spooler サービスを開始する: ファイルがすべて削除できたら、ステップ3またはステップ4の手順に戻り、「Print Spooler」サービスを「開始」します。
これで、印刷スプーラーは破損したデータを忘れて、まっさらな状態で起動します。
「印刷キュー」を開けば、すべてのジョブが物理的に消去されているはずです!
印刷ジョブが消えない時の対処法ステップ比較
印刷ジョブが削除できない場合の対処法を、その難易度と効果の高さでまとめてみました。
簡単なものから順番に試すことを、強く強く推奨します!
| ステップ | 対処法 | 難易度(5段階) | 効果の高さ(5段階) | 概要 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | プリンター本体の再起動 | ★☆☆☆☆ (1) | ★★☆☆☆ (2) | プリンター側のフリーズやエラーをリセットする。最も安全。 |
| 2 | パソコンの再起動 | ★☆☆☆☆ (1) | ★★★☆☆ (3) | Windows全体の一時的な不具合を解消する。 |
| 3 | Print Spooler サービスの再起動 | ★★★☆☆ (3) | ★★★★☆ (4) | 印刷管理システム(スプーラー)だけを安全に再起動する。 |
| 4 | コマンドプロンプトでのリセット | ★★★★☆ (4) | ★★★★☆ (4) | ステップ3と同じことをコマンドで実行する。より確実な場合がある。 |
| 5 | キューファイルの手動削除 | ★★★★★ (5) | ★★★★★ (5) | システムフォルダ内の破損データを物理的に削除する。最終手段。 |
ほとんどのトラブルは、ステップ3(サービスの再起動)までで解決します!
ステップ5は、他の方法をぜーんぶ試してもダメだった…っていう場合のみ、慎重に実行してくださいね!
【応用】Windows 11で「過去に印刷したログ(履歴)」を確認する方法
記事の冒頭で触れた「過去に印刷が完了したドキュメントのログ」は、標準設定では確認できない、っていうお話をしましたよね。
でも、会社の共有プリンター管理や、セキュリティ上の理由で「誰がいつ何を印刷したか」を記録する必要がある場合、Windows 11の「イベントビューアー」っていう機能を使って、印刷ログの保存を「有効化」することができるんです。
※注:この設定を有効化する「前」の履歴は確認できません。有効化して「以降」の印刷のみが記録されます!
標準設定では「過去のログ」は保存されていない
デフォルト(初期設定)では、印刷ジョブは完了するとスプーラーから消去されちゃって、ログも残りません。
これは、ストレージ容量を節約したり、プライバシーを保護したりするためなんですね。
イベントビューアーで印刷ログ(操作ログ)を有効化する手順
もし、どうしても過去の印刷ログを記録に残したい!っていう場合は、以下の設定を行ってみてください。
- イベントビューアーを開く: タスクバーの検索ボックスに「
イベントビューアー」または「eventvwr.msc」と入力して、表示された「イベントビューアー」アプリを開きます。 - ログの場所に移動する: 左側のツリーメニュー(フォルダ一覧)を、以下の順序で展開していきます。これが結構深い階層にあるんですよ…😅
アプリケーションとサービス ログMicrosoftWindowsPrintService(すっごく下の方にあるので、ゆっくり探してくださいね)
- 「操作ログ」を有効にする:
PrintServiceの中にある「操作」ログを右クリックします。表示されたメニューから「ログの有効化」をクリックします。(もし「ログの無効化」と表示されていたら、それはすでに有効になっていますよ!)
これで設定は完了です!お疲れ様でした!
有効化後に印刷ログを確認する方法
上記の設定を有効にした後、パソコン上で印刷を行うたびに、その記録が「イベントビューアー」の PrintService > 「操作」ログにどんどん記録されていきます。
ログを確認したい場合は、イベントビューアーで「操作」ログをクリックします。
中央のペインに、印刷イベントの一覧が表示されます。
- イベントID 307: 印刷ジョブがスプーラーに送信された(印刷指示が出された)ことを示します。
- イベントID 805: 印刷ジョブがプリンターに送信されたことを示します。
- イベントID 801: 印刷ジョブが(エラーなどで)スプーラーから削除されたことを示します。
「全般」タブの詳細を見ることで、「ドキュメント名」「所有者(ユーザー名)」「プリンター名」「印刷されたページ数」などの詳細な「パソコン 印刷履歴 確認 windows11」(つまりログ)ができるようになります。
ただし、このログはすっごく大量に記録されるので、長期間有効にしているとパソコンのパフォーマンスに影響を与える可能性があったり、ログの検索が大変になっちゃう点には注意が必要ですね。
ネットワークプリンター(共有プリンター)で印刷履歴が削除できない場合の注意点
オフィスや家庭内で、1台のプリンターを複数のパソコン(Windows 11など)で共有している(ネットワークプリンター)場合、印刷ジョブ 削除(キャンセル)がうまくいかないことが、よくあるんです…
サーバー側(親機)でのキュー管理が必要なケース
プリンター共有には、大きく分けて2つの方法がありますよね。
- プリンターサーバー機(親機)を経由する方法: 特定のパソコン(親機)にプリンターがUSB接続されていて、そのパソコンの「共有設定」を通じて、他のパソコン(子機)が印刷する方式です。
- ネットワーク対応プリンター(Wi-Fi/LAN): プリンター自体がネットワークに直接接続されていて、各パソコンが直接プリンターと通信する方式です。
問題が起きやすいのは、1の「親機を経由する方法」なんです。
この場合、子機のパソコンで印刷指示を出すと、印刷ジョブはまず「親機」の印刷スプーラーに送られます。
そのため、子機のパソコン(あなたの手元のPC)で「印刷ジョブの削除」を行っても、「削除中」のまま消えなくて、親機側では印刷が続行されちゃう…なんてことがあるんです😱
このような場合は、子機ではなく、プリンターが直接接続されている「親機」のWindowsパソコン上で「印刷キュー」を開き、ジョブを削除(または前述のスプーラー再起動などの対処法)を実行する必要があるんですよ!
他のユーザーの印刷ジョブとの関係
ネットワークプリンターの場合、「印刷キュー」には自分以外の他のユーザーが指示した印刷ジョブも、ずらーっと表示されます。
管理者権限がない場合、他のユーザーの印刷ジョブを削除(キャンセル)することはできません。
自分のジョブが、他のユーザーの大量の印刷ジョブ(例えば誰かが50ページの資料を印刷中とか…)の後ろに並んでいるせいで、印刷が始まらない、っていうケースもありますよね。
キューを管理する際は、自分のジョブだけが問題なのか、あるいはプリンター共有システム全体の問題なのかを見極めることが重要ですね。
印刷履歴(キュー)の管理に関するよくある質問 (Q&A)
最後に、Windows 11の印刷ジョブ管理に関する、よくある疑問点についてお答えしますね!
Q. 削除(キャンセル)したはずなのにプリンターが数ページ印刷してしまった
A. あー、これ!わかります!「止まれー!」って思いますよね(笑)
でも、これは正常な動作の場合があるんです。
印刷ジョブを「削除(キャンセル)」する操作っていうのは、Windows(スプーラーさん)に対して「そのジョブを送るのをやめてください」って指示するものです。
でも、スプーラーさんがすでにプリンター本体のメモリ(バッファ)に、データの一部または全部を転送しちゃっていた場合、Windows側でキャンセルしても、プリンター本体は「え?もうデータもらっちゃったし!」って感じで、メモリに残っている分のデータを印刷し続けてしまうんです。
これを確実に止めるには、Windows側でジョブを削除(キャンセル)した後、すぐにプリンター本体の「ジョブキャンセル」ボタンを押すか、最終手段としてプリンターの電源を一度切る必要があります!
Q. 「削除中」のまま一向に進まない
A. まさにこの記事で解説してきた「印刷ジョブが消えない」状態です!
スプーラーがスタック(フリーズ)している可能性が非常に高いです。
この記事の「【最重要】パソコンから印刷履歴(印刷ジョブ)が削除できない・消えない時の対処法」セクションをもう一度参照して、ステップ1(プリンター再起動)から順番に試してみてください。
ほとんどの場合、ステップ3の「Print Spooler サービスの再起動」で解決しますから、焦らないでくださいね!
Q. プリンタードライバーを更新したら直る?
A. 直る可能性はありますが、根本的な解決策ではないかもしれませんね…🤔
印刷ジョブが消えないトラブルは、スプーラー(Windows側)の問題であることが多いんです。
でも、プリンタードライバー(プリンターを動かすためのソフトウェア)に不具合があって、Windowsとの通信がうまくいかずにスプーラーさんを混乱させている、っていうケースも稀にあります。
もし、特定のプリンターで「頻繁に」印刷ジョブが消えなくなるトラブルが発生する…っていう場合は、プリンターメーカーの公式サイトから、お使いのプリンター用の最新のWindows 11対応ドライバーをダウンロードして、インストールし直す(更新する)ことで、問題が改善する可能性がありますよ。
スプーラーのリセット(対処法ステップ3~5)を試しても問題が再発するようなら、ドライバーの更新も検討してみてください!
まとめ:Windows 11の印刷ジョブ管理は「スプーラー」の理解が鍵
今回は、Windows 11のパソコンで印刷履歴(キュードキュメント)を確認し、不要な「印刷ジョブ 削除(キャンセル)」をする方法を、詳しく解説しました!
この記事で解説した対処法を、もう一度おさらいしますね。
✅ 基本的な確認・削除:
「設定」アプリの「プリンターとスキャナー」、または「コントロールパネル」の「デバイスとプリンター」から「印刷キュー」を開いて、ジョブを右クリックして「キャンセル」します。
✅ 消えない時の対処法:
トラブルの核心は「Print Spooler」サービスにあります!
✅ 試す順番がすっごく重要です:
- プリンター本体の再起動
- パソコンの再起動
- 「サービス」管理ツール(
services.msc)から「Print Spooler」を停止 → 開始する(これが一番効きます!) - (最終手段)スプーラーを停止した上で、
C:\Windows\System32\spool\PRINTERSフォルダの中身を空にする。
✅ 過去のログ:
印刷が完了した「過去のログ」は標準では保存されていません。もし確認が必要なら、「イベントビューアー」で「PrintService」の「操作」ログを有効化する必要があります。
「パソコン 印刷履歴 確認 windows11」 や 「印刷ジョブ 削除」 でお悩みだった方は、まず基本的な操作を試してみて、それでも解決しない場合は「Print Spooler」の再起動(対処法ステップ3)を実行してみてください!
印刷トラブルは本当に焦っちゃいますが、システムがデータを処理する順序をちゃんと理解すれば、確実に対処することが可能ですからね!💪✨


コメント