3Dプリンターでフィギュア自作!初心者が知るべき全工程と必要なものリスト

3Dプリンターでフィギュア自作!初心者が知るべき全工程と必要なものリスト パソコン

【お急ぎの方へ:この記事の完全要約】

  • ✅ 絶対の鉄則:フィギュアを作るなら「光造形方式」一択。FDM(糸積層)は選んではいけません(理由と証拠画像へ)。
  • ✅ 買うべき機材:プリンター本体よりも「洗浄・硬化機」への投資が、継続のカギです(神器リストへジャンプ)。
  • ✅ データの壁:最初は作らなくていい!「BOOTH」等の配布データ出力から始めれば挫折しません(ステップ別解説へ)。
  • ✅ 失敗の9割:「温度管理(冬場の寒さ)」と「レベリング(水平出し)」で決まります(トラブルシューティングへ)。

※この記事は、全くの未経験者が「オリジナルのフィギュアをデスクに飾る」までを最短距離で駆け抜けるための、プロ直伝の超・長編バイブルです。ブックマークして辞書代わりにしてね!

「自分の描いたあのイラスト、立体にして手にとって、いろんな角度から眺めてみたいなぁ…」 「推しのキャラクター、公式からフィギュアが出てないなら、自分で作るしかないんじゃないか…?」

アニメやゲーム、あるいは自分の創作活動に没頭している時、ふとそんな「禁断の妄想」をして、でもすぐに現実に引き戻されてため息をついていませんか?😥

 

「いやいや、フィギュア作りなんて、選ばれし神絵師ならぬ神造形師だけの世界でしょ?」 「粘土をこねて、シリコンで型を取って、部屋中粉まみれにして…そんなの無理無理!」

わかります、すごーくわかります! かつては、フィギュア制作といえば、1体の原型を作るのに数百時間、塗装まで含めれば数ヶ月を要する、まさに「職人の聖域」でしたから。

 

でも、声を大にして言わせてください。 その常識、もう完全に過去のものです!

今は「自宅が工場」になる時代です!

勉強机の端っこに置けるくらいの機械が一台あれば、メーカー品と見紛うような美少女フィギュアも、超精巧なメカも、アクセサリーも、全部自宅で「召喚」できちゃうんです。

3Dプリンターの進化は凄まじく、今や「誰でも」「安価に」「プロ並み」の作品が作れる魔法のツールになっています。

 

この記事は、そんな「クリエイター魂」を秘めたあなたを強力にバックアップするための、3Dプリンターフィギュア制作の「完全攻略バイブル」です🕵️‍♀️

ネットで検索すると、専門用語ばかりで難しそうな記事が多いですよね? ここでは、難しい言葉は極力噛み砕いて、「何を買えばいいの?」「どうやれば失敗しないの?」というリアルな疑問に、全てお答えします。

文字数は多いですが、それは「あなたが失敗して無駄なお金を使わないため」の愛の重さだと思ってください(笑)。 私と一緒に、あなたの頭の中にある「最強の妄想」を、現実世界の「物体」として召喚する準備を始めましょう!🥰

 

 

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【絶対条件】フィギュアを作るなら「光造形方式」一択である理由

 

まず最初に、これだけは絶対に覚えて帰ってください。 もしあなたがこの記事を読んだ後、家電量販店やAmazonに行くなら、合言葉は一つです。

あなたが作りたいのが「フィギュア」なら、選ぶべき3Dプリンターは「光造形方式(SLA/DLP/LCD)」一択です。

「え、3Dプリンターって、どれも一緒じゃないの?」 そう思うかもしれませんが、実は大きく分けて2つの流派があるんです。

一つは、熱で溶かしたプラスチックの紐を、ソフトクリームみたいに積み上げていく「FDM(熱溶解積層)方式」。 もう一つは、光(紫外線)で液体の樹脂を固めていく「光造形方式」

多くの初心者さんが、本体価格の安さ(1万円台〜)や、「扱いやすそう」というイメージで、うっかりFDM方式を買ってしまいがちなんですが… ハッキリ言います。これが最初の挫折の、最大の原因になっちゃうんです😱

なぜFDM(ニョロニョロ積み上げ)じゃダメなの?

FDM方式は、仕組み上どうしても「層の継ぎ目(積層痕)」が目立ってしまい、表面が「地層」のようにザラザラになります。

ロボットのゴツゴツしたパーツや、スマホスタンドとかなら良いんですが、フィギュアの命である「滑らかな肌」「繊細な髪の毛の毛先」を表現しようとすると、どうなると思いますか?

出力した後、パテを埋めて、ヤスリがけをして…という「表面処理」だけで、何十時間もかかる地獄を見ることになります…。 初心者はここで心が折れます。「こんなはずじゃなかった」って。

光造形(液体からの召喚)こそが正義!

一方で、光造形方式は、液体のレジンに下から紫外線の映像を当てて、一層ずつ「面」で固める仕組みです。 この方式のすごいところは、圧倒的な「表面の滑らかさ」と「解像度」です✨

髪の毛の先端のシャープさ、服の細かいシワの陰影、1ミリにも満たない瞳のモールド(彫り込み)に至るまで、驚くほどツルッツルで高精細に出力できちゃうんです。

最近の家庭用光造形プリンターは、2万円〜3万円台のエントリーモデルでも「4K解像度」などが当たり前になっていて、数年前の100万円する業務用機レベルの精度を持っています。

迷わないように、比較表を作っておきました。これを見れば一目瞭然です!

【決定版】フィギュア制作におけるFDM方式と光造形方式の比較

比較項目 光造形方式(絶対こっち!) FDM方式(非推奨)
主な用途 フィギュア、ジュエリー、模型、ミニチュア スマホスタンド、大型の試作品、治具
表面の仕上がり 非常に滑らか(市販品レベル) 積層痕が目立つ(ザラザラ・年輪)
精度の高さ 極めて高い(0.03mm〜0.05mm単位) 普通(細かい部分は潰れたり糸を引く)
材料(素材) 液体レジン(※独特の臭いあり) フィラメント(プラスチックの紐)
後処理の手間 洗浄と二次硬化が必要(薬品を使う) 研磨が超大変(ここが地獄)
フィギュア適性 ◎(最適・神レベル) △(不向き、または超巨大サイズ限定)

 

どうですか?フィギュアを作るなら、もう光造形以外考えられませんよね? ここを間違えなければ、あなたのフィギュア作りは8割成功したようなものです👍

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初心者が揃えるべき「三種の神器」と必要アイテム(予算解説)

 

「よし、光造形を買うぞ!」と決意したあなた。 ちょっと待って!お財布を開く前に、聞いてほしいことがあります。

3Dプリンターは、本体だけ買ってもフィギュア作りは始められません。 光造形には、必ずセットで用意すべき「相棒」たちがいるんです。

後で「あれがない!これがない!」と慌ててAmazonプライムを連打しなくていいように、必要なものをリストにまとめました。

【保存版】フィギュア制作スタートキット(必需品リスト)

アイテム名 役割・用途 予算目安
光造形3Dプリンター本体 メイン機材。最初は「Elegoo」や「Anycubic」などの有名メーカーのエントリー機で十分! 3万〜5万円
UVレジン 材料の液体。最初は形状が見やすい「グレー」が絶対おすすめ。透明は難易度高め。 3,000円〜/kg
洗浄用アルコール IPA(イソプロピルアルコール)または無水エタノール。ヌルヌルを落とす必需品。 2,000円〜/4L
洗浄・硬化機 【超重要】洗浄とUV照射を自動でやってくれる神ツール。これがないと続きません。 1.5万〜2万円
安全対策グッズ ニトリル手袋(必須)、保護メガネ、ペーパータオル(キムワイプ推奨)。 数千円
仕上げ道具 ニッパー、デザインナイフ、金属ヘラ、シリコンマット(汚れ防止)。 100均でOK

 

この中で、私が声を大にして、いや叫ぶ勢いで言いたいのが「洗浄・硬化機(Wash & Cure Station)」の存在です!

「えー、別売りなの?タッパーに入れて手でバシャバシャ洗えばよくない?」 そう思う気持ち、痛いほどわかります。初期費用は抑えたいですよね。

でも、悪いことは言いません。予算が許すなら、絶対に買ってください!

あのベタベタしたレジンを手作業で洗うのは、部屋に液が垂れたり、臭いが充満したり、手袋に付いた液があちこちに付着したり…精神的にも結構しんどい作業なんです…。 この機械があれば、造形物をセットしてボタンをポチッとするだけで、洗浄から硬化まで全自動。プロペラが回って強力に洗ってくれます。

これがあるだけで、フィギュア作りの「面倒くささ」が9割消えます。 「プリンターのグレードを一つ下げてでも、洗浄機は買う」。これが鉄則です!✨

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3Dプリンターフィギュア制作の全体像:5つのステップ

 

「機械はわかったけど、実際どうやって作るの?」 「難しそう…私にできるかな…」

大丈夫です!全体の流れさえ掴んでしまえば、あとは一つずつクリアしていくだけ。 3Dプリンターでの制作は、料理のレシピと同じで「手順」が決まっています。

大きく分けて、やることはたったの5つ。 全体の地図を持っておけば、迷子になることはありませんよ🗺️

ステップ1:3Dデータの用意(すべての始まり!)

まずは、プリントするための「設計図(3Dデータ)」が必要です。 ここには2つのルートがあります。

① データを借りる(ダウンロード派) 「作るのはまだ無理だけど、印刷はしてみたい!」という方は、ここからスタート。 「BOOTH」や「Thingiverse」、「MyMiniFactory」などのサイトでは、世界中のクリエイターさんが作った素晴らしいフィギュアデータが、有料・無料で公開されています。 まずはここで「画面の中のデータが、実物になって出てくる感動」を知るのも、立派な第一歩です✨

② 自分で作る(モデリング派) 「自分の絵を立体にしたい!」というチャレンジャーなあなたは、ここからスタート。 プロの業界では「ZBrush(ズィーブラシ)」という10万円以上するソフトが標準ですが、安心してください。 今は無料で、しかもプロも使う超高機能な「Blender(ブレンダー)」があります!

粘土をこねるように形を作れる「スカルプト機能」を使えば、図工の時間を思い出して楽しめるはずです。 YouTubeには「Blender ドーナツ チュートリアル」など、初心者向けの神動画がたくさんあるので、独学でも十分いけますよ!

ステップ2:スライスソフトでのデータ変換

データができても、そのままじゃプリンターは動いてくれません。 プリンターは「一層ずつの形」しか理解できないからです。

そこで「スライサー」という無料ソフト(CHITUBOXやLychee Slicerなど)を使って、データを「薄い輪切りの層」に変換してあげる必要があります。

ここで超重要なのが「サポート材」の設定! フィギュアの手や顎の下、スカートの裾など、空中に浮いている部分が、印刷中に重力で落ちないように「支え(足場)」を付ける作業です。

「どこに支えを置けばいいの?」と悩みますが、最初はソフトの「自動サポート機能」にお任せでOK。 慣れてきたら、「顔には跡をつけたくないから避ける」といったこだわり設定ができるようになりますよ。

ステップ3:3Dプリンターによる出力(召喚の儀式)

いよいよ本番!レジンをトクトクとタンクに注いで、USBメモリを挿して、スイッチオン!

1/12サイズ(高さ14cmくらい)のフィギュアなら、だいたい5時間〜10時間くらい待機です。 この間、プリンターの中では、ビルドプレートが上下し、光が点滅し、液体の化学反応が起きています…まさに魔法の時間!🧙‍♀️

※注意!光造形は紫外線を使うので、窓際の直射日光は厳禁。カバーは絶対に開けないでくださいね。

ステップ4:洗浄と二次硬化(ここが一番大事!)

出力が終わっても、まだ完成じゃありません。 プレートから剥がしたフィギュアは、未硬化のヌルヌルしたレジンまみれです。

ここで「IPA(アルコール)」などの洗浄液で、余分なレジンを綺麗に洗い流します。 これをサボると、表面がベタついたり、細部が埋まってしまったり、あとで白くなったりしちゃいます。

そして最後に、UVライト(または太陽光)を当てて「二次硬化」。 生まれたての少し柔らかいフィギュアを、化学反応を完了させてカチカチに強くしてあげる工程です。 これでやっと、素手で触れる安全なプラスチックになります!

ステップ5:仕上げと塗装(魂を吹き込む)

余分なサポート材をニッパーでパチンと切って、ゲート跡(切った跡)を紙やすりで綺麗に整えます。 この状態がいわゆる「ガレージキット(未塗装レジンキット)」と同じ状態です。

最後に、プライマー(下地剤)を吹いて、アクリル絵の具や筆、エアブラシで色を塗れば… 世界に一つだけ、あなただけのオリジナルフィギュアの完成です!🎉

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3Dプリンターで作れる「面白いもの」と無限の可能性

 

「フィギュアを作る!」が目標だとは思いますが、実は3Dプリンターの力はそれだけじゃありません。 一度手に入れてしまえば、あなたの「欲しい」を何でも叶えるドラえもんのポケットみたいになるんです!

検索キーワードにもある「面白いもの」「作れるもの」の可能性を、ちょっとだけ覗いてみましょう。

例えば、こんな「面白いもの」も作れちゃいます

  • 市販フィギュアの拡張パーツ: これが一番沼です。持っている市販の可動フィギュアに持たせるための「オリジナルの武器」や「謎の巨大剣」、「可愛い帽子」や「メガネ」だけを自作する。 本体を作るより簡単だし、ディスプレイの楽しさが倍増します!
  • エフェクトパーツ: 「透明レジン」を使えば、炎や水しぶき、雷のエフェクトや、魔法陣なんかも自由自在。100均のLEDと組み合わせれば、光る台座も作れます。
  • ドールハウス・ミニチュア家具: 1/12サイズのアンティークな椅子、テーブル、食器、本棚…。推しのための「最強のマイルーム」を作るのも、3Dプリンターならサイズぴったりで作れます。
  • 関節パーツの自作: 慣れてくれば、市販品のような「ジョイント(関節)」自体を設計して出力できます。つまり、固定ポーズの彫像だけでなく、ガシガシ動いて遊べる「可動アクションフィギュア」だって夢じゃありません。
  • コスプレの小道具: 分割して出力すれば、アクセサリーやベルトのバックル、短剣などの小道具も、超リアルに作れちゃいます。

 

「あ、このフィギュアに合う椅子が欲しいな」と思ったら、店に探しに行くんじゃなくて「家で出力する」。 そんな未来が、もう目の前にあるんです。ワクワクしてきませんか?😆

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失敗しないための心構えとトラブルシューティング

 

最後に、先輩としてちょっとだけアドバイスを。

3Dプリンターは魔法の道具ですが、最初から100点満点が取れるわけではありません。 特に光造形は、「何も印刷されずに空振りした…」「途中で半分落っこちてた…」なんて失敗がつきものです。

「うわーん!壊れたー!」って泣きたくなる時もあるかもしれません(私も何度枕を濡らしたか…笑)。 でも、その原因の9割は、以下の2つに集約されます。

【トラブル1】レベリング(水平出し)が甘い

プラットフォーム(造形物がぶら下がる板)が、液晶画面に対して完全に平行になっていないと、最初の層が食いつかずに剥がれ落ちてしまいます。 「紙一枚の厚さ」で調整する繊細な作業ですが、ここさえ完璧なら、失敗の半分は防げます。 マニュアルを読んで、しつこいくらい丁寧にやりましょう!

【トラブル2】冬場の「寒さ」という見えない敵

これ、意外と誰も教えてくれない重要ポイントです。

⚠️ レジンは寒さに超弱いです!

レジンは化学薬品なので、温度が下がるとドロドロに粘度が高くなり、化学反応も鈍くなります。

室温が20度を下回ると、途端に失敗率が跳ね上がります。

冬場は暖房を入れて部屋を暖めるか、プリンターのカバーの中に爬虫類用のパネルヒーターを入れるなどの「温活」をしてあげてくださいね!

 

失敗しても落ち込まないで! 「あ、今の設定じゃ露光時間が足りなかったんだな、次は2秒伸ばしてみよう!」と実験を楽しむ気持ちがあれば、必ず理想のフィギュアに出会えます。

Twitter(X)などのSNSで「#3Dプリンター初心者」と検索すれば、同じ悩みを持つ仲間や、親切な先輩たちがたくさんいます。 トラブル時の写真と設定画面をアップすれば、誰かが助けてくれる温かい界隈でもあります。一人じゃありませんよ!💪

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まとめ:想像を現実に!あなたの「原型師ライフ」を応援します

 

ここまで長文を読んでいただき、本当にありがとうございます! 「なんだか私にもできそう!」「早くやってみたい!」って思ってもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。

最後に、今回の要点をもう一度おさらいしておきましょう。

  • ✅ 絶対条件: フィギュアを作るなら、迷わず「光造形方式」を選ぼう!FDMは用途が違います。
  • ✅ 神ツール: 「洗浄・硬化機」への投資はケチらないこと。これが継続の秘訣です。
  • ✅ まずは無料から: モデリングは「Blender」で。最初はダウンロードしたデータを出力するだけでも感動できます。
  • ✅ 失敗を楽しむ: 失敗の多くは「水平出し」と「寒さ」です。焦らず調整すれば必ず成功します。

3Dプリンターを手に入れること。 それは単に機械を買うことじゃなくて、あなたの頭の中にある「想像」を、現実世界に「召喚」する魔法の力を手に入れることです。

最初は覚えることも多いし、失敗して凹むこともあるかもしれません。 でも、自分で作ったフィギュアが、レジンの液面からゆっくりと現れた瞬間の、あの震えるような感動…。 あれを一度味わったら、もう二度とこちらの世界(プリンターのない生活)には戻れません(笑)。

さあ、あなたも今日から、3Dプリンターという強力なパートナーと共に、フィギュア原型師としての第一歩を踏み出してみませんか?

あなたのデスクから、世界を驚かせる最高傑作が生まれる日を、心から楽しみにしています!応援していますよ!👋✨

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