Windows 11で「ワイヤレスディスプレイ」機能がない・インストールできない時の対処法

Windows 11で「ワイヤレスディスプレイ」機能がない・インストールできない時の対処法 パソコン

【お急ぎの方へ:この記事の結論】

  • ✅ インストールできない原因No.1:「従量制課金接続」の設定をオフにするだけで、9割は解決します(解決策1へジャンプ)。
  • ✅ エラーが進まない時:「IPv6」が通信の邪魔をしています。一時的にオフにしましょう(解決策2へジャンプ)。
  • ✅ 何をやってもダメな時:「黒い画面(コマンド)」を使うと、エラーを無視して無理やりインストールできます(強制インストールへジャンプ)。
  • ✅ 会社・中古PCの方:「WSUS」という管理ロックがかかっています。レジストリ解除が必要です(解決策5へジャンプ)。

※この記事では、PCが苦手な方でも絶対に迷わないよう、エンジニア視点の解決策を噛み砕いて徹底解説しています。目次から気になるところへ飛んでくださいね!

「あれ…?明日の会議で画面をプロジェクターに飛ばしたいのに、肝心の『接続』アプリが見当たらない!?」

「週末に自宅のテレビで、PCに入ってる映画を大画面で見ようと思ったのに、インストールが『失敗』で止まっちゃう…!」

大事なプレゼンの直前や、リラックスしようとした瞬間にこのトラブルに見舞われると、本当に焦ってしまいますよね。

冷や汗が止まらなくなって、何度も再起動してみたり、設定画面をあちこちクリックしてみたり…。

 

それでも状況が変わらず、藁にもすがる思いで「windows11 ワイヤレスディスプレイ インストールできない」なんて検索して、このページにたどり着いてくれたんじゃないでしょうか。

「Windows 10の時は普通に使えてたのに、なんで11になったら消えるの!?」って、PCに向かって叫びたくなりますよね。

何度もインストールボタンを押しても、プログレスバーが少し動いては止まり、最後には「インストールできませんでした」という無情な赤い文字が出てきて、深くため息をついていませんか…?😥

 

わかります、すごーくわかります!

私もITエンジニアとして現場で何百台ものPCを見てきましたが、Windows 11になってからというもの、この「機能があるはずなのに見つからない地獄」にハマる人が急増しているんです。

その時の絶望感、痛いほどわかります。

もしかして、PCが壊れたのかな…?

このPCじゃ無理なの…?

ウイルスのせい…?

なんて、不安でパニックになっちゃいますよね。

 

でも、大丈夫です!

その焦る気持ち、よーくわかります。でも、あなたのPCが壊れているわけじゃありません!

この問題、実はWindows 11の「仕様変更」や、ネットワーク設定の「ちょっとしたボタンの掛け違い」が原因であることがほとんどなんです。

 

この記事は、そんな「ワイヤレスディスプレイ迷子」になってしまったあなたを救うための、現役エンジニアの知識をすべて詰め込んだ「完全攻略バイブル」です🕵️‍♀️

初心者さんでもできるカンタンな設定確認から、エラーを力技で突破するプロの裏技、そしてインストール後の便利な使い方まで。

私と一緒に、一つずつ順番に試して、あの便利なミラーリング機能を完全に取り戻しましょうね!🥰

 

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク
目次(気になるところをクリック)
  1. 【基礎知識】そもそも、なぜ「ワイヤレスディスプレイ」が見つからないの?
    1. Windows 11の「ダイエット」が原因だった!?
    2. でも、インストールに失敗するのはなぜ?
    3. 【対処法チェックリスト】難易度と効果の目安
  2. 【基本編】まずはここから!正しいインストールの手順
    1. 手順はたったの4ステップ!
  3. 【解決策1】一番の犯人はこれ!「従量制課金接続」をオフにする
    1. Windowsの「おせっかい機能」
    2. 解除するための手順
  4. 【解決策2】見えない壁を取り除く!「IPv6」を一時停止
    1. なぜ最新技術が邪魔をするの?
    2. IPv6を無効化する手順
  5. 【解決策3】最強の裏技!「コマンドプロンプト」で強制インストール
    1. 設定画面を通さずに、裏口から入れる
    2. 強制インストールの手順
  6. 【解決策4】それでもダメ?「Windows Updateサービス」の不調を疑う
    1. サービスの状態を確認・修復する手順
  7. 【解決策5】会社PC・中古PCの罠!「WSUS」のロックを解除
    1. 企業特有の「ロック機能」とは?
    2. レジストリ修正の手順
  8. 【応用編】インストールできたのに「表示されない・繋がらない」時の対処法
    1. 1. PCが「Miracast」に対応していないかも?
    2. 2. グラフィックドライバーが古い
    3. 3. ファイアウォールがブロックしている
    4. 【接続トラブル】最終チェックリスト
  9. 【番外編】純正にこだわらない!「神アプリ」を使う選択肢
    1. SpaceDesk(スペースデスク)
    2. AnyDesk(エニーデスク)
  10. よくある質問(FAQ)
  11. まとめ:ワイヤレスディスプレイは「オプション」!一つずつ壁を壊そう

【基礎知識】そもそも、なぜ「ワイヤレスディスプレイ」が見つからないの?

 

具体的な作業に入る前に、「なんでこんな面倒なことが起きるの?」っていう原因の全体像を、ざっくり知っておきましょう。

敵(原因)を知れば、無駄な作業をせずに、最短ルートで解決できますからね!

Windows 11の「ダイエット」が原因だった!?

実は、Windows 11では「ワイヤレスディスプレイ」機能は、最初からインストールされていません。

Windows 10の初期バージョンまでは標準搭載されていたんですが、マイクロソフトがOS(基本ソフト)を少しでも軽くするために、「全ての人が使うわけじゃない機能は、使いたい人だけが入れてね」という扱いの「オプション機能」に変えてしまったんです。

つまり、「機能が壊れている」のではなくて、「まだ段ボールから出していない(インストールしていない)だけ」というケースが大半なんです。

例えるなら、スマホを買った時に、最初から全部のアプリが入っているわけじゃなくて、必要なアプリはApp Storeからダウンロードしますよね?あれと同じ感覚です。

でも、インストールに失敗するのはなぜ?

「じゃあ入れればいいだけでしょ?」と思いますよね。

でも、いざインストールしようとすると「失敗」してしまう…。その犯人は、主に以下の5つに絞られます。

  1. 従量制課金接続:これが一番多い!PCが「通信節約モード」になっていて、ダウンロードを拒否している状態。
  2. IPv6の影響:新しいインターネット通信規格が、逆に邪魔をしてサーバーと会話できずエラーを起こしているパターン。
  3. Windows Updateの不調:この機能はWindows Updateの仕組みを間借りしているので、そこの調子が悪いと共倒れします。
  4. 会社の制限(WSUS):会社のPCや、中古で買った元法人PCだと、勝手に機能を入れられないように「鍵」がかかっているかも。
  5. ハードウェア非対応:悲しいけど、PCの部品自体が古すぎて、そもそもキャスト機能に対応していない場合。

 

どれに当てはまるか分からない…という方も大丈夫!

以下のチェックリストを作ったので、これを参考に上から順番に試していけば、必ずどこかで解決します👍

【対処法チェックリスト】難易度と効果の目安

対処法の名称 推定時間 難易度 解決期待度 備考
1. 従量制課金接続OFF 1分 最も多い原因。まずはここから!
2. IPv6の無効化 2分 「0x800f0954」等のエラーに有効。
3. コマンド強制導入 5分 特大 設定画面でダメならコレで一発解決。
4. レジストリ修正 5分 会社PCや中古PCの場合はコレ。
5. 代替アプリの利用 10分 標準機能にこだわらないなら最強。

 

準備はいいですか?まずは一番簡単で、王道の手順からやってみましょう!

スポンサーリンク

【基本編】まずはここから!正しいインストールの手順

 

「まだ何も試してないよ」「やり方が合ってるか不安」という方は、まずは正規の手順でインストールできるか試してみてください。

トラブルさえなければ、この手順だけでサクッと解決しちゃいます。3分もかかりません!

手順はたったの4ステップ!

  1. スタートボタン(Windowsマーク)を右クリックして、出てきた黒いメニューから「設定」を選びます。(キーボードの「Windowsキー」を押しながら「I(アイ)」を押すショートカットでも開けますよ♪)
  2. 設定画面が開いたら、左側のメニューから「システム」が選ばれていることを確認して、画面を少し下にスクロール。「オプション機能」という項目をクリックします。
  3. 「オプション機能を追加する」という項目の右側にある、青い「機能を表示」ボタンをクリックします。
  4. 小さなウィンドウが開いて検索窓が出てくるので、そこに「ワイヤレス」と入力してみてください。

 

検索結果に「ワイヤレス ディスプレイ」が表示されましたか?

もし表示されたら、その横にあるチェックボックスにチェックを入れて、「次へ」→「インストール」をクリックするだけ!

成功のサイン

画面上のプログレスバーがグングン進んで、最後に「インストール済み」という表示になれば成功です。

スタートメニューを開いて「すべてのアプリ」を確認するか、検索窓に「接続」と入力してみてください。

青いアイコンの「接続」というアプリが増えているはずです。これがあれば、もう準備完了です!お疲れ様でした!👏

💡 ワンポイント・アドバイス

「インストール済み」になったのにアプリが見つからない場合は、一度PCを再起動してみてください。Windowsの更新が反映されて、ひょっこり現れることがありますよ。

「…いや、そこでエラーが出るから困ってるんだよ!😡」

「バーが途中で止まって、何分待っても動かないんだけど…」

「『インストールできませんでした』って出て、再試行しても同じ!」

という方は、ここからが本番です。PCの深い部分にある「見えない壁」を、エンジニアの道具を使って壊しにいきましょう!💪

スポンサーリンク

【解決策1】一番の犯人はこれ!「従量制課金接続」をオフにする

 

インストール失敗の原因、堂々の第1位がこれです。

「えっ、従量制?そんな設定した覚えないけど?」って思うかもしれません。

でも、実はWi-Fiに繋いだだけで、勝手にこの設定がオンになっていることがよくあるんです!

Windowsの「おせっかい機能」

Windowsは賢いので、ポケットWi-Fiやテザリングを使っている時に、「おっと、この回線は使いすぎるとギガが減っちゃうな。余計なダウンロードは止めておいてあげよう!」と、勝手に気を利かせてブロックしてしまうんです。

オプション機能のインストールは数百MB〜数GBの通信をする可能性があるので、この「おせっかいブロック」に引っかかってしまうんですね。

この制限を解除してあげましょう。

解除するための手順

  1. 設定画面の左メニューから「ネットワークとインターネット」をクリックします。
  2. 今繋がっている一番上の項目、「Wi-Fi」(有線の場合は「イーサネット」)の右端にある「>」マーク、または「プロパティ」をクリックします。
  3. 画面の中に「従量制課金接続」というスイッチがあります。ここがオン(青色)になっていませんか?ここをオフ(灰色)にします!

 

オフにしたら、念のためPCを再起動してから、もう一度さっきの【基本編】のインストール操作を試してみてください。

「あ、今まで止まってたバーが動いた!すんなり入った!」という方は、これにて一件落着です!

スポンサーリンク

【解決策2】見えない壁を取り除く!「IPv6」を一時停止

 

「従量制の設定はオフだった、もしくはオフにしたけど、まだエラーになる…」

そんな時は、インターネットの通信規格である「IPv6(アイピーブイロク)」が悪さをしている可能性があります。

なぜ最新技術が邪魔をするの?

IPv6は、混雑を避けて高速に通信できる新しい規格なんですが、一部の環境では、このIPv6が有効になっていると、マイクロソフトの更新サーバー(アップデートデータがある場所)とうまく「会話」ができなくて、ダウンロードに失敗することがあるんです。

特に、古いルーターを使っていたり、プロバイダの設定によっては、この現象が頻発します。

一時的に「IPv4(昔ながらの規格)」だけで通信するように設定を変えて、サーバーとの会話を成立させてあげましょう。

IPv6を無効化する手順

  1. ネットワークとインターネット」の設定画面を開きます。
  2. 一番下の方にある「ネットワークの詳細設定」をクリックします。
  3. 「関連設定」または「その他の設定」にある、「ネットワークアダプターオプションの詳細」という項目を探してクリックします。(古いコントロールパネルのような画面が開きます)
  4. 今使っているWi-Fiアイコン(緑色の電波マークがついているもの)を右クリックして、「プロパティ」を開きます。
  5. リストの中に「インターネット プロトコル バージョン 6 (TCP/IPv6)」という項目があります。この左側のチェックを外して、「OK」をクリックします。

 

この状態で、もう一度インストールを試してみてください。

これで成功するパターンも非常に多いです!

⚠️ 作業後の注意点

インストールが無事に成功したら、セキュリティや通信速度のために、必ず今のチェックを入れ直して(元に戻して)くださいね!入れっぱなしでも動きますが、将来的にネットが遅くなる原因になるかもしれません。

スポンサーリンク

【解決策3】最強の裏技!「コマンドプロンプト」で強制インストール

 

「設定もネットも確認したのに、まだ『インストールできませんでした』って出る…!」

「再起動しても、時間をおいてもダメ!」

そんな、心が折れそうなあなたへ。ここからはエンジニアが使う「強硬手段」をお教えします。

設定画面を通さずに、裏口から入れる

設定画面(GUI)からのインストールがダメなら、「黒い画面(コマンド)」を使って、PCに直接命令を下すという方法があります。

これは「DISM(ディズム)」というWindowsの修復ツールを使う方法で、設定画面のエラー判定を無視して、システム内部に直接機能を埋め込むことができます。

「えっ、ハッカーみたいで怖い…壊れない?」と思うかもしれませんが、大丈夫!

マイクロソフトが用意している正規のメンテナンス機能ですし、手順通りにコピペするだけなので安全です。

これが一番成功率が高い最強の方法です。一緒にやってみましょう💪

強制インストールの手順

  1. スタートボタンをクリックして、検索窓に「cmd」と入力します。
  2. 検索結果に「コマンド プロンプト」が出てくるので、右クリックして「管理者として実行」を選びます。(※ここ超重要!ただクリックするだけだと、権限が足りなくて弾かれます)
  3. 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞かれたら、「はい」を押します。
  4. 真っ黒い画面が出てきます。ここに、以下の呪文(コマンド)をコピーして貼り付け、キーボードのEnterキーを押します。
    DISM /Online /Add-Capability /CapabilityName:App.WirelessDisplay.Connect~~~~0.0.1.0

    (※長いですが、一行です。間違い防止のためにコピペ推奨です!)

  5. 画面に黒いバーや「展開イメージのサービスと管理ツール」という文字が出てきて、進行状況がパーセント表示されます。じっと待ちましょう。

 

数分待って、「操作は正常に完了しました」と表示されれば、こちらの勝利です!🎉

設定画面がどれだけエラーを吐いていても、このコマンドなら裏口から無理やりインストールできることが本当によくあるんですよ。

もしこれでエラーが出る(「ソースファイルが見つかりません」など)場合は、次の解決策4が原因かもしれません。

スポンサーリンク

【解決策4】それでもダメ?「Windows Updateサービス」の不調を疑う

 

コマンドでも失敗する場合、機能を追加するための「土台」であるWindows Updateの機能自体が死んでいる可能性があります。

オプション機能のインストールは、裏側で「Windows Update」の仕組みを使ってデータを取ってきています。

もし、Windows Update自体が無効になっていたり、調子が悪かったりすると、ワイヤレスディスプレイも道連れで失敗します。

サービスの状態を確認・修復する手順

  1. キーボードの「Windowsキー」+「R」を同時に押して、「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを出します。
  2. 名前に「services.msc」と入力して、OKを押します。
  3. 歯車アイコンが並んだリストが出てくるので、名前の欄から「Windows Update」を探します。(アルファベット順なので、下の方にあります)
  4. 見つけたらダブルクリックしてプロパティを開きます。
  5. 「スタートアップの種類」が「無効」になっていませんか?もしなっていたら、「自動」または「手動」に変更します。
  6. さらに、下の「サービスの状態」が「停止」になっていたら、「開始」ボタンを押して、サービスを叩き起こしてあげましょう!
  7. 最後に「適用」→「OK」を押して閉じます。

 

これで土台が直りました。もう一度、解決策3のコマンド入力を試してみてください!

スポンサーリンク

【解決策5】会社PC・中古PCの罠!「WSUS」のロックを解除

 

「会社のPCを使っている」 「中古で買ったPCを使っている」 「昔、会社で使われていたPCをもらった」

もしこれらに当てはまるなら、原因はほぼ間違いなく「WSUS(ダブリューサス)」という設定です。

企業特有の「ロック機能」とは?

企業では、社員が勝手にWindowsをアップデートして不具合が出ないように、アップデートの参照先を「マイクロソフト公式」ではなく「社内の管理サーバー」に固定していることがあります。

これをWSUSと言います。

この設定が残っていると、あなたがいくら「ワイヤレスディスプレイ機能をちょうだい!」とリクエストしても、PCは「社内サーバーにはそんな機能ないよ」と返してきて、エラー(エラーコード 0x800f0954 など)になってしまうんです。

これを回避するには、「レジストリ」というWindowsの心臓部を少しだけいじって、一時的にマイクロソフト公式を見に行くように指示する必要があります。

⚠️ 警告:ここは慎重に!

レジストリ操作は、間違った場所を消すとPCが起動しなくなるリスクがあります。必ず手順通りに行ってください。また、現役の会社PCの場合は、情シス担当者に怒られる可能性があるので自己責任で!

 

レジストリ修正の手順

  1. 「Windowsキー」+「R」を押して、「regedit」と入力して実行します。「はい」を押します。
  2. 左側のツリーフォルダを順番に開いて、以下の場所まで移動します。 HKEY_LOCAL_MACHINE \ SOFTWARE \ Policies \ Microsoft \ Windows \ WindowsUpdate \ AU
  3. 右側の画面に「UseWUServer」という項目がありませんか?もしあれば、その数字が「1」になっているはずです。
  4. これをダブルクリックして、値を「1」から「0」に書き換えて「OK」を押します。
  5. PCを再起動します。

 

これで、「社内サーバーを見る」という設定が解除され、マイクロソフト公式から直接ダウンロードできるようになります。

インストールが終わったら、セキュリティのために値を「1」に戻しておくことをお勧めします。

スポンサーリンク

【応用編】インストールできたのに「表示されない・繋がらない」時の対処法

 

「やったー!インストールは成功した!」 「メニューに『接続』アプリが出てきた!」

でも、いざ繋ごうとしたら… 「キャストしようとしても、相手が見つからない…」 「接続中のままグルグルして、タイムアウトする…」

インストールはあくまでスタートライン。ここからは、接続段階でのトラブルシューティングです。

これは「ソフト」の問題ではなく、「環境」や「ハードウェア」の問題であることが多いです。

1. PCが「Miracast」に対応していないかも?

悲しい現実ですが、PCの部品(Wi-Fiカードやグラフィックボード)が古すぎて、そもそもキャスト機能(Miracast)に対応していない可能性があります。

Windows 11が入っているPCなら大抵は大丈夫ですが、古いPCを無理やりアップグレードした場合などは要注意です。

確認方法:

  1. 「Windowsキー」+「R」を押して、「dxdiag」と入力して実行します。
  2. 「DirectX 診断ツール」が開きます。「システム情報の保存」をクリックして、テキストファイルをデスクトップに保存します。
  3. 保存したテキストファイルを開いて、「編集」>「検索」で「Miracast」という文字を探してください。

 

ここに「Not Supported(非対応)」と書かれていたら…残念ながらそのPCの機械的な性能として、ワイヤレスディスプレイ機能は使えません😭

でも、諦めないで!後で紹介する「代替アプリ」なら、ネット経由で画面共有できる可能性があります!

2. グラフィックドライバーが古い

「Available(対応)」と書かれているのに繋がらないなら、ドライバー(制御ソフト)が古くなっている可能性が高いです。

Windows 11の厳しいセキュリティ基準では、古いドライバーだと接続を拒否されることがあります。

デバイスマネージャーから「ディスプレイアダプター」を更新するか、Intel、NVIDIA、AMDなどの公式サイトから最新のドライバーをダウンロードしてインストールしてみてください。これだけであっさり直ることもありますよ。

3. ファイアウォールがブロックしている

セキュリティソフト(ノートンやマカフィー、ウイルスバスターなど)が、「おっと、外部からの怪しい接続だ!」と勘違いしてブロックしていることもよくあります。

一時的にセキュリティソフトをオフにして接続できるか試してみるか、コントロールパネルの「Windows Defender ファイアウォール」の設定で、「ワイヤレス ディスプレイ」の通信を「許可」してあげてください。

【接続トラブル】最終チェックリスト

チェック項目 ここを確認して!
Wi-Fi設定 送信側も受信側も、Wi-Fiをオンにしていますか?(ネットに繋がっていなくても、Wi-FiのスイッチはON必須です!)
距離と電子レンジ PC同士が離れすぎていませんか?電子レンジを使っていませんか?2.4GHz帯の電波干渉は大敵です。5GHz帯で接続すると安定します。
プロファイル ネットワーク設定が「パブリック」だと繋がらないことがあります。「プライベート」に変えてみて。
受信側の準備 受信する側のPCで、ちゃんと「接続」アプリを開いて「接続する準備ができました」という青い画面にして待機していますか?

 

スポンサーリンク

【番外編】純正にこだわらない!「神アプリ」を使う選択肢

 

ここまでやってもダメだった。 あるいは、PCが古くて非対応だった。 もしくは、遅延がひどくて使い物にならなかった…。

そんなあなたへ。無理にWindows標準の機能にこだわる必要はありません!

世の中には、もっと便利で、もっと安定していて、しかも無料で使える「サードパーティ製アプリ」がたくさんあります。

エンジニアの私も、実は普段の業務では標準機能よりもこっちを使うことの方が多いです(笑)。

SpaceDesk(スペースデスク)

もし、手元にある古いノートPCやタブレットを「サブモニター(2画面目)」として再利用したいなら、このアプリが間違いなく最強です。

  • メリット:Windows標準機能より圧倒的に遅延が少ない。接続が安定している。
  • 使い方:親機(メインPC)と子機(サブPC)の両方にアプリを入れるだけで、同じWi-Fi内にあれば勝手に繋がります。

タッチ操作も反応するので、タブレットを液タブ代わりにしたり、資料を表示させておいたりと、作業効率が爆上がりしますよ。

AnyDesk(エニーデスク)

「画面を映す」だけでなく、「遠隔操作」もしたいならこれ。リモートデスクトップアプリの決定版です。

  • メリット:インターネット経由で繋がるので、Wi-Fiが届かない場所や、実家のPCとも接続できる。
  • 使い方:ID番号を入れるだけで接続可能。個人利用なら無料です。

「親のPCの設定を見てあげたい」という時にも大活躍するので、緊急時のためにインストールしておくと安心です。

スポンサーリンク

よくある質問(FAQ)

 

最後に、この記事を読んだ方からよく頂く質問をまとめておきました。

Q. 一度インストールしたら、ネットがなくても使えますか? A. はい、使えます! ワイヤレスディスプレイ(Miracast)は、「Wi-Fi Direct」という技術を使って、PCとPC(またはテレビ)が直接電波で繋がります。インターネット回線は使いません。ただし、お互いのWi-Fi機能はONにしておく必要があります。

Q. 音声も一緒に送られますか? A. はい、音声も一緒に飛びます! 映画などを再生すれば、接続先のテレビやPCのスピーカーから音が出ます。もし音が出ない場合は、サウンド設定で「出力先」が切り替わっているか確認してみてください。

Q. iPhoneの画面をWindows 11に映せますか? A. 標準機能ではできません…。 Windowsの「接続」アプリはMiracast専用なので、Appleの「AirPlay」には対応していません。iPhoneを映したい場合は、「AirReceiver」などの有料アプリを入れるか、サードパーティ製のミラーリングソフトを使う必要があります。

スポンサーリンク

まとめ:ワイヤレスディスプレイは「オプション」!一つずつ壁を壊そう

 

長文にお付き合いいただき、本当にお疲れ様でした!

Windows 11でワイヤレスディスプレイが使えない問題、本当に厄介でストレスが溜まりますが、原因を一つずつ冷静に潰していけば、必ず解決の糸口は見つかったはずです!

最後に、今回の完全攻略ロードマップをおさらいしましょう。

✅ 完全攻略のためのロードマップ

  • まずは認識: 最初から入っていない「オプション機能」だと知ることからスタート!
  • ネット設定: 「従量制課金接続」をオフにするのが、一番の近道!
  • 強制実行: エラーが出るなら、迷わず「コマンドプロンプト」を使う!
  • 柔軟に: どうしてもダメなら、SpaceDeskなどの神アプリに頼っちゃおう!

Windows 11はセキュリティが厳しくなり、OSもスリム化された分、こういう「ちょっとしたつまずき」が増えてしまいました。

でも、それを乗り越えて、無事に画面がパッと大画面に映し出された時の感動はひとしおですよね✨

大画面での映画鑑賞、スムーズなプレゼン、サブモニターでの快適な作業…。

この記事の手順が、あなたのPCライフをより快適に、より便利にする助けになれば、エンジニアとしてこれほど嬉しいことはありません。

さあ、これで準備は整いました。快適なワイヤレス生活を楽しんでくださいね!👋✨

コメント