Windows 11のIEモードでJavaScriptを有効にする方法【インターネットオプション】

【お急ぎの方へ:この記事の結論】

※この記事では、PC操作に不慣れな方から、社内の問い合わせ対応に追われる情シス担当者の方まで役立つよう、図解レベルの細かさと圧倒的な情報量で徹底解説しています。ブックマーク推奨です!

 

「あれ…?昨日までは普通に見れていた業務システムが、急に動かなくなっちゃった!?」

「ボタンを押しても反応しないし、『JavaScriptを有効にしてください』ってエラーが出る…でも、Edgeの設定はオンになってるのに!

ある日突然、仕事で絶対に必要な発注画面や、勤怠管理システムが開かなくなって、背中に冷や汗をかきながら「windows11 ieモード javascript 有効」なんて検索して、このページに救いを求めて来てくれたんじゃないでしょうか。

「何も設定いじってないのに!Windows Updateのせい!?」って、PCに向かって叫びたくなりますよね。

 

もしかして、何度F5キーを押してリロードしても変わらない無情なエラー画面を見て、絶望的なため息をついていませんか…?😥

わかります、すごーくわかります!

私も長年、社内システムの管理やヘルプデスク業務をしているので、この「謎のエラー地獄」になった時の焦り、そして現場からの「仕事にならないんですけど!」という冷ややかな視線…痛いほどわかります。

業務は止まるし、締め切りは迫るし、上司からは「まだ直らないの?」って聞かれるし、「もしかして、PC壊れた…?」「ウイルスのせい…?」「システム自体のバグ…?」なんて、悪い想像ばかり膨らんでパニックになっちゃいますよね。

 

でも、大丈夫です!

その焦る気持ち、よーくわかります。でも、PCが壊れたわけじゃありません!

この問題、実はWindows 11特有の「ブラウザの二重構造」と、「ちょっとした設定の場所」が違っているだけなのが原因であることがほとんどなんです。

この記事は、そんな「JavaScriptエラー迷子」になってしまったあなたを救うための、プロ直伝の解決策を網羅した「完全バイブル」です🕵️‍♀️

単なる手順の説明だけではありません。

「なぜそうなるのか?」という仕組みから、IT管理者の方はもちろん、PCが苦手な方でもできるカンタンな設定確認、さらには「もしもの時の裏技」まで。

この1記事さえ読めば、今後Windows 11のIEモード関連で困ることは二度となくなると断言できるレベルまで情報を詰め込みました。

私と一緒に、一つずつ順番に試して、あの業務画面を完全に取り戻しましょうね!🥰

 

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク
目次(気になるところをクリック)
  1. 第1章:Windows 11とIEモード、そしてJavaScriptの「複雑すぎる関係」
    1. 1-1. Internet Explorerは死んだはずじゃ…?
    2. 1-2. 「IEモード」=「着ぐるみ」だと思えばいい
    3. 1-3. ここが最大の罠!設定の「管轄違い」
  2. 第2章:【完全図解】インターネットオプションからJavaScriptを有効にする手順
    1. ステップ1:魔法の扉「インターネットオプション」を開く
    2. ステップ2:「セキュリティ」タブを選択する
    3. ステップ3:詳細設定のジャングルへ!「レベルのカスタマイズ」
    4. ステップ4:スクリプト設定を探して「有効」にする
    5. ステップ5:設定を保存して反映させる
    6. ステップ6:ブラウザを再起動する(これ超大事!)
  3. 第3章:プロはこう使う!セキュリティゾーンの使い分けテクニック
    1. 3-1. なぜ「インターネットゾーン」での許可が危険なのか
    2. 3-2. 「信頼済みサイト」だけに適用する手順(推奨!)
    3. 3-3. 【保存版】ゾーン別・推奨設定早見表
  4. 第4章:そもそも「IEモード」になっていないかも?確認と強制起動テクニック
    1. 4-1. 見分けるポイントは「青いアイコン」
    2. 4-2. 手動でIEモードに切り替える方法(基本)
    3. 4-3. 「再読み込み」メニューがない場合の対処法
    4. 4-4. 【裏技】IEモードボタンをツールバーに出しちゃう
  5. 第5章:トラブルシューティング大全・それでも動かない時の深層チェック
    1. ケース1:ウイルス対策ソフトが「余計なお世話」をしている
    2. ケース2:キャッシュ(一時ファイル)が腐っている
    3. ケース3:SSL/TLSのバージョンが古すぎる
    4. ケース4:ドキュメントモードの不一致
  6. 第6章:管理者向け・情シスのための「一括管理」完全マニュアル
    1. 6-1. グループポリシー(GPO)で強制的に設定する
    2. 6-2. 「エンタープライズモードサイトリスト」が最強の解
  7. 第7章:まとめ・いつまでこの戦いは続くのか?
    1. 💡 読者へのネクストステップ(無料相談)

第1章:Windows 11とIEモード、そしてJavaScriptの「複雑すぎる関係」

具体的な作業に入る前に、まずは「敵(原因)」を知ることから始めましょう。

「理屈はいいから早く手順を!」と思うかもしれませんが、ここを理解しておくだけで、今後同じようなトラブルが起きても「あ、あれね!」って瞬時に対応できるようになります。

急がば回れ、です!🐢

1-1. Internet Explorerは死んだはずじゃ…?

ニュースでも話題になりましたが、Internet Explorer(IE)は、2022年6月に正式にサポートを終了しました。

Windows 11では、デスクトップにある青い「e」のアイコンをクリックしても、強制的にMicrosoft Edgeが起動しますよね。

「じゃあ、IEは完全に消滅したの?」

実は、そうではないんです。ここがややこしいポイントです。

IEという「ブラウザ(アプリ)」は起動できなくなりましたが、IEを動かしていた「心臓部(Tridentエンジン)」や、インターネットの設定を管理する「インターネットオプション」は、OSの奥底にまだゾンビのように(失礼!)隠れているんです。🧟‍♂️

なぜなら、世界中の企業には、まだIEの仕組みでしか動かない業務システムが山のように残っているからです。これらを動かすために、MicrosoftはIEの「魂」だけをWindows 11に残したんですね。

1-2. 「IEモード」=「着ぐるみ」だと思えばいい

Microsoft Edgeの「IEモード」というのは、例えるなら「最新のスマートなスーツを着たMicrosoft Edge」の中に、「古い作業着を着たIEおじさん」が入っている状態です。

普段ネットサーフィンをする時は、スマートなEdgeが対応します。

でも、特定の古いサイトを開いた瞬間だけ、中のIEおじさんが顔を出して、「ここはワシの出番じゃ!」と処理を肩代わりしているんです。

1-3. ここが最大の罠!設定の「管轄違い」

これが、最も多くの人がハマる、そしてこの記事を書くきっかけになった最大の落とし穴です!😱

あなたが一生懸命、Edgeの右上のメニューから「設定」を開いて、「JavaScript」のスイッチをオンにしたりオフにしたりしても、それはあくまで「スマートなEdge(Chromiumエンジン)」に対する命令に過ぎません。

中のIEおじさんは、そんなEdgeの設定なんて知らんぷりです。

「ワシはワシのルール(インターネットオプション)で動くからな!」と頑固に言い張っています。

つまり、IEモードで開いているページで「JavaScriptを有効にしたい」というゴールにたどり着くためには、Edgeの設定画面ではなく、Windowsの奥にある「コントロールパネル(インターネットオプション)」という、おじさんの部屋まで直接行って、設定を変更する必要があるのです!

この「管轄の違い」さえ理解できれば、もう半分解決したようなものです✨

スポンサーリンク

第2章:【完全図解】インターネットオプションからJavaScriptを有効にする手順

それでは、いよいよ実践編です。

「パソコンの設定画面とか触るの怖い…」という方でも絶対に迷わないよう、超・丁寧に、ステップバイステップで解説します。

一緒にクリックしていきましょう!💪

ステップ1:魔法の扉「インターネットオプション」を開く

まずは設定画面への入り口を見つけます。実はWindows 11になってから、コントロールパネルへの入り口が分かりにくくなっているんですよね。

ここでは、一番確実で簡単な方法をいくつか紹介します。どれか一つできればOKです!

【方法A:検索バーを使う(一番カンタン!)】

  1. 画面下部(タスクバー)にある「スタートボタン(Windowsロゴ)」をクリックするか、キーボードの「Windowsキー」を押します。
  2. 上部の検索バーに「インターネットオプション」と入力します。(実は「internet」とアルファベットを打つだけでも候補に出てきますよ♪)
  3. 検索結果に「インターネットオプション(コントロールパネル)」が表示されたら、それをクリック!

【方法B:プロっぽい裏技(ショートカット)】

  1. キーボードの「Windowsキー」を押しながら「R」キーを押します。
  2. 画面の左下に「ファイル名を指定して実行」という小さな窓が出ます。
  3. そこに「inetcpl.cpl」という謎の呪文を入力して、Enterキーをターン!と押します。
  4. 一瞬でインターネットオプションが開きます。(これを知ってると、ちょっとITに詳しい人に見えます😎)

ステップ2:「セキュリティ」タブを選択する

「インターネットのプロパティ」という、なんだか懐かしいデザイン(Windows 95時代からあまり変わってないんです笑)の小さなウィンドウが開きましたよね?

上部に「全般」「セキュリティ」「プライバシー」…とタブが並んでいますが、その中から左から2番目の「セキュリティ」タブをクリックしてください。

ここには、Webサイトの信頼度に応じた4つのゾーンが表示されています。

  • インターネット(地球マーク) 🌍:普通のWebサイト全部
  • ローカル イントラネット 🏢:社内のネットワーク
  • 信頼済みサイト ✅:安全だと登録したサイト
  • 制限付きサイト 🚫:危険なサイト

今回は、とりあえず一般的なサイトでエラーが出ていると想定して、「インターネット(地球マーク)」が青く選択されている状態で設定を進めていきます。

ステップ3:詳細設定のジャングルへ!「レベルのカスタマイズ」

地球マークが選ばれている状態で、下の方にある「レベルのカスタマイズ(C)…」というボタンをクリックします。

すると、「セキュリティ設定 – インターネット ゾーン」というウィンドウが開きます。

ここには、ものすごい量の設定項目がリストになって並んでいます。「ActiveX」だの「ダウンロード」だの、呪文のような言葉が並んでいて目眩がするかもしれませんが、落ち着いてください。

見るべき場所はたった一つです!

ステップ4:スクリプト設定を探して「有効」にする

ここからが間違い探しゲームです。スクロールバーを使って、目的の項目を探しましょう🔍

  1. リストをずーっと下にスクロールしていきます。(全体の4分の3くらい、結構下の方です!)
  2. 「スクリプト」という太字の見出しを探してください。
  3. そのすぐ下に、「アクティブ スクリプト」という項目があります。これです!これこそが、今回の犯人(スイッチ)です!

以下の3つの選択肢があるはずです。

  • 有効にする:JavaScriptを常に実行します。(今回の正解!)
  • 無効にする:JavaScriptをブロックします。(今これになってるはず)
  • ダイアログを表示する:実行するたびに「実行しますか?」と聞いてきます。(これだと毎回クリックが必要で面倒です)

ここで迷わず「有効にする」のラジオボタンにチェックを入れてください!

ステップ5:設定を保存して反映させる

チェックを入れたら、右下の「OK」ボタンをクリックします。

すると、「このゾーンの設定を変更しますか?」という警告メッセージが表示されます。

Windowsが「本当にいいの?セキュリティ甘くなるよ?」と心配してくれているわけですが、今回はJavaScriptを使えるようにするのが目的なので、勇気を出して「はい」をクリックして進んでください。

元の「インターネットのプロパティ」画面に戻ったら、ここでも忘れずに右下の「適用」ボタンを押し、最後に「OK」ボタンを押してウィンドウを閉じます。

これでWindowsへの命令は完了です!

ステップ6:ブラウザを再起動する(これ超大事!)

設定を変えたのに「直らない!嘘つき!」ってなるパターンの9割は、これをしていないからです。

設定変更は、現在開いているブラウザには即座に反映されないことがあります。

現在開いているEdgeブラウザのウィンドウを、「×」ボタンですべて閉じてください。(タブを閉じるだけじゃなくて、ウィンドウごと全部です!)

再起動した後、もう一度あのエラーが出ていたサイトをIEモードで開いてみましょう。

…どうでしょうか?

エラーメッセージが消えて、ボタンが押せるようになったり、メニューが表示されたりしていませんか?

「直ったー!😭✨」という方は、おめでとうございます!これにて一件落着です!

…でも、ちょっと待ってください。

「とりあえず全部有効にしたけど、これってセキュリティ的に大丈夫なの?」

そんな不安を感じた鋭いあなたのための、次の章へ進みましょう。

スポンサーリンク

第3章:プロはこう使う!セキュリティゾーンの使い分けテクニック

先ほどの手順では、「インターネットゾーン(世界中のすべてのWebサイト)」に対して、無条件でJavaScript(アクティブスクリプト)を許可しました。

もちろん、これで動くようにはなります。しかし、セキュリティの専門家としては、正直に言うと「ちょっと心配」な設定なんです。

なぜなら、世の中には悪意のあるWebサイトも存在し、古いIEの仕組みを悪用して攻撃してくる可能性があるからです。

ここでは、より安全かつスマートに運用するための「ゾーンの使い分け」について解説します。

3-1. なぜ「インターネットゾーン」での許可が危険なのか

IEモードが必要なサイトは、現代のWeb標準から取り残された古い技術(ActiveXコントロールや古いJavaなど)を使用しています。

最新のEdge(Chromium)なら防げるような攻撃でも、IEモード(Tridentエンジン)だと防ぎきれない脆弱性が残っている可能性があるんです。

「家の鍵(インターネット設定)を全部開けっ放しにする」のではなく、「信頼できる家族(業務システム)」だけに合い鍵を渡すような設定にするのが、ベストプラクティスです!🛡️

3-2. 「信頼済みサイト」だけに適用する手順(推奨!)

「特定の業務システムだけ動けばいい!」という方は、ぜひこの設定に切り替えてください。

手順1:サイトを登録する

  1. 「インターネットオプション」 > 「セキュリティ」タブを開きます。
  2. 「信頼済みサイト」アイコン(緑色のチェックマーク)をクリックします。
  3. その右下にある「サイト」ボタンをクリックします。
  4. 「このWebサイトをゾーンに追加する」の欄に、JavaScriptを有効にしたいサイトのURLを入力し「追加」ボタンを押します。

💡 入力のコツ

特定のページ(例:http://example.com/login.html)だけでなく、そのサーバー全体を許可したい場合は、ワイルドカードを使って「*https://www.google.com/search?q=.example.com」のように登録すると便利です! また、下の「このゾーンのサイトにはすべてサーバーの確認(https:)を必要とする」のチェックは、社内システムがhttpの場合は外さないと登録できません。

手順2:許可レベルを設定する

  1. サイトを登録して閉じたら、「信頼済みサイト」を選んだまま、下の「レベルのカスタマイズ」をクリックします。
  2. ここの設定リストの中で、「アクティブ スクリプト」を「有効」にします。
  3. (逆に、「インターネットゾーン」の設定は「無効」に戻しておくと完璧です!)

この方法なら、普段ネットサーフィンをしていて怪しいサイトに遭遇してもスクリプトはブロックされ、登録した業務システムだけはサクサク動く。

まさに「鉄壁の要塞」「快適なオフィス」を両立できる最強の環境が作れます!✨

3-3. 【保存版】ゾーン別・推奨設定早見表

迷った時のために、各ゾーンの推奨設定を表にまとめました。

ゾーン名 アイコン JavaScript推奨設定 解説・ポイント
インターネット 地球 無効 or ダイアログ 基本設定。ウイルス等の攻撃を防ぐため、セキュリティを高めに保ちましょう。
ローカル イントラネット PCと地球 有効 社内LAN内のサーバーは自動的にここになります。信頼できるので便利さ優先でOK。
信頼済みサイト 緑チェック 有効 外部の取引先サイトや、クラウドサービスなどを個別に登録して運用します。
制限付きサイト 赤の禁止 無効 絶対に実行させてはいけません。「入るな危険」ゾーンです。
スポンサーリンク

第4章:そもそも「IEモード」になっていないかも?確認と強制起動テクニック

「インターネットオプションの設定は完璧なのに、全然動かない…」

そんな時は、JavaScript以前の問題として、そもそもEdgeがそのページを「IEモード」として認識していない可能性があります。

Edgeで普通に開いているだけでは、インターネットオプションの設定は無視されますからね。

4-1. 見分けるポイントは「青いアイコン」

Edgeでページを開いたとき、画面上部のアドレスバー(URLが表示されているところ)の左側を見てください。

そこに、小さく青い「Internet Explorerのアイコン(eマーク)」が表示されていますか?

もし表示されていなければ、それは「Chromiumモード(最新モード)」で開かれています。これでは、いくらインターネットオプションをいじっても意味がありません💦

4-2. 手動でIEモードに切り替える方法(基本)

  1. Edgeで対象のページを開きます。
  2. 右上の「…(設定など)」メニューをクリックします。
  3. リストの下の方にある「Internet Explorerモードで再読み込みする」を選択します。

4-3. 「再読み込み」メニューがない場合の対処法

「えっ、そんなメニューないんだけど!?」

焦らないでください。初期設定では非表示になっていることが多いんです。以下の手順でメニューを復活させましょう。

  1. Edgeの右上の「…」メニューから「設定」を開きます。
  2. 左メニューから「既定のブラウザ」を選択します。
  3. 「Internet Explorerモードでサイトの再読み込みを許可」という項目を、「既定」から「許可」に変更します。
  4. 「再起動」ボタンが出てくるので、クリックしてEdgeを再起動します。

これで、メニューに「IEモードで再読み込み」が現れるはずです!

4-4. 【裏技】IEモードボタンをツールバーに出しちゃう

毎回メニューを開くのが面倒な方は、アドレスバーの横に専用ボタンを出しておくと超便利です。

  1. Edgeの「設定」>「外観」を開きます。
  2. 下にスクロールして、「ツールバーに表示するボタン」の中にある「Internet Explorerモードボタン」のスイッチをオンにします。

これで、ワンクリックでいつでもIEモードに切り替えられるようになります。古いシステムを行ったり来たりする方には必須のテクニックですよ!👍

スポンサーリンク

第5章:トラブルシューティング大全・それでも動かない時の深層チェック

「全部やった…設定も、ゾーンも、IEモードも確認した。でも、まだエラーが出るよ…!」

そんな、心が折れそうなあなたへ。諦めるのはまだ早いです!

現場でよく遭遇する、マニュアルには載っていないような「意外な原因」と「解決策」をリストアップしました。これを確認すれば、きっと解決の糸口が見つかるはずです!💪

ケース1:ウイルス対策ソフトが「余計なお世話」をしている

症状: 設定は合っているのに、画面が真っ白になったり、特定のボタンだけ反応しなかったりする。

原因: PCに入れているセキュリティソフト(Norton, McAfee, Trend Micro, ESETなど)が、「古いJavaScript?怪しいぞ!」と判断して、勝手にブロックしていることがあります。

対処法: 一時的にセキュリティソフトの「Web保護機能」などをオフにして、動作が変わるか試してください。もしこれで動くなら、セキュリティソフトの設定でそのサイトを「除外リスト」に追加する必要があります。

ケース2:キャッシュ(一時ファイル)が腐っている

症状: 設定を変えたのに、古いエラー画面が表示され続ける。

原因: ブラウザが過去のエラー画面を「記憶(キャッシュ)」していて、新しい設定を読み込まずに記憶を表示しちゃっている状態です。

対処法: インターネットオプションのお掃除をしましょう。

  1. インターネットオプションの「全般」タブを開きます。
  2. 「閲覧の履歴」にある「削除」ボタンをクリックします。
  3. 「インターネット一時ファイルおよびWebサイトのファイル」と「クッキーとWebサイトデータ」にチェックを入れて「削除」!
  4. PCを再起動してリトライ!

ケース3:SSL/TLSのバージョンが古すぎる

症状: 「このページには安全に接続できません」と表示される。

原因: JavaScriptの問題に見えて、実は「通信の暗号化方式」が古すぎてWindows 11に拒否されているパターンです。古いサーバーだと「TLS 1.0」や「TLS 1.1」を使っていることがありますが、今のWindowsはデフォルトでこれを無効にしています。

対処法:

  1. インターネットオプションの「詳細設定」タブを開きます。
  2. 設定リストの一番下の方にある「セキュリティ」セクションを見ます。
  3. TLS 1.0 を使用する」「TLS 1.1 を使用する」にチェックを入れます。(※あくまで応急処置です!セキュリティ的には弱くなるので注意)
  4. 「適用」してOK。

ケース4:ドキュメントモードの不一致

症状: 画面は出るけど、レイアウトが崩れたり、JavaScriptのエラー(オブジェクトを指定してください等)が出る。

原因: サイト側は「IE7」として動いてほしいのに、IEモードが「IE11」として動こうとして、言葉が通じていない状態です。

対処法: これは少し難しいですが、キーボードの「F12」キーを押して開発者ツールを開き、「Emulation(エミュレーション)」タブで「Document mode」を「5」「7」「8」などに変えてみて、正しく動くモードを探す必要があります。

スポンサーリンク

第6章:管理者向け・情シスのための「一括管理」完全マニュアル

ここからは、自分一人のPCだけでなく、組織全体のPCを管理しなければならないIT管理者(情シス担当者)向けの専門的な内容です。

「社員から『動かない』という電話が鳴り止まない…」 「一台一台設定して回るなんて無理!」

そんな地獄から抜け出すための、Active Directory(GPO)を使った一括管理方法を伝授します。

6-1. グループポリシー(GPO)で強制的に設定する

全社員のPCのインターネットオプションを、サーバーから遠隔操作で書き換えてしまいましょう。

【設定パス】

ユーザーの構成(またはコンピュータの構成) > ポリシー > 管理用テンプレート > Windows コンポーネント > Internet Explorer > インターネット コントロール パネル > セキュリティ ページ > インターネット ゾーン(または信頼済みサイト ゾーン)

ここの中にある「アクティブ スクリプトの実行を許可する」というポリシーを探し、「有効」に設定します。ドロップダウンリストからも「有効」を選択するのを忘れないでください。

これを適用すれば、ユーザーが勝手に設定を変更しても、再起動すれば強制的に有効化されます。

6-2. 「エンタープライズモードサイトリスト」が最強の解

「特定のサイトだけIEモードで開かせたい」 「ユーザーに操作させたくない」 「30日でIEモードの設定が消えるのを防ぎたい」

これらを全て解決するのが、「エンタープライズモードサイトリスト(Enterprise Mode Site List)」です。

XML形式のリストを作成し、GPOで読み込ませることで、指定したURLにアクセスした瞬間、自動的にIEモードに切り替わり、指定したドキュメントモードで動作させることができます。

【手順の概要】

Microsoftから「Enterprise Mode Site List Manager」ツールをダウンロードする。

ツールを使って、対象のURLと動作モード(IE8 Enterprise Modeなど)を登録し、XMLファイルとして保存する。

そのXMLファイルを、社内の共有サーバーやWebサーバーに置く。

GPOで「Microsoft Edge」>「Internet Explorerモードの構成」>「エンタープライズモードサイトリストの場所を構成する」を開き、XMLのパスを指定する。

これを導入すれば、ユーザーは何も意識することなく、普段通りEdgeを使うだけで、裏側で自動的に最適な環境が提供されます。問い合わせ件数が激減すること間違いなしです!😎

スポンサーリンク

第7章:まとめ・いつまでこの戦いは続くのか?

ここまで、Windows 11におけるIEモードとJavaScriptの戦い方について、これでもかというほど詳しく解説してきました。

最後に、今回のポイントをもう一度おさらいしておきましょう!

✅ 今回の完全攻略ポイント

  • 場所が違う: Edgeの設定ではなく「インターネットオプション」が正解!
  • キーはここ: 「レベルのカスタマイズ」から「アクティブスクリプト」を有効に。
  • 安全第一: なるべく「信頼済みサイト」を使ってリスク管理を。
  • 管理者必見: GPOとサイトリストを使えば、問い合わせ対応から解放される!

「いつまでこんな古い設定をいじらなきゃいけないんだ…」

そう思うこともありますよね。私も思います(笑)。

でも、IEモードは少なくとも2029年まではサポートされる予定です。つまり、あと数年は、この「インターネットオプション」という古い友人との付き合いが続くということです。

技術はどんどん進化し、AIやクラウドが当たり前の時代になりました。

しかし、現場の業務を支えているのは、まだまたこうした「古いシステム」だったりします。

新しいWindows 11を使いこなしながら、必要なレガシー資産にもスムーズにアクセスできる環境を整えること。

新旧の技術の架け橋となるそのスキルこそが、これからの時代に本当に必要とされる「真のITリテラシー」なのかもしれません。

この記事が、画面の前で頭を抱えているあなたの助けになり、無事に業務が再開でき、定時で帰れるようになることを心から願っています!

もし、「この記事で助かった!」と思ったら、同じように困っている同僚や、他部署の方にも、ぜひこっそり教えてあげてくださいね🤭

これで、エラーに怯えない、ストレスフリーなWindowsライフを取り戻してください!応援しています!👋✨

💡 読者へのネクストステップ(無料相談)

「信頼済みサイトへの登録方法が不安…」 「特定のエラーコードが出てどうしても開かない!」 「GPOの設定ファイル、これで合ってる?」

そんな場合は、具体的なエラーメッセージや状況を教えていただけますか? より詳細な解決策をご提案できますので、お気軽に相談してくださいね!

コメント