【お急ぎの管理者様へ:この記事の結論】
- ✅ 30日問題の完全解決:
ユーザー任せのIEモード設定は運用破綻の元。「Enterprise Mode Site List Manager」を使えば、管理者が全社の設定を一元管理し、有効期限を無効化できます。 - ✅ 脱・XML手書き宣言:
メモ帳でのXML編集は、構文エラーによる全社トラブルの時限爆弾です。専用ツール(GUI)を使うことで、文法ミスを100%防ぎ、安全なリスト作成が可能になります。 - ✅ 攻めのレガシー管理:
ただ古いシステムを動かすだけではありません。GPOとWebサーバー(IIS)を組み合わせた「配布システム」を構築することで、情シスの工数を劇的に削減できます。
※この記事は、通常のブログ記事5本分以上の情報量を詰め込んだ「技術マニュアル」です。ブックマークして、困ったときの辞書としてお使いくださいね!
「また総務部から電話だ…『IEモードの期限が切れました』って言われる予感しかしない…」
「毎月毎月、全社員に『更新ボタンを押してください』ってメールするの、もう限界なんだけど!」
Microsoft Edgeへの完全移行が進み、Internet Explorer(IE)というブラウザが過去の遺物となろうとしている今、私たち企業の情報システム担当者(情シス)を一番悩ませているのが、この**「レガシーシステム(古いWebサイト)どうするんだ問題」**ですよね😭
「会計システムがIEじゃないと動かない!」
「勤怠管理画面のレイアウトがEdgeだと崩壊する!」
「ActiveXコントロールを使ってる受発注システムがあるから、Edgeなんて無理!」
現場のユーザーさんからは、そんな悲鳴のような問い合わせが殺到。
その対応だけで一日が終わってしまって、本来やるべきDX推進やセキュリティ対策なんて全然手が付けられない…。
そんな「守りのIT」に忙殺される毎日に、疲弊していませんか?
特に厄介なのが、Edgeの救済措置である「IEモード」に隠された、**「手動設定は30日で消える」**という謎の仕様(制限)です。
「なんで30日なの!?セキュリティのためとは言え、現場の運用をわかってなさすぎる!」って叫びたくなりますよね。
わかります、わかります!私も検証機で設定が消えるたびに、何度モニターに向かって深いため息をついたことか…💦
でも、もう大丈夫です!安心してください!
その悩み、Microsoft公式の無料ツールを正しく使いこなせば、根こそぎ解決できます!
もうユーザーさんに「30日ごとに設定し直してください」なんて頭を下げる必要はありません。あなたが管理画面でポチポチっと設定して保存するだけで、全社員のPCを「永続的なIEモード」にできるんです✨
この記事は、そんな魔法のようなツール**「Enterprise Mode Site List Manager」**の使い方を、どこよりも詳しく、どこよりもわかりやすく解説する「完全技術バイブル」です🕵️♀️👩💻✨
単なる使い方の説明だけじゃありません。
「なぜIEモードが必要なのか」という技術的背景から、XMLファイルの内部構造、IIS(Webサーバー)での配布設定、そしてトラブルが起きたときのログ調査まで。
IT管理者が知っておくべき知識を、これでもか!というくらい詰め込みました。
「XML? スキーマ? GPO? 難しそう…」と思ったあなたも大丈夫。
私と一緒に、一つずつ冷静に、最強のブラウザ環境を構築していきましょうね🥰
第1章:そもそも「Enterprise Mode Site List Manager」って何?なぜ絶対に必要なの?🤔
具体的なツールの使い方に入る前に、まずは「敵」を知りましょう。
なぜ私たちはこのツールを使わなければならないのか? 手書きじゃダメなのか?
ここを深く理解しておくと、上司やチームメンバーへの説明もスムーズになりますし、何よりトラブル対応力が格段に上がりますよ!
「30日制限」という呪いと、それを解く「サイトリスト」
Microsoft Edgeには、ユーザー自身が「このページをIEモードで再読み込みする」って選べる機能が備わっています。
これは確かに便利です。ユーザーが自分で解決できるんですから。
でも、この機能で追加したリストって、あくまで**「ユーザー個人のローカル設定(一時的な回避策)」**という扱いなんです。
Microsoftとしては、「IEモードはずっと使うものじゃないよ、30日の間にシステムを改修してね」というメッセージを込めて、**有効期限を「30日間」**に限定しています。
30日が過ぎると、設定はきれいさっぱり消去されます。
すると、ユーザーさんは朝一番に「あれ?システムが開かない!」「文字化けしてる!」ってパニックになって、ヘルプデスクの電話が鳴り止まなくなるわけです📞
従業員が数人なら、「また設定してね~」で済みます。
でも、数百人、数千人の企業でこれをやるのは…正直言って**運用破綻(地獄)**ですよね😱
そこで登場するのが、**「エンタープライズモード サイトリスト」による集中管理**です!
仕組みはこうです。
1. 管理者が「どのサイトをIEモードにするか」を書いたリスト(XMLファイル)を作る。
2. そのファイルを社内のサーバーに置く。
3. 全社員のPC(Edge)に「起動したら、まずこのリストを見に行きなさい」と命令する。
こうすることで、各PCは**30日制限なんて関係なく、管理者が決めたルールに従って、半永久的に指定したサイトをIEモードで開くことができる**ようになります💪
なぜ「メモ帳」でXMLを手書きしちゃダメなの?
「XMLファイルを作るだけなら、Windows標準のメモ帳で書けばいいじゃん」
「いちいち専用ツールをインストールするの面倒くさいな…」
そう思う気持ち、痛いほどわかります。私も最初はそう思ってました。
でも、それは**茨の道**どころか、**地雷原を歩くようなもの**なんです…。
サイトリストのXMLには、「スキーマ」と呼ばれる非常に厳格な記述ルールがあります。
例えば…
- タグを閉じるのを忘れた(
</site>がない!) - 全角スペースが混じってしまった(目に見えない!)
- バージョン番号の整合性が取れていない
- 属性値のダブルクォーテーションが抜けている
たった一文字、たった一箇所ミスがあるだけで、Edgeはそのファイルを「壊れたファイル」と判断し、**読み込みを完全に拒否**します。
その結果どうなるか?
**全社員のIEモードが一斉に機能しなくなり、業務がストップする**という大惨事になります😨
「Enterprise Mode Site List Manager」を使えば、そんな構文エラーに怯える必要はゼロ!
GUI(画面)でURLを入力してボタンを押すだけで、Microsoftの仕様に100%準拠した、完璧で美しいXMLファイルを自動で作ってくれます。
特に、現在は処理速度が速く、ファイルサイズも小さい**「v2スキーマ」**という新しい形式が推奨されています。
このv2形式を手書きするのは非常に複雑なので、このツールを使うのが、もはや「推奨」ではなく**「必須」**と言っても過言ではありません✨
第2章:導入準備!まずはツールをダウンロード&インストール🚀
それでは、前置きはこれくらいにして、実際に作業を始めていきましょう!
まずは武器(ツール)の調達からです。
適切なバージョンを選ぼう(「v2」が合言葉!)
このツール、実は歴史が長いので、ネット上にはいくつかのバージョン情報が混在しています。
間違ったバージョン(v1用)を入れてしまうと、せっかく作ったリストが最新のEdgeでうまく動かない…なんてことも。
今、あなたが使うべきなのは、**「v2スキーマ」に対応したバージョン**一択です。
Microsoftの公式ダウンロードセンターから入手します。
Googleなどで「Enterprise Mode Site List Manager download」と検索するか、以下のファイル名を探してみてください。
ファイル名:EMIESiteListManager.msi
ダウンロードページに行くと、英語がいっぱいでひるむかもしれませんが、基本的には一番新しい日付のもの、または詳細説明に「v2」と書いてあるものをダウンロードすればOKです!
インストールは超カンタン(3分で終わります)
ダウンロードしたMSIファイルをダブルクリックして、インストールウィザードを進めていきます。
サーバーに入れる必要はありません。管理用に使っているあなたのWindows 10や11のPCに入れれば大丈夫ですよ😊
- セットアップウィザードが起動したら、迷わず「Next」をクリック!
- 英語のライセンス条項が出ますが、「I accept…(同意します)」にチェックを入れて「Next」。
- インストール先フォルダも、こだわりがなければそのままで「Next」。
- 「Install」ボタンをポチッと押して、開始します。
- 完了画面が出たら「Finish」でおしまいです!
これで、スタートメニューに「Enterprise Mode Site List Manager」が追加されました。
アイコンをクリックして起動してみましょう。
シンプルな画面が出てきましたか? それが、全社のブラウザ環境を守る司令塔です!
第3章:実践!GUIでラクラク作成「サイトリスト」の作り方徹底解説🛠️
さあ、ここからが本番中の本番です!
実際の画面を見ながら、サイトを登録していく手順を、これでもか!というくらい丁寧に解説しますね。
基本画面の構成を知ろう
ツールを起動すると、左側にリスト(最初は空っぽ)、右側や上部にボタンがあるだけのシンプルな画面が出てきます。
主に使うのは、以下の4つのボタンたちです。
- Add(追加): 新しいサイトを登録するボタン。ここがすべてのスタート地点!
- Edit(編集): 登録した内容(互換モードなど)を修正したい時に使います。
- Delete(削除): もう使わないサイトや、間違って登録したサイトを消す時に。
- File > Save to XML: 完成したリストをファイルに書き出す、最後の仕上げボタンです。
STEP1:新規サイトを追加する(Addボタン)
一番大事な「Add」ボタンを押すと、入力画面(ダイアログ)が出てきます。
ここで設定する項目は、大きく分けて3つ。
一見簡単そうですが、実は奥が深いんです…。一つずつ深掘りしていきましょう!
① URL(アドレス):どこをIEモードにする?
IEモードで開かせたいWebサイトのURLを入力します。
ここでのポイントは、**「どの範囲まで適用するか」**です。
- ドメイン指定(例:
contoso.com):
そのドメイン以下のすべてのページ(contoso.com/loginもcontoso.com/newsも)がIEモードになります。
一番楽ですが、モダンなページまでIEモードで開いてしまって動作が重くなる可能性もあります。 - パス指定(例:
contoso.com/app1/):
特定のシステム(フォルダ)だけをピンポイントでIEモードにします。
contoso.com/portal/はEdgeで開くけど、contoso.com/legacy-app/はIEモードで開く、といった細かい制御が可能です。プロっぽい設定ですね!
⚠️ URL入力の落とし穴
プロトコル(http:// や https://)は、基本的には入力しなくてもOKです。入力しない場合、両方に適用されます。
ただし、ポート番号が特殊な場合(例:8080番ポート)は、絶対に contoso.com:8080 のようにポート番号まで含めて書いてください!ここを忘れると、Edgeは「別サイト」とみなして無視してしまいます💦
② Open In(開くブラウザ):どっちで開く?
そのURLにアクセスした時、どのエンジンを使うかを決めます。
- IE11: これを選びます!Edgeのウィンドウの中で、レンダリングエンジンだけIEのものを使って「IEモード」として開きます。基本はこれ一択です。
- MSEdge: 逆に、「このページだけは絶対にEdge(モダンブラウザ)で開かせたい!」って時に使います。
例えば、イントラネット全体(contoso.com)をIEモードに設定しているけど、新しく作ったポータルサイト(contoso.com/new-portal/)だけはEdgeの高速なエンジンで動かしたい…なんていう「除外設定」に使えます。便利! - None: 特に指定しません(親の設定を引き継ぎたくない時など)。あまり使いません。
③ Compat Mode(互換モード):ここが最重要ポイント!🚨
ここが一番「うっ…」ってなる技術的なポイントであり、IT管理者の腕の見せ所です。
そのWebシステムが、**「昔のどのバージョンのIE向けに作られたか」**を選んであげる必要があります。
「えー、そんなのわかんないよ!開発したベンダーももういないし!」って思いますよね。
大丈夫、慌てないでください。
以下の「選び方・虎の巻」を参考にすれば、最適なモードが必ず見つかります!👇
| 選択肢 | 動作のイメージ | おすすめのケース・解説 |
|---|---|---|
| Default Mode | サイト側の指示に従う(おまかせ) | ページ内のメタタグ(X-UA-Compatible)を読み取って自動判断します。迷ったらまずはこれから試しましょう。 |
| IE11 Document | IE11の標準モード | Windows 7/8.1時代に作られた、比較的新しいシステム。HTML5をある程度使っているサイト向け。 |
| IE8 Enterprise | IE8になりきる(エンタープライズモード) | 【これが本命!】 IE8向けに作られた古いイントラネット。画面が崩れる、ボタンが押せない時は、まずこれを試すと直ることが多いです!ユーザーエージェントもIE8を偽装します。 |
| IE7 Enterprise | IE7になりきる | Windows XP時代の、かなり古いシステム用。ActiveXをバリバリ使っている業務アプリなどは、これじゃないと動かないことも。 |
| IE5 Document | Quirks(互換)モード | 2000年代初頭の、化石のようなシステム用🦕 CSSの解釈が今のブラウザとは全然違います。画面が真っ白になるときはここかも。 |
**【プロのトラブルシューティング・フロー】**
1. まずは**「Default Mode」**で登録してみる。
2. 表示崩れや、JavaScriptのエラーが出るなら、**「IE11 Document」**を試す。
3. それでもダメ(特にレイアウトがガタガタ)なら、一気に**「IE8 Enterprise」**まで下げる。
4. それでもダメなら…さらに古いモードへ。
このように、「新しい順」あるいは「IE8(多くの企業システムの標準)」から試していくのが勝利への近道です🕵️♀️
④ Allow Redirect(リダイレクトの許可)
「ログイン画面(login.aspx)」から「メインメニュー(menu.aspx)」へ飛ばされるような、サーバー側でのリダイレクト処理がある場合にチェックを入れます。
通常はチェックを入れた状態で問題ありませんが、もしリダイレクトループ(画面がチカチカして進まない)が発生する場合は、設定を見直してみてください。
すべての設定が終わったら、「Save」ボタンを押してリストに追加完了です!
この調子で、必要な社内システムをどんどん登録していきましょう。
第4章:運用テクニック!XML書き出しと「バージョン管理」の罠📝
必要なサイトを全部登録し終わったら、いよいよ配布用の「XMLファイル」として書き出します。
ここで、多くの初心者がハマる「更新されないトラブル」についても触れておきますね。
メニューから「Save to XML」を選ぶだけ
メニューバーの「File」から**「Save to XML」**を選びます。
保存先を聞かれるので、デスクトップなど作業しやすい場所に保存しましょう。
ファイル名はなんでもOKですが、後で管理しやすいように sites.xml とか ielist_v2.xml とかにしておくと良いですね。日本語のファイル名は避けたほうが無難です(トラブルの元なので)。
【超重要】バージョン番号が勝手に上がる神機能
ここで、このツールを使う**最大のメリット**をお伝えします!
各クライアントPCのEdgeブラウザは、このXMLファイルの**「バージョン番号」**を見て、「あ、新しいリストが出たな!更新しなきゃ!」って判断してるんです。
逆に言うと、いくら中身のURLを追加しても、バージョン番号が変わってないと、**PCは「変更なし」とみなして、頑固に古い設定を使い続けちゃう**んです😱
メモ帳で手書き修正してると、この番号の更新をつい忘れちゃうんですよね…。
「修正したはずなのに、AさんのPCだけ反映されない…なぜ!?」というトラブルの9割はこれが原因です。
でも、Enterprise Mode Site List Managerなら、保存するたびに自動でバージョンを `1` → `2` → `3` とカウントアップしてくれます!
これだけで、「更新したのに反映されない!」というトラブルを未然に防げるんです。
地味ですが、本当にありがたい機能ですよね✨
第5章:展開編!GPOを使って全社員に「配布」しよう📡
XMLファイルが完成しました!おめでとうございます!🎉
でも、これだけじゃまだあなたのPCにあるただのファイルです。
これを全社員のPCに適用して、初めてミッションコンプリートです!
ここでは、企業のWindows管理の基本である**「Active Directory グループポリシー(GPO)」**を使った展開方法を解説します。
(IntuneなどのMDMを使っている場合も、設定する項目の考え方は同じですよ!)
1. XMLファイルを「みんなが見れる場所」に置く
作成したXMLファイルを、社員のPCからアクセスできる場所に配置します。
方法は2つありますが、情シスとしての**推奨は圧倒的に「A」**です。
A. Webサーバー(IIS等)に配置する(強く推奨!)👑
社内のWebサーバーに置いて、https://intranet.contoso.com/sites.xml みたいにブラウザでアクセスできるようにします。
これが最もトラブルが少なく、安定します。HTTP/HTTPSプロトコルはファイアウォールも越えやすいですし、アクセス権の問題も起きにくいからです。
💡 IISを使う場合のワンポイントアドバイス
IISでXMLファイルを配信する場合、MIMEタイプの設定が必要になることがあります。
もしブラウザでXMLにアクセスして「404エラー」が出る場合は、IISの管理画面で「MIMEの種類」を開き、以下の設定を追加してください。
- 拡張子:
.xml - MIMEの種類:
application/xmlまたはtext/xml
これを忘れると、ファイルはあるのにEdgeが読み込めないという悲しい状態になります😢
B. ファイルサーバー(共有フォルダ)に配置する
\\server\share\sites.xml のようにUNCパスで指定します。
手軽なんですが、**「アクセス権限(Read権限)」**の設定ミスでハマる人が続出します。
ユーザーの権限だけでなく、**「Domain Computers(コンピューターアカウント)」**に対しても読み取り権限を付けないと、システムコンテキストで動くEdgeの更新プロセスがファイルを読めないことがあるんです。注意してくださいね!
2. グループポリシー(GPO)を設定する
ドメインコントローラーなどで「グループポリシー管理エディター」を開いて、以下の場所を目指して進んでください。
> [ポリシー]
> [管理用テンプレート]
> [Microsoft Edge]
※もし「Microsoft Edge」の項目がない場合は、Microsoft公式サイトから最新のEdge用管理テンプレート(ADMXファイル)をダウンロードして、PolicyDefinitionsフォルダに追加する必要があります。
設定する項目名はコレです👇
**「エンタープライズ モード サイト リストの構成 (Configure the Enterprise Mode Site List)」**
このポリシーをダブルクリックして開いて…
- 「有効(Enabled)」にチェックを入れます。
- オプションの入力欄に、さっきXMLファイルを置いた「パス(URL)」を入力します。
(例:https://intranet.contoso.com/sites.xml) - 「OK」をクリックして保存!
あとは、このGPOを対象の組織単位(OU)にリンクさせれば準備完了です!
第6章:クライアントでの適用と検証!魔法のコマンド🧙♂️
サーバー側の設定は終わりました。
では、実際に社員のPC(クライアント)で設定が反映されるかテストしてみましょう。
ポリシーの強制適用
クライアントPCでコマンドプロンプトを開き、おなじみのコマンドを実行します。
gpupdate /force
これで、今すぐGPOを取りに行かせます。
その後、念のためMicrosoft Edgeを再起動してください。
【必見】Edgeの裏メニューで状態確認
設定されたはずなのに、本当にIEモードになってるか不安ですよね。
Edgeには、管理者だけが知る**「デバッグ画面」**が用意されています。
Edgeのアドレスバーに以下を入力してEnterキーを押してください。
edge://compat/enterprise
これが、現在のIEモードの設定状況を丸裸にする画面です!😎
ここで見るべきポイントは以下の3つ。
- Location(場所): GPOで設定したXMLのパスが正しく入ってる?(空欄ならGPOが効いてません!)
- Version(バージョン): 作成したXMLのバージョン番号と一致してる?(古ければ更新されてません!)
- Domain List: 下のリストに、登録したURLが表示されてる?
もし古い情報のまま更新されていない場合は、画面内にある「Force update(強制的に更新)」ボタンを連打してみてください。
これで無理やりサーバーから最新のXMLを取得しに行かせることができます。検証時には必須のボタンですよ!
第7章:困ったときのトラブルシューティングQ&A🩹
最後に、現場でよくあるトラブルと解決策をまとめておきます。
困ったときはここを見返してくださいね。
Q1. リストが読み込まれません!エラーになります!
A. アクセス権限かMIMEタイプを疑え!
ファイルサーバーの場合、PCアカウント(Domain Computers)からのアクセス権がないことが多いです。
Webサーバーの場合、前述の「MIMEタイプ」の設定が抜けていて、IISがXMLを返していない可能性があります。ブラウザで直接XMLのURLを開いてみて、ちゃんと文字が表示されるか確認しましょう。
Q2. 30日経つとやっぱり消える気がするんですが…
A. ユーザーの手動設定と競合してるかも?
エンタープライズサイトリスト(GPO)の設定は、ユーザーの手動設定よりも優先されるはずですが、もし競合しているなら、一度ユーザー側のリスト(edge://settings/defaultBrowser)をクリアしてもらいましょう。
GPOで正しく設定されていれば、30日制限のカウントダウン自体が表示されなくなります。
Q3. 特定のページだけIEモードになりません!
A. サブドメインの罠かも?
URLの記述で、contoso.com と登録しても、www.contoso.com は別物として扱われる場合があります。
両方登録するか、ワイルドカード的な扱われ方を確認してみてください。
また、イントラネットサイトの検出設定が邪魔をしていることもあるので、インターネットオプションの「イントラネット」設定も見直してみましょう。
Q4. XMLを更新したのに、クライアントに反映されません!
A. Edgeのキャッシュはしぶといです。
Edgeはサイトリストをキャッシュ(一時保存)し、デフォルトでは起動時に確認してから、次は数時間後(4時間程度)まで見に行かない仕様になっています。
すぐに反映させたい場合は、edge://compat/enterprise の「Force update」を押すか、PCを再起動するのが早道です。
まとめ:もう「30日制限」には振り回されない!平和な運用を✨
Enterprise Mode Site List Managerを使ったIEモードの完全攻略ガイド、いかがでしたか?
かなりの長文になりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました!🙇♀️
最初は「XML? GPO? 難しそう…」って尻込みしていたかもしれませんが、仕組みがわかってしまえば、意外とシンプルですよね!
最後に、大事なポイントをおさらいしましょう。
- 脱30日制限: ユーザー任せの手動設定はやめて、GPOとサイトリストで管理者がコントロールしましょう!これが唯一の恒久対策です。
- GUIを使おう: 手書きXMLはミスの温床!必ず「Site List Manager」を使って、安全・確実なリスト作成を。
- v2スキーマ: 最新のv2形式で作成して、ブラウザを軽くしましょう。
- 検証が大事: 困ったら
edge://compat/enterpriseを確認!これだけは覚えて帰ってくださいね(笑)
レガシーシステムの延命って、なんだか後ろ向きな仕事に思えるかもしれません。
「早く新しいシステムに作り変えろよ!」って言いたくもなりますよね。
でも、会社の業務を止めないための「安定した環境」を提供することこそ、私たちIT管理者の**最大の腕の見せ所**であり、会社の利益を守る立派な仕事です💪
このツールを使いこなして、
「最近、IEモードの問い合わせ減ったね」
「システムが安定してて助かるよ」
なんて言われる、静かで平和な運用環境を手に入れてくださいね!
あなたの情シスライフが、少しでも快適になりますように…🍀
応援しています!


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