Canonプリンターで「印刷できない」「オフラインになる」時のチェックリスト

「あれ…？昨日までは普通に印刷できてたのに、急に動かなくなっちゃった！？」 「大事な書類を印刷したいのに、『オフライン』って何！？電源入ってるじゃん！」

提出期限が迫っている重要な書類、お子さんの学校の課題、あるいは年末ギリギリの年賀状印刷中。 「よし、印刷！」と意気込んでボタンを押した瞬間にプリンターが沈黙して、シーン…としちゃうあの瞬間。

背筋が凍るような感覚と同時に、ストレスで爆発しそうになりながら「Canon プリンター 印刷できない オフライン」なんて検索して、このページに救いを求めて来てくれたんじゃないでしょうか。

「何も設定いじってないのに！」って、プリンターに向かって叫びたくなりますよね。 何度も電源を入れ直したり、Wi-Fiルーターを再起動してみたりしても、画面には冷酷な「オフライン」の文字…。

わかります、すごーくわかります！私も自宅で仕事をしているので、この「印刷できない地獄」になった時の焦りと絶望感、痛いほどわかります。 作業は止まるし、「もしかして、壊れた…？」「買い替えなきゃダメ…？」なんて、不安でパニックになっちゃいますよね。
 

 

この記事は、そんな「プリンター迷子」になってしまったあなたを救うための、プロ直伝の解決策を網羅した「完全バイブル」です🕵️‍♀️

ネット上には「再起動しましょう」くらいしか書いていない薄い記事が多いですが、この記事は違います。
初心者さんでもできるカンタンな「データの掃除」から、メーカーのサポート担当者もこっそり使う「隠れ設定」の直し方、さらにはコマンドを使った強制リセットまで。

私と一緒に、一つずつ順番に試して、あの快適な印刷環境を取り戻しましょうね！🥰
 

なぜCanonプリンターが急に「オフライン」になるの？原因をサクッと切り分け！

具体的な作業に入る前に、「なんでこんなことが起きるの？」っていう原因の全体像を、ざっくり知っておきましょう。 敵（原因）を知れば、無駄な作業をせずに、最短ルートで解決できますからね！

「今まで使えていたのに急に使えなくなった」という場合、主な犯人は以下の7つに絞られます。

1. 印刷データの渋滞（キュー詰まり）：一番多いのがこれ！前の印刷データがエラーで止まっていて、後続の車（新しい印刷命令）が動けなくなっている状態。
2. プリントスプーラーのフリーズ：Windowsの中で「印刷の交通整理」をしている警備員さんが、疲れ果てて寝ちゃっているケース。これを叩き起こせば直ります。
3. ポート設定（WSD）の罠：Wi-Fi接続の設定が、不安定な「WSD」というモードに勝手に切り替わってしまっているパターン。Windows 11ではこれが頻発します！
4. IPアドレスの変更：ルーターを再起動した拍子に、プリンターの住所（IPアドレス）が変わってしまい、PCが見失っている状態。
5. ドライバーの破損：Windows Updateなどの影響で、プリンターを動かすソフト（ドライバー）の一部が壊れてしまった場合。
6. インク切れによる機能ロック：Canon特有の仕様で、インクがないとスキャナー機能まで道連れにして動かなくなることがあります。
7. IPv6通信の不具合：最新の通信規格（IPv6）を使おうとして、逆に不安定になっているケース。これもCanonあるあるです。

「うわぁ、難しそう…」と思いましたか？大丈夫です！
どれに当てはまるか分からなくても、以下のチェックリスト順に試していけば、自然と原因が特定されて解決できるように構成しています👍

【対処法チェックリスト】難易度と効果の目安

対処法の名称	難易度	解決期待度	備考
1. 印刷キューの削除	低	中	「印刷中」のまま止まっている人
2. スプーラー再起動	中	特大	PC再起動でも直らない頑固なエラー
3. ポート設定の変更	中	超高	Wi-Fi接続で「オフライン」になる人
4. IPアドレスの手動設定	高	高	Wi-Fi環境が変わった後に有効
5. ドライバー再インストール	高	高	Windows 11にしてから調子が悪い人
6. インク・スキャン対策	低	中	スキャナーだけ動かない人

準備はいいですか？まずは一番簡単で、一番効果がある「データの掃除」からやってみましょう！

【解決策1】見えない「データの渋滞」を解消する（印刷キューとスプーラー）

印刷ボタンを押してもプリンターがうんともすんとも言わない場合、PC内部で「印刷命令」が渋滞を起こしている可能性が非常に高いです。

イメージしてください。高速道路で先頭の車が事故（エラー）を起こして止まってしまったら、後続の車（新しい印刷命令）がいくらアクセルを踏んでも進めませんよね？
それと同じ現象が、あなたのパソコンの中で起きているんです。
まずはこの「詰まり」を解消して、道路を綺麗にしてあげましょう！

① 印刷ジョブ（キュー）をすべて削除する

まずは、詰まっている古い注文（印刷ジョブ）を強制的にキャンセルします。これだけで直ることも3割くらいありますよ！

1. 画面右下のタスクバー（時計の近く）にあるプリンターアイコンをダブルクリックします。（もしアイコンが見つからない時は、「設定」＞「Bluetoothとデバイス」＞「プリンターとスキャナー」と進み、お使いのCanonプリンターを選んで「プリンターキューを開く」をクリックしてください！）
2. ウィンドウが開きます。リストに「エラー – 印刷中」や「スプール中」などの表示で残っているデータはありませんか？
3. もしあれば、メニューの「…（3点リーダー）」または「プリンター」タブから「すべてのドキュメントの取り消し」を選びます。
4. 「本当に削除しますか？」と聞かれたら、迷わず「はい」！

リストが空っぽになればOKです。
でも、「削除中のまま消えない…」「キャンセルを押しても反応がない…」ということもよくあります。
そんな時は、次のステップで「強制排除」を行います！

② 「プリントスプーラー」を再起動する（これがプロの技！）

ここが超重要です！
印刷キューを消しただけじゃ直らない場合、Windowsの裏側で「印刷の交通整理」をしている「Print Spooler（プリントスプーラー）」という機能自体がフリーズしていることがほとんどです。

PCを再起動しても、この機能がバグったまま立ち上がることがあるので、手動で「再起動」してあげるのが一番確実なんです。
ちょっと黒い画面（サービス画面）を触りますが、怖がらずについてきてくださいね！💪

1. キーボードの「Windowsキー」を押しながら「R」を押して、「ファイル名を指定して実行」という小さな箱を出します。
2. その箱の中に、半角で「services.msc」と入力して「OK」またはEnterキーを押します。（スペル間違いに注意！）
3. 「サービス」というウィンドウが開き、英語の文字がズラーッと出てきます。名前の列から「Print Spooler」を探してください（アルファベット順なのでPのあたりです）。
4. 見つけたら、その文字の上で右クリックし、「再起動」を選択します。
5. 小さなバーが出てきて、進行状況が緑色に進み、シュッと消えれば完了です！

これでWindowsの印刷機能がリフレッシュされました！
詰まっていたゴミデータが綺麗に流れ去った状態です。 もう一度印刷を試してみてください。どうですか？動きましたか？

「ウィーン…ガシャン！」と動き出した方は、おめでとうございます！🎉
「…まだオフラインのままなんだけど😡」という方は、ネットワーク設定の方に問題があります。次のステップに進みましょう。ここからが本番です！

【解決策2】これが真犯人かも！「WSDポート」の罠を回避せよ

「PC上ではオフラインと出るのに、プリンター本体のWi-Fiランプは点灯している」
「スマホからは普通に印刷できるのに、PCからだけできない」

この不可解な現象に悩まされている方、原因は間違いなく「ポート設定」です！

プリンターとPCを繋ぐとき、Windows 10や11は親切心（？）で、自動的に「WSD (Web Services for Devices)」という接続方式を選んでしまうことが多いんです。
でも、このWSDポート、実は「めちゃくちゃ気まぐれで不安定」なんです。

ルーターの再起動や、ちょっとした電波の揺らぎで、すぐにプリンターを見失って「オフライン」になってしまう困ったちゃんです。
PCとプリンターを繋ぐ「道」を、不安定な獣道（WSD）から、舗装された高速道路（CNBJNP）に切り替えてあげましょう。

「WSD」から「CNBJNP」へ切り替える手順

1. 「設定」＞「Bluetoothとデバイス」＞「プリンターとスキャナー」を開きます。
2. お使いのCanonプリンターを選択し、「プリンターのプロパティ」をクリックします（※ただの「プロパティ」じゃなくて、下の方にあるリンクのような「プリンターのプロパティ」ですよ！間違えやすいので注意🔍）。
3. 昔ながらの小さなウィンドウが開くので、上部のタブから「ポート」タブをクリックします。
4. リストの中で、現在チェックが入っている項目（左側にレ点がついている行）を確認してください。
5. もし、チェックが入っている行の説明欄に「WSD Port」と書かれていたら、それが犯人です！逮捕しましょう！👮‍♀️
6. リストの中をスクロールして探してみてください。「CNBJNP_xxxxxx」（Canon独自のネットワークポート）という行はありませんか？
7. もしあれば、そちらにチェックを付け替えて、「適用」→「OK」を押します。

これで設定変更は完了です。
もしリストの中に「CNBJNP」が見つからない場合は、次の解決策3で「IPアドレス」を使って道を作り直す必要があります。

【解決策3】住所不定を直す！IPアドレスで確実に接続する（中級編）

「ポート一覧にCNBJNPなんてなかった…」
「WSDのチェックを外したいけど、他に選べる場所がない…」

そんな場合は、プリンターの住所（IPアドレス）を直接指定して、新しい道を強制的に作ってあげましょう。
これができれば、今後「オフライン」になる確率はグッと下がりますよ！

Step 1：プリンターのIPアドレスを調べる

まずは、プリンターが今どこにいるのか（住所）を聞き出します。

1. プリンター本体の操作パネルを操作します。
2. 「セットアップ（歯車アイコン）」や「ネットワーク設定」といったメニューを探します。
3. 「LAN設定情報の印刷」や「ネットワーク情報確認」という項目があるはずです。これを実行して、A4用紙に情報を印刷します（画面で確認できる機種もあります）。
4. 印刷された紙の中から「IPv4 IP Address」という項目を探してください。「192.168.1.15」のような数字の羅列がそれです。これがプリンターの住所です！メモしておきましょう📝

 

Step 2：PC側でポートを追加する

1. 先ほどと同じ「プリンターのプロパティ」＞「ポート」タブを開きます。
2. 「ポートの追加」ボタンをクリックします。
3. 「Standard TCP/IP Port」を選んで「新しいポート」をクリックします。
4. ウィザード画面が出るので「次へ」を押し、「プリンター名またはIPアドレス」の欄に、さっき調べた数字（例：192.168.1.15）を入力します。
5. 「次へ」を押して進めていき、完了したら「閉じる」を押します。
6. 元の画面に戻ったら、「適用」を押します。

これで、PCは「192.168.1.15」という特定の住所に向かってデータを投げるようになります。
「どこにいるか分からないWSD」を探すより、100倍確実で安定しますよ✨

【解決策4】Windows 11の落とし穴！「ネットワーク探索」はオンになってる？

ここまでやってもダメな場合、Windows 11のセキュリティが厳しすぎて、プリンターを「怪しい外部機器」としてブロックしている可能性があります。
特に、PCを買い替えたばかりの方や、Wi-Fiを繋ぎ直した方は、設定が「パブリックネットワーク」になっていることが多いんです。
カフェのフリーWi-Fiを使うときのような「防御モード」になっていると、家のプリンターともお話できません。

ネットワーク設定を「プライベート」に変更する

1. 画面右下のタスクバーにある「Wi-Fiアイコン（扇マーク）」を右クリックし、「ネットワーク設定とインターネット設定」を開きます。
2. 一番上の「Wi-Fi」または「イーサネット（有線の場合）」をクリックします。
3. 現在接続しているネットワーク名（SSID）のプロパティをクリックします。
4. 「ネットワークプロファイルの種類」という項目があります。ここが「パブリック」になっていませんか？
5. ここを「プライベート」に変更します。

「プライベート」にすることで、PCは「ここは家の安全なネットワークだね、周りの機器と通信してもいいよ」と判断してくれます。
これだけで、今まで表示されなかったプリンターが急に認識されることもよくあるんですよ！

【解決策5】最終手段！ドライバーの「完全削除」と「クリーンインストール」

ポート設定も見直した。IPアドレスも指定した。
「それでも…それでもダメなんです…！」

そんな時は、PCに入っているプリンタードライバーのデータ自体が破損していると考えられます。
特にWindows 11へのアップグレード直後は、古いWindows 10時代のドライバーの残骸が悪さをしていることがあります。

普通の「アンインストール」だけでは消え残るゴミファイルまで、根こそぎ消してから入れ直す「完全削除」を行いましょう。

失敗しない完全削除手順（サーバーのプロパティ）

1. 「設定」＞「プリンターとスキャナー」から、Canonプリンターを「削除」します。
2. 次に、「プリンターとスキャナー」画面の下の方にある「プリントサーバープロパティ」をクリックします。
3. 「ドライバー」タブを開きます。
4. リストの中にCanonのドライバーが残っていたら、選択して「削除」をクリックします。
5. 「ドライバーとパッケージを削除する」を選んで「OK」を押します。これで根っこから消えます！

 

正しい再インストール手順

1. PCを一度再起動します（超重要！）。
2. Canonの公式サイト（サポートページ）にアクセスし、お使いの機種名で検索します。
3. OSが「Windows 11」になっていることを確認し、最新の「統合ドライバー（セットアップ用ファイル）」をダウンロードします。
4. ダウンロードしたファイルを実行し、画面の指示に従って再インストールを行います。

 

 

【解決策6】スキャンもできない？独自仕様「インク切れ」の衝撃事実

ここで、少し視点を変えてみましょう。
もしあなたが、「印刷できない」だけでなく「スキャンもできない」という状況なら、原因は通信設定だけではないかもしれません。
実は、Canon製の一部の複合機には、ユーザーにとって少し驚くような仕様が存在することがあるんです。

インクがないとスキャナーもロックされる！？

信じがたいことですが、機種によっては「インクカートリッジが空、または認識されない状態だと、スキャナー機能までロックされて使えなくなる」という仕様のものがあるんです！😱

「えっ、スキャンするだけならインクなんて使わないじゃん！」って思いますよね。私も初めて知った時は「嘘でしょ！？」って思いました。
でも、実際にこの仕様が原因で海外では集団訴訟（クラスアクション）にまで発展した事例があるくらいなんです。

もし、プリンター本体の液晶画面に「インクがありません」というエラーが出ているなら、まずはインクを交換するか、ストップボタン（リセットボタン）を5秒以上長押しして「インク残量検知機能を無効化」する操作を試してみてください。
これでエラー表示が消えれば、スキャナー機能も復活し、同時に印刷命令も通るようになる可能性がありますよ！

救世主アプリ「Windows Scan」を使う裏技

「インクはあるのに、Canon純正のスキャンソフト（IJ Scan Utility）が動かない…」
そんな時でも諦めないで！
Microsoft Storeから無料でダウンロードできる「Windows Scan」というアプリを試してみてください。

純正ソフトとは違うルートで通信するので、ドライバーが不安定な状態でも、このアプリ経由ならあっさりスキャンできるケースが多々あるんです。
「印刷は諦めても、とりあえず書類のスキャンだけは急ぎたい！」という時の、まさに救世主です🦸‍♀️✨

【高度な対処法】どうしても直らない時の「IPv6無効化」マジック

ここまで全部やってダメだったあなたへ。最後に残された「裏技」をお教えします。
これはメーカーサポートでも、解決困難な案件で案内されることがある強力な方法です。

それは、「IPv6を無効化して、IPv4だけで通信させる」というものです。
最新の通信規格であるIPv6は便利なのですが、古いプリンターや一部のネットワーク環境では、これが原因で通信が迷子になることが多々あります。

プリンター本体でIPv6を切る手順

（※機種によって操作は異なりますが、だいたい似た場所にあります）

1. プリンター本体の「セットアップ」＞「本体設定」＞「LAN設定」を開きます。
2. 「その他の設定」＞「TCP/IP設定」＞「IPv6」を選びます。
3. 「有効/無効」という項目で、「無効」を選びます。
4. 設定を変更したら、必ずプリンターの電源を一度切り、入れ直してください。

これでプリンターは、昔ながらの安定した通信方式（IPv4）だけでPCと会話するようになります。
「なにをやっても不安定だったのに、これをやったら嘘みたいに安定した！」という声が非常に多いテクニックです。ぜひ試してみてください！

症状別・エラーコード別クイック対応表

最後に、よくあるエラー表示や具体的な症状ごとの対応策を表にまとめました。
「自分の症状はどれに当てはまるかな？」と照らし合わせてみてくださいね！

症状 / エラーコード	考えられる主な原因	推奨される解決策
PC画面で「オフライン」表示	ポート設定ミス (WSD)、Wi-Fi一時切断	ポートを「CNBJNP」に変更、またはIPアドレス指定
印刷が途中で止まる・遅い	プリントスプーラーの不具合、データ量過多	プリントスプーラーの再起動、キュー削除
スキャンだけできない	IJ Scan Utilityの破損、インク切れロック	インク確認、または「Windows Scan」試行
エラーコード：6004	プリンター本体のトラブル、異物混入	電源OFF/ON、内部確認。直らなければ修理
インクがあるのに認識しない	接触不良、カートリッジのICチップ汚れ	カートリッジを入れ直す、接点を綿棒で拭く

 

まとめ：印刷トラブルは「リセット」と「設定見直し」で9割解決する

長文にお付き合いいただき、本当にお疲れ様でした！
Canonプリンターで印刷できないトラブル、本当に焦っちゃいますが、原因を一つずつ潰していけば、必ず解決の糸口は見つかります。

最後に、今回のトラブルシューティングの極意をおさらいしましょう。

これらの手順を試しても解決しない場合に初めて、故障を疑い、Canonの公式サポートへ問い合わせることをおすすめします。
公式サポートでは、チャットや電話で専門エンジニアが丁寧に対応してくれるため、最終的な頼みの綱として活用しましょう。

あなたのプリンターが無事に復活し、あの「ウィーン、ガシャン！」という元気な音と共に、ストレスのない印刷環境が戻ることを心から願っています！
これで、お仕事も勉強も、趣味の印刷もバッチリですね！💪✨