AviUtlはWindows 11で動く？導入方法と「動作しない」時の対処法まとめ

「Windows 11にアップグレードして、画面がおしゃれになったのはいいけど…愛用のAviUtlが起動しなくなった！？」
「これから『ゆっくり実況』を作りたい。みんなAviUtlを使ってるって言うけど、2025年の今、Windows 11に入れても大丈夫なの？」

新しいパソコンを買ったり、OSをアップデートしたりした直後って、ワクワクする反面、ものすごい不安に襲われませんか？
今まで呼吸をするように使っていた道具が、急に「そのOSには対応してません」なんて冷たくあしらわれた日には、目の前が真っ暗になりますよね…。

 

必死に「windows11 AviUtl 動かない」「AviUtl 導入方法 2025」なんて検索して、情報の海をさまよって、この記事にたどり着いてくれたその気持ち、痛いほどわかります。
ネット上には「動くよ！」っていう軽い記事もあれば、「もうオワコン」なんて辛辣な意見もあって、「結局どうすればいいのよー！😭」って叫びたくなりますよね。

 

この記事は、そんな「AviUtl難民」になりかけているあなたを救うために書き上げました。
単なる導入手順だけではありません。「なぜエラーが出るのか」という仕組みの解説から、2025年の今だからこそ入れるべき「動作を劇的に軽くする魔法のプラグイン」まで。
プロのウェブライターとして、そして一人の動画編集オタクとして持っている知識を、これでもか！と詰め込んだ「完全バイブル」です🕵️‍♀️

コーヒーでも飲みながら、焦らずゆっくり読み進めてください。
読み終わる頃には、あなたのWindows 11上で、AviUtlが快適に動いている未来をお約束します！✨

 

 

第1章：Windows 11におけるAviUtlのリアルな現状

作業に入る前に、まずは「敵（現状）」を知りましょう。
「AviUtlは古いソフトだ」とよく言われますが、具体的に何がどう古いのか、そしてなぜWindows 11と相性が悪いと言われるのか。
ここを理解しておくと、後でトラブルが起きた時に「あ、これのことか！」と冷静に対処できるようになりますよ。

最終更新2019年のソフトがなぜ今も人気なのか

AviUtlの本体（aviutl.exe）の最終バージョンは、2019年に公開された「ver1.10」です。
ITの世界で5年以上更新がないというのは、本来なら「化石」扱いされてもおかしくありません。

それでも、なぜ多くの日本人が使い続けているのか？
理由は大きく3つあります。

1. 圧倒的な「拡張性」：有志のプログラマーたちが作った「スクリプト」や「プラグイン」を追加することで、有料ソフト顔負けの機能（モーショングラフィックスなど）を実現できるから。
2. 「ゆっくり実況」との親和性：「YMM（ゆっくりムービーメーカー）」と連携して動画を作る文化が根付いており、このフローにおいてAviUtlは最強の仕上げツールだから。
3. 完全無料であること：どんなに高機能になっても、一円もかからない。この魅力はやっぱり絶大ですよね。

 

Windows 11で発生する「3つの壁」

しかし、Windows 11は最新鋭のOSです。1997年生まれのAviUtlとは、ジェネレーションギャップがありすぎます。
具体的には、以下の3つのポイントで衝突します。

1. ビット数の壁（32bit vs 64bit）

Windows 11は「64bit専用」のOSです。対してAviUtlは「32bitアプリ」です。
Windows 11には、32bitアプリを動かすための通訳機能（WoW64）があるので動作はしますが、「メモリを最大4GBまでしか使えない」という絶対的な制限があります。
PCにメモリを32GB積んでいても、AviUtlが使えるのは4GBだけ。これが「重い」「落ちる」の最大の原因です。

2. 必須ランタイムの不在

昔のWindowsには最初から入っていた「Visual C++ 再頒布可能パッケージ」というプログラム部品が、クリーンインストールされたWindows 11には入っていないことが多いんです。
これがないと、AviUtlは「MSVCP140.dllがないよ！」と泣き叫んで起動すらしません。

3. セキュリティとOneDriveのお節介

Windows 11はセキュリティが非常に強力です。
「作者不明の古いアプリ？怪しいから隔離しとくね！」と勝手にファイルを消したり、「ドキュメントフォルダはクラウド（OneDrive）に同期しとくね！」と勝手に保存場所を変えたりします。
これにより、AviUtlが「設定ファイルが見つからない！」とパニックを起こすのです。

でも大丈夫。これらの壁は、すべて「正しい準備」で乗り越えられます。
さあ、いよいよ実践編です！腕まくりして行きましょう！💪

第2章：【完全図解】Windows 11へのAviUtl導入手順（2025年決定版）

ここからは、実際にWindows 11にAviUtlを導入する手順を、マウスのクリック1回レベルまで分解して解説します。
「適当に解凍して終わり」だと思っていると、後で必ず後悔します。
特に「フォルダ構成」は、このソフトの命です。一字一句見逃さないでくださいね！

STEP 0：まずは「部屋」を作る（フォルダ作成）

一番最初にやるべきこと。それはAviUtl専用の「部屋」を作ることです。
ダウンロードしたファイルをデスクトップに散らかすのは絶対にNGです🙅‍♀️

▼正しいフォルダの作り方

1. エクスプローラーを開いて、「PC」→「ローカルディスク (C:)」を開きます。
2. 何もないところを右クリックし、「新規作成」→「フォルダー」を選びます。
3. 名前を「AviUtl」にします。

 

これで、`C:\AviUtl` という住所が確定しました。ここに全てのファイルを住まわせていきます。

STEP 1：本体と拡張編集プラグインのダウンロード

公式サイト「AviUtlのお部屋」にアクセスしましょう。
以下の2つのファイルをダウンロードしてください。

1. aviutl110.zip （本体）
2. exedit93rc1.zip （拡張編集プラグイン）

「拡張編集プラグイン」がないと、タイムライン（レイヤー）を使った編集ができません。これがないAviUtlは、ただの「動画カットツール」です。絶対にセットで落としてください！

▼ブラウザが警告を出したら？
ChromeやEdgeが「このファイルは安全にダウンロードできません」と警告を出すことがあります。
これはファイルが古いからで、ウイルスではありません。
「保存」→「保持する」→「詳細表示」→「保持する」としつこくクリックして、強引にダウンロードしてください（笑）。

STEP 2：解凍と配置（ここが最重要！）

ダウンロードしたzipファイルを、Windows標準の機能で解凍（すべて展開）します。
そして、中身を移動させますが…ここで9割の人が間違えます。

▼正解の配置パターン

1. `aviutl110` フォルダの中にある「aviutl.exe」などのファイルをすべて、さっき作った `C:\AviUtl` に移動します。
2. 次に、`exedit93rc1` フォルダの中にある「exedit.auf」などのファイルをすべて、同じく `C:\AviUtl` に移動します。

つまり、「aviutl.exe」と「exedit.auf」が同じ階層に並んでいる状態にしてください。
几帳面な人は「Pluginsフォルダに入れたい」と思うかもしれませんが、初心者のうちは絶対にやめてください。パスが通らずに「拡張編集が表示されない！」というトラブルの原因になります。

STEP 3：入力プラグイン（L-SMASH Works）の導入

初期状態のAviUtlは、実はスマホの動画（MP4）や、Web上の画像（WebPなど）を読み込めません。
これを解決するために「L-SMASH Works」という通訳さんを雇います。

1. 「RePOPn」などの配布サイトから、最新版のL-SMASH Worksをダウンロードします。
2. 解凍して出てきた `lwinput.aui` `lsmash.ini` などの4つのファイルを、`C:\AviUtl` にコピーします。
3. ここで初めて「Plugins」というフォルダを作ってそこに入れてもいいですが、自信がないなら `C:\AviUtl` 直下でOKです。

▼優先順位の設定
AviUtlを起動し、「ファイル」→「環境設定」→「入力プラグイン優先度の設定」を開きます。
リストの中に「L-SMASH Works File Reader」があるはずです。これを「上に移動」ボタンで一番上に持ってきてください。
これで、「どんな動画ファイルが来ても、まずはL-SMASHさんが対応する」という体制が整いました！

STEP 4：出力プラグイン（x264guiEx）の導入

編集が終わった動画をYouTubeにアップするには、MP4形式で保存する必要があります。
しかし、AviUtl標準では巨大なAVIファイルしか作れません。
そこで、高画質かつ軽量なMP4を作るための工場長、「x264guiEx」を招きます。

1. 開発者rigaya氏のサイトからダウンロードします。
2. これだけはzipではなく「auo_setup.exe」というインストーラー形式です。
3. ダブルクリックして起動し、インストール先に `C:\AviUtl` を指定すれば、自動的に必要な設定を全部やってくれます。便利！✨

ここまでで、Windows 10時代までの「標準的な導入」は完了です。
しかし！Windows 11で快適に使うには、次の第3章が何より重要なんです。
ここでページを閉じちゃダメですよ？ここからが「2025年版」の真骨頂です！

第3章：【必須】Win11時代の救世主「patch.aul」を導入せよ

「導入できたー！」と喜ぶのはまだ早いです。
このままだと、AviUtlは頻繁にフリーズしたり、メモリ不足で落ちたりします。
なぜなら、ソフト自体が古すぎるからです。

そこで登場するのが、有志が開発した奇跡のプラグイン「patch.aul」です。
これは、AviUtlのプログラムを外側から強制的に改造し、現代のPCに最適化させるという、まさに「ドーピング」のようなツールです（もちろん合法で安全です！）。

patch.aulを入れるとどうなる？

• 🚀 メモリ管理の改善：4GBの壁を超えたメモリ管理をサポートし、大きな画像や動画を扱っても落ちにくくなります。
• ⚡ 高速化：描画処理が最適化され、プレビューのカクつきが激減します。
• 🐛 バグ修正：AviUtl本体に残っている古いバグを、勝手に直してくれます。
• 🛠 機能追加：レイヤーを範囲選択して移動するなど、現代的な編集操作ができるようになります。

Windows 11でAviUtlを使うなら、これはもう「推奨」ではなく「義務」だと思ってください。
入れない理由がありません！

導入手順

1. GitHubなどで「patch.aul」を検索し、最新のzipファイルをダウンロードします。
2. 解凍して出てきた `patch.aul` というファイルを、`C:\AviUtl` フォルダに入れます。
3. これだけです！

次にAviUtlを起動したとき、ウィンドウのタイトルバーに「patch.aul」という文字が表示されていれば成功です。
これを入れるだけで、あなたのAviUtlライフにおけるストレスの8割は消え去ります。本当です！

第4章：SOS！Windows 11特有のトラブル解決集

手順通りやったはずなのに、なぜか動かない…。
そんな時にチェックすべきポイントをまとめました。PCショップの店員になったつもりで診断します！👨‍🔧

Q. 「MSVCP140.dllが見つかりません」と出る

A. 99%、ランタイムの入れ忘れです。
AviUtlは「Visual C++」という部品を使って動いています。
Microsoftの公式サイトに行き、「Visual Studio 2015, 2017, 2019, and 2022」の再頒布可能パッケージをダウンロードしてください。

 

Q. 拡張編集（タイムライン）が表示されない

A. プラグインの設定か、ウィンドウが隠れています。
まず、「設定」→「拡張編集の設定」にチェックが入っているか確認してください。
チェックが入っているのに出ない場合は、画面外にウィンドウが飛んでいっている可能性があります。
「ファイル」→「環境設定」→「ウィンドウの位置を初期化」を試してみてください。
それでもダメなら、`exedit.auf` が `aviutl.exe` と違うフォルダに入っている可能性大です！STEP 2を見直してください。

Q. 音がズレる、または音が出ない

A. 可変フレームレート（VFR）の呪いです。
iPhoneやスマホで撮った動画は、データ量を節約するために「動きが少ないシーンはコマ数を減らす」という処理（VFR）をしています。
AviUtlはこのVFRが大の苦手。
「XMedia Recode」や「ShanaEncoder」といった変換ソフトを使って、「固定フレームレート（CFR）」のMP4に変換してから読み込んでください。

Q. 文字がぼやける、滲む

A. Windows 11の高DPI設定のせいです。
4Kモニターなどを使っていると、Windowsが勝手にアプリを拡大表示して、ぼやけることがあります。

1. `aviutl.exe` を右クリックして「プロパティ」を開きます。
2. 「互換性」タブの「高DPI設定の変更」をクリック。
3. 一番下の「高いDPIスケール設定の上書き」にチェックを入れ、プルダウンから「アプリケーション」を選びます。

これで、キリッとした文字に戻りますよ✨

第5章：AviUtlの限界と、現代の動画編集ソフトへの誘い

ここまで、AviUtlをWindows 11で動かすための秘術を尽くしてきました。
これであなたは、晴れてAviUtlユーザーです🎉

…でも、ここで少しだけ、プロとして「意地悪な現実」をお伝えしなければなりません。
それは、「どれだけ改造しても、AviUtlは25年前のエンジンで動いている軽自動車だ」ということです。

「無料」の代償に支払うもの

AviUtlはお金がかかりません。しかし、その代わりに「あなたの時間」を大量に消費します。

• エラー解決の時間：何かトラブルが起きるたびに、検索して、設定をいじって…その時間は動画制作の時間ではありません。
• レンダリングの待ち時間：GPUを使えないため、最新のAIソフトなら5分で書き出せる動画に、AviUtlは30分かかることもあります。
• 学習コスト：「文字をおしゃれに動かす」だけで、数時間の勉強が必要です。

 

あなたはどっち？ツールの選び方診断

ここで、あなたが今後どの道に進むべきか、簡単な診断をしてみましょう。

▼パターンA：AviUtlを使い続けるべき人

• ✅ どうしても「完全無料」じゃなきゃダメな人
• ✅ 「ゆっくり実況」や「MMDドラマ」など、AviUtl独自の文化圏にいる人
• ✅ PCのトラブルシューティング自体がパズルみたいで楽しいと感じる人
• ✅ PCのスペックが低すぎて、現代の重いソフトが動かない人

▼パターンB：最新ソフトに乗り換えるべき人

• ✅ 4K動画やスマホの高画質動画をサクサク編集したい人
• ✅ エラーに悩みたくない。「作りたい」気持ちをすぐに形にしたい人
• ✅ AI機能（自動字幕起こし、無音カット）を使って、作業時間を半分にしたい人
• ✅ 将来、動画編集を仕事（副業）にしたい人

 

第6章：Windows 11に最適化されたおすすめ代替ソフト

もし診断結果が「B」だったなら、無理にAviUtlに固執する必要はありません。
Windows 11の性能をフルに引き出せる、現代の素晴らしいツールたちを紹介します。

1. Wondershare Filmora（フィモーラ）

今、AviUtlからの移行先として最も選ばれているソフトです。
推しポイント：
とにかく「AI」が凄いです。AviUtlで1時間かけて手打ちしていたテロップが、AI自動字幕起こし機能ならボタン一つ、数分で完了します。
エフェクトやBGMも最初から内蔵されているので、「素材サイト巡り」をする必要もありません。
スマホアプリのような感覚で、直感的にオシャレな動画が作れます。

2. CyberLink PowerDirector（パワーディレクター）

日本で一番売れている老舗ソフト。安心感が違います。
推しポイント：
動作がめちゃくちゃ軽いです。AviUtlほどではありませんが、現代のソフトの中ではトップクラスの軽快さ。
サブスクリプション版なら、Shutterstockなどの有料素材サイト（本来なら月額数千円）の写真や動画が使い放題になります。これだけで元が取れるレベルです。

3. DaVinci Resolve（ダビンチ・リゾルブ）

「無料がいいけど、AviUtlは古すぎる…」という方の最終兵器。
ハリウッド映画の編集にも使われるプロ用ソフトですが、なんと基本機能は無期限・無料で使えます。
推しポイント：
機能は最強です。色調整（カラーグレーディング）に関しては世界一。
ただし、PCスペック（特にGPU）をかなり要求するのと、操作がプロ向けすぎて難しいのが難点。「本気で映像を学びたい」という人向けです。

【比較表】AviUtl vs 現代の猛者たち

項目	AviUtl	Filmora	DaVinci Resolve
Win11対応	△ (工夫が必要)	◎ 完全対応	◎ 完全対応
費用	完全無料	有料 (無料体験あり)	基本無料
難易度	激ムズ (沼)	超かんたん	プロ級 (難しい)
AI機能	なし	超充実	一部あり
安定性	低い (落ちる)	高い	高い (PC性能依存)

 

まとめ：あなたの「作りたい」を止めないために

ここまで、15,000文字近い長旅にお付き合いいただき、本当にお疲れ様でした！🍵
目が疲れたでしょう？少し遠くを見て休めてくださいね。

今回の記事で、私が伝えたかったことは一つです。
「AviUtlは素晴らしいツールだけど、Windows 11で使うなら『覚悟』と『愛』が必要だ」ということ。

道具はあくまで道具です。
大切なのは、その道具を使って「あなたがどんな作品を生み出すか」です。

エラーとの戦いで疲れ果てて、動画作り自体を嫌いになってしまったら本末転倒ですよね。
AviUtlでとことん突き詰めるもよし、新しいソフトでサクッと作るもよし。
あなたにとって一番「楽しい！」と思える選択をしてください。

あなたのPCから、世界を驚かせるような素晴らしい動画が生まれることを、ここからずっと応援しています！
動画編集の世界へ、ようこそ！🎬✨