【お急ぎの方へ:この記事の結論】
- ✅ 運命の分かれ道:「5B00」なら1,000円で直せます。「B200」なら寿命です。まずはコードを確認してください(診断チャートへ)。
- ✅ 無料ツールの罠:ネットに転がる「Service Tool v3400」はウイルス入り&PC破壊の元です。絶対に使わないでください(詳細へ)。
- ✅ 唯一の解決策:5B00エラーを安全に解除できるのは、有料の「WIC Reset Utility」だけです(手順へ)。
- ✅ 買い替えの正解:次は絶対に「メンテナンスボックス交換式」を選んでください。二度と同じ苦労をせずに済みます(おすすめ機種へ)。
※この記事は、元修理エンジニアの筆者が、メーカー保証外の「自己責任修理」と「賢い買い替え」の境界線を忖度なしで解説する決定版です。
「まさか、このタイミングで……?」
「年賀状の宛名印刷、あと10枚で終わるはずだったのに!」
「明日の朝イチで提出する会議資料、最後の仕上げだったのに!」
そんな切羽詰まった状況で、あなたの相棒だったCanon製プリンターが、突然沈黙してしまいました。
交互にチカチカと点滅するオレンジとグリーンのランプ。
パソコンの画面には、無情にも「修理が必要です」という冷酷なメッセージが表示されています。
「予備のインクを買ったばかりなのに!」
「さっきまで綺麗に印刷できてたじゃん!なんで急に!?」
慌ててスマホでメーカーのサポートページを見ても、書かれているのは「修理に出してください(一律料金:約15,000円〜)」という絶望的な一言だけ。
しかも、機種によっては「本製品は修理対応期間が終了しています」なんていう、無慈悲な宣告が待っていることも。
「まだ動くのに捨てるなんて納得できない!」
「なんとかして、このロックを解除する裏技はないの?」
その気持ち、痛いほどわかります。
私も15年間、プリンターの修理現場にいましたが、お客様のそんな悲痛な叫びを、それこそ何百回と聞いてきました。
でも、諦めるのはまだ早いです!
実は、プリンターのエラーには2種類あるんです。
「タイマー式でロックされているだけで、解除すれば直るもの」と、
「物理的に心臓部が死んでいて、何をしても直らないもの」。
メーカーは決してこの区別を教えてくれませんが、エラーコードを見れば一目瞭然なんです。
この記事では、あなたのプリンターに出ているエラーが、まだ「戦える相手」なのか、それとも「潔く逃げるべき相手(寿命)」なのかを、たった3分で診断します。
そして、「戦える」と診断された方には、たった1,000円でプリンターを蘇らせる唯一の安全な方法を。
「逃げるべき」と診断された方には、二度と同じ悲劇を繰り返さないための「プロが選ぶ賢い買い替え術」を伝授します。
無駄な悪あがきをして、貴重な休日をドブに捨てる前に。
まずは冷静に、あなたのプリンターの「寿命」を見極めることから始めましょう!💪
✍️ 著者プロフィール:小島 啓司 (Kojima Keiji)
元フィールドエンジニア / ITガジェットライター
プリンターや複合機の保守・修理現場に15年間従事し、500台以上のトラブルを解決してきた実務派ライター。現在は「メーカー保証外のDIY修理」と「最新機種への買い替え」の損益分岐点を冷徹に見極める記事を多数執筆。
スタンス:「直せるものは直す。直らないものは即座に捨てる」。感情論を廃し、ユーザーの利益を最大化するアドバイスを信条とする。
まず結論:あなたのエラーは「戦える」か「逃げるべき」か?
さあ、運命の分かれ道です。
今すぐ、プリンターの液晶画面、またはパソコンのモニタに表示されている「エラーコード(サポート番号)」を確認してください。
もし液晶画面がない機種の場合は、プリンター本体の「オレンジランプ(エラーランプ)の点滅回数」を数えてください。
あなたのプリンターの運命は、この数字で決まります。
🚑 トリアージ(緊急診断)チャート
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 「B200」が出たら、どんなに悔しくても「買い替え」一択です。
なぜなら、これらはプリントヘッドの電圧異常など、物理的な破損を示しているからです。
「ヘッドを丸洗いすれば直る」というネットの情報を信じて3日間乾燥させても、9割以上の確率で再発します。
その労力を、新しいプリンター選びに使う方が、よほど建設的で幸せな結果を生みます。
一方、「5B00」や「1700」が出たあなた。おめでとうございます!🎉
あなたのプリンターは、まだ生きています。
単にメーカーが設定した「使用期限タイマー」が切れただけです。
このタイマーさえ巻き戻せば、嘘のように動き出しますよ。
ここからは、それぞれのルートに分かれて解説します。
ご自身の診断結果に合わせて読み進めてくださいね!
【戦う人へ】5B00廃インクエラーを安全に解除する唯一の方法
「5B00」等の廃インクエラーが出たあなたが戦う相手は、故障ではなく「メーカーのプロテクト」です。
これを解除するには、プリンター内部のカウンターをリセットする必要があります。
しかし、ここで絶対に踏んではいけない地雷があります。
⚠️ 【警告】無料ツール「Service Tool v3400」は絶対NG!
ネットで「Canon 5B00 reset free」などと検索すると、「Service Tool v3400」という無料ソフトが見つかるはずです。
これには絶対に手を出さないでください。
なぜなら、このツールはWindows XPや7の時代の遺物だからです。
Windows 10や11で実行すると、動作しないばかりか、最悪の場合プリンターのEEPROM(記憶領域)を破壊し、二度とサービスモードに入れなくなる「文鎮化」を引き起こします。
さらに、これらのファイルを配布している海外サイトの多くは、ファイルにウイルスやマルウェアを仕込んでいます。
「無料で直したい」という欲につけ込まれ、プリンターだけでなくパソコンまで危険に晒すのは、あまりにもリスクが高すぎますよね。
✅ 正解は「WIC Reset Utility」一択
現代の環境(Win10/11, Mac)で安全にリセットできる唯一の方法は、「WIC Reset Utility」というシェアウェアを使うことです。
ロシア・ウクライナ系の開発チームがメンテナンスしているツールで、世界中の修理業者が裏で使用している「業界標準」のツールです。
WIC Reset UtilityとService Tool v3400は、いわば「最新の正規ワクチン」と「腐った民間療法」のような関係です。
1,000円程度のコストはかかりますが、確実に直る安心感には代えられません。
📊 無料ツール vs 有料ツールのリスク比較
| 項目 | Service Tool v3400 (無料) | WIC Reset Utility (有料) |
|---|---|---|
| 対応OS | Win XP/7のみ (Win10/11でフリーズ多発) |
Windows 10/11, Mac, Linux |
| 安全性 | 危険: ウイルス混入リスク大 | 安全: 公式サイトからクリーンなDL |
| 成功率 | 低い (新機種には非対応) | 非常に高い (新機種も随時対応) |
| リスク | 文鎮化: 失敗すると再起不能に | ほぼ無し (失敗しても再試行可能) |
| コスト | 0円 | 約1,000円〜1,500円 (解除キー代) |
🛠️ リセット実行の3ステップ
では、実際の手順を見ていきましょう。
特に「手順1」が最大の難関です。ここさえクリアできれば、勝ったも同然ですよ!
手順1:プリンターを「サービスモード」に入れる
ツールを使う前に、プリンターを「手術を受け入れる状態」にする必要があります。
- プリンターの電源を切る(コンセントは繋いだまま)。
- 「ストップ(リセット)」ボタン(▼マーク)を押したままにする。
- そのまま「電源」ボタンを押し、ランプが点灯するのを待つ(両手で押している状態)。
- 「電源」ボタンを押したまま、「ストップ」ボタンだけを離す。
- 「電源」ボタンを押したまま、「ストップ」ボタンを5回カチカチと押す。
※古い機種は2回の場合もありますが、最近の機種は5回が主流です。 - 最後に「電源」ボタンを離す。
成功すると、液晶画面は真っ暗なままで、電源ランプだけが点灯します。これで準備完了です!
手順2:WIC Reset Utilityで解除キーを購入・入力
- 公式サイト(2manuals.com)等からツールをDLし、インストールします。
- Amazonや楽天で「WIC Reset Key」と検索し、解除キー(16桁のコード)を購入します(約1,500円前後)。
- プリンターをUSBケーブルでPCに接続します。
- ツール上の「Reset waste counters」ボタンを押し、購入したキーを入力します。
手順3:再起動して完了
「Please turn printer OFF now」と表示されたら、電源ボタンを押して電源を切ります。
もう一度電源を入れた時、あの忌まわしいエラーコードが消えていれば……完全勝利です!おめでとうございます!🎉
【逃げる人へ】B200/P10が出たら「ヘッド丸洗い」より「買い替え」
残念ながら「B200」「P10」などのエラーが出てしまったあなた。
厳しいことを言いますが、ここが潮時です。
B200エラーやP10エラーは、インクを噴射する「プリントヘッド」の回路ショートや、基板の電圧異常を示すエラーです。
人間で言えば、心不全や脳梗塞のような重篤な状態です。
🚫 「ヘッド丸洗い」はなぜ無駄なのか?
ネット上には「プリントヘッドをお湯でジャブジャブ洗えば直る!」という武勇伝が溢れています。
確かに、乾燥して詰まっていただけの軽傷なら、これで直ることもあります。
しかし、B200エラーの正体は、多くの場合「回路のショート」です。
ショートして焼けてしまった電子回路を、いくら水で洗っても元には戻りません。
むしろ、水気が残った状態で通電することで、メイン基板までショートさせ、発火のリスクすらあります。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 「3日間かけて洗って乾かす時間」を、時給換算してみてください。
洗浄、乾燥、再設置、そして再発時の絶望……。
これらに費やす数時間を時給1,000円で計算しても、数千円の損失です。
そのコストを、新しいプリンターの購入費用に充てるのが、最も賢い「大人の解決策」です。
【出口戦略】次は絶対に「自分で交換できる」プリンターを選べ
今回、あなたがこれほど苦しんだ最大の原因。
それは、お使いのプリンターが「廃インク吸収体をユーザーが交換できない設計(=時限爆弾付き)」だったからです。
しかし、メーカーもこの問題を放置していたわけではありません。
2019年頃から、キヤノン(Gシリーズ等)やエプソンは、廃インク吸収体を「メンテナンスカートリッジ(メンテナンスボックス)」という名称に変え、ユーザーが自分でカセットのように交換できる機種を増やしています。
これは革命的な進化です。
もし次に買うプリンターが「メンテナンスボックス交換式」なら、将来また「廃インクが満杯です」と言われても、Amazonで1,000円〜2,000円の箱を買って差し替えるだけ。
修理に出す必要も、怪しいリセットツールを使う必要も、買い替える必要もありません。
📊 旧来型 vs 最新型:廃インク処理の違い
💩 旧来型(時限爆弾)
構造:プリンターの底にドロドロのスポンジが埋まっている。
交換:分解しないと取れない。エラーが出たら修理か廃棄。
結果:人生の時間を無駄にする。
✨ 最新型(メンテナンスボックス式)
構造:背面のカバーを開けて、カセット(箱)をポンと抜き差しするだけ。
交換:誰でも5秒で交換可能。エラーが出ても1,000円で即解決。
結果:長く快適に使える!
🛒 おすすめの「メンテナンスボックス交換式」機種
- Canon G3360 / G3370:
大容量ギガタンク搭載でインク代も激安。もちろんメンテナンスボックス交換可能。コスパ最強のモデルです。 - Canon TS8430以降のTSシリーズ一部(例:TS8630, TS8730など):
高画質写真も印刷したいならこちら。(※購入前に必ず仕様表で「メンテナンスカートリッジ」の有無を確認してくださいね!)
まとめ:「直せた」も「買った」も、どちらも立派な正解です
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
5B00エラーで、WIC Resetを使って復活させたあなた。
おめでとうございます!その執念と行動力が、愛機を救いました。
浮いた修理代で、今夜は美味しいものでも食べてくださいね🍻
B200エラーで、潔く買い替えを決意したあなた。
素晴らしい決断です!
あなたは「サンクコスト(埋没費用)」の呪縛を断ち切り、最も合理的でストレスのない未来を選びました。
新しいプリンターは、きっとあなたの仕事を快適にしてくれるはずです。
どちらの道を選んだとしても、あなたがメーカーの言いなりにならず、自分で考え、自分で決めたこと。
それこそが最も価値のあることです。
この記事が、あなたの「プリンタートラブル」という憂鬱な時間を終わらせる、最後の一押しになれたなら、これ以上の喜びはありません。
それでは、快適なプリント生活を!Good Luck! 👍✨
[参考文献リスト]
- キヤノン:インクジェット マニュアル|G5000 series|5B00エラー – Canon Inc.
- WIC Reset Utility – FAQ – 2Manuals.com


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