「プルルル…」
あの日、私の家の電話が鳴った時、まさかあんなに心臓が凍りつくような体験をするなんて、夢にも思っていませんでした。
「2時間後に停止」は嘘!総務省かたる迷惑電話の撃退法まとめ!
受話器から聞こえてきたのは、感情のない自動音声。
そして、告げられたのは総務省から2時間以内にすべての通信を停止するという、信じられない内容の電話でした。
「え…?どういうこと?」
頭が真っ白になりました。
総務省からの電話で、しかも自動音声だなんて…。
何か重大なことなの?と不安でいっぱいになりました。
さらに、総務省電波監理審議会から電話がかかってきたがなぜか、とか、総務省 総合通信局から電話がかかってきたのですがどうしたらよいですか、なんていう、聞き慣れない部署名を立て続けに言われて、もうパニックです。
総務省監視管理室からの迷惑電話というのもあるみたいで、とにかく怖かったのを覚えています。
「どうしよう、本当に電話を止められたら困る…」
そう思って、慌ててネットで「総務省からの電話 自動音声 知恵袋」なんて検索したりもしました。
あなたも今、まさにそんな不安な気持ちで、「総務省から怪しい電話がかかってきました、どうしたらいいですか?」と検索して、この記事にたどり着いてくれたのかもしれませんね。
大丈夫、もう安心してください。
この記事では、あの不気味な総務省からの重要な知らせの電話の正体から、迷惑電話を止めるにはどうすればいいのか、そして、使われる自動音声の電話番号の謎まで、私の体験と徹底的に調べた情報をもとに、あなたの全ての疑問にお答えしていきます。
総務省から 怪しい電話がかかってきました どうしたらいいですか?【手口と目的を徹底解説】
- 「2時間以内にすべての通信を停止する」という総務省からの電話は詐欺?自動音声の内容とは
- 総務省からの電話で使われる自動音声の具体的な内容は?Yahoo!知恵袋の事例も紹介
- なぜ総務省電波監理審議会や総合通信局を名乗るのか?その理由と目的
- 総務省監視管理室など実在部署をかたる迷惑電話の巧妙な手口
- 総務省からの「重要なお知らせ」という電話の本当の目的と危険性
- 詐欺電話で表示される電話番号の正体と、非通知設定の理由
「2時間以内にすべての通信を停止する」という総務省からの電話は詐欺?自動音声の内容とは
「ピンポーン♪」じゃなくて、突然の電話で「2時間後にあなたの電話、使えなくなります!」なんて言われたら、心臓がキュッとなりますよね!
特にそれが「総務省」なんていう、なんだかすごそうな名前からだったら…。「え、私何か悪いことしたっけ!?」ってパニックになっちゃうのも無理はありません。
でも、まず深呼吸してください。そして、この言葉をしっかりと覚えてくださいね。
その電話は、100%詐欺です!
大事なことなのでもう一度言いますね。総務省を名乗って「2時間以内に通信を停止する」という内容の電話は、間違いなく詐欺なんです。
そもそも総務省からそんな電話は来ない!
まず、大前提として知っておいてほしいのが、総務省やNTTなどの公的な機関や通信会社が、いきなり個人の家に電話をかけてきて「あなたの電話を止めます」と自動音声で告げることは絶対にありません。
これは、総務省自身も、そして国民生活センターも、警察も、繰り返し注意喚起している事実です。
考えてみてください。もし本当に電話が使えなくなるような重大な事態なら、まずは書面で通知が来たり、もっと正式な手続きを踏むはずですよね。
いきなり電話一本、それも録音された声で「はい、2時間後に停止ね!」なんて、あまりにも乱暴だと思いませんか?
この手口の目的は、ただ一つ。
「え、どうしよう!困る!」
とあなたをパニックにさせて、冷静な判断力を奪うことなんです。
自動音声で流れる典型的な内容
この詐欺電話で使われる自動音声には、いくつかのパターンがありますが、大まかな流れは決まっています。
「こちらは総務省電波管理審議会です。」
「重要なお知らせになります。」
「あと2時間で現在お使いになられている電話機、全ての通信サービスを停止させていただきます。」
「オペレーターにおつなぎをご希望の方は、ダイヤル1を押してください。」
こんな感じの、いかにも「公的機関からのお知らせ」っぽい、丁寧だけど有無を言わせない口調で話しかけてきます。
ここで「2時間後」という、絶妙に焦るけど、すぐには確認が取りにくい時間を設定しているのが、彼らの巧妙なところ。
「家族に相談しようかな…」「いや、でも2時間しかないし…」と迷っているうちに、「とりあえず話だけでも聞いてみよう」と、つい「1」を押してしまう心理を巧みに突いてくるんですね。
でも、その「1」を押した先には、あなたの個人情報やお金を狙う詐欺師が待ち構えているだけ。
総務省やNTT、国民生活センターも「自動音声ガイダンスやSMSを使って電話の停止を連絡することは絶対にない」と断言しています。この事実をしっかり覚えておけば、もう騙されることはありません。もし、この電話がかかってきたら、慌てず、騒がず、何も押さずにそっと電話を切る。これが唯一の正解です。
【参照】
・国民生活センター 「2時間後に電話が使えない!?」個人情報を聞き出す不審な電話にご注意!
・総務省 総務省職員を名乗る不審電話にご注意ください
・埼玉県警察 実録!総務省(総合通信基盤局等)を装う自動音声データ公開!!
総務省からの電話で使われる自動音声の具体的な内容は?Yahoo!知恵袋の事例も紹介
「総務省からの電話は詐欺!」と頭ではわかっていても、実際に自分の家の電話が鳴って、あの独特の自動音声が流れてくると、やっぱりドキッとしてしまいますよね。
詐欺グループもあの手この手で私たちを騙そうとしてくるので、具体的な手口を知っておくことは、何よりの防犯対策になります。
ここでは、実際に報告されている自動音声の具体的な内容や、Yahoo!知恵袋に寄せられた生々しい体験談をのぞいてみましょう。
警察も公開!これが詐欺の「生の声」です
実は、埼玉県警察がこの詐欺電話の「実録音声データ」を公式サイトで公開しています。百聞は一見に如かず、ならぬ「百聞は一聴に如かず」ですね!
その音声は、こんな内容から始まります。
「お客様がご利用されている携帯電話は、2時間以内にご利用停止処分となります。」
「ご不明点がございましたら1番を押して、お問い合わせください。」
冷静に聞けば「え、なんで総務省が携帯の利用停止を?」と疑問に思うはずですが、突然こんなことを言われたら、焦ってしまう気持ちもわかります。
また、テレビ西日本(TNC)が入手した別の音声ガイダンスでは、より具体的な組織名を名乗って、信憑性を高めようとしてきます。
「重要なお知らせになります。こちらは総務省電波管理審議会です。あと2時間で現在お使いになられている電話機全ての通信サービスを停止させていただきます。」
「総務省電波管理審議会」なんて、普段聞き慣れない、でも実在する名前を出されると、「何か専門的なことなのかな?」と信じてしまいそうになりますよね。これが彼らの狙いです。
Yahoo!知恵袋にも体験談が続々…
ネット上のQ&AサイトであるYahoo!知恵袋にも、この不審な電話に関する相談や体験談がたくさん投稿されています。いくつか見てみましょう。
ある方は、「家の固定電話に自動音声で『こちらは総務省電話サービスです。二時間以内に通信を停止します』と言われて怖かった」と投稿しています。やはり、突然の「停止」宣告に不安を感じる方が多いようです。
また、興味深いのは、「自動音声が日本語から中国語に変わった」という報告。これは、詐欺グループの拠点やターゲット層を推測させる手がかりになるかもしれませんね。
さらに、かかってくる電話番号も様々です。「+82」や「+83」といった、国際電話を示す番号からかかってきたという報告が多数あります。もちろん、総務省がわざわざ国際電話で日本の個人宅に連絡してくるなんて、あり得ませんよね。
これらの体験談からわかるのは、詐欺グループが
・実在する組織名を巧みに使う
・「2時間後」という時間で焦らせる
・国際電話など、怪しい番号からかけてくる
という共通の手口を使っているということです。
もし、あなたの家の電話に、これらの特徴に当てはまる電話がかかってきたら…?
もうお分かりですね。相手にする必要は全くありません。ガチャリと電話を切って、美味しいお茶でも淹れましょう!そして、もし不安な気持ちが残るなら、一人で抱え込まずに、家族や警察に相談してくださいね。
【参照】
・TNCテレビ西日本 実際の音声入手「ダイヤル1押して」に注意… “総務省”かたるニセ電話詐欺が横行
・Yahoo!知恵袋 総務省からの電話 自動音声に関するQ&A
・Yahoo!知恵袋 先程、電話にでたら 総務省からの重要なお知らせです。という内容の電話が来ました。
なぜ総務省電波監理審議会や総合通信局を名乗るのか?その理由と目的
「総務省です」って言われるだけでもドキッとするのに、追い打ちをかけるように「電波監理審議会」だの「総合通信局」だの、なんだか難しそうな名前が出てきたら、もう頭の中は「???」でいっぱいになっちゃいますよね。
「え、何それ?私、何か電波法に違反した…?」なんて、あらぬ心配をしてしまうかもしれません。
でも、それこそが詐欺グループの巧妙な狙いなんです。
彼らがわざわざ、一般的にあまり馴染みのない、でも実在する公的機関の部署名を名乗るのには、ちゃんとした理由があるんですよ。
「権威」の力であなたを信じ込ませる!
一番の理由は、「権威性」を悪用して、電話の向こうのあなたを信用させるためです。
人間って、お医者さんに「これは体にいいですよ」と言われたら信じてしまうように、権威のある組織や肩書に弱いところがありますよね。
「総務省」という名前だけでも十分に権威がありますが、そこに「電波監理審議会」といった専門的で、なんだかすごそうな名前が加わると、
「よくわからないけど、専門の機関が言うなら本当なのかも…」
という心理が働いてしまうんです。
これは、相手に考える隙を与えず、「これは逆らってはいけない、重要な連絡なんだ」と思い込ませるための、計算され尽くした心理トリックなんですね。
「よくわからない」が不安を大きくする
もう一つの理由は、あえて聞き慣れない言葉を使うことで、あなたの不安を最大限に煽るためです。
もし「市役所です」と言われたら、「どの課ですか?」「何の件ですか?」と具体的に質問しやすいかもしれません。
でも、「総合通信局です」と言われても、ほとんどの人は「それって何するところ…?」となってしまいますよね。
何をしている部署なのかわからないから、反論も質問もできず、相手の言うことを一方的に聞くしかなくなってしまう。
この「よくわからないけど、なんだか大変なことみたい…」という状況が、冷静な判断力を鈍らせ、詐欺師の思うツボにはまってしまう第一歩になるんです。
実際に、Yahoo!知恵袋には「3回目に1を押してみたら『総務省電波審議会のヤマウラです』と名乗った」という具体的な投稿もありました。このように、犯人は個人名まで名乗って、さらに信憑性を高めようとしてくるケースもあるようです。
彼らの最終的な目的は、あなたを不安にさせて、その先にある「オペレーター」に繋がせること。そして、そこであなたの大切な個人情報を聞き出したり、お金をだまし取ったりすることです。
だからこそ、覚えておいてください。どんなにすごそうな名前を名乗られても、電話でいきなり「通信を停止する」なんて言ってくるのは、全部ウソ。その名前は、あなたを騙すためのただの「小道具」に過ぎないのですから。
【参照】
・総務省 総務省職員を名乗る不審電話にご注意ください
・TNCテレビ西日本 実際の音声入手「ダイヤル1押して」に注意… “総務省”かたるニセ電話詐欺が横行
・国民生活センター 「2時間後に電話が使えない!?」個人情報を聞き出す不審な電話にご注意!
総務省監視管理室など実在部署をかたる迷惑電話の巧妙な手口
詐欺グループの手口は、年々巧妙になっています。「総務省」とざっくり名乗るだけじゃなく、実際に存在する部署名をピンポイントで使ってくるから、本当にタチが悪いんです!
「総務省 監視管理室」なんて言われたら、「え、私、監視されてるの!?」って、思わず背筋が凍ってしまいますよね。
彼らは、私たちが「え、そんな部署があるんだ」と信じてしまいそうな、絶妙なラインの部署名をリサーチして、詐欺のシナリオに組み込んでいるんです。
実在部署名と詐欺シナリオの合わせ技!
彼らの手口は、ただ部署名を名乗るだけではありません。その部署の役割と関連付けた、もっともらしい詐欺の口実(シナリオ)を用意しているのが特徴です。
総務省が実際に注意喚起している情報をもとに、これまで使われた部署名と手口をまとめてみました。見てください、この巧妙さを!
騙る部署名 | 詐欺の口実(シナリオ例) |
---|---|
総務省 監視管理室 | 「あなたの電話を2時間後に使用停止にします」 |
総務省 電波監理審議会 (※サイバー対策室など架空の部署名を加えることも) |
「警察署に電話を転送します」(金銭目的) |
総務省 自治行政局 住民制度課 | 「健康保険証が使えなくなるため、マイナ保険証との連携が必要です」 |
総務省の架空の部署 | 「あなたのスマートフォンにウイルスが入っています」(金銭要求) |
総務省 総合通信基盤局 (移動通信課、利用環境課など) |
「あなたの携帯電話が不正に利用されています」 |
どうでしょう?
「住民制度課」が「マイナ保険証」の話をしてきたり、「総合通信基盤局」が「携帯の不正利用」を指摘してきたり…。
私たちの生活に身近な話題や、ニュースでよく聞くキーワードを巧みに織り交ぜてくるので、「もしかしたら本当かも」と一瞬でも信じてしまいそうになりませんか?
架空の部署名でさらに混乱させる手口も
さらに厄介なのが、表にもあるように「総務省電波監理審議会 サイバー対策室」のように、実在する部署名に架空の部署名をくっつけて名乗ってくるパターンです。
「サイバー対策室」なんて、いかにもありそうな名前ですよね。こう言われると、ネットで調べても「総務省電波監理審議会」は実在するし、「サイバー対策室」という部署がないことまでは、なかなかすぐにたどり着けません。
この情報の真偽を確かめている間に、相手のペースに巻き込まれてしまう…。これも詐欺師の常套手段なんです。
彼らは、私たちがどんな言葉に権威を感じ、どんな話題に不安を覚えるかを、本当によく研究しています。
だからこそ、私たちは「部署名が本物かどうか」で判断するのではなく、「電話で個人情報を聞いたり、お金を要求したり、不安を煽ったりする公的機関は存在しない」という大原則を、お守りのように心に持っておくことが大切ですね。
【参照】
・総務省 総務省職員を名乗る不審電話にご注意ください
・国民生活センター 「2時間後に電話が使えない!?」個人情報を聞き出す不審な電話にご注意!
・テレビ岸和田 不審電話にご注意ください
総務省からの「重要なお知らせ」という電話の本当の目的と危険性
「総-務-省-から-の-重-要-な-お-知-ら-せ-で-す」
この自動音声のフレーズ、なんだかすごく重大なことのように聞こえますよね。
「重要」なんて言われたら、「え、聞かなきゃ損するかも?」なんて、つい耳を傾けてしまうのが人の心理というもの。
でも、この言葉の裏には、あなたの大切なものを根こそぎ奪おうとする、真っ黒な目的が隠されているんです。
彼らが言う「重要なお知らせ」は、あなたにとっての「非常に危険なお知らせ」でしかありません。
目的はただ一つ!あなたのお金と個人情報
詐欺グループがこの手の電話をかけてくる最終的な目的は、とてもシンプルです。
それは、あなたの個人情報(名前、住所、生年月日など)を聞き出すこと、そして、あなたのお金をだまし取ること。この2つに尽きます。
自動音声で「2時間後に電話が止まる」と不安を煽るのは、そのための第一段階に過ぎません。
あなたが不安に駆られて「1」を押すと、いよいよ詐欺師本人が登場します。ここからが彼らの本番です。
「内容を確認しますので、お名前と生年月日を教えてください」
まずはこう言って、ごく自然に個人情報を聞き出そうとします。そして、一度情報を渡してしまうと、彼らはそれを元に、さらに巧妙なウソを仕掛けてくるんです。
エスカレートする詐欺のシナリオ
個人情報を伝えた後、詐欺師はこんな風に話を展開させていきます。
「あなた名義の携帯電話が、特殊詐欺に使われています」
「あなたの携帯から、投資詐欺の迷惑メールが大量に送信されています」
「このままだと、あなたに逮捕状が出てしまいます」
どうでしょう?自分の知らないところで犯罪に加担させられているなんて言われたら、パニックになりますよね。
そして、動揺しているあなたに、彼らは「警察官」や「検察官」を名乗る別の人物を電話口に登場させます。もちろん、これも仲間うちの猿芝居です。
「事件のリーダーが、あなたから口座をもらったと言っています」
「逮捕を免れるためには、保証金が必要です」
「あなたの口座のお金を調べる必要があるので、指定の口座に送金してください」
このように、権威を装い、罪の意識を植え付け、恐怖心を煽ることで、正常な判断ができない状態に追い込み、最終的に大金を振り込ませるのです。
実際に、福岡県春日市では、この手口で75歳の男性が合計646万円もの大金をだまし取られるという、痛ましい事件も発生しています。
個人情報を渡すことの本当の危険性
「お金は要求されなかったから、名前と生年月日くらいなら大丈夫かな?」なんて思ったら大間違いです。
一度詐欺グループに渡ったあなたの個人情報は、「騙しやすい人リスト」として闇の名簿業者に売買され、別の詐欺や悪質な勧誘のターゲットにされてしまう危険性があります。
つまり、一度情報を渡してしまうと、次から次へと迷惑電話や不審なメールが届く、負のスパイラルに陥ってしまう可能性があるのです。
「重要なお知らせ」という甘い言葉には、これだけの危険が潜んでいます。どうか、その言葉に惑わされず、あなた自身とあなたの大切な財産を守ってくださいね。
【参照】
・国民生活センター 「2時間後に電話が使えない!?」個人情報を聞き出す不審な電話にご注意!
・埼玉県警察 実録!総務省(総合通信基盤局等)を装う自動音声データ公開!!
・TNCテレビ西日本 実際の音声入手「ダイヤル1押して」に注意… “総務省”かたるニセ電話詐欺が横行
詐欺電話で表示される電話番号の正体と、非通知設定の理由
「あれ?今かかってきた電話、表示が『非通知設定』になってる…」
「うわっ!電話番号の先頭が『+81』とかじゃない、見たことない数字だ!」
総務省をかたる詐欺電話では、電話番号の表示にも、私たちを混乱させるための巧妙な仕掛けが隠されています。
なぜ彼らは、わざわざ非通知でかけてきたり、見慣れない国際電話番号を使ったりするのでしょうか?その電話番号の「正体」と、そこに隠された理由を解き明かしていきましょう!
あなたのスマホを騙す「番号偽装」という手口
まず、一番驚くべき手口が「電話番号の偽装(ぎそう)」です。
これは「スプーフィング」とも呼ばれる技術で、特殊なシステムを使うことで、実際に発信している番号とは全く違う番号を、相手の電話機に表示させることができるんです。
この技術を悪用して、詐欺グループは、あたかも本物の総務省や、さらには警察署の代表電話からかかってきたかのように見せかけることがあります。
実際に、警察署の電話番号としてよく使われる末尾「0110」の番号に偽装したケースも報告されており、これでは電話番号だけを見て信じてしまうのも無理はありませんよね。
「表示されている番号が本物だから大丈夫」という考えは、残念ながら今の時代、通用しなくなってきているんです。
なぜ「国際電話」からかかってくるの?
Yahoo!知恵袋などの体験談で非常に多く報告されているのが、「+」から始まる国際電話番号からの着信です。
「+82(韓国)」「+83(存在しない国番号)」「+88(未使用の国番号)」など、様々な番号が使われています。
なぜ、わざわざ国際電話を使うのでしょうか?
これには、日本の警察の捜査から逃れるためという目的があると考えられます。詐欺グループの拠点が海外にある場合、日本の法律や捜査が及びにくく、摘発を困難にさせることができます。
また、国際電話というだけで、何か特別な、国際的な問題に巻き込まれたかのような錯覚を被害者に与え、不安を増大させる効果も狙っているのかもしれません。
もちろん、日本の総務省が、日本の国民に連絡するために、わざわざ海外の電話回線を使うなんてことは絶対にあり得ません。電話番号の最初に「+」が表示された時点で、「これは怪しい!」と即座に判断して大丈夫です。
「非通知設定」に隠された犯人の心理
そして、昔からよくある「非通知設定」からの着信。これも詐欺電話で多用される手口です。
理由はとてもシンプル。
・自分の身元(本当の電話番号)を隠したいから
・相手に折り返し電話をさせず、自分たちのペースで話を進めたいから
そもそも、公的機関が重要な連絡を「非通知」でしてくること自体が、常識的に考えておかしいですよね。
このように、詐欺電話で表示される電話番号は、偽装されていたり、海外からだったり、非表示だったりと、まともなものではありません。
表示された番号に惑わされることなく、「非通知」や「見慣れない国際電話番号」は詐欺のサインと捉え、冷静に対応することが何よりも大切です。NTT東日本では、70歳以上の方などを対象に、非通知の電話を自動でブロックしてくれる「ナンバー・リクエスト」のサービスを無償で提供するなどの対策も行っています。こうしたサービスを活用するのも、有効な自衛策の一つですね。
【参照】
・TNCテレビ西日本 実際の音声入手「ダイヤル1押して」に注意… “総務省”かたるニセ電話詐欺が横行
・Yahoo!知恵袋 この数日で変な電話(総務省を語ったり自動音声であったり)が家の固定電話にきます。
・上田市 「2時間後に電話が使えなくなる」総務省などを名乗る不審な電話にご注意ください!
総務省から 怪しい電話がかかってきました どうしたらいいですか?【具体的な対処法と相談窓口】
- 総務省を名乗る怪しい電話がかかってきた時の絶対にしてはいけないこと・すべきこと
- もし自動音声の指示に従ってしまったら?冷静な初期対応とやるべきことリスト
- 総務省からの迷惑電話を止めるための具体的な着信拒否設定方法
- 【体験談】個人情報を伝えてしまった…どこに相談すればいい?
- 警察相談専用電話「#9110」と消費者ホットライン「188」の使い分け
- 今後のために家族で共有すべき詐欺電話への対策と心構え
総務省を名乗る怪しい電話がかかってきた時の絶対にしてはいけないこと・すべきこと
家の電話が鳴って、受話器を取ったら、いきなり「総務省です。2時間後に電話が止まります」なんて言われたら…もう、心臓が口から飛び出そうになりますよね!
「えっ、どうしよう!?」ってパニックになってしまう、その気持ち、よーくわかります。
でも、そんな時こそ、ぐっとこらえて思い出してください! その電話は詐欺です。そして、あなたの冷静な対応が、あなた自身を守る最強の盾になるんです。
ここでは、万が一そんな電話がかかってきてしまった時に、「絶対にしてはいけないこと」と「すぐにすべきこと」を、わかりやすくお伝えしますね。
【絶対NG!】これだけはしないで!危険な行動ワースト3
相手は、あなたがパニックになるのを待っています。だからこそ、次の3つの行動は絶対に避けてください。
1. 自動音声の指示に従う(ボタンを押す)
「詳しくは1番を」と言われても、絶対にボタンを押してはいけません。そのボタンは、詐欺師直通のホットラインです。一度繋いでしまうと、言葉巧みなプロの詐欺師に言いくるめられ、個人情報を引き出される危険性が格段に上がってしまいます。
2. 個人情報を教える
オペレーターに繋がってしまった場合、「確認のため」と言って、あなたの名前、住所、生年月日などを聞かれようとします。どんなにしつこく聞かれても、絶対に教えてはいけません。あなたの個人情報は、別の詐欺に悪用される「カモリスト」に登録されてしまう可能性があります。
3. 相手を問い詰めたり、言い返したりする
「詐欺でしょ!」と腹が立って言い返したくなる気持ちもわかりますが、相手を刺激するのは得策ではありません。相手に「この番号は使われている」と知らせることになり、何度も電話がかかってくる原因になりかねません。冷静に、関わらないのが一番です。
【今すぐやろう!】あなたを守るための3つのアクション
では、具体的にどうすればいいのでしょうか?答えはとってもシンプルです。
1. 何も言わずに、すぐに電話を切る
これが一番重要で、最も効果的な対策です。自動音声が流れている途中でも、オペレーターと話している途中でも、とにかく無言で受話器を置く、または通話終了ボタンを押してください。「失礼します」なんて、丁寧な挨拶もいりませんよ!
2. 家族や周りの人に「こんな電話があったよ」と共有する
電話を切った後、家族や親しい友人に「今、総務省を名乗る変な電話があったんだ」と話してみてください。誰かに話すことで、不安な気持ちが落ち着きますし、周りの人の防犯意識を高めることにも繋がります。特に、離れて暮らすご両親や、高齢の親戚には積極的に伝えてあげてくださいね。
3. 不安な時は専門窓口に相談する
「電話を切ったけど、やっぱり心配…」そんな時は、一人で抱え込まずにプロに相談しましょう。警察の相談専用窓口である「#9110」や、消費生活センターの「188(いやや!)」に電話すれば、専門の相談員が話を聞いてくれます。通話料はかかりますが、相談は無料なので、安心して頼ってください。
怪しい電話は、まさに「触らぬ神に祟りなし」。冷静に、速やかに、関わりを断つ!これを合言葉に、大切な自分と家族を守りましょうね。
【参照】
・国民生活センター 「2時間後に電話が使えない!?」個人情報を聞き出す不審な電話にご注意!
・総務省 総務省職員を名乗る不審電話にご注意ください
・警察庁 警察相談専用電話 #9110
もし自動音声の指示に従ってしまったら?冷静な初期対応とやるべきことリスト
「どうしよう…焦って、つい『1』のボタンを押しちゃった…」
「オペレーターの人に、名前と生年月日を言っちゃったかもしれない…」
詐欺だと気づいた瞬間に襲ってくる、後悔と不安の波…。血の気が引くような、あのイヤな感じ、本当につらいですよね。
でも、どうか自分を責めないでください。相手は人を騙すプロです。一瞬でも信じてしまうのは、仕方のないことなんです。
大切なのは、ここからどう動くか。パニックにならず、一つひとつ冷静に対処していけば、被害を最小限に食い止めることができます。
もし、あなたが自動音声の指示に従ってしまったのなら、この「やるべきことリスト」を上から順番に実行していきましょう。
ステップ1:今すぐ電話を切り、深呼吸する
もし、まだ詐欺師と電話が繋がっているなら、理由も挨拶もいりません。今すぐ通話を切ってください。
そして、まずは大きく深呼吸。ひとつ、ふたつ、みっつ…。少し落ち着きましたか?
パニックは、さらなるミスを招く一番の敵です。まずは「大丈夫、今から対処するんだ」と自分に言い聞かせて、心を落ち着けることが何よりも大切です。
ステップ2:何を伝えてしまったか、正直に書き出す
次に、記憶が新しいうちに、相手に伝えてしまった情報を正直に書き出してみましょう。これは、後で専門機関に相談する際に、状況を正確に伝えるためのとても重要な作業です。
・名前(フルネーム?)
・住所
・生年月日
・電話番号
・家族構成
・クレジットカードの番号や銀行口座の情報
どんな些細なことでも構いません。思い出せる限り、正直にメモしてください。
ステップ3:すぐに専門機関に相談する!
ここが一番の重要ポイントです!一人で悩まず、必ず公的な専門機関に相談してください。どこに相談すればいいかは、伝えてしまった情報によって少し異なります。
【名前や住所、生年月日などの個人情報を伝えた場合】
まずは、最寄りの消費生活センターへ相談しましょう。局番なしの「188(いやや!)」に電話すれば、お住まいの地域の相談窓口に繋がります。今後の対処法や、二次被害を防ぐためのアドバイスをもらえます。
【金銭的な被害に遭ってしまった・遭いそうな場合】
クレジットカード番号を伝えてしまったり、お金を振り込むように言われたりした場合は、一刻も早く警察に相談してください。緊急の場合は「110番」ですが、相談の場合は専用ダイヤル「#9110」があります。口座の凍結手続きなど、具体的な被害を防ぐための指示を仰ぎましょう。同時に、利用しているクレジットカード会社や銀行にも連絡を入れるのを忘れずに!
ステップ4:今後のための防御策を講じる
専門機関に相談して少し落ち着いたら、今後のために家の電話の防御力をアップさせましょう。
・迷惑電話防止機能付きの電話機に買い替える
・電話会社の着信拒否サービスに申し込む
・常に留守番電話設定にして、相手を確認してからかけ直す
失敗は誰にでもあります。大切なのは、その経験を次に活かすこと。今回のことを教訓に、二度と詐欺師に心の隙を与えない、鉄壁のディフェンスを築いていきましょう!
【参照】
・国民生活センター 「2時間後に電話が使えない!?」個人情報を聞き出す不審な電話にご注意!
・総務省 総務省職員を名乗る不審電話にご注意ください
・警察庁 警察相談専用電話 #9110
総務省からの迷惑電話を止めるための具体的な着信拒否設定方法
「もう!またあの変な電話!いい加減にしてほしい!」
しつこくかかってくる迷惑電話、本当に腹が立ちますし、精神的にも疲れてしまいますよね。
でも、もう大丈夫。指先ひとつで、あの不快な着信音をシャットアウトできる方法があるんです。
ここでは、今日からすぐに実践できる、総務省をかたる迷惑電話を撃退するための具体的な着信拒否設定方法を、お使いの電話の種類ごとに、わかりやす〜く解説していきますね!
ご家庭の固定電話をお使いの方へ
特に日中ご自宅にいることが多いご高齢の方などを狙って、固定電話への詐欺電話は後を絶ちません。でも、しっかり対策すれば怖くありませんよ。
対策1:迷惑電話防止機能付きの電話機を導入する!
一番のおすすめは、迷惑電話防止機能が搭載された電話機に買い替えることです。「電話機を買い替えるなんて…」と思うかもしれませんが、これが一番簡単で効果的なんです。
最近の電話機には、電話帳に登録していない番号からかかってくると、着信音を鳴らさずに自動で警告メッセージを流してくれる賢い機能が付いています。これなら、詐欺師も話をする前に諦めてしまいますよね。
対策2:通信会社のサービスを活用する!
お使いの電話会社(NTTなど)が提供しているオプションサービスを利用するのも非常に有効です。
例えば、NTT東日本では「ナンバー・ディスプレイ」や、非通知の電話をシャットアウトする「ナンバー・リクエスト」といったサービスがあります。特に、70歳以上の方や、70歳以上の方と同居しているご家庭では、これらのサービスが無料で利用できる場合があるので、ぜひ一度問い合わせてみてください。
スマートフォン(スマホ)をお使いの方へ
スマホは、固定電話よりも手軽に着信拒否設定ができます。機種によって少し操作が異なりますが、基本的な流れは同じです。
iPhone (iOS) の場合
- 「電話」アプリを開き、下にある「履歴」をタップします。
- 拒否したい電話番号の右側にある「i」マークをタップします。
- 画面を一番下までスクロールして、「この発信者を着信拒否」をタップすれば完了です!
また、「設定」→「電話」→「不明な発信者を消音」をオンにしておくと、電話帳に登録されていない番号からの着信は、音が鳴らずに不在着信として履歴に残るだけになるので、こちらもおすすめです。
Android の場合
Androidは機種によって操作が少し異なりますが、大まかには以下の通りです。
- 「通話」アプリを開き、通話履歴を表示します。
- 拒否したい番号を長押しするか、メニューボタン(︙)をタップします。
- 「ブロック」や「着信拒否」といった項目を選べば設定完了です。
こちらも、設定メニューから「ブロック中の電話番号」→「不明」をオンにすることで、非通知の電話をまとめてブロックできますよ。
【最終手段】国際電話をまるごとブロック!
詐欺電話の多くは、「+」から始まる国際電話番号からかかってきます。もしあなたが「海外と電話する予定なんてないよ」ということであれば、国際電話の発着信自体を止めてしまうのが最も強力な対策です。
「国際電話不取扱受付センター(0120-210364)」に電話すれば、無料で国際電話の利用を休止する手続きができます。固定電話もひかり電話も対象なので、ぜひ検討してみてください。
これらの設定を一つでも行っておけば、迷惑電話がかかってくる頻度は劇的に減るはずです。静かで安心な日常を取り戻すために、今日からさっそく試してみてくださいね!
【参照】
・国民生活センター 迷惑電話に出てしまったときの注意点
・総務省 国際電話不取扱受付センター
・NTT東日本 特殊詐欺犯罪の防止に向けた取り組みについて
【体験談】個人情報を伝えてしまった…どこに相談すればいい?
「どうしよう、どうしよう…!あの人に、名前と生年月日を言っちゃった…!」
電話を切った後、詐欺だったと気づいた瞬間に襲ってくる、後悔と恐怖。心臓はバクバクするし、頭は真っ白…。「私の個人情報、どうなっちゃうの?」そんな不安で、夜も眠れなくなってしまいますよね。
でも、どうか一人で抱え込まないでください。あなたは一人じゃありません。
Yahoo!知恵袋には、「詐欺についての質問です」というタイトルで、「相手方が名前と生年月日と電話番号を要求してきて、名前と生年月日を教えてしまったのですが、これって詐欺ですか?」という、あなたと全く同じような状況に陥ってしまった方の悲痛な叫びが投稿されています。
この投稿には、たくさんの共感とアドバイスが寄せられています。そう、あなたと同じように不安な思いをしている人は、たくさんいるんです。
大切なのは、「これからどうするか」です。幸いなことに、私たちには、そんな時に頼れる強力な味方がいます。ここでは、万が一、個人情報を伝えてしまった場合に、どこに、どのように相談すればいいのかを具体的に解説します。
あなたの状況に合わせた相談窓口はココ!
パニックになると、「どこに電話すればいいの!?」とそれだけで混乱してしまいますよね。まずは、この表を見て、あなたの状況に一番近い相談先を確認しましょう。
相談窓口 | 電話番号 | こんな時に相談! |
---|---|---|
警察相談専用電話 | #9110 | ・お金を要求された、振り込んでしまった ・「逮捕する」などと脅された ・犯罪に関わること全般 |
消費者ホットライン | 188 (いやや!) | ・個人情報を伝えてしまい、今後の対応が不安 ・金銭被害はないが、どうすればいいかわからない ・不審な契約や勧誘に関する相談 |
「#9110」と「188」、どう使い分ける?
警察相談専用電話「#9110」は、その名の通り、犯罪の可能性がある場合の相談窓口です。緊急の事件・事故は「110番」ですが、「#9110」は、すぐに警察官に来てもらう必要はないけれど、警察に相談したい、という時にかける番号です。オペレーターに繋がると、あなたの話を聞いた上で、適切な部署に繋いでくれます。
一方、消費者ホットライン「188」は、消費生活全般に関する相談を受け付けてくれる窓口です。ここに電話をすると、お住まいの地域の消費生活センターや相談窓口を案内してくれます。専門の相談員が、個人情報を伝えてしまった後の具体的な対処法や、二次被害を防ぐためのアドバイスを、あなたの状況に合わせて丁寧に教えてくれます。
つまり、すでにお金の被害が出ている、または出そうな場合は「#9110」、個人情報を伝えてしまって今後の対応に困っている場合は「188」と覚えておくと良いでしょう。
相談する前に準備しておくこと
電話をかける前に、少しだけ準備をしておくと、話がスムーズに進みます。
・いつ、どんな電話があったか(日付、時間、相手が名乗った名前など)
・どんな情報を伝えてしまったか(名前、住所、生年月日など)
・相手の電話番号(もし表示されていれば)
これらの情報を、簡単なメモにまとめておきましょう。焦っていても、これを見ながら話せば、落ち着いて状況を説明できますよ。
一人で抱え込むのが一番よくありません。専門家は、あなたのような相談を毎日たくさん受けています。勇気を出して電話をすれば、きっとあなたの心の重荷を軽くしてくれますよ。
【参照】
・国民生活センター 「2時間後に電話が使えない!?」個人情報を聞き出す不審な電話にご注意!
・警察庁 警察相談専用電話 #9110
・消費者庁 消費者ホットライン188
警察相談専用電話「#9110」と消費者ホットライン「188」の使い分け
「ど、どうしよう…変な電話でパニック!でも、110番にかけるほどじゃないかも…?」
「どこに相談したらいいのか、わからない!」
いざという時、頼れる相談窓口があるのは知っていても、「どっちが正解なの?」と迷ってしまうこと、ありますよね。それがパニック状態なら、なおさらです。
でも、ご安心ください!この2つの重要な相談ダイヤル、「#9110」と「188」の役割は、実はとってもシンプルに分けられているんです。
この機会にそれぞれの役割をしっかり覚えて、いざという時に迷わず、最適な窓口に助けを求められるようになりましょう!
【事件の匂いがしたらココ!】警察相談専用電話「#9110」
まず覚えていただきたいのが、警察への相談窓口である「#9110」です。
「110番」は、今まさに起きている事件や事故を知らせるための緊急通報ダイヤルですが、「#9110」は、緊急ではないけれど、警察に相談したいことがある場合にかける番号です。
総務省をかたる詐欺電話のケースで言うと、以下のような状況に当てはまったら、迷わず「#9110」に電話してください。
こんな時は「#9110」へ!
・「逮捕する」などと脅迫めいたことを言われた
・オペレーターにお金を要求された、または振り込んでしまった
・「あなたの口座が犯罪に使われている」など、犯罪に巻き込まれているかのような話をされた
・とにかく身の危険や恐怖を感じた
つまり、話の内容が「これはもう犯罪では?」と感じるレベルに達していたり、金銭的な被害が発生したりしそうな場合は、警察の出番というわけです。「#9110」に電話をすると、発信した地域を管轄する警察本部の相談窓口に繋がり、専門の担当者があなたの話を聞いて、今後の対応についてアドバイスをしてくれます。
【暮らしのトラブルならココ!】消費者ホットライン「188(いやや!)」
次にご紹介するのが、私たちの消費生活を守る強い味方、消費者ホットライン「188」です。
「いやや!」という覚えやすい語呂合わせのこの番号は、商品やサービスの契約トラブルなど、消費生活に関する困りごと全般を相談できる窓口です。
総務省の詐欺電話のケースでは、こんな時に頼りになります。
こんな時は「188」へ!
・つい個人情報(名前、住所、生年月日など)を教えてしまった
・金銭的な要求はなかったが、今後の対応が不安で仕方ない
・電話を切った後、どうすればいいか具体的なアドバイスが欲しい
「188」に電話をすると、まずアナウンスが流れ、お住まいの地域の消費生活センターや相談窓口に繋いでくれます。そこで専門の相談員が、あなたの状況を丁寧にヒアリングし、個人情報を伝えてしまったことによるリスクや、二次被害を防ぐための具体的な対処法を教えてくれます。
簡単にまとめると、「お金や犯罪の匂いがしたら警察(#9110)」、「個人情報や契約の不安なら消費者センター(188)」と覚えておけば、いざという時に迷うことはありません。
どちらの窓口も、あなたの不安な心に寄り添ってくれる専門家ばかりです。一人で抱え込まず、勇気を出して相談の一歩を踏み出してくださいね。
【参照】
・警察庁 警察相談専用電話 #9110
・消費者庁 消費者ホットライン188
・国民生活センター 「2時間後に電話が使えない!?」個人情報を聞き出す不審な電話にご注意!
今後のために家族で共有すべき詐欺電話への対策と心構え
「私は大丈夫だけど、うちのおじいちゃん、おばあちゃんは騙されちゃうかも…」
そうなんです。詐欺電話の本当に怖いところは、自分だけでなく、大切な家族がいつ被害に遭うかわからない、という点ですよね。
特に、日中一人で過ごすことが多いご高齢の方や、人の良いご両親のことが心配になるのは、当然のことです。
でも、心配するだけでは何も変わりません。詐欺という見えない敵から家族を守るためには、家族みんなで「チーム」を組んで、情報と対策を共有することが何よりも大切なんです。
さあ、今日からあなたがお家の「防犯隊長」です!今後のために、家族みんなで共有すべき対策と心構えを、一緒に確認していきましょう。
心構え編:家族の「合言葉」を決めよう!
まず一番大切なのは、家族みんなが同じ知識を持つこと。難しいルールは必要ありません。シンプルで覚えやすい「合言葉」を決めましょう。
合言葉①:「電話でお金の話は、ぜーんぶ詐欺!」
これが最強の合言葉です。「還付金がある」「保証金が必要」「電子マネーを買ってきて」など、理由は何であれ、電話口でお金の話が出てきた瞬間に、それは100%詐欺だと家族全員で認識を共有しましょう。
合言葉②:「公的機関は、電話で個人情報を聞かない!」
総務省、市役所、警察、銀行…どんな組織も、電話でいきなりあなたの名前や住所、ましてや暗証番号などを聞くことは絶対にありません。「確認のため」と言われても、「あとでかけ直します」と言って、一度電話を切る勇気が大切です。
合言葉③:「迷ったら、まず家族に電話!」
「これって詐欺かな?」と少しでも思ったら、詐欺師と話すのをやめて、すぐに家族に電話するというルールを作りましょう。「こんなことで電話したら迷惑かな」なんて思わずに、何でも話せる雰囲気を作っておくことが、被害を未然に防ぐ一番の鍵になります。国民生活センターも、日頃からの家族の見守りやコミュニケーションが重要だと呼びかけています。
物理的対策編:家の電話を「詐欺撃退モード」に!
心構えができたら、次は家の電話自体をパワーアップさせましょう。詐欺師が電話をかけてくる気もなくなるような、鉄壁の防御を築くんです。
・常に留守番電話設定にしておく
在宅中でも、常に留守番電話に設定しておくのがおすすめです。詐欺師は自分の声を録音されるのを嫌がるため、メッセージを残さずに切ることがほとんどです。用事のある人だけがメッセージを残してくれるので、電話に出る前に相手を確認できるという、大きなメリットがあります。
・迷惑電話防止機能付きの電話機をプレゼントする
離れて暮らすご両親へのプレゼントとしても最適です。電話帳に登録していない番号からの着信に「この電話は迷惑電話防止のために録音されます」といった警告メッセージを自動で流してくれる機能は、絶大な効果を発揮します。
・電話会社のサービスをフル活用する
NTTなどが提供する、非通知の電話を拒否するサービスや、特定の番号からの着信を拒否するサービスに申し込みましょう。前述の通り、高齢者向けの無料化サービスもあるので、一度契約内容を確認してみる価値は十分にありますよ。
詐欺対策は、決して一人で戦うものではありません。「最近、こんな電話があったんだよ」という何気ない会話が、家族の誰かを救うきっかけになります。
今日、この記事を読み終えたら、ぜひ大切なご家族に電話を一本かけて、「変な電話には気をつけてね」と伝えてあげてくださいね。
【参照】
・国民生活センター 「2時間後に電話が使えない!?」個人情報を聞き出す不審な電話にご注意!
・NTT東日本 特殊詐欺犯罪の防止に向けた取り組みについて
・上田市 「2時間後に電話が使えなくなる」総務省などを名乗る不審な電話にご注意ください!
総括:総務省から怪しい電話がかかってきました、どうしたらいいですか?への最終回答
- 総務省を名乗る「2時間後に電話を停止する」という電話は100%詐欺である
- 公的機関が自動音声で個人の電話を停止すると連絡することは絶対にない
- 目的は受信者をパニックにさせ、個人情報や金銭をだまし取ること
- 「電波監理審議会」など実在する専門部署名を使い権威を装うのが手口
- 不安を煽るため「あなたの携帯が犯罪に使われた」などと話をエスカレートさせる
- 警察官や検察官を名乗る仲間が登場し、金銭を要求するケースもある
- 電話番号は偽装されている可能性が高く、表示を信じてはいけない
- 発信元が非通知や「+」で始まる国際電話番号であることが多い
- 怪しい電話がかかってきたら、何も押さずにすぐに切るのが最善の策
- 相手を問い詰めたり言い返したりせず、関わらないことが重要
- 万が一、個人情報を伝えてしまったら、すぐに専門機関へ相談する
- 金銭要求や脅迫など犯罪性が高い場合は警察相談専用電話「#9110」へ
- 個人情報を伝えて不安な場合は消費者ホットライン「188」へ
- 対策として、常に留守番電話に設定したり、迷惑電話防止機能の活用が有効
- 「電話でお金の話は詐欺」など、家族で合言葉を決めて情報を共有しておく
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