【お急ぎの方へ:この記事の結論】
- ✅ 詐欺の確定診断:「福井県産で2個7,000円」は原材料費割れしており、100%あり得ません。公的機関も警告する典型的な詐欺です。
- ✅ 最善の解決策:荷物が届く前に「営業所止め」の電話一本を入れること。これで誰にも会わずに、スマートに解決できます。
- ✅ もし届いたら:玄関先で絶対に財布を出さず、「受取拒否します」の一言だけでOK。法的にも正当な権利です。
※この記事は、奥様の笑顔と家計を守るために、消費生活のプロが執筆した「代引き詐欺・完全撃退バイブル」です。目次から必要な部分へ飛んでくださいね!
この記事の執筆者:土屋 正弘
消費生活アドバイザー / 悪質商法対策専門行政書士
自治体の消費生活センター相談員として15年勤務。5,000件以上のネット通販トラブルに対応し、特に代引き詐欺の被害回復支援に定評がある「現場の守護神」。
「ねえ、あなた! YouTubeですごく良い眼鏡を見つけたの!」
夕食後の団欒のひととき。奥様が目を輝かせながらスマホの画面を見せてきたとき、あなたはまだ、それがトラブルの入り口だとは気づいていなかったかもしれません。
「福井の職人さんが作った高級眼鏡なんだけど、お店が閉店するから在庫処分なんだって。
だから、なんと2個で7,000円! すごい安いでしょ? 私とあなたの分、注文しちゃった!」
その言葉を聞いた瞬間、あなたの背筋は凍りつき、直感的な違和感が走ったはずです。
「えっ……? 福井の眼鏡って、そんなに安く買えるものなのか?」
「閉店セールって、よくある詐欺の手口じゃなかったか?」
そして、恐る恐る支払い方法を聞いたとき、その不安は確信へと変わります。
「支払いは『代引き』にしたわ。カード情報を入れるのは怖いから、現金なら安心でしょ?」
「それに、住所も名前も電話番号も、もう全部入力して送信しちゃった……」
「……これ、完全にやられたんじゃないか?」
今、あなたの頭の中は、これから起こるかもしれないトラブルへの不安でいっぱいになっていることでしょう。
変な商品が届いて、奥様がガッカリする顔を見たくない。
住所を知られてしまったことで、今後何か嫌がらせをされるのではないか。
何より、もう注文してしまったものをキャンセルできるのか。
「代引き」という、逃げ場のない方法で、荷物が刻一刻と自宅に迫ってきている恐怖。
これはまさに、「届く直前の緊急事態」です。
でも、大丈夫です!安心してください。
その焦る気持ち、まずは深呼吸して落ち着けましょう。奥様は何も悪くありません。
そして、「まだお金を払っていない」今の段階なら、あなたの勝ちは100%確定しています。
日本の法律も、物流会社のルールも、すべて「騙された消費者」であるあなたの味方です。
この記事では、長年消費生活センターで5,000件以上の相談を受け、数え切れないほどの詐欺業者と対峙してきた私が、あなたの不安を一つずつ取り除いていきます。
「法的に正当」でありながら、かつ「配達員さんに迷惑をかけず、スマートに」。
このトラブルを「なかったこと」にするための具体的な手順(受取拒否)を、誰でも実行できるようにステップバイステップで徹底解説します。
ネット上の曖昧な情報や、無責任な掲示板の書き込みに惑わされないでください。
ここには、詐欺であることの客観的な証拠から、電話一本で解決する裏技、そして玄関先でそのまま読める「魔法のフレーズ」まで、あなたが今必要としている情報のすべてを詰め込みました。
私と一緒に、一つずつ確実に解決していきましょう。
大丈夫、必ず家族を守れますよ!🤝
【結論】その商品は「代引き詐欺」です。絶対に受け取らないでください
「もしかしたら、本当に閉店セールで安いのかもしれない…」
「職人さんが困っていて、投げ売りしているのかもしれない…」
奥様の手前、そして「良いものを安く買いたい」という消費者心理として、そんな淡い期待を抱きたくなる気持ちも痛いほどわかります。
ですが、プロの視点からハッキリと断言させてください。
その期待は、今すぐ捨ててください。
その商品は、99.9%、いえ、100%間違いなく「詐欺まがいの粗悪品」です。
なぜそこまで言い切れるのか。それには明確な根拠があります。
2個7,000円という価格の「致命的な矛盾」
まず、冷静に「モノの価値」と「コスト」を考えてみましょう。
福井県鯖江市といえば、世界シェアの2割を占めるとも言われる、世界に誇る「眼鏡の聖地」です。
熟練の職人が、チタンの加工から磨き上げまで、数百もの工程を経て手作業で作り上げる国産フレーム。
これらは、どれだけ安く見積もっても1本3万円。
そこそこのブランド品や高級品になれば、5万円〜10万円以上するのが当たり前の相場です。
それが、今回の広告ではどうなっていたでしょうか。
「2個で7,000円」。
つまり、1個あたり3,500円です。
これでは、職人の人件費どころか、原材料であるチタンやアセテートの費用、工場の光熱費すら賄えません。
ユニクロやZoffのような、海外工場での大量生産品なら話は別ですが、「日本の職人の手作り」を謳ってこの価格設定にすること自体が、物理的に不可能なのです。
これは、「国産品質」というブランドへの信頼と、「激安価格」という射幸心で消費者を釣る、典型的な詐欺の手口なのです。
公的機関も「名指し」で警告しています
「私が疑り深いだけなんじゃ…?」
いいえ、決してそんなことはありません。
実際に、当事者である「鯖江市役所」や、国の機関である「国民生活センター」には、あなたと同じような広告を見て注文してしまった方からの相談が殺到しているんです。
鯖江市役所は公式ホームページで、「SNS広告等での産地偽装に対する注意喚起」を緊急で出しています。
また、YouTubeやInstagramなどのSNS広告の審査の隙間を縫って、こうした詐欺広告が大量に出稿されているのが現状です。
⚠️ 詐欺サイトの典型的な「あるある」特徴リスト
- ❌ 「閉店セール」「緊急在庫処分」「店主が病気のため」などの言葉で、同情を誘ったり焦らせたりしてくる
- ❌ 「2個で〇〇円」「3個ならもっと安い」という、眼鏡としては不自然なセット売りを強調する
- ❌ 会社概要の日本語が不自然(フォントがおかしい、住所が存在しない、電話番号が携帯電話)
- ❌ 支払い方法が「代引き」しか選べない(カード決済の審査に通らないため)
実際に届くのは、福井とは何の関係もない、中国などの海外から直送された安価なプラスチック製の眼鏡です。
度数も適当で、視力矯正器具としては使い物にならず、単なるおもちゃレベルの代物が届くケースがほとんど。
これに大切なお金を払う価値は、1円たりともありません。
✍️
専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】:商品が届いても、絶対に「中身を確認してから」と思わないでください。
なぜなら、日本の物流ルールでは、「開封=受取意思あり」とみなされ、その時点で受取拒否ができなくなるからです。
箱のテープを剥がした瞬間に、詐欺業者との契約が成立してしまい、運送会社も返金対応ができなくなります。
「怪しい荷物は開けずに拒否する」。これが鉄則です。
配達員と揉めない!最もスマートな「事前キャンセル(受取拒否)」の手順
さて、ここからが具体的な解決編です。
詐欺だとわかっても、佐藤様のように責任感が強く、優しい方が最も懸念されるのは、ここではないでしょうか。
「何も知らない配達員さんに、玄関先で『いりません』と言うのは申し訳ない…」
「玄関先で揉めて、ご近所さんに見られたら恥ずかしい…」
そのお気持ち、すごくよくわかります。
配達員さんは、雨の日も風の日も、私たちのために荷物を届けてくれる味方です。
そんな彼らに、迷惑をかけたくないと思うのは当然のことです。
実は、配達員さんと顔を合わせずに、法的に正当にキャンセル(受取拒否)する「裏ワザ」があるんです。
それが、「営業所止めによる事前拒否」というテクニックです。
追跡番号がわかれば、電話一本で解決します
多くの詐欺業者は、注文後に発送通知メールなどで「追跡番号(伝票番号)」を送ってきます。
これさえ手に入れば、もうこちらのものです。
クロネコヤマト、佐川急便、日本郵便、いずれの業者でも、荷物があなたの家の玄関に来る前に、営業所で配送を止めることができます。
「えっ、そんなことして配達員さんに迷惑じゃない?」
いいえ、むしろ逆なんです!
配達員さんにとっても、重い荷物をトラックに積み込み、わざわざ家まで運んで、不在だったり、玄関で拒否されたりするより、
「出発前に『配送不要』とわかる方が、100倍ありがたい」のです。
これは、あなたの精神的負担を減らすだけでなく、配達員さんの無駄足も防ぎ、ガソリン代や時間の節約にもなる、まさにWin-Winの解決策なんですよ!✨
そのまま使える!営業所への電話スクリプト
では、具体的に何と言えばいいのか。
電話が苦手な方でも大丈夫です。
以下のセリフを、スマホで見ながらそのまま読み上げてください。
📞 配送業者への電話例(完全コピペOK)
(※お手元に「お問い合わせ伝票番号(12桁などの数字)」を用意してから電話してください)
「お忙しいところ恐れ入ります。伝票番号 [〇〇〇〇] の荷物についてご連絡しました。
実は、家族が誤って注文した詐欺商品の可能性が高いため、『受取拒否』をお願いしたくお電話しました。
配達員さんのご足労を省くために、配送前にご連絡させていただきました。
このまま、発送元へ返送処理をお願いできますでしょうか?」
これで手続きはすべて完了です。
電話を切った瞬間、あなたの肩の重荷は降ります。
もう玄関のチャイムにビクビクする必要もありませんし、大切な家族団欒の時間が守られます。
あとは、配送履歴が「返品」や「受取辞退」になるのを確認するだけです。
もし届いてしまったら?玄関先でそのまま読める「受取拒否スクリプト」
「追跡番号のメールが来ていない!」
「メールに気づくのが遅れて、タッチの差で配達員さんが来てしまった!」
そんな場合でも、絶対に焦る必要はありません。
もう一度、強く言います。
「受取拒否」は、消費者に法律で認められた、正当な権利です。
悪いことをしているわけでも、わがままを言っているわけでもありません。
配達員さんは「荷物を運ぶプロ」ですが、中身の売買契約には一切関与していません。
彼らにとって、代引きの受取拒否は日常茶飯事。
「あ、そうですか。わかりました」と事務的に処理するだけの、よくある風景なんです。
だから、過度な罪悪感を持つ必要なんて、これっぽっちもありませんよ!
玄関先での「魔法のフレーズ」
「ピンポーン! お荷物です!」
インターホンが鳴ったら、まず深呼吸。
そして、絶対に財布を持たずに玄関に出てください。(これが一番重要です!)
財布を持っていると、配達員さんの「7,000円になります」という言葉に反射的に払ってしまいそうになります。
丸腰で出ることで、「払えない」状況を物理的に作るのです。
そして、落ち着いて、申し訳なさそうに、でもキッパリとこう伝えます。
🗣️ 玄関先での対応スクリプト
「配達ご苦労さまです。
申し訳ないのですが、これ、家族が注文した詐欺の疑いがある荷物なので、『受取拒否』でお願いします。
ご足労おかけしてすみません。」
配達員さんの反応は?
あなたが心配しているような、「えっ、困りますよ!」なんて反応は、まずありません。
ほとんどの場合、
「あ、わかりましたー。最近多いんですよね、こういうの。では受取拒否にしておきますね」
と、あっさり引き下がってくれます。
拍子抜けするくらい簡単です。
配送会社によっては、伝票に受領印の代わりに「受取拒否」とサインやハンコを求められることがありますが、それには応じて構いません。
「サインしたら契約したことになるんじゃ…?」と不安になるかもしれませんが、
それは「私は荷物を受け取りません」という意思表示のサインなので、支払義務が発生することは絶対にありません。
安心してサインしてあげてください。
やってはいけない「3つのNG行動」【これだけは守って!】
ここで、今後のためにも「絶対にやってはいけないNG行動」を整理しておきます。
これを破ると、解決が非常に困難になり、泥沼にハマってしまいます。
ここだけは、赤ペンで線を引くつもりで読んでください!
| 行動 | 判定 | 理由・リスク |
|---|---|---|
| 中身を確認してから決める | × 絶対NG | 開封=購入意思とみなされ、法的に受取拒否ができなくなります。運送会社も返品を受け付けてくれません。 |
| とりあえず払って受け取る | × 絶対NG | 一度払ったお金を、海外の詐欺業者から取り戻すのはほぼ不可能です。警察に行っても解決は困難です。 |
| 業者にキャンセル連絡する | △ 推奨せず | 「キャンセル料がかかる」「法的措置をとる」と脅され、個人情報をさらに搾取されるリスクがあります。無視が一番です。 |
特に重要なのは、先ほども触れた「受取拒否」と「開封」の対立関係です。
「偽物だったら払わない」という論理は、代引きの現場では通用しません。
「箱を開けたら、もう戻れない」。
これだけは、奥様にもしっかり伝えておいてくださいね。
入力してしまった住所や名前は大丈夫?事後のリスクについて
さて、荷物の問題が無事に解決しても、佐藤様にはもう一つ、大きな心配事が残っていますよね。
「入力してしまった個人情報」のことです。
「住所を知られているから、後で何かされるのではないか?」
「キャンセルしたら、逆恨みで嫌がらせをされるのではないか?」
その恐怖心、痛いほどわかります。家を知られているというのは、本当に怖いことですから。
ですが、結論から言えば、過度な心配は無用です。
なぜそう言えるのか、プロの視点から「犯罪者の心理」を解説します。
なぜ「無視」で大丈夫なのか
詐欺グループの目的は、あくまで「少額(7,000円)を騙し取ること」です。
彼らは、数千、数万というリストに対して一斉に広告を出し、引っかかった人から効率よくお金を回収しようとしています。
彼らにとって、受取拒否をしたあなたは「失敗した案件」であり、「お金にならない面倒な客」に過ぎません。
わざわざコストやリスクをかけて、受取拒否をした人の自宅まで取り立てに行ったり、嫌がらせをしたりするメリットは、彼らには全くないのです。
そんな暇があったら、次の「カモ」を探したほうが儲かるからです。
また、彼らは自分たちのビジネスが違法であることを認識しています。
警察沙汰になるような派手な行動(脅迫電話や訪問)は、彼らにとっても「足がつく」リスクが高いため、避ける傾向にあります。
私たちができる唯一にして最強の防御策
残念ながら、一度入力してしまった情報を、彼らのサーバーから消すことはできません。
しかし、実害として想定されるのは、「怪しい迷惑メールが増える」「変なDMが届く」程度です。
怪しい迷惑メールやDMに対しては、「徹底的に無視する」。
これが最強にして唯一の防御策です。
反応すればするほど、「このアドレスは生きている」「この人は反応する」と思われてしまいます。
今回、きっぱりと受取拒否をすることで、
「この家は騙せない」「この人は面倒だ」
と業者に認識させる効果すらあります。
いわゆる「カモリスト(騙されやすい人の名簿)」に載ることを防ぐためにも、今回の「受取拒否」は最高の自衛手段だったのです。
最後に:奥様への伝え方
今回の件、奥様も「良いものを安く買えた」と思って楽しみに待っていただけに、事実を知ったらショックを受けられるかもしれません。
「なんでそんなのに引っかかるんだ」と、言いたくなる気持ちもわかります。
でも、どうか、奥様を責めないであげてください。
最近のAIを悪用した広告や、本物そっくりに作られた偽サイトは、私たち専門家ですら一瞬見抜くのが難しいほど巧妙化しています。
「欲を出したからだ」とか「リテラシーが低いからだ」なんてことはありません。
騙された人が悪いのではなく、騙す側が100%悪質なのです。
奥様は、あなたのために、家計のために、少しでも良い買い物をしようとしただけなのですから。
「今回は怪しかったから止めておいたよ」
「詐欺でお金を盗られなくて本当によかった」
「相談してくれてありがとう」
そう伝えて、安心させてあげてください。
7,000円というお金だけでなく、変な商品が届いてガッカリする未来や、夫婦喧嘩になる時間。
トラブルを未然に防ぎ、家族の笑顔を守った。
それこそが、今回佐藤様が成し遂げた、素晴らしい成果なのです。
今夜は、奥様と美味しいものでも食べて、ゆっくり過ごしてくださいね。
あなたの家族の平穏が守られることを、心から願っています!👋✨
今すぐ配送状況を確認し、必要なら営業所へ電話を!
あなたの行動で、トラブルは未然に防げます。
[参考文献リスト]
- 国民生活センター: インターネット通販トラブル – 独立行政法人 国民生活センター
- 消費者庁: インターネット通販トラブル – 消費者庁
- 鯖江市役所: 産地偽装等に対する注意喚起 – 鯖江市役所


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